Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

ワールドカップイヤァーなのになぁ… 愛するよまだ10試合以上あるぞ 横浜戦から

2010-08-29 | 京都サンガ J-League

今年は言わずと知れたワールドカップイヤァー。1か月に亘る熱戦もとっくに過ぎてとなるとやはり“本業の” J-League の結果により毎日の生活に影響が…ところが今年は、いや今年も、いややはり今年はサッカーの話題となると、いや街角でサッカー少年やサッカーボールすら目に入ると大変重たい気になってしまうのだ……
勝てない….愛するサンガが勝ってくれない。 Jリーグでは3月27日磐田戦以来勝利がない。 次こそは…何とか勝ってほしい、勝たせたい…こういう思いがもう何か月続いてくる事か…..

8月21日。 久々にNHK BS にてサンガの試合の中継があったので私は本当にこの中継が楽しみで待ち遠しかった。 相手はマリノス。中村俊輔がいる。 あぁ俺もこの試合見たかったなぁ… 西京極に俊輔が登場するなんて何年振りだろう…と思った。 しかし願うのは当然サンガの勝利だった。 この日の観客は 13,963 人。 浴衣姿の女性観客、サポーターの多かった。浴衣姿で来た方は…と云うイベントでもあったのかもしれない。
独身時代、まだJ-League が創設される前の日本リーグ時代。浴衣姿の女の子と一緒にサッカー観戦なんて、考えられなかったなぁ….でもあの時代、開幕は8月末か9月の初め、浴衣美人とは無縁の時代だった…

前節湘南相手に劇的な引分けを演じたサンガは中2日おいてホームでマリノスを迎えた。マリノスは中3日。だけど京都まで遠征で来ている。どちらにも疲労はあるだろうがそれをどう克服するか、それにあった戦術がはまるか…

サンガのスタメンはGK水谷、DFはこの日も3バックで左に森下、そしてCBには増嶋が入り水本が右。郭泰輝がベンチスタートとなった。ボランチには中山と安藤。湘南戦スタメンで後半にベンチに下がった加藤弘堅は累積警告でメンバーから外れた。 ワントップに金成勇が前節に続いて入り2列目は出場停止明けのディエゴと湘南戦後半から出場して良い動きを見せたドゥトラ。MF は湘南戦に続いて右に渡辺大剛、左に中村太亮。
一方のマリノスは前節ホーム三ッ沢で山形相手に 0-1 で敗れた試合から選手を3人変えて来たがトップを山瀬、長谷川アーリアジャスールから坂田と渡邉千真、2人とも替えて来た。昨年夏横浜スタジアムに観戦に行った時は長谷川アーリアジャスールにメタメタにやられたので彼が居ないのは少し安心した。私の好み坂田そして大剛の弟千真がスタメンかぁ…ちょっと不気味な気もしたんだなぁ…

マリノスのキックオフで始まった試合、立ち上がりのサンガは前節と異なりなかなか良かった。相手に走り勝つシーンが目に付き、マリノス陣内に攻め込み相手ボールになっても寄せが早くマリノスの攻撃を俊輔から先への繋ぎを遅らせ簡単にシュートを撃たせなかった。 7分32秒にはマリノスゴール前で成勇が高さを見せ、その直後にはドゥトラがドリブルシュートに持ち込み…マリノスは京都のあの蒸し暑さ (これは経験した者でないと解らない) に苦戦したのか….
しかしマリノスに先制ゴールを決められる。 21分右サイドの俊輔から小椋に繋がれ前線に走り込んだ松田に縦パスが入る。松田は太亮を振り切り中に入れるとそこには坂田が走り込む、そこにマークに入った森下に当たってゴールを割られた。森下に当たらなくてもフリーだった坂田が余裕をもって押し込んでいただろう。
あぁ立ち上がりの攻勢は何だったんだろう…..
そして以降はマリノスが攻勢を続ける。 23分35秒には兵藤のスルーパスを受けた千真が放ったシュートはサイドネットに。 25分15秒にはロビングを松田がヘッドで落としたところを俊輔にフリーで撃たれるがここはクロスバーを越えた。俊輔のトラップがやや大きいのが助かった。 29分8秒には俊輔が起点となり千真を経て坂田がシュートに持ち込むがポストの右に外れてくれた。
マリノスはボランチの松田、小椋がどんどん上がって来るので30分を過ぎたあたりから大剛と太亮をサイドバックに入れDFラインに入れ4バックにし増嶋を中盤に上げて安藤、中山の3人を並べる。 そのせいで前線の3人との間があいてしまい、攻撃が強引なディエゴのドリブルに頼らざるを得なくなってきた。 それでも30分48秒、ディエゴが右サイドからゴール前に入れたロングボールにドゥトラがフリーでヘッドを放つ。 しかし練習でも来ない様な素晴らしいロビングからのフリーのヘッドはゴールを捉えられなかった。あぁ…こういうチャンスを決められないとなぁ…..
39分頃から再び増嶋をDFラインに戻し 3-4-3 のに戻す。安藤と中山が縦への動きが大きくなり攻守に絡むようになった。そして前半はそのまま 0-1 で終わった。 シュート数は 5-5 、前節何も出来なかった湘南戦の前半よりは内容が良かったがビハインドを追う展開となった…..

