Sydney FC 2-2 Melbourne Victory 7th March Sydney Football Stadium
Victory Grand Final 進出
23,818 人集まった観衆の8割は Sydney FC のサポーター達だった。COVE と呼ばれる Sydney のサポーター席は2週間前のリベンジが果たされるものと信じて疑わなかった。彼らの多くは2007年4月 ACL で対戦した浦和REDSサポーター達の熱狂的ながら非常に統制の取れた応援に“真のサポート”を見たと今でも語る。この年に地元テレビ局 SBS が The Great Club と題して浦和REDDSの特集まで行ったがその半分はサポーター達の様子やリーダーたちの事だった。
試合は90分を終えて 2-1 で Sydney がリードしていた。しかし 1st Leg では Melbourne が 2-1 で勝っていたので得失点差で並んでおり、延長戦へと突入していた。そしてPK戦に突入かと思われた 113 分。 Melbourne は FKのチャンスを得る。 そしてボールをセットした Kevin Muscat がボールをセットするや否や、すぐにエースストライカーの Archie Thompson にボールを出す。 そして Thompson はそのままドリブルで持ち込み放ったシュートは GK Clint Bolton を破りゴールネットに突き刺さる。 あっという間の出来事だった。
頭を抱える Sydney の選手達、そしてサポーター達。 Melbourne からやって来た Victory サポーター達の狂喜乱舞する歓声だけが Sydney のホーム、Sydney Football Stadium にこだました。
アウェーの Melbourne が Grand Final 進出と地元での開催権獲得を決めた瞬間だった。怪我でプレーできるか解らなかった 2006年ワールドカップメンバー(出場記録は無かった)の Archie Thompson はこの試合65分からの途中出場だったが見事にその責務を果たした。さすがエースストライカーと思われた。
今シーズン5回目の直接対決。そして通算では17回目の対戦となりこれまでMelbourne の6勝6分4敗。ただでさえヒートアップするMelbourne, Sydney と云うオーストラリア大陸を2分する大都市同士の戦いはこと A-League に関しては他のスポーツ以上にエキサイトする。それは Rugby Union, Rugby League, そして Aussie Football League ではこの大都市周辺にクラブ数がいくつかあるのに対し、 A-League だけは今シーズンまで1つずつしかフランチャイズにするクラブが存在しないからだ。
今シーズンでも Regular Season では観客動員数上位3試合はいずれもこの両者の直接対決。
第10節 Etihad Stadium 30,668 人、Melbourne 0-3 Sydney
第20節 Etihad Stadium 27,344 人 Melbourne 0-0 Sydney
第27節 Sydney Football Stadium 25,407 人 Sydney 2-0 Melbourne.
ただこの Final Series ではまだこの観客数を上回れていなかった。
ホームの Sydney FCは2週間前の Melbourne 戦からDF Shannon Cole に替って Sebastian Ryall, 右 MF Brendan Gan に替って 北京五輪メンバーだった Mark Bridge が起用された。この二人は怪我の為の長期離脱後の復帰戦となった。
一方の Melbourne は前の試合で得点を挙げながら退場となったに替り21歳の 2005年FIFA U-17 Peru 大会に出場した Robbie Kruse がスタメンに。そして Archie Thompson が何とかベンチ入りを果たした。
1st Leg で黒星を喫した Sydney は開始早々 Karol Kisel の CK に Alex Brosque がヘッドで合わせるがゴールラインぎりぎりのところで Melbourne DF Tom Pondeljak がクリアー。先制ゴールが欲しかったのは Sydney であったが15分、 Nick Ward のパスを受けた Robbie Kruse が2シーズンぶりのゴールを決め、アウェーの Melbourne が先制をした。元 Brisbane Roar のスター選手だった Kruse がこの大舞台の抜擢に見事に応えた。そして Ernie Merrick 監督の起用が当たった。これで Sydney はあと最低2ゴール挙げねばならなくなった。 更にその直後には Carlos Hernandez がドリブルシュートを放つがここは GK Clint Bolton がセーブ。これを決められていたら Sydney は5ゴール必要となっていたので貴重なファインプレーであった。
