Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

6月17日 クロアチア戦チケット入手 !!

2006-06-20 | FIFA World Cup
6月17日。目覚めは午前5時半。未だ時差が残っている証拠だ。ここ数日の間に入ってきた仕事上のメールを片付けて、6時半頃、早朝ジョギングに出る事に。代表がドイツ入りして連日紹介される地元のスポーツ設備 SPORT PARK までひとっ走りした。欧州はジョギングコース選択に困らない。 SPORTS PARK までは約20分程度。ここは文字通りプール等の設備の完備された、陸上競技の投擲種目のフィールドまで併設されている総合運動公園。 ドイツ代表のメインスポンサーである Deutshce Telecom の本社がボンにあるので最近はドイツ代表もここで練習をするらしい。競技場には陸上用のトラックがある。陸上競技出身者の私はまずここに目が行く。そしてバックスタンドには SAMURAI BLUE の横断幕も。スタンドの上の方にはレストランがあり食事をしながら、フィールド上も見ることが出来る。 そして“日本テレビ関係以外の方達のレストランでの撮影を禁じます”と日本語、英語、ドイツ語で書かれているラベルが数箇所に貼られていた。 午前中に仕事関係のメール等を片付け、 Köln に出かける。昨日出会ったNさんが“午後3時からのイラン対ポルトガルを Köln のパブリックビューイングで見ませんか?”と誘ってくれた。Nさんは17日は デュッセルドルフの知人宅に宿泊する関係で先に Köln 入りをしていた。とはいってもボンから Köln までは普通の電車で30分程度だ。ボン中央駅に行くとスウェーデンサポーターの一群と数名のイングランドサポーター達がいた。20日のスウェーデン対イングランドは Köln で行われる。この組を1位で抜け出さないと決勝トーナメント1回戦で地元ドイツとあたる可能性が高いので、その辺の駆け引きもある。イングランドのサポーターに“監督からスウェーデンにお願いしておけば良いと思う、 mother tough で”といったら受けた。イングランドは親善試合を含めて未だスウェーデンに勝った事が無い。前大会、両者はさいたまスタジアムで対戦したが 1-1 の引分であった。  Köln はさすがにボンと異なり大都市だ。中央駅を出るとガーナ国旗とチェコ国旗を打ち振る人々が沢山いる。チェコのサポーター達が圧倒的に多く、あるオープンカフェはチェコのユニフォームである赤一色であった。共産時代は限られた人しか西欧に出られず、それらの人々も共産党のお偉方が中心だった。ガーナの人も少なくない。訊けばドイツか近隣の欧州諸国に在住していて母国代表の応援に来ているとの事。やがて携帯が鳴り、Nさんと会う。Nさんに連れがいた。1人日本からやって来られた女性のTさんとそのTさんのお連れの大阪から来られた2人組SさんとYさんだ。訊けばお互い当地で知り合われた方達同士との事。今日、 Köln で行われるチェコ対ガーナの試合のチケットが無いのはこの後すぐフランクフルトに向うSさん以外はTさんのみ。しかも彼女も、あの旅行会社事件に巻き込まれた方であった。我々は何とか彼女がチケットを手に出来るようにご協力しましょうと団結した。 3時に中央駅のすぐそばにある Köln DOM のすぐ裏手にパブリックビューイングに入りポルトガル対イラン戦を観戦する事に。  Köln はイラン人が多く、彼ら独特の太い大きな歓声がと期待をしていたのだが、どうもイラン国旗が目につかない。この日は土曜日、飲食関係を経営するイラン人が多いのでまだ仕事中なのかもしれない。ここしばらくの核開発問題があって、あまり目立ちたくないのかな? Köln のパブリックビューイングは広いが客席が少ない。ボンとは正反対だ。したがって多くの人が、地面に座って観戦するが、人が増えるに連れて立ち見の人が増えてきてとても座っていられない。結局立って見る事にした。このあたりが日本との公共性の違いか? 
