Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

頑張れ ニュージーランド !!

2011-03-07 | Aussie & Kiwi
2月22日。日本時間午前11時少し前。私の携帯に text が送られてきた。 

“生きています。前回(の地震)よりも更に大きいものでしたが住むところも大丈夫です。ライフラインがいつ復旧するかわかりませんが…..”

送り主は南半球ニュージーランド第二の都市 Christchurch に在住の取引先の方…というよりももう友人づきあいに近い方で私同様大変なサッカーファンというよりも現地在住は10年近くなり今でも在留邦人の方達とチームを組んで地元のリーグ戦でプレーされる“現役選手”だ。

あぁまた地震が起きたのか….その時はその程度しか思っていなかった。しかし昼休みいつも覗いている“オーストララリア”の新聞サイトを見てみるとその地震の様相が写真速報で伝えられていた。あの街のシンボルであった大聖堂が崩れ落ち馴染みのある中心街も相当な被害にあっていた….それでも2週間もすれば何とか復旧し予定通り出張に出られるだろう…と思っていた….

それから数日後、弊社は毎年出展参加している東京で開催される見本市に今年も出ていた。そこに偶然 Christchurch に行く度に立ち寄らせて頂いている日本レストランのオーナー御夫妻が立ち寄られた。自己紹介そして何度か行かせて頂いた事を話し、この度の震災に就いても話を聞いた。
“実はもっと早く”帰国“する予定でしたがこの見本市がある事を知って予定を変更して日本滞在を延長したのです….現地の日本人の友人達に様子を訊くと、今は何も復旧していないからまだ帰ってこない方が良いと言われたので余計に心配なんです…
この見本市のおかげで震災に巻き込まれずに済んだのですが..”と云っておられた。 
9月の地震と異なり震源地が近くしかもその震源は前回よりもかなり浅いところだったらしい。そして人通りの多い時間帯で街の真ん中を直撃した地震、まさになす術なく天災に飲み込まれた人達…人命救助が当然優先され、水道、電気等のライフラインの復帰工事は後回しにされている……
遠く離れていたとは言えその災害規模を過小していた自分が恥ずかしくなった….
富山県の語学学校の学生さん達が多く被害に遭われたあの建物…良く知っている建物だ。 この時期出張を予定していた俺も被害に遭わなかったと・・・・もしあと少し地震が起こるのが遅かったら・・・・絶対に言えなかった…。
“こんどチャーチ( Christchurch )に来た時も是非うちで食事して行って下さい。“ こう語ってスタンドを後にされた御夫妻の後ろ姿を見て ”俺は何にもしてあげられないなぁ…..” と切なく思った…..
震災に巻き込まれ命を落とされた方達の御冥福をお祈りします….そして1日でも早く皆が復興する事を望みます。

All Whites 来日決定 !! 24th December 2010

ワールドカップイヤァーも残り1週間となった日に私にとってはまさに Christmas Present だった。(この歳になると貰うより準備する事の方が主となっている….)