ホームの歓声を背になんとか早い時間に追い付きたい Sydney は35分、幸運が訪れる。PA 付近でドリブル突破をはかった Brosque が Adrian Leijer に倒され Strebre Delovski 主審はすかさずペナルティースポットを指す。 ゴール裏の Melbourne サポーター達のブーイングが止まらない中 Karol Kisel が左隅に決めてこの試合を振り出しに戻した。
この判定には Melbourne の Merrick 監督は全く納得せず、前半終了直後、審判団が控室に戻る際に Delovski 主審に詰め寄るシーンが見られた。後半開始間もない53分、 Sydney が遂に“追い付く”。元蔚山現代のスター選手で韓国代表歴もある左サイドバック 卞 盛煥 から上げられたクロスを Kisel が後ろに戻し走り込んだ Bridge が Melbourne DF Grant Brebner をかわして Melbourne ゴールに蹴り込み、 2-1 とリードを奪い2試合合計得点を 3-3 とした。その12分後の65分、Merrick 監督は遂に Archie Thompson を Kruse に替えて投入する。その投入直後、PA内に侵入した Thompson が倒されるが Delovski 主審はノーファールのジェスチャー。
更に Hernandez, Pondeljak, Thompson と繋いでフリーの Brebner に渡るがシュートはクロスバーを越えてしまった。その直後に卞 盛煥 が至近距離からボレーを放つが僅かにポストの外に外してしまう。87分には McFlynn からボールを奪った Thompson がフリーでシュートを放つ。誰もが決まったと思われた弾道は GK Bolton がファインセーブで凌ぎ、勝負は延長戦へともつれ込む事になった。
Regular Season では Sydney に対して勝星どころか得点すら挙げられなかった Melbourne だったが、この Major Semi Final では見事な勝負強さを発揮し、2シーズン連続の Grand Final 進出を決めた。一方の Sydney は Grand Final 進出というよりも Melbourne へのリベンジの挑戦権を掛けて6日後の Wellington Phoenix との Preliminary Final に ホームの Sydney Football Stadium にて臨む事となった。
Sydney FC 4-2 Wellington Phoenix 13th March Sydney Football Stadium
Wellington の進撃はここまで Sydney 4シーズン振り Grand Final 進出
今シーズン快進撃を見せた Wellington Phoenix の Grand Final 進出の夢は実現できなかった。多くのサポーター達あこの快進撃に満足し、そして来シーズンこそ Grand Final 進出と云う夢がシーズンオフから新シーズンが開幕しても見られるだろう。と試合後少しの満足感に浸ることのできたサポーターはどうも多くは無い様だ。
Wellington の Riki Herbert 監督は試合後も怒りが収まらなかった様だった。
1-1 で迎えた31 分、卞 盛煥の FK に走り込んだ Chris Payne がそのままWellington ゴールに蹴り込み再び 2-1 とリードを奪ったのだが、 GK Liam Reddy を始め Wellington の選手達から Payne にハンドがあったと激しく抗議。しかし Peter Green 主審はゴールを認めた。Wellington 側は11月にフランス代表の Thierry Henry の Handball Goal を彷彿させる“事件”と捉えられている。
“酷い事だったと思わないかい? 誰がこの件で詫びるというんだ? 最終日に、ただこのレベルの試合で許されない事だ。一顧だにしない結果だ。大変に残念で選手の事を考えると同様に受け入れられない。
世界中で起こった事と比較して観ればいい。 もしあなたが敗れようとしているならそれでいい。我々も多くを失った。しかし大変に残念に思う。アイルランド戦でのゴールと何ら変わらない。クラブとしてどれだけの損失かそしてそれが受け入れられる事か考えられるか?"
