Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

Socceroos アウェーでThe Boys in Green に完勝

2009-08-30 | Aussie & Kiwi
12. August 2009 Ireland 0-3 Australia アジア地区のワールドカップ予選が終わって(まだプレーオフが残っていたか….) 約2か月。アジア各地域でワールドカップ予選を追いかけまわしていた私としては本大会までゆっくりと他の地域の予選を高みの見物と言ったところ。 90年代中旬まで考えられないこの雰囲気。しかし既に予選を突破した国々では既に本大会に向けての強化は始まっている。(当り前か..)
日本と激戦を交えたオーストラリア代表 Socceroos は8月12日、Thomond Park に乗り込み Ireland 代表を 3-0で破り“アジア王者”の存在を緑色のレプリカを着た地元サポーター達に見せつけた。

立ち上がり主導権を握ったのはホームチームだったが…

Socceroos のスタメンはGK Shcwarzer , DF Jade North, Rhys Williams, FW Tim Cahill らが6月の日本戦のスタメンでも名を連ねた選手。そして途中出場だった Scott McDonald もスタメンに。更に日本戦で出場しなかった Harry Kewell もスタメン入りした。 またワールドカップ予選でレギュラーであった Luke Wilkshire, Mark Bresciano もスタメンに。主将を務めてきた Lucas Neil はまだ新たな契約先が決まっていない為にメンバーから外れた。
一方翌月6日にワールドカップ予選の Cyprus 戦を迎える Ireland は6月に Sofia で行われたワールドカップ予選の Bulgaria 戦のスタメンから Keith Andrews, Stephen Hunt 以外のメンバーがスタメンに名を連ねた。日本でも御馴染みの Robbie Kean, Damian Duff, John O’shea らもスタメンだ。そしてイタリア人の Giovanni Trapattoni 監督。シーズン開幕前の選手達のコンディションを見極めたいとか…
それは Socceroos の Pim Verbeek 監督も同じだろう。 

             GK 1 Shay Given
  
     2 O'shea    4 St.Ledger 5 Dunne     3 Kibane  

                 8. Gibson        6 Whelan

   7 McGeady                                                11 Duff

            9 Doyle     10 Keane 

                
                                    4 Cahill
                                                  7 McDonald 
   
                23 Bresiano                                10 Kewell

                           6 Jedinak            8 Wilkshire

        3 Carney      12 Kisnorbo        5 North     20 Williams  

                                 GK 1 Mark Schwarzer


Thomond Park で開催された初めての国際Aマッチとなった記念すべきこの試合は開始9分 Harry Kewellの30ヤードからのミドルシュートで幕が開く。このショットは GK Shay Given が横っ飛びで防ぐが、以降地元 Ireland が攻め込む。 13分、 Glenn Whelanからボールを受けた John O’sheaが更に Aiden McGeadyに送って左サイドを突破して行き, Kevin Kilbane とのパス交換から抜け出した McGready が入れたクロスを Robbie Keane がヘッドで狙うが僅かにクロスバーを越える。 
McGread と Keane は度々 Australia ゴールに迫るが Jade North, Mile Jedinak らがタフな守備を続ける。しかし 20分にはMcGeady が左サイドを突破し Duff に素晴らしいクロスを入れるが放たれたショットはDFに当たりコーナーに。21分、今度は Australia が Bresiano のCKから Kisnorbo がヘッドを放つが GK Given が弾いて McDonald が詰めるがその前にボールを抑える。 23分には再び McGread からボールを受けた Keane がDF二人を振り切りシュートに持ち込む。ここは GK Schwarzer が Keane の足もとに飛び込むファインセーブでクリアー。32分には Darron Gibson が中央をドリブル突破でゴール前に迫る。最後は右サイドの Kevin Doyle に送るが反対側にいた Keane はノーマークであった。
38分に先制ゴールを挙げたのは劣勢だったAustralia 。 38分にDoyle の右からのクロスを North がヘッドでカットし Cahill に繋ぐ。そしてペナルティーエリア右隅に走り込んだ McDonalod に送り、そこから中に走り込んだ Cahill に折り返すと左足から放たれたショットはファーサイドのコーナーの下隅に吸い込まれて行った。 
更に前半ロスタイムにAustralia は追加点を挙げる。 フルバックの Williams が Ireland の右サイド奥深くに侵入しクロスを入れると見せかけマークに入った Kilbane をかわし St.Ledger を引き付けて左足から放ったショットは Given の素晴らしい反応が防がれたがリバウンドが Cahill の前にこぼれ約10ヤードからの位置から撃たれたシュートはそのままゴールネットを揺らした。前半終了前に7分間で連続ゴールを挙げた Tim Cahill の存在は本当に羨ましい限り。日本戦に続いて2試合連続2得点..
またシュートを放った Rhys Williams は6月の日本戦で代表デビューを飾った選手。 
                         
