Mr.コンティのRising JAPAN

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A League レギュラーシーズン終了

2007-01-25 | Aussie & Kiwi
A League 最終節 TOP 4 に残るのは?

1. Melbourne Victory 14 3 3 41 16 +25 45
2. Adelaide United 9 3 8 29 26 +3 30
3. Sydney FC 8 7 5 28 18 +10 28
4. Queensland Roar 8 4 8 24 26 -2 28
5. Newcastle Jets 7 6 7 28 30 -2 27

第20節を終えての今季の A League の順位は上位の通りであった。ここでA League 今季の A League の優勝チームの決め方を説明しよう。リーグ加盟8チームが総当りで3回戦、全21試合を行い、上位4チームにFinal Seriesへの出場権が与えられるが五輪のソフトボールでお馴染みの“ページ方式”が採用されレギュラーシーズンの成績の良かったチームにアドヴァンテージが与えられる。
まず3位チームと4位チームが Minor Semi Final をホーム&アウェーで対決し敗れるとその時点で姿を消すことになる。そして勝者は1位チームと2位チームが対戦するがホーム&アウェーで行われる Major Semi Final の敗者と Preliminary Final を行い Major Semi Final の勝者との Grand Final Match 進出を争う。しかしこの Preliminary Final は Major Semi Final の敗者のホームゲーム1発で行われる為に、またこの Grand Final Match は Major Semi Final の勝者のホームゲーム1発勝負で行われる為に Major Semi Final 出場権のある上位2位以内にどのチームも進出したいところだ。
しかし今季はMelbourne Victory が快進撃。開幕から対戦相手が1巡した第7節を終了し黒星無しの7連勝。どのチームも Victory には勝てなかった。続く第8節、ホームでの Adelaide 戦は星を落とし開幕8連勝はならなかったがその後も引分けを挟んで4連勝、3連勝と勝星を順調に重ね早々とFinal Series への進出をきめてしまった。そして残る3つの枠を最下位を独走する New Zealand Knight 以外が終盤まで争ったわけだが第20節を終わって上記の5チームにその出場権争いが絞られてきた。
そして最終節の4試合には全てがドラマに溢れていた。

1月19日 Newcastle Jets 4-0 Melbourne Victory ( Energy Australia Stadium )
この試合の Victory の勝利を誰よりも祈ったのは Sydneyと Roar のチーム関係者では無かったか?Victory が勝つとその時点で他の3試合の結果を待たずに Sydney FC と Queensland Roar のFinal Series 進出の4チームが決まる。当初、最終戦に臨む Victory が主力を休ませるのではと思われたが Kevin Mascat や Archie Thompson が名を連ねるなどほぼベストメンバー。しかし、最後のチャンスに燃えたのは地元観衆19,601人の大声援の後押しを受けた Jets イレブン。この試合が6試合目の出場となる22歳の Mark Bridge が36分に先制ゴールをあげると後半の立ち上がり6分間で( 48 M.Bridge 51 Covery ) 2得点を追加し試合を決め、最後は73分に Griffis がとどめの4点目を上げ地元サポーターは大喜び。守ってもDF陣が頑張り Victory の中盤 Muscat, Brebner に仕事をささず Victory 自慢の前線 Fred(今季4得点) Thompson ( 10得点 ) そして Allsopp ( 11得点 ) にチャンスを作らせなかった。( Victoryの今季総得点は41. 他に Mascut が7得点 )。この勝利でJets がFinal Series への進出を決めたばかりか、翌々日にアウェーで Central Coast Mariners と対戦する Adelaide United が敗れると2位に浮上し Major Semi Final で再度 Melbourne Victory と対戦する事となるが、結局Adelaideが 3-1 で最終戦を飾り Major Semi Final には進出出来なかった。しかし Jets は開幕7戦を3分4敗と大きく出遅れ、Theodorakopoulos 監督が更迭。その後を引き継いだ Gary van Egmond 新監督が見事にチームを立て直し、就任直後の3連勝を含む8つの勝ち星を重ね上位4位内に入り込んだ。 そしてVan Egmond 監督を更に喜ばせた事は警告を受けた選手がおらず、次の試合に出場停止選手を出さなかった事だろう。 一方の Victory は独走後の年明けから3試合2敗1分と勝ち星無し。そして最終戦の4失点、肝心の Major Semi Final に悪影響を残さねば良いのだが。