その失点がどれだけWellington に影響を及ぼしたかの問いに就いては
“誰が解る?それは100万ドルの質問だ。 しかしただそれは起こるべきでは無かった?なぜ他のゴールの様にリプレーがスクリーンに映らない? 私は公式には訊ねていない、彼らが何を言おうとしている? それが全てより明らかだ。競技場にいた多くの人が何が起こったか見たと思う。
結果に就いてではないが、 Sydney FC にとっては素晴らしいシーズンだっただろう。 だが誰が事実を釈明する責任があるのだろうか? もし 1-1 のままだったら結果はもっと変わっていただろう。しかし今や誰も解らない。”
ゲームメーカーの Durante は FFA に専門のレフリーを要求した。
“ラインズマンも主審も素晴らし型が彼らは full-time, 専属の審判ではなかった。 A-League はその事に注視する必要がある。 ナイトゲームの試合の練習と教育を受けさせるべきだ。私はまさにそこにいた。そしてそのシーンを見た時に真っ先に線審のところに駆け寄った。私はハンドがあった事を解っていた。しかし線審も主審も見ていなかった。ハーフタイムの時に尋ねると主審は”これは intentional ( 故意) では無いから。と云った。何とも滑稽な話だ。 “
"まさに試合を変えてしまった瞬間だった。もし 1-1のままだったら我々の自身は高く持ち続けられただろうに。 この様なビッグゲームでこの様な大きなことが起こり試合の流れを変えられてしまった本当に残念だ。” Sydney は我々を圧倒していたが 1-1 の同点に追いついた。そしてまた力が湧いてきたところだったのにこんな目にあってしまった。”
Sydney FC の Vitezslav Lavicka 監督はハンドボールを認めたそしてそれが故意的でない事も。 “私は見なかったが試合後控室でその事に就いて話し合った。” と彼は言った。
“Payne は彼はボールを見失い故意でなくボールが当たりゴールに入ったと語っていた。彼はいいプレーをしたそして2ゴールを挙げた。2点目は物議を醸す得点であったがあれは故意的ではない” Alex Brosque は“それはコンマ何秒の間に起こった事だ。私が観たところからでは彼は故意的にやったとは言えなかった。しかし彼はボールを突いた様に見えた。そして故意的にも見えた。ただ不運だったが我々は他にも3ゴールを挙げた。” と語った。
Sydney FC は前節の Melbourne 戦と同じスタメン。
一方の Wellington は All Whites の Ben Sigmund がベンチスタートで Jon McKain が Perth 戦以来のスタメン。 Regular Season の直接対決では Sydney が3戦全勝で得点6、失点はわずかに1.Wellington はかなりの劣勢が予想された。
しかし19分、 Sydney は得点源の Aloisi がハムストリングを痛めて退場してしまう。
Aloisi 自身Grand Final への出場がこれで厳しくなった。
そして替って投入されたのが20歳の Chris Payne 。その Payne がわずか2分後に先制ゴールを決めた。今シーズンは出場13試合のうちスタメン出場はわずか1試合。それでも3ゴールを決めると言う勝負強さを持っている。
しかしその5分後 Wellington は Durante のゴールで同点に追い付く。 Sydney にやって来た Phoenix のサポーター達は大喜び。
さぁこれから、と云う時に Handball 事件が起こってしまった。追い付いた直後の失点、しかも疑惑のゴール。まだ時間があるので焦る必要はないと思われたが、結局62分に Alex Brosque, 70分には Mark Bridge がそれぞれ追加点を挙げ、 Wellington は81分に Eugene Dadi がゴールを挙げ一矢報いるのが精一杯であった。
選手交替も58分に Troy Hearfield に替ってDaniel, 65分にTim Brown に替って Dadi と攻撃的選手が投入されたがその直後に失点を喫し点差を広げられ苦しい展開となってしまった。
