五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

品格の掛け軸

2015年09月14日 | 第2章 五感と体感
品格の掛け軸2015年9月14日

今年は予定が重なり行けないと思っていた[表具屋が集った某作品展]に滑り込みで見る事ができました。

毎年拝見し、老舗の表具屋さんのご時世を窺い、勉強させていただいています。
私にとってもこの作品展を拝見する事は恒例行事ですので、いつしかこの作品展が私のスケールともなっているので、見に行くことができて安堵しています。

今年は、奇をてらう作品は多くなく、久しぶりにすっきりとした作品が多かったように思います。
そんな中、目を惹く軸が一副。
銀箔と金箔を裂に直に乗せ、現代美術とも言える作風の表装。
裂に表具の形式風に直に描く技法を描き表装と云うのですが、良く見ると描き表装を意識したようなしない様な、そんな作風です。掛け軸としては、一枚の裂をそのままシンプルに表装したものなのですが、「今日、来て良かった~」という思いが湧く作品でした。
自分の作品を同時に自分が表装しているというわけです。

作家にお会いしたかったのですが、富山の表具屋さんということで、会場にはいらっしゃいませんでした。その代わり、その方の説明をしてくださった表具屋さんが仰るには、N.Y帰りの83歳の女性とのこと。

年齢で事を評価するには失礼だとは思うのですが、ほかのどなたよりも意欲的で洗練された作品であることに希望が湧いてきました。

熟練した技術の内側に落ち着いた品格を感じさせる素敵な一副の掛け軸に、表装の面白さをまた一つ教えられました。
そのお方にお会いしてみたい。。。

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