五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

空海の居た長安と映画のお話

2018年03月20日 | 第2章 五感と体感


空海の居た長安と映画のお話   2018年3月20日

夢枕獏の小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」が日本中国共同で映画化され、ただ今上映中です。
残念ながら夢枕獏さんの小説を読んでいませんが、中国人の監督チェン・カイコーが描く長安を観たくて公開直後に馳せ参じました。
空海と時空を超えた阿倍仲麻呂や白楽天、玄宗皇帝や楊貴妃を描いた小説の映像化を東洋のエンターテイメントとして、想像以上に楽しませていただきました。日本人の持つ幽玄美の感性とは違うスケールの大きさで唐の時代の豪華絢爛、山河の壮大さを描き、どこまでも広く、どこまでも深い表現は、私が想像する以上のものです。
天平の甍に憧れ、東大寺二月堂の小径をパタパタと歩いていた自分の魂の呑気な妄想がほんとうに身の丈に思えるのです。壮大さとは程遠いコンパクトで現実的なデジャブであるともいえます。

自分の身体と心を成している遺伝子が、初めての場所でその風景や光景に出合ったときに懐かしいと思ったり、何処かで見たような気がしたりすることは、自分に内在している無意識の記憶が蘇っているのでは、と、いつも思います。

密教の教えを短期間で体得し、その力を見抜いて自分の後継者として育てた恵果も強力な現実吟味力の持ち主だったのかもしれません。
映画では、その恵果にまさに会わんとするところで、映画が終わるところが空海ファンの妄想を更に掻き立て、最後まで気の抜けないエンターテイメント映画に仕上がっています。

終始映画に登場する黒猫の怪猫については、ネタバレになってしまうので、これ以上は書きませんが、この猫の演技?とCGの表現が巧みです。
中国のエンターテイメント映画に雄大な発想と勢いを感じ、親近感を覚えたことも確かです。



表装作品展のお知らせ:

江戸表具を愛する会               
銀座プロムナードギャラリー
地下鉄銀座駅(銀座三越下)~東銀座方面までの地下通路ショーウィンドー
2018年3月18日日曜日~3月31日土曜日13時まで

歩きながら観るギャラリーですので、在廊はしません。
銀座に行かれるついでに寄っていただけると幸いです。

今回は、孫の手、孫の足シリーズです。
友人へのお祝いの品として、記念の御軸を仕立てました。
お渡しする前に、銀座でお披露目です。





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公開講座のご案内

ユースフルライフ研究所 講座

2018年4月2日 鎌倉腰越講座
2018年3月20日 つつじが丘勉強会

4月6日~8日 琵琶湖 唐崎講座


NPOキュール講座 
東急セミナーBE講座

2018年4月18日13:30~15:30雪谷校
   3月23日10:30~12:30たまプラーザ校










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