Wellington は最後は後味の悪い試合内容となったが、今シーズンの New Zealand Football 界を象徴する様な快進撃を見せた。 All Whites は24年振りのワールドカップ出場を決め、 Auckland City FC は Club World Cup で2勝を挙げ、そして Wellington Phoenix はPreliminary Final にまで進出した。
これらは All Whites 監督を兼任する Wellington の Riki Herbert 監督の手腕によるところが非常に大きい。 2007年のシーズンから新たに誕生した Wellington Phoenix の指揮を任されたが同時に就任した代表チーム All Whites も見事にワールドカップに導いた。 私は個人的にワールドカップでの All Whites のプレーに非常に興味を持っている。
そして Grand Final は A-League 5シーズン目にして Sydney と Melbourne の対決が遂に実現した。 この試合を現場観戦出来ない事を非常に残念に思った…… http://www.plus-blog.sportsnavi.com/daihyou/tb_ping/44
Victory Grand Final 進出
23,818 人集まった観衆の8割は Sydney FC のサポーター達だった。COVE と呼ばれる Sydney のサポーター席は2週間前のリベンジが果たされるものと信じて疑わなかった。彼らの多くは2007年4月 ACL で対戦した浦和REDSサポーター達の熱狂的ながら非常に統制の取れた応援に“真のサポート”を見たと今でも語る。この年に地元テレビ局 SBS が The Great Club と題して浦和REDDSの特集まで行ったがその半分はサポーター達の様子やリーダーたちの事だった。
試合は90分を終えて 2-1 で Sydney がリードしていた。しかし 1st Leg では Melbourne が 2-1 で勝っていたので得失点差で並んでおり、延長戦へと突入していた。そしてPK戦に突入かと思われた 113 分。 Melbourne は FKのチャンスを得る。 そしてボールをセットした Kevin Muscat がボールをセットするや否や、すぐにエースストライカーの Archie Thompson にボールを出す。 そして Thompson はそのままドリブルで持ち込み放ったシュートは GK Clint Bolton を破りゴールネットに突き刺さる。 あっという間の出来事だった。
頭を抱える Sydney の選手達、そしてサポーター達。 Melbourne からやって来た Victory サポーター達の狂喜乱舞する歓声だけが Sydney のホーム、Sydney Football Stadium にこだました。
アウェーの Melbourne が Grand Final 進出と地元での開催権獲得を決めた瞬間だった。怪我でプレーできるか解らなかった 2006年ワールドカップメンバー(出場記録は無かった)の Archie Thompson はこの試合65分からの途中出場だったが見事にその責務を果たした。さすがエースストライカーと思われた。
今シーズン5回目の直接対決。そして通算では17回目の対戦となりこれまでMelbourne の6勝6分4敗。ただでさえヒートアップするMelbourne, Sydney と云うオーストラリア大陸を2分する大都市同士の戦いはこと A-League に関しては他のスポーツ以上にエキサイトする。それは Rugby Union, Rugby League, そして Aussie Football League ではこの大都市周辺にクラブ数がいくつかあるのに対し、 A-League だけは今シーズンまで1つずつしかフランチャイズにするクラブが存在しないからだ。
今シーズンでも Regular Season では観客動員数上位3試合はいずれもこの両者の直接対決。
第10節 Etihad Stadium 30,668 人、Melbourne 0-3 Sydney
第20節 Etihad Stadium 27,344 人 Melbourne 0-0 Sydney
第27節 Sydney Football Stadium 25,407 人 Sydney 2-0 Melbourne.