1月20日 Queensland Roar 1-1 Sydney FC ( Suncorp Stadium )
前日の Jets の圧勝により、いずれかのチームがお互いを消しあう最終戦となった。勝った方が Final Series に。ただ Sydney FC は前のブログでも書いたが今年に入って Sydney FC はサラリーキャップを破ったと言う理由で勝点3を減点されたのでこの順位となっている。だが得失点はそのまま生かされるので“勝点3の分”得失点差で上回り、引分けても次に進める。しかし Sydney は DF のMark Milligan, MF Terry McFlynn が累積警告で出場できない。その上怪我人が続出。 MF Ufuk Talay は何とか出場に漕ぎ着けたがDF Alvin Ceccoli は遠征に参加出来なった。そしてベンチには3人しか控え選手を置けないと言う苦しい台所事情。しかし先制したのはアウェーの Sydney 。13分に Alex Brosque が今季3得点目を決めたが Brosque は 2003年 FIFA U-20, アテネ五輪に出場そして A 代表、 Socceroo にも3試合選ばれている23歳の才能溢れる選手だが、昨シーズンは何とこの Suncorp Stadium で Roar の FW としてシーズン8ゴールを決めるなど活躍。彼の先制ゴールを見た観客席の地元サポーター達の心境はいかに?しかし彼らを勇気付けたのはその7分後の Bundesliga の ボルシアメンヘングラッドバッハでもプレーした36歳の大ベテラン Damian Mori の今季8ゴール目の同点ゴール。以降Suncorp Stadium に集った32,371人の大観衆の後押しを受けて Roar が攻め込むシーンの連続。60分に Mori が再び決定機を掴むが 31歳のSydney GK Clint Bolton が好セーブ。この Bolton も生まれは Queensland 州らしいが。その後も Roar の攻勢が続き81分には Talay が2枚目のイエローを受けて退場。残り10分を10人で戦わねばならなかったが何とか Roar の猛攻を凌ぎ2季連続で Final Series に進んだ。 Sydney の Terry Butcher 監督は“ Relief ( 安堵 ) は最も適切な言葉だった。ここに( Final Series )辿り着けたことが大きな安堵だ。我々は勝点32で2位であるはずであったがそうならなかった。であるからここに( Final Series ) これた事が嬉しい。今季の Sydney FC を象徴する様な最終戦.. 物事を最もハードな方法でこなさねばならなかった。 ”とコメント。 今季は監督就任も遅く、シーズン開幕直後にエース Dwight York がチームを去り、思うように勝ち星は伸びず最後はリーグからの処分で勝点3を剥奪される苦しいシーズンの末の Final Series 進出となった。 次の試合では Ufuk Talay は出場停止だが、DF のMark Milligan, MF Terry McFlynn らの出場停止が解け、DF Alvin Ceccoli が何とかベンチ入りできそうだ。選手時代は England 代表としてワールドカップに3大会(82,86,90年大会)に出場を納めた Butcher 監督だが、今季はチームを2連覇に導けるだろうか?

翌日、Central Coast vs Adelaide, New Zealand Knights vs Perth の2試合が行われ全日程が終了し、 Semi Final の組み合わせは下記の通りとなった。

Minor Semi Final Sydney vs Newcastle 1月26日 1st Leg 2月2日 2nd Leg
Major Semi Final Adelaide vs Melbourne 1月28日 1st Leg 2月4日 2nd Leg
左側のチームが 1st Leg をホームゲームで戦う。
面白そうなのは Adelaide vs Melbourne 。シーズン中に試合中のルーズボールを巡って Adelaide の Kosmin 監督と Melbourne のベテラン、元代表 Kevin Muscat が小競り合い。しかしこれも両者がA League の話題を呼ぶ為のパフォーマンスも含まれているのでは?と思われる。 Kosmin は70年代オーストラリアを代表するストライカーで当然当時は代表のエースストライカーであった。

それから最後の混戦を演出したのは最終戦の Perth Glory 戦を 2-0 の快勝で有終の美を飾った New Zealand Knights 。第17節を終えてわずか2勝だったのが現 New Zealand All Whites こと、代表監督である Ricki Herbert が指揮を執るや残りの4試合を3勝1分とし来季へ期待を持たせることに。
Perth Glory は7位に終わり、これで最西端( Perth Glory ) 最東端 ( New Zealand Knights ) の両チームが7,8位を占めることに。 この両者の移動距離の長さは決して有利には働かないだろう。

26日からの Semi Final が大変楽しみだが、この A League の盛り上がりをきっかけに、 Australia, New Zealand の両代表が強化されるのも… なぁ…. この尺度は3月の Asia Champions League で測れるかな?????

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