今日と明日、成城学園から歩いて10分くらいのところにある「猪股邸」にて、お茶会が開かれています。
その素晴らしい日本家屋の床の花を友人が先生と活けています。
今回も、溜息が出るほど美しいしつらえを堪能してきました。
艶やかな花もそれはそれで良いのですが、季節の花や枝や実を今の季節に合わせるだけでなく、過ぎた季節を名残惜しむ枯れた花、そして、これから訪れる季節を予感させる花をしとやかに活けています。
花を活けるために暮らしている人々の活ける花は、見る側の想像力と感性を存分にかきたてるのです。
枯れて茶色になったシダの葉。
近所で切り倒された桐の木についていた桐の実。
季節はずれの枝についた椿の実。
湖に浮かぶ小さな島を想う水盤の紅葉。
活け手の表現力が素晴らしく、友人に「憎らしい・・・」と感想を述べました。
ほんとうの贅沢。
相手のことを想い、紙の種類や色を吟味し、墨の色も使い分けた平安時代の文のやり取りを思い出し、感性を読み取り、察し合う文化がいかに繊細なものであるか、改めて考えさせられた一日でした。
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艶やかな花もそれはそれで良いのですが、季節の花や枝や実を今の季節に合わせるだけでなく、過ぎた季節を名残惜しむ枯れた花、そして、これから訪れる季節を予感させる花をしとやかに活けています。
花を活けるために暮らしている人々の活ける花は、見る側の想像力と感性を存分にかきたてるのです。
枯れて茶色になったシダの葉。
近所で切り倒された桐の木についていた桐の実。
季節はずれの枝についた椿の実。
湖に浮かぶ小さな島を想う水盤の紅葉。
活け手の表現力が素晴らしく、友人に「憎らしい・・・」と感想を述べました。
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