ただこの Final Series ではまだこの観客数を上回れていなかった。
ホームの Sydney FCは2週間前の Melbourne 戦からDF Shannon Cole に替って Sebastian Ryall, 右 MF Brendan Gan に替って 北京五輪メンバーだった Mark Bridge が起用された。この二人は怪我の為の長期離脱後の復帰戦となった。
一方の Melbourne は前の試合で得点を挙げながら退場となったに替り21歳の 2005年FIFA U-17 Peru 大会に出場した Robbie Kruse がスタメンに。そして Archie Thompson が何とかベンチ入りを果たした。
1st Leg で黒星を喫した Sydney は開始早々 Karol Kisel の CK に Alex Brosque がヘッドで合わせるがゴールラインぎりぎりのところで Melbourne DF Tom Pondeljak がクリアー。先制ゴールが欲しかったのは Sydney であったが15分、 Nick Ward のパスを受けた Robbie Kruse が2シーズンぶりのゴールを決め、アウェーの Melbourne が先制をした。元 Brisbane Roar のスター選手だった Kruse がこの大舞台の抜擢に見事に応えた。そして Ernie Merrick 監督の起用が当たった。これで Sydney はあと最低2ゴール挙げねばならなくなった。 更にその直後には Carlos Hernandez がドリブルシュートを放つがここは GK Clint Bolton がセーブ。これを決められていたら Sydney は5ゴール必要となっていたので貴重なファインプレーであった。
ホームの歓声を背になんとか早い時間に追い付きたい Sydney は35分、幸運が訪れる。PA 付近でドリブル突破をはかった Brosque が Adrian Leijer に倒され Strebre Delovski 主審はすかさずペナルティースポットを指す。 ゴール裏の Melbourne サポーター達のブーイングが止まらない中 Karol Kisel が左隅に決めてこの試合を振り出しに戻した。
この判定には Melbourne の Merrick 監督は全く納得せず、前半終了直後、審判団が控室に戻る際に Delovski 主審に詰め寄るシーンが見られた。後半開始間もない53分、 Sydney が遂に“追い付く”。元蔚山現代のスター選手で韓国代表歴もある左サイドバック 卞 盛煥 から上げられたクロスを Kisel が後ろに戻し走り込んだ Bridge が Melbourne DF Grant Brebner をかわして Melbourne ゴールに蹴り込み、 2-1 とリードを奪い2試合合計得点を 3-3 とした。その12分後の65分、Merrick 監督は遂に Archie Thompson を Kruse に替えて投入する。その投入直後、PA内に侵入した Thompson が倒されるが Delovski 主審はノーファールのジェスチャー。
更に Hernandez, Pondeljak, Thompson と繋いでフリーの Brebner に渡るがシュートはクロスバーを越えてしまった。その直後に卞 盛煥 が至近距離からボレーを放つが僅かにポストの外に外してしまう。87分には McFlynn からボールを奪った Thompson がフリーでシュートを放つ。誰もが決まったと思われた弾道は GK Bolton がファインセーブで凌ぎ、勝負は延長戦へともつれ込む事になった。
Regular Season では Sydney に対して勝星どころか得点すら挙げられなかった Melbourne だったが、この Major Semi Final では見事な勝負強さを発揮し、2シーズン連続の Grand Final 進出を決めた。一方の Sydney は Grand Final 進出というよりも Melbourne へのリベンジの挑戦権を掛けて6日後の Wellington Phoenix との Preliminary Final に ホームの Sydney Football Stadium にて臨む事となった。
Sydney FC 4-2 Wellington Phoenix 13th March Sydney Football Stadium
Wellington の進撃はここまで Sydney 4シーズン振り Grand Final 進出
今シーズン快進撃を見せた Wellington Phoenix の Grand Final 進出の夢は実現できなかった。多くのサポーター達あこの快進撃に満足し、そして来シーズンこそ Grand Final 進出と云う夢がシーズンオフから新シーズンが開幕しても見られるだろう。と試合後少しの満足感に浸ることのできたサポーターはどうも多くは無い様だ。
Wellington の Riki Herbert 監督は試合後も怒りが収まらなかった様だった。
1-1 で迎えた31 分、卞 盛煥の FK に走り込んだ Chris Payne がそのままWellington ゴールに蹴り込み再び 2-1 とリードを奪ったのだが、 GK Liam Reddy を始め Wellington の選手達から Payne にハンドがあったと激しく抗議。しかし Peter Green 主審はゴールを認めた。Wellington 側は11月にフランス代表の Thierry Henry の Handball Goal を彷彿させる“事件”と捉えられている。
“酷い事だったと思わないかい? 誰がこの件で詫びるというんだ? 最終日に、ただこのレベルの試合で許されない事だ。一顧だにしない結果だ。大変に残念で選手の事を考えると同様に受け入れられない。
世界中で起こった事と比較して観ればいい。 もしあなたが敗れようとしているならそれでいい。我々も多くを失った。しかし大変に残念に思う。アイルランド戦でのゴールと何ら変わらない。クラブとしてどれだけの損失かそしてそれが受け入れられる事か考えられるか?"
