五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

2022灰の水曜日の雑感

2022年03月02日 | 第2章 五感と体感



東京カテドラル 関口教会


東京カテドラル 関口教会のルルド  2月25日の夜のコンサートにて・・・・・・

2022年灰の水曜日   2022年3月2日

キリスト教では四旬節に入ります。
イエスの復活の前に荒れ野で行った40日間の断食に結びつくもので、
「灰の水曜日」から復活祭の前日までの
日曜日を除く40日間の時期を四旬節と云います。

3月1日から始まった東大寺二月堂の「お水取り」と
同様、悔い改め、祈り、秘跡を受け祈りの期間を過ごします。

私の目が届く限りの先祖においては、
軍人や赤紙で戦った人はいませんが、
唯一義父は満州に渡り戦後3年目に帰還しています。
義父は戦争での体験語らず全て墓の中まで持っていきました。
義母の満州での体験は、大変恐ろしいものでした。
山の手の江戸っ子言葉なので、どこか呑気に聞こえましたが、
時が経ち、思い返すと身の毛がよだちます。

ベトナム戦争真っ盛りの時に、私の父はタイに赴き
インフラの仕事をしていました。
最近になって、ベトナム付近を飛行機で飛んだ時の
爆撃の様子を言葉にしていましたし、
川を渡って逃れる多くの人を目にしたそうです。
口にするまで長い年月がかかったことを数年前知りました。

私自身も1980年代にネパールのチベット人の難民キャンプを訪れたり、
1991年にユーゴ連邦人民軍と戦い、
スロベニア共和国となったスロベニアに
2009年にイエズス会の神父(スロベニア人)に誘われ、
スロベニアの司祭館にホームステーさせていただき、
南はクロアチア、東はハンガリー西はイタリアの国境付近まで車で案内して頂き、戦争の時に体験した事や街の様子、そして人間関係などを10日間にわたり、詳細に見聞きする機会を与えられ、NATO軍、元共産党員、修道会、村の人々等、色々な方に会い、食事を共にしました。

そして、ニューヨークの9.11の時は従兄弟の子供が
コロンビア大学に留学していたこともあり、
他人事とは思えない心配を経験しました。
しかもその数年前まで従兄が持っていた事務所が
貿易センタービルで、私も案内してもらった親しみのある場所でした。

そして、職業上、
ボートピープルと呼ばれていたベトナム難民の人々、
そしてその人々の子供たち、
湾岸戦争勃発時に中東に滞在していた人々、
武装解除の専門家等、
私自身が戦争経験がなくとも、
毎年毎年、各地で起こっている紛争の体験を
聴く側に立ってきました。

なんといっても、宗教心理学を専門とする
私の師匠の経験談によって、心理学を超えた
人間が生き延びてきた現実と真実を学ばせてもらっています。

対岸の火事ではなくなるような、恐ろしさの感情は、
多分、今まで見聞きしてきた経験から来るのかもしれません。

アメリカが台湾に赴き、
樺太の天然ガスのイギリスの融資撤回、
さて、日本はどうするのか。
牛車の歩みの日本が、車に乗り換えられることを
信じるしかありません。

瞬時の判断が、
希望に結びつきますよう、
灰の水曜日に祈りを込めます。
そして、お水取りの練行衆に願いを託します。

奇しくも、この文章を書いている時に、
ラジオからスペインの「鳥の歌」が流れてきました。
(ナターシャ グジーの歌とバンドーラ(ウクライナの弦楽器))
やはり、ピカソのゲルニカは、
私の魂の救いになっているような気がしています。

・・・・・・・・・・・・・・

講座スケジュール

目黒カルチャースクール
アンセルモ教室
第1金曜日
2022年3月4日
13:00~15:00


目黒カルチャースクール
アンセルモ教室
第3金曜日
2022年 3月18日
13:00~15:00


綾子塾「生き甲斐の心理学」
場所:横浜桜木町 婦人会館
時間:13時~15時半
日程:2022年3月8日(第2火曜日)
(綾子塾は、限定メンバー制)

③甲斐の心理学木曜綾子塾
場所:横浜桜木町 婦人会館
(公開講座)
時間:13時~15時半
日程:2022年2月24日(木)

3月末に紅葉坂の婦人会館が閉鎖します。
紅葉坂での2講座は、それぞれ場所が決まりました。
日程は変更ありません。講座時間帯の変更が若干あります。
受講者の皆様には、直接案内をお渡し中です。

★植村先生の講座

1町田修道院
日程:
2022年4月5日火曜日

2小金井植村勉強会
日程:2021年3月15日火曜日



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