徐々に調子が出てきたが…
後半開始は選手を二人入れ替えた Ireland が攻勢に出る。( Australia は3人入れ替えた) そして52分には更に二人の選手が入れ替わり、そのうちの一人中盤に入った Keith Andrews が素晴らしい game make を披露する。60分にはPA内に走り込んで Whelan からのボールを受けた Keane のヒールパスを受けた Stephan Hunt が撃った22ヤードからのシュートはゴールを外してしまう。 終了直前にも Keith Andrew は絶妙のクロスを入れるが St.Ledger の6ヤードの位置からのヘッドは Schwarzer が好セーブ。そしてロスタイムに入りかつて Sydney FC のメンバーとして来日経験のある David Carney が放った30ヤードからのミドルは交替出場のGK Keiren Westwood を破りとどめの3ゴール目が Ireland ゴールに突き刺さった。
後半は攻撃に転じる時間が長かった Ireland であったが最後はフィジカルに定評のある Socceroos DF陣を崩し切れず、決定的なショットは Schwarzer に防がれたとの事であった。 
                                 
キプロスとのワールドカップ予選に向けてワールドカップ予選欧州第8組に属する Ireland は首位イタリアに勝点1差そして3位ブルガリアには勝点5の差をつけて2位にいるが試合数はイタリア、ブルガリアよりの1試合多い7試合消化している。残りは3試合。次の試合は9月6日、アウェーでの Cypress 戦。 この試合に勝つと2位以内がやや見えて来る。そして10月10日には地元 Dublin に世界王者のイタリアを迎え大一番に臨む。
現在 Ireland 代表を率いるのは70歳のイタリア人 Giovanni Trapattoni 監督。
この試合後、
“我々には厳しいレッスンだった。 選手たちには少し失望している。 オーストラリアは勝利に値するチーム。彼らは我々より出来が良かった。 我々も後半は調子が上がってきて何度かチャンスを掴んだが得点を挙げられなかった。 そのうちの一つでも決まっていれば良かったのだが。 我々の何人かは試合前迄の練習を見て国際試合レベルでは90分戦えるコンディションに無い事は解っていた。 試合前にオーストラリアはフィジカルに優れたチームでメンタル的にも強いものを持っている。キプロスとは異なった相手であるが強敵ではある。 オーストラリアとは違ったやり方で相対せねばならない。 試合後選手達はややショックを受けていたので勇気付ける言葉を送った。 30年後にはこう言う試合から何を予想できるかを知っている。 キプロスはまた違う相手だ。”  以上の様なコメントを残した。
そして Robbie Keane , Aiden McGeady のコンディションの良さを称賛していた。

                   
一方 Pim Verbbek 監督は “我々はレギュラークラスのDF選手を送ったが Robbie Keane には何度も悩まされた。ただ守備陣は良く守り、そして先制ゴールを奪えた。若い選手がいいパフォーマンスを披露してくれた。” 満足なコメントを残した。 
北京五輪組では David Carney, Jade North だけでなく Nikita Rukavytsya, Matt Spiranoivc らも起用できた事も大きかったと思う。
更にボランチの Grella, Culina の2人、CB の Lukas Neil がいなくて無失点。 欧州ベースの選手達が中心に構成されたメンバーでシーズン前にも関わらず Ireland に完勝出来た事は来年に向けて視界は良好と言ったところだろう。その上名古屋グランパスで好調の Josh Kennedy まで出ていないのに…… 
                   
9月5日 Socceroos はソウルに乗り込み韓国代表と代表Aマッチ戦を行う。ここで“アジア王者”の称号をかけた戦いとするらしい。  日本は大丈夫か…

アイルランド戦のメンバーは下記の通り。
Republic of Ireland
GK Shay Given ( Manchester City ); John O'Shea (Manchester United), Richard Dunne (Manchester City), Sean St. Ledger (Preston North End), Kevin Kilbane (Wigan Athletic); Damien Duff (Fulham ), Glenn Whelan (Stoke City), Darron Gibson (Manchester United), Aiden McGeady (Celtic); Robbie Keane (Tottenham Hotspur), Kevin Doyle (Wolverhampton Wanderers).
Substitutes: Caleb Folan (Hull City) for Doyle and Stephen Hunt (Reading) for Duff at half-time;
Keith Andrews (Blackburn Rovers) for Gibson (63)
Eddie Nolan (Preston North End) for Kilbane 63 Keiren Westwood (Coventry City) for Given 68.

Australia:
GK Mark Schwarzer ( Fulham ) ; Rhys Williams ( Middlesbrough ) , Jade North ( 仁川 United ) , Patrick Kisnorbo ( Leeds United ) , David Carney ( FC Twente ) Mark Bresciano ( Palermo ) , Luke Wilkshire ( Dynamo Kiev ) , Mile Jedinak ( Antalyaspor ) , Tim Cahill ( Everton ) , Harry Kewell ( Galatasaray ) ; Scott McDonald ( Celtic )
Substitutes: Brett Holman ( AZ Alkmar ) for McDonald, Adrian Madaschi ( Portosummaga ) for Kisnorbo and Nikita Rukavytsya ( FC Twente ) for Kewell at half-time,
Matt Spiranovic ( FC Nuremberg ) for North 72.

Referee: Mr. Alfonso Perez Burrul (Spain).