3月25日に南寧で中国代表と親善試合を行った4日後の3月29日、東京国立競技場で日本代表との試合が組まれる事となった。これはニュージーランドとしては史上初の2大会連続出場を狙う次のワールドカップ予選に備える為の試合。こんなに早い時期に始動を始めるなんてこれまで無かった事。それも前回のワールドカップでの好成績が反映されている。
“これは本当に重要な事だ。恐らく我々はこんなに素晴らしい機会(テストマッチをこの時期に組むこと)等は無かっただろう。日本はワールドカップに出場したばかりで中国も強化を続けている。”
Ricki Herbert 監督はこの様にコメントしながらもまだメンバーに就いては言及していない。
“ワールドカップ予選に向けてのチーム再編成を行う上で良いチャンスだ。 新しい選手を試すのに良い機会だ。チーム編成は入れ替わるわけではないが確かに新しい選手達も起用して行く。”
オセアニア地区のワールドカップ予選は今年8月後半に New Caledonia で行われる Pacific Games での上位3カ国とニュージーランドが加わった4カ国で10月からホームアンドアウェー方式で行われる。そして1位チームが他の大陸代表チームとプレーオフを行うがまだその相手は決まっていない。
過去中国との対戦はニュージーランドの6勝3敗2分となっているが、両国とも最も印象に残るのは1982年1月10日、シンガポールで行われたワールドカップスペイン大会アジアオセアニア地区の最終予選プレーオフ。 
中国が先に最終予選の全日程を終え、最後ニュージーランドはアウェーのサウジアラビア戦が残っていた。ここでニュージーランドは5点差の勝利でなければ中国のワールドカップ出場が決まるところであったがアウェーの試合にも関わらずニュージーランドは5ゴールをサウジゴールに叩きこみプレーオフに漕ぎ着けた。そのプレーオフも当初は香港開催が予定されていたが香港は中国の準ホームと云うニュージーランド側の抗議がFIFAに受け入れられシンガポール開催となった。ここでニュージーランドは Wynton Rufer そして Steve Woodin のゴールで中国を 2-1 で破りワールドカップ出場を決めた。この試合は数週間後日本でも三菱ダイヤモンドサッカーでも録画放送された。この録画試合を視ていた当時の私は伝説の中国人選手、容志行ばかり追いかけていた….
日本との対戦は何とニュージーランドの3勝1敗。憶えておられる方も多いと思う2003年の FIFA Confederations Cup で中村俊輔のFK等で日本が 3-0 で勝った試合が史上初のニュージーランドからの白星だった。 ロス五輪1次予選で日本はニュージーランドと同組になったがその時は Auckland 1-3, 東京 0-1 で日本は2連敗。(それでも最終予選に進出したがそこで4連敗。) 1981年9月9日にもマレーシアで対戦しているがそこでも 0-1 で敗れていた。 
時代は流れ日本サッカーは大躍進を遂げているがその前にはこの様な積み重ねもあったのだ…..

19歳 Chris Wood のゴールで ホンジュラスと引分け 09 Oct. 2010
ワールドカップが終了してから約3カ月後。 ニュージーランド協会はホンジュラス、パラグアイを招いて2連戦の親善試合を組んだ。その連戦は ASB International Series と銘打たれ第一戦のホンジュラス戦はAuckland の North Harbour Stadium で開催された。ワールドカップでの“予想外”の好成績を受け、この試合の前売り券の販売状況は好調だったらしい。

ワールドカップ後初の試合となった New Zealand All Whites の対戦相手ホンジュラスはこの時 FIFA ランク54位。そしてニュージーランドは51位だった。ワールドカップ直前はホンジュラスが40位、ニュージーランドが74位であったがワールドカップでの好成績が反映され順位が入れ替わった。そして現在はホンジュラスが39位、あまり試合の無いニュージーランドが64位に後退いしている。
All Whites のスタメンは全てワールドカップメンバー。 Premiership でプレーする Ryan Nelsen も加わった。一方のホンジュラスは9月8日 Montreal で行われたカナダとの親善試合での出場メンバーが4人。ワールドカップメンバーも GK N. Valladares, M. Sabillon, W. Matrinez そして S.Mendoza の4人だけだった。交替出場選手の中でも J. Palacios だけがワールドカップメンバー。 チームは過渡期なのかもしれない。
それでも試合はビジターのホンジュラスが主導権を握る立ち上がり。15分にはワールドカップのスイス戦以来代表2試合目の出場となる Walter Martinez が放ったショットを GK Paston がストップ。しかし64分にバックヘッドで同点ゴールを決めたのも W. Martinez だった。 
先制したのはホームの All Whites 。 それは19歳の新鋭 Chris Wood がスタメン起用の期待に応えものだった。前半終了間際に Brockie のクロスをヘッドで捉え見事なゴールを決めた。 Wood はその後もホンジュラスゴールを襲うヘッドを放つがこの日のGK Noel Valldaresも好調でファインセーブを連発し追加点を許さなかった。
試合後半は All Whites が攻勢に出る場面が続いたがシュートが味方の選手やゴールポストの当たる不運が続きそして終了間際にPKを得た All Whites であったが Shane Smeltz のPKはポストを直撃そしてこぼれ球も自らシュートを放ったがクロスバーを大きく越えてしまい、試合はドローに終わった。
“勝利は手中にあった。我々は勝たかったがこの試合はエンターティニングゲームでもあった。そして観客にはチケット代に値する試合だっただろう。ホンジュラスもよくプレーしてくれてkの10年間でニュージーランドが行かに進歩したかを見せられただろう。若い自信を得た選手がゴールパフォーマンスで自分のパンツをずらす事は面白い事だ。それが自分の自信に繋がるだろう。こんな大観衆の前 ( 18,153人 ) でプレー出来るなんて最高だ。 正直にここまで来るのには「大変遠かった。選手達のプレーが反映される事は楽しい事だ。 彼らは自分達がやっている事を表現したり楽しませようとしているのだ。“  Nelsen 主将はこう語った。 
All Whites の次の対戦相手は Australia に 0-1 で敗れたパラグアイであった。
New Zealand 1 (Chris WOOD 45) Honduras 1 (Walter MARTINEZ 64)
North Harbour Stadium Auckland Crowd: 18153