試合は予想通りポルトガルが押す展開。フィーゴをパウレタ、ヴァレンテ、コスティニャの“黄金世代”の生き残りにEUR0 2000 でブレークしたヌーニョ=ゴメス(ただしあまり出番は無いが)そしてバルセロナのデコ。フェレイラ、マニシェのチェルシー組。名前だけでイランを威圧できるか?一方のイランはアリ=ダエイがスタメンを外れて1トップにメキシコ戦を怪我で休んだハシュミアンが入り、その後ろをバイエルンのカリミが。2列目は左がピルズィのマダンチ右にはHSVのマハダビキアが配された。9分にはパウレタが持ち込み、12分にはデコが強烈なショットを放つがGKミルザプールがストップ、14分にはマハダビキアがロブを上げてポルトガルDFの裏に落とすがマダンチはコントロールできず。イランはカリミの様にボールキープが出来る選手もいるが、ここは8年前のフランス大会も経験しているマハダビキアのドリブル突破しか攻撃の糸口がつかめない。いつもはもう少し後方に位置し、守備でも貢献するのだが、ポルトガル相手に勝点を稼がねばならないのでは前方配置も仕方ないだろう。28分にマンシェがCKから決定的なヘッドを外すと今度は30分、マハダビキアのスルーで抜け出した左のボランチのティムリアンがフリーになり放ったシュートはポストを直撃する。しかしこれはその前にオフサイドフラッグが上がった。しかしここからポルトガル攻撃陣のエンジンがトップに入る。33分にはマンチェスターUのクリスチャン=ロナウドのシュートがGKを破るがイランDFカエビがクリア。続いて放ったミドルはサイドネットを直撃する。これまでのボール支配率はポルトガル69、イラン31と圧倒的にポルトガルが支配。イランはマハダビキアのドリブルが冴えているうちに得点を何とか挙げたいがこの日はザンディがスタメンに入っておらず、攻守に渡ってマハダビキアに大きく負担がかかる。35分にはハイクロスをクリアーしようとしたカエビの足がフィーゴの顔に入り、フィーゴは一時ピッチを離れる。結局数分間の離脱後フィーゴはピッチに戻るがその直後の40分には始めてカリミからハシュミアンにいいボールが入りチャンスを迎えたがゴールには至らなかった。そして前半が終了する。後半のイランの健闘を祈りながら私達一行はTさんのチケットの事もあるので試合のある Weltmeister Stadion に向かう事にした。フランクフルトに向かうSさんとはニュルンベルグでの再会を誓う。中央駅からUバーンに乗り継ぎ、 Neumarkt でSバーンに乗り換える。地元クラブチーム、元日本代表の奥寺康彦が所属した 1FC Köln の試合がある時と異なり、2本の線路を使ってトラムを発着させている。これもワールドカップのためだろう。トラムの中ではチェコのサポーターが多い中3人ほどのガーナサポーターが乗り込んできた。チェコ人たちは殆どチェコから、このガーナ人達はケルン周辺に在住しているらしい。ガーナといえばアテネ五輪では大久保のゴールで日本が 1-0 で勝った相手だ。今大会のガーナも五輪選手達が多くいるがその礎は2001年のU-20準優勝メンバーだ。アテネ五輪の日本戦はここのガーナ人も覚えており、我々日本人一団からそのネタに気勢があがると、周りのチェコ人も同調する。その中の英語を話す若い男性と車中歓談する事に。昔、東欧ビジネスをするにはドイツ語も学べと言われた。それだけチェコではドイツ語はよく使われる言葉だった。しかし、時代は替わり今は英語が第一外国語で、彼は英国で働きながら英語を勉強したらしい。チェコではまだいい先生がいないとの事。1992年のビロード革命後、チェコ代表としてワールドカップに出場するのは初めてだ。16年前、スクフラビー、ステイスカルを擁してベスト8に進出した話をしたら“何故スクフラビーを知っているんだい?ジャーナリストか?”と驚いて尋ねられた。スクフラビーは長身を生かしたプレーが特徴で、イタリアのジェノアに在籍し、その時にKAZUもジェノアにいたのでスクフラビーを知る日本人は少なくないと説明した。 KAZUはまだ現役でプレーを続けているがスクフラビーはその後身を崩して何をしているかわからないとの事だった。トラムが終点である球技場のひとつ前の駅につくと乗客はみなおり始めたので我々もそれに続く。ここでもチェコのサポーターが多い。競技場に向う人が多くなかなか前に進まない。” NEED A TICKET” “ We need Tickets “ と書いた紙を掲げる人がちらほら。すると2人組が私に話しかけてきた。明日18日の日本対クロアチア戦のチケットを400ユーロでペアで買ってくれないかとのオファーだ。私は1人だかというとあっさり150ユーロでと提示してきた。カテゴリー1なので定価は100ユーロだ。この際即決で買うことにした。恐らく入場は可能であろう。最も入手したかった試合のチケットがしかもこの価格で入手出来た幸運に感謝した。Nさんと知り合いになってNさんが知り合ったTさん達とケルンで待ち合わせて一緒に競技場に来なかったらこういう幸運は訪れなかったかもしれない。さて今度はTさんの番だ。すると我々に声を掛けていた三人組みがいた。4枚あるカテゴリー1のチケットを売るとの事。ただし、4枚セットじゃなければ売らないとの事。そこでさっきすれ違った2人組みの日本人と1人の日本人を連れてきて4人を集めた。しかし価格が1枚350ユーロで相手は強気に譲らない。これには4人とも諦めて他をあたることに。なかなか1枚だけというのは売る側も買う側も需要、供給が少ない。それでも入り口に近づくとチケットを売りに来る人が増えてくる。そして3人組の英国人グループが“友人が1人来れなくなったのでカテゴリー1を200ユーロで買ってくれと”寄って来た。これまでの提示額が350~300ユーロだったのでTさんは即決で購入する事に。チケットのダフ屋行為を生業にしている人じゃなかったので別に額面で売ってくれても良さそうなのだがまぁここは需要過多な上にTさんも購入意思が決定していたので何もいわなかった。その代わりに試合中は彼女をしっかりとアテンドしてくれ。 That is yours tusk!! というと、非常に受けた。 これで皆揃って試合観戦が可能になった。まずはめでたしだ。 競技場に入る前にまずボディチェックと携帯品チェックがある。ペットボトルの清涼飲料やミネラルウォーターでさえ、競技場内には持ち込めない。 これにまず時間がかかる。 それを抜けて3~4分程歩いて入場ゲートにたどり着く。途中では土産物のテントや色々なイベントが催されている。4年前の日韓大会で私が訪れたところでは今大会の様に競技場敷地内ではこういうイベントは少なかった。入場ゲートでは最後の関門、NさんもTさんもIDカードチェック無しに入場を出来た。これでようやく万事めでたしとなった。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