ワールドカップでは日本は初戦、6月13日 Kaiserslauterun で Australia と対戦する事はもう誰もが知るところだが、Australia ではどう思われているのだろう? 抽選会直後のマスコミの反応を見ると、まず優勝候補ブラジルとの力関係を計る記事が目に付いた。12月10日付けSydney Morning Herald 紙は “ Brazil? No worries, says Guus “ との見出しに始まり、 Brazil の1位は確実、2位で通過した場合は Group E ( Italy, Ghana, USA, Czech ) の1位と当たる事になるとの行から始まる記事が。“Australia が Brazil を含む Group F に組み入れられた時、 Hiddink は頭を抱えずにはいられなかった”しかしその否定形な body language は注視されるのですぐに肯定的な仕草を見せた“ につづき、”彼ら Socceroos 達 は Australia で私に ” no worry mate : 心配するな“と言う事を教えてくれそれが時にはリラックスし過ぎるのではと思わせるが、このチームはそんなに心配は無いという事が解った”とコメント。ずっと Brazil の事について言及されており、ようやく Japan の名前が出たと思えば“ 初戦がBrazil 相手であれば引分けられぬが、Japan 相手ではチャンスが有る”と。そして“正直、Australia, Croatia, Japan が Brazil に勝てるとは考え難い。従って第三戦の Croatia 戦に決勝トーナメント進出が掛かってくる”とのコメントから一気に Croatia に触れている。キャプテンの Mark Viduka ( Middlesbrough ) を初め、 Tony Popovis ( Crystal Pales ) , Zeljko Kalac ( AC Milan ), Josip Skoko ( Wigan ) , Jason Culina ( PSV Eindhoven ) , Ante Covic ( Harmerby : SWEDEN ) がCroatia 系の選手達だ。また Croatia 代表にもAIS ( Australian Institutes of Soccer ) 出身の Josip Simunic ( Herta Berlin ) , Ante Seric, Joey Didulica ( Austria Wien ) らも名を連ねそうだとの事。それだけ馴染みがあるので、難しい相手ではないと言いたいのだろうか? ただ Croatia 戦さえ何とかなれば決勝トーナメント進出へ視界が開けると言いたげだ。Hiddink もBrazil は3連勝。1勝1分けでグループ2位には充分な勝点を、とコメントしている。元々 Croatia とはテストマッチを組んでいたがこの抽選結果を受けてキャンセルが予想されるが、もうこの時点でオランダ、韓国といったかつて指揮を取った国とのマッチメイクの動きがあり、 England との対戦も予定出来るとか。これこそが Hiddink 効果である。だが Hiddink 自身、最も案じているのはチームの掌握であろう。彼が指揮を取ってから対戦相手はソロモン諸島との2連戦と最後の大陸間プレーオフの Uruguay との2連戦で実質ベストメンバーが揃ったのは Uruguay 戦のみだ。今後も主力の殆どが欧州でプレーするのでその召集と戦力の掌握が大きな課題だ。自身も PSV で指揮を取っているので同じ大陸でも頻繁に選手を見には行けまい。昨年から発足したオーストラリアの国内リーグA League は空前の人気を博しているが、そこから選手は登用するのか?また欧州組みとの融合は? Uruguay とのプレーオフに勝利を収めたが、Sydney での第二戦、フォサッティ監督が72分にエース アルバロ=レコバを引っ込めるという愚行が無ければ結果は判らなかった。だが Uruguay と渡り合ったことは選手に自信を齎すだろう。 一方、日本は予選では、最も厳しいアウェィでの Iran 戦で敗れている。 地元のマスコミは全く日本はノーマークだ。この国で海外のサッカーと言えば、England の Premiership。英国で発行されている British Football News がここでも同時発行されている。従ってどうしても欧州志向が強くアジア王者の日本は眼中に入らないというの理解出来るが、まさか日本サッカーの実力をラグビーのそれと同等に見ているのだろうか? Hiddink 自身、4年前の日本の好成績はあくまで地元開催の恩恵を受けてと切り捨てるが韓国を率いたHiddink の言葉では説得力もある。そして Hiddink には力強い見方が。それは大韓民国だ。今でも英雄視されている Hiddink の為ならどんな協力も惜しまないと公言してはばからない韓国はその裏には“日本をやっつけるためなら何でもしましょう”と言う思いが丸見えだ。ワールドカップは国家を巻き込んで闘わねばならない。かといってニュージーランドに何か訊いてもなぁ?? 大会まであと半年。まず主力選手が怪我をせずに6月を迎えることを願う。そして私自身は次回のオーストラリア出張も楽しみだ。
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