New Zealand: 1-Mark PASTON (GK), 4-Winston REID, 5-Ivan VICELEICH, 6-Ryan NELSEN (captain / 2-Ben SIGMUND 82), 7 Simon ELLIOTT, 8-Tim BROWN (21-Jeremy CHRISTIE 75), 9-Shane SMELTZ, 10-Chris KILLEN, 11-Leo BERTOS (16-Aaron CLAPHAM 88), 20-Chris WOOD, 22-Jeremy BROCKIE (15-Michael MCGLINCHEY 75).
Substitutes not used: 12-Glen MOSS (RGK), 13-Cole PEVERLEY, 14-Rory FALLON, 17-David MULLIGAN, 18-Andrew BOYENS.
Coach: Ricki HERBERT
Cautions: Winston REID 27, Chris WOOD 45+1, Jeremy BROCKIE 56, Jeremy CHRISTIE 82

Honduras: 18-Noel VALLDARES (GK / captain), 5-Erick NORLAES, 7-Emil MARTINEZ (4-Johnny PALACIOS 85), 9-Georgie WELCOME, 10-Mario MARTINEZ, 15-Walter MARTINEZ (13-Jerry BENGSTON 83), 16-Maurico SABILLON, 17-Eddie DELGADO (14-Oscar BONIEK GARCIA 46), 19-Ivan GUERRERO, 21-Jorge CLAROS, 23-Sergio MENDOZA.
Substitutes: 1-Ricardo CANALES (RGK), 2-Quiarol ARZU, 11-Roger ROJAS.
Coach: Juan de Dios CASTILLO
Cautions: 23-Sergio MENDOZA 47, 10-Mario MARTINEZ 90, 16-Maurico SABILLON 90, 13-Jerry BENGSTON 90



Paraguay All Whites を沈める  12th October 2010
Nelson Valdez と Osvaldo Martinez の連続ゴールでParaguay がNew Zealand を 2-0 で降した。
Wellingtonで行われた ASB International Series の第二戦は FIFA ランク24位のパラグアイが相手。
All Whites のスタメンは怪我が心配されたNelsen と Smeltz に替って Ben Sigmund とFW McGlinchery が先発出場となった。 一方のパラグアイはオーストラア戦からGK D. Barreto を含む3選手を替えて来た。スタメンを見ると9月の日本戦出場メンバーがGK J. Villar を含め3人しかいなかったがワールドカップ日本戦出場メンバーが7人入っている事から9月の日本戦よりかは強いメンバーだったと思われる。 
“チャンスを創ったのは素晴らしかったがゴールネットを揺らせなかった。” Herbert 監督は試合後こう語った。
”この試合はワールドカップメンバーを5人欠いたが何とか試合を創れた。 わずか10分余りに時間でやられてしまったが後半は良い時間帯もあった。“ 
Michael McGlincheyが Chris Killen と Chris Wood の後方のトップ下に置かれ Sigmund が Reids と共に3バックの前の守備的MFの位置に置かれた。まだ所属先の決まらない Simon Elliot は中盤に入りそして注目の地元 Westpac Bank で働くアマチュア選手 Rory Fallon が79分に大歓声を浴びてピッチに投入された。
“今最も重要な事は一休みする事だ。 5年前は誰もこんな機会を与えてくれなかった。しかし我々はワールドカップ予選を素晴らしく突破した。我々は次のワールドカップ予選に向けても良いスタートを切れるだろう。そして評価も悪くは無いだろう。” Ricki Herbert 監督はこの様に結んだ。