その失点がどれだけWellington に影響を及ぼしたかの問いに就いては
“誰が解る?それは100万ドルの質問だ。 しかしただそれは起こるべきでは無かった?なぜ他のゴールの様にリプレーがスクリーンに映らない? 私は公式には訊ねていない、彼らが何を言おうとしている? それが全てより明らかだ。競技場にいた多くの人が何が起こったか見たと思う。
結果に就いてではないが、 Sydney FC にとっては素晴らしいシーズンだっただろう。 だが誰が事実を釈明する責任があるのだろうか? もし 1-1 のままだったら結果はもっと変わっていただろう。しかし今や誰も解らない。”
ゲームメーカーの Durante は FFA に専門のレフリーを要求した。
“ラインズマンも主審も素晴らし型が彼らは full-time, 専属の審判ではなかった。 A-League はその事に注視する必要がある。 ナイトゲームの試合の練習と教育を受けさせるべきだ。私はまさにそこにいた。そしてそのシーンを見た時に真っ先に線審のところに駆け寄った。私はハンドがあった事を解っていた。しかし線審も主審も見ていなかった。ハーフタイムの時に尋ねると主審は”これは intentional ( 故意) では無いから。と云った。何とも滑稽な話だ。 “
"まさに試合を変えてしまった瞬間だった。もし 1-1のままだったら我々の自身は高く持ち続けられただろうに。 この様なビッグゲームでこの様な大きなことが起こり試合の流れを変えられてしまった本当に残念だ。” Sydney は我々を圧倒していたが 1-1 の同点に追いついた。そしてまた力が湧いてきたところだったのにこんな目にあってしまった。”
Sydney FC の Vitezslav Lavicka 監督はハンドボールを認めたそしてそれが故意的でない事も。 “私は見なかったが試合後控室でその事に就いて話し合った。” と彼は言った。
“Payne は彼はボールを見失い故意でなくボールが当たりゴールに入ったと語っていた。彼はいいプレーをしたそして2ゴールを挙げた。2点目は物議を醸す得点であったがあれは故意的ではない” Alex Brosque は“それはコンマ何秒の間に起こった事だ。私が観たところからでは彼は故意的にやったとは言えなかった。しかし彼はボールを突いた様に見えた。そして故意的にも見えた。ただ不運だったが我々は他にも3ゴールを挙げた。” と語った。
Sydney FC は前節の Melbourne 戦と同じスタメン。
一方の Wellington は All Whites の Ben Sigmund がベンチスタートで Jon McKain が Perth 戦以来のスタメン。 Regular Season の直接対決では Sydney が3戦全勝で得点6、失点はわずかに1.Wellington はかなりの劣勢が予想された。
しかし19分、 Sydney は得点源の Aloisi がハムストリングを痛めて退場してしまう。
Aloisi 自身Grand Final への出場がこれで厳しくなった。
そして替って投入されたのが20歳の Chris Payne 。その Payne がわずか2分後に先制ゴールを決めた。今シーズンは出場13試合のうちスタメン出場はわずか1試合。それでも3ゴールを決めると言う勝負強さを持っている。
しかしその5分後 Wellington は Durante のゴールで同点に追い付く。 Sydney にやって来た Phoenix のサポーター達は大喜び。
さぁこれから、と云う時に Handball 事件が起こってしまった。追い付いた直後の失点、しかも疑惑のゴール。まだ時間があるので焦る必要はないと思われたが、結局62分に Alex Brosque, 70分には Mark Bridge がそれぞれ追加点を挙げ、 Wellington は81分に Eugene Dadi がゴールを挙げ一矢報いるのが精一杯であった。