後半、サンガベンチは金成勇を下げて柳沢を投入した。 得点力の低い今シーズンのサンガ、やはり頼みはこの男のゴール前の動きと勝負強さだ…と思った。 サンガのキックオフで始まった後半は、立ち上がりこそ松田のポストプレー等マリノスの攻勢で始まったが、53分8秒、大剛が右サイドをえぐってシュートを放って以降、サンガがボールを繋ぎだし優勢に出る。柳沢が最前線でのボールのおさまりどころとなり押し上げに人数が掛けられる様になった。 62分には柳沢が前線に飛び出し上げたクロスからDF森下がヘッドを放った。ゴールには至らなかったが1人の選手の投入によってこれだけ好転するのかと思った。そして64分、サンガに同点ゴールが生まれる。
右サイドをドゥトラが突破し中に入れる。中央に走り込んだディエゴが後ろの中山に戻す。マークに入った小椋が中山を倒すがボールは左に走り込んだ中村太亮に送られ、太亮はそのまま放ったシュートがマリノスゴールネットに突き刺さった。 見事なゴールシーンだったが中山が倒された時、主審が良くアドヴァンテージを取ってくれたなぁ.. と思った。 
そして更にここから今シーズンと云うよりも私が初めてJ1でサンガが相手を圧倒し続けたシーンが繰り広げられる。
71分にはディエゴからボールを受けた太亮が天野を振り切りシュートを放つが日本代表CB中澤がクリアー。
72分にはドゥトラが右サイドを突破し大剛を経て柳沢に渡り中澤と縺れながらシュートを放つが惜しくも外れる。中澤のシュートコースを消すマークもさすがだった。74分37秒、カウンターから増嶋、太亮と渡り上げられたクロスにディエゴが頭で狙うが惜しくもゴールに至らない。 77分にはドゥトラが松田、天野に囲まれながらミドルを放つ。 
マリノスは運動量ががっくりと落ちて来た。そしてボールが前戦まで繋げなくなってきた。 マリノスベンチは81分松田を下げて河合を、86分には坂田に替えて齊藤を入れる。だがボールに触るのはサンガの選手ばかりだった。
このまま何とか2点目を、この試合に勝てばJ1残留が見えてくる…
しかし現実は厳しかった。90分、右サイド河田が前線に走り込む山瀬にボールを送り、山瀬が中に折り返すとそこに走り込んで来た河田が放ったシュートがサンガゴールに突き刺さった。
あぁあれだけ攻めていたのに…
一気に気の抜けた私は茫然とテレビ画面を眺めていた。 サンガの選手の何人かはピッチに崩れ落ちる。
ロスタイムに入りディエゴを下げて郭泰輝を最前線に入れる。 しかしスコアーは動かずまたも勝ち試合はお預けとなってしまった。
テレビからはマリノスサポーター達の歓喜の歓声が聞こえてくる。 交替選手の山瀬と河合の2人にやられたなぁ…
32歳ベテラン河合、今シーズン3試合目の出場試合だったがベテランの意地を見せつけられた。 でも俺はこういう選手が好きなんだなぁ…..

サンガは第21節の名古屋戦も 0-1 で敗れた。 これで5ヶ月間Jリーグで勝ち星がない….
こうなるともうずっと勝てないのではないか..と悲観的になってしまう。 でも止まない雨は降らないという、その言葉を信じるとしよう…..