New Zealand 0 Paraguay 2 (Nelson HAEDO VALDEZ 22-pen, Osvaldo MARTINEZ 27)
Westpac Stadium, Wellington

New Zealand: 1-Mark PASTON (GK / 12-Glen MOSS 79), 2-Ben SIGMUND (18-Andrew BOYENS 52), 4-Winston REID, 5-Ivan VICELICH, 7 Simon ELLIOTT, 8-Tim BROWN (captain), 10-Chris KILLEN, 11-Leo BERTOS (16-Aaron CLAPHAM 82), 15-Michael MCGLINCHEY (14-Rory FALLON 79), 20-Chris WOOD, 22-Jeremy BROCKIE (21-Jeremy CHRISTIE 52).
Substitutes not used: 13-Cole PEVERLEY, 17-David MULLIGAN.
Not available: 6-Ryan NELSEN, 9-Shane SMELTZ.
Coach: Ricki HERBERT
Cautions: Jeremy BROCKIE 49, Ivan VICELICH 55 Red Cards: Winston REID 90

Paraguay: 1-Justo VILLAR (GK /captain), 2-Dario VERON, 3-Claudio RODRIGUEZ, 6-Carlos BONET (4-Cesar BENITEZ 58), 8-Osmar MOLINAS (15-Victor CACERES 82), 10-Edgar BENITEZ (11-Nestor CAMACHO 57), 13-Enrique VERA (17-Marcos RIVEROS 83), 14-Paulo DA SILVA, 16-Cristian RIVEROS, 18-Nelson HAEDO VALDEZ (9-Federico SANTANDER 59), 20-Osvaldo MARTINEZ (7-Hernan Perez 78).
Substitutes not used: 12-Diego BERRETO (RGK), 19-Derlis ORUE.
Coach: Geraldo MARTINO



All Whites could play charity match at Wembley 6th March 2011

Christchurch 地震へのチャリティーマッチが聖地 Wembly で開催されるかもしれない。
David Chung オセアニア連盟会長が FIFA にこの案を申し入れている。 試合日程は未定であるが Wembly で2012年ロンドン五輪メンバー候補に England, Wales, Scotland そして北アイルランドの over-age 選手3人を含めた五輪候補チームと All Whites が親善試合を行いその収益を震災の復興費用に充てようと言う企画らしい。もし五輪候補チームが無理なら対戦相手は Premiership または UEFA内の強豪チームとなるかもしれないとの事だ。
FIFAは我々のコンセプト Football for Hope match を容認している。この要望はすぐに様々な事を確認せねばならないず時間もすこしかかるだろうが、我々はニュージーランド協会と共に適当な試合日程を調整している。 All Whites と世界選抜XI も考えたがそれは難しそうだ。 All Whites のメンバーと約20人程度の選手の旅費を FIFA と共に試算してみたが NZ$300,000 ( 約1,900万円 ) は下らない。

オプションとしては All Whites が欧州でチャリティーマッチを行う事であるが、または New Zeland で David Beckham や Ronaldo の様なスーパースター達を招いて All Whites 達と共に夕食会を企画する事だが、もしニュージーランドが Wembly でクラブか選抜チームと試合が出来れば例え収容能力の半数しかチケットが売れなくても ( 約 40,000 枚 ) 収益は NZ$260万 ( 約1億6200万円 )にも上る。そちらの方がニュージーランドで行うよりもコストもかからず収益も容易に上がる。
David Chung 会長はTai Nicholas OFC secretary general と共に 3月6日にWales で開催されるInternational Football Association Board meeting に出席しそこに集まる英国4協会の役員に打診するとの事である。

実現すれば、特に五輪候補チームとの対戦が決まれば非常に面白しと思う。
しかし昨年のワールドカップ開催地投票の件、果たして England 側は忘れてはいないだろう…なぁ….

ならば日本協会に打診してくれ、All Whites vs J-League 選抜…さいたまスタジアムでやってくれたら満員になる事は私が保証しよう….( 保証にならないか??) 
まずは3月29日の All Whites 戦が楽しみだ…..


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