選手交替も58分に Troy Hearfield に替ってDaniel, 65分にTim Brown に替って Dadi と攻撃的選手が投入されたがその直後に失点を喫し点差を広げられ苦しい展開となってしまった。
Wellington は最後は後味の悪い試合内容となったが、今シーズンの New Zealand Football 界を象徴する様な快進撃を見せた。 All Whites は24年振りのワールドカップ出場を決め、 Auckland City FC は Club World Cup で2勝を挙げ、そして Wellington Phoenix はPreliminary Final にまで進出した。
これらは All Whites 監督を兼任する Wellington の Riki Herbert 監督の手腕によるところが非常に大きい。 2007年のシーズンから新たに誕生した Wellington Phoenix の指揮を任されたが同時に就任した代表チーム All Whites も見事にワールドカップに導いた。 私は個人的にワールドカップでの All Whites のプレーに非常に興味を持っている。
そして Grand Final は A-League 5シーズン目にして Sydney と Melbourne の対決が遂に実現した。 この試合を現場観戦出来ない事を非常に残念に思った…… http://www.plus-blog.sportsnavi.com/daihyou/tb_ping/44
怒涛のAリーグ特集、ありがとうございます。
今日、等々力にメルボルン・ビクトリーの試合を見てきました。
日本でAリーグの試合を見る数少ない機会(年に1回?)なので無理に時間をつくって行ったのですが、天気同様寒い試合でした。
日程がかなりきつかったので、勝てるとは思えませんでしたが。
後半は持ち直したので、前半からあのプレーが出来ていればと思いましたが、それでも決定力不足は深刻で、ACLでグループ最下位なのも納得しました。
目についたのが5番のサカ(タイ代表)と21番のクルーゼ。途中出場で3番のデュガンジッチも、もう少し早い時間から見たいと思いました。
プレーオフ・ファイナルに出てない若手を後半開始から投入してもよかったのでは。特にこのデュガンジッチはAリーグでも1試合2得点で注目されて、このままレギュラーをつかむかと思われたんですが、その後なぜかベンチウオーマーに逆戻りしてしまいました。
一時ディナモ・ザグレブでプレーして、クロアチア協会も狙っていたという逸材です。
悪い方で目についたのが9番のムルディジャ、決定的なチャンスを2回も外し、途中からパスが来てもそのまま打たずに、さらにパスを出す始末。こういう消極的なプレーをしている選手は途中交代させるべきでした。あと22番のウォード、トラップミスからボールを奪われ、ラフプレーも目立ちました。
来年のACL対策のためにもいっそ、ビドゥカでも補強すべきでしょう。
いつもありがとうございます。
私はAdelaide で広島戦を観戦しました。
今後が楽しみです。
出来れば関東の J-League 勢(鹿島しかないですかね?)と対戦しないかな?と思っています。
本音を言うと等々力での Melbourne 戦を観たかったのですが、Grand Final の後の試合でモチベーションも低かったのかもしれません。こちらの FOX SPORTS チャンネルで観ました。
結果だけを見たら見に行かなくてもよかったか?と思ってしまいましたが...
Mascut は引退するのでしょうか?
Adeliade vs 広島もアップしますのでご期待ください?