五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

人好き人嫌い

2012年01月24日 | 第2章 五感と体感


「人は人を見る特徴がある」
人の形象を見分け、それに注目する脳の仕組みが人には備わっているそうです。

電車の中でも、興味深い動きをしている人についつい目がいってしまったり、素敵だなと思う人には目が釘付けになったり、
知らない人との関わりでも、有事の際に互いに助け合う情動が湧きあがったり、人と関わる、関わらないに関わらず、私自身、人に興味が湧くのはいかにも人らしい「感情と思考と行動」のようです。

人とチンパンジーとの遺伝子の違いは、たったの1パーセント。

遺伝子学的には、チンパンジーの顔かたちと人の顔かたちの違いにはさしたる違いはないようで、大きな違いは「相手の気持ちをくみ取る」ことと「互いの協力」がチンパンジーには見受けられないそうです。

これは先日から始まったNHKの特集から得た情報です。

赤ちゃんが、人であるような無いような絵を見せられても、脳は人の形象を見い出す反応を示すことに驚きました。

私は元来「人好きである」と思っていましたが、「人好きであろうと人嫌いであろうと、人は人に注目するように仕組まれている」ということを知ったお陰で、自ら「人好き&人嫌い」という言葉を安易に使うのを止めようと思いました。

心理療法的にカウンセリングの理論を当てはめて云えば、「私は人嫌いである」と明言する場合、人に着目するからこそ自分の心に湧き出す何らかの防衛機制が、理想と現実のギャップを生み出し、現実に自分に起こっている不安な感情が自分を人嫌いだと言わせている・・・という説明になります。

人嫌い、、、と思う相手をどう解釈するかで、自分の感情生活が一変するかもしれません。

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