五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

型を倣う

2019年11月02日 | 第2章 五感と体感

photo:鎌倉kamakura 建長寺kenchoji

型を倣う   2019年11月2日

11月2日は死者の日。
11月1日は諸聖人の日。
10月31日はいろいろと用事を済ませ、
横浜中華街と元町でギャラリー巡り。
元町ではハロウィンの行事で湧いていました。
本来は、お盆のようなものであり、
死者の日とハロウィンはセットであるべきなのですが、、、
日本ではお祭りだけが着目されたようですね。
ハレがあればケがあるわけです。
陽と陰、生と死は、いつも裏腹です。


私は混雑を避け、すぐに裏道に入り、
インド人が経営するパシュミナの店に
久しぶりに寄り、最近店頭に並べ出した伝統的な
刺繍の製品を色々と見せていただきました。
結局のところ、
古今東西津々浦々の昔から受け継がれている
伝統的な形や物に魅力を感じながら
生きてきた私の好みは、
幼い頃からそんなに変わっていないようです。

先日「美しいと感じる脳の箇所と善悪を
感じる脳の箇所はお隣同士である」という
脳科学者の話を聞き、
美しさと危うさの境界線が人によって違うのは、
このお隣同士の脳の働きであることを知り、
私自身「なるほど」と合点し、腑に落ちました。

かぐや姫の物語でも危険を冒さなくては、手に入らない物を
命を懸けて手に入れ、美しい御姫様と結婚したい男性達は、
美を手に入れるための危険な行為、つまり善悪を
判断できなくなっているわけです。
かぐや姫も自分自身の事情があるとしても、
危険と美の扱い方をよくご存じのようです。
美の魔力を感ずる人の脳も
人に与えられた役割の一つなのだと思います。



世界中の各民族に伝わる伝統的な行事や、
文化的な習わしは、
すべて型があります。
型にはルールがあり、
中には、身体的にかなり無茶な伝統を
引き継いでいる民族も存在しています。

型を身に付け、習得しているあらゆるものを見ていると、
引き継がれた普遍性から美しさが
湧き上がってくるのです。
人の所作も立ち振る舞いも、
美しい型には、努力と意識が必要でありましょう。

言葉にしても同じことが言えそうです。

咄嗟の時に吐露する言葉は、
平素のその人の「成り」そのものでありましょう。

型を倣うことは、
外側だけを繕う事ではありません。

「自分は何が美しいと思うのか」
「自分の思う善とは何か」
「自分にとっての真とは何か」
これらの思索無くして、
型だけを模倣したところで中身は空っぽです。

魂を籠めて
心を尽くして、
型を倣うには、
何のために生きている自分であるかの
自問自答も必要でありましょう。

政の長であればこそ、
それらのことが試されるわけです。

「神話の無い民族は滅びる」
概念は、まことの事だと思います。

自分は何を畏れて、
何を美しく思うか。
そのためにはどのような型を身に付けるか。
それらの選択が、人の品性を養うようです。

言葉は言霊。
型は天に繋がります。
美しい生き方だなぁと
有名人が相次いで亡くなられ、
同時に、美しい政が出来る人がいなくなっちゃったなぁ~
という諦めに似た寂しさも湧いてきます。

「美しい型を身に付けたい」と
思う感性の人々と
関係を持って生きていきたいものだと、
しみじみ思います。

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