Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

DF陣奮闘 勝点1を死守  5.9 FC東京 0-0 京都サンガ

2009-05-15 | 京都サンガ J-League
2016年。東京には本当にオリンピック、パラリンピックがやって来るのだろうか……

昨秋からにわか雨のごとく降り出した地球規模 ( と言ってもアメリカと欧州の大西洋を隔てた両大陸がほとんどなんだけど… ) の世界不況、金融危機のおかげで TOKYO が7年後の五輪の有力な候補地の一つに浮上して来た。 そして更に2年後か6年後の FIFA World Cup も日本単独開催の話が聞こえて来た。ワールドカップはともかく、東京五輪は少なくともあっけなくソウルに敗れた名古屋五輪そして存在が全く感じられなかった大阪五輪よりかは現実味が非常に濃そうだ。 
その東京五輪ではサッカー競技場で使われそうなのが FC 東京のホーム、味スタこと味の素スタジアム。 飛田給駅から徒歩7 ~8分程度で観客席に着席出来るとは何とも有難いロケーションだ。 もし東京五輪が決まったらサッカーを何試合観にいってやろうかな….いやいやサッカーだけでは無い、バスケットにハンドボール。 野球やソフトボールも公開競技で再採用されているかもしれんぞ…… と京王線の中で “胸算用” していいたら飛田給の駅に到着したのは午後2時10分少し前。 走って競技場に向かい、ようやく着席した時はもう前半15分程度であった。あららまた遅刻じゃ…

スコアーはまだ 0-0 。ホッと胸を撫で下ろす。 昨年もここで観戦したがその時も“遅刻”をしてしまい、FC東京の吉本に先制ゴールを許した後だった…..

今シーズンの愛するサンガは、開幕戦の勝利 ( 1-0 神戸 ) そしてガンバ、新潟を破り3勝2敗の好調な滑り出し。しかし第6節の磐田戦を逆転で落とすとあっという間に4連敗。順位もかつての定位置、降格圏内に迫るところまで。しかし前節は地元西京極で横浜FMを 2-0 で降しようやく連敗を脱出。さすが今シーズンは一味違う??と感心してしまった?? だがフロンターレに完敗しマリノスに快勝するとは時代の流れを感じさせられる.......

第7節を終わって愛するサンガは勝点12で12位とはゴロがいいか??
しかし勝点12のチームが8チームもあり、1勝利分の勝点3を加えた山形が勝点15で6位。 ちょっとがんばればまだまだACL圏内は遠くない….. と電車内で同様に“胸算用”をしていた。

晴天のスポーツ観戦日和の第11節のFC東京戦。サンガのスタメンは前節のマリノス戦と同様の下記の通り。

                   20 パウリーニョ  
                             10 ディエゴ  
   11林                                           22 渡邉  
          
               16安藤                 7 佐藤  

      26 角田  14李正秀    4 水本  24 増嶋  

                            21 GK 水谷 

4失点を喫したフロンターレ戦から右サイドバックには増嶋が起用され続け、角田が左サイドに。そして染谷が外れている。名古屋、横浜FM戦と守備は結果を出している様だ。そしてトップはこの日もパウリーニョ。 マリノス戦同様切れのあるドリブルを見せてくれることを期待する。

一方前節はアウェーで広島に 0-2 で敗戦を喫したホームのFC東京はカボレが前節に続いて怪我の為欠場。スタメンはほぼ前節と同じメンバーだったがFWに近藤祐介に替って平山相太が第3節山形戦以来、今季2度目のスタメンに抜擢された。対峙する京都の李正秀、水本とどういうバトルを披露するのだろう…. 水本とは同学年。 北京五輪では大きく差がついた……

18分にはブルーノクアドロスの強烈なミドルを浴びたが、22分にディエゴがクリアーボルを拾ってエリアの少し外からそれぞれミドルを放つ。ディエゴは大敗した川崎戦以降はポジションがずるずると下がる事が無くなって来たらしい。(私は観ていないけど。)トップのパウリーニョは左に流れて起点を作ろうとするがこれは恐らく相手の左サイドバック、長友を避けての事だろう。

前節の横浜FM戦同様に何とかパウリに先制ゴールを…と思うがその後からサンガは東京の攻勢を受けて守勢一方。左から羽生、右から石川がサイドを突いてクロスを上げたり、サイドから自ら中に切れ込んだりと京都ゴールに迫る。 23分にはパウリが倒されホイッスルが鳴るかと思えばプレーは続行でカウンターを受ける。それは李正秀が体を張ってクリアーし、今度はパウリのドルブルから攻撃に転ずるがここも倒されたがノーホイッスル。 サンガサポーター達からは一斉にブーイングが飛ぶ。 

その1分後、中に切れ込んだ羽生が落とした所を赤嶺が撃つがこれはGK水谷の正面に転がる。 赤嶺は昨シーズンのJリーグではホーム、アウェー共にサンガ相手に1ゴールずつ決めているので要注意だと試合前から思っていた選手だ。 
選手個々を見るとFC東京は日本代表の左サイドバック長友を筆頭に2007 Asian Cup 代表の今野に羽生。 それに石川。そして平山。本当にタレント揃いだ。 
特に左サイドには長友、羽生が縦に並ぶのでそう簡単に崩せない。 対峙する渡邉大剛、増嶋もセンターラインを越えられない。 また右側には石川がいる。26分には中央やや右から強烈なドリブルシュートを打たれた。 ボランチの安藤、佐藤がとても上がれる戦況では無いので前線にボールが繋がらず、よしんば前にボールが出てもサポートが少ない。 
29分には水本がエリア付近ほぼ正面で羽生を倒してしまいFKを献上する。そのFKから攻撃参加したブルーノがヘッドで折り返すがここは大剛がヘッドでクリアー。 30分にはまたも石川にドルブル突破を今度は正面やや右から許しシュートに持ち込まれるが弾道はクロスバーを越えてくれた。 31分今度は石川が角田を振り切りクロスを上げ長身の平山を狙うがここは李がコーナーに逃げる。 このCKから平山がほぼフリーで打点の非常に高いヘッドを放つ。 “あぁやられた !! “ と思ったがそのショットを大きく外してくれた。
その直後平山が今度は中央からのドリブル突破で作ったチャンスから赤嶺が撃ったシュートはクロスバーを越える。 35分羽生が抜け出て放ったシュートはGK水本の手に当たりそのままゴールポストを直撃。跳ね返りは何とか李がクリアー。 36分には赤嶺が石川の上げたクロスを頭で合わせるがこれもわずかにクロスバーを越える。38分にはまたも石川が角田と李の間に割って入るドリブルシュート。しかしこれはGK水本の正面。 40分にはスルーパスに抜け出た梶山がエリア内でシュート体勢に入るがここは水本が激しいタックルでブロック。 東京の連続攻撃に何度も息を呑ませられた。40分を過ぎると右サイドバックの徳永も上がって来る。 前半は一連の猛攻をしのいで無失点で終えた。ちょっといつ失点をしてもおかしくないぞぉぉ…… と心配にさせられる前半。 サンガが相手ゴール前に迫るシーンは数えるほどであった..

             

ハーフタイム中にピッチで体を動かす選手達の中に久々に平井直人を見つけた。サポーター達が平井に声援を送る。2007年の入れ替え戦ではファインセーブを連発しサンガ昇格の立役者の一人でもあった。 水谷も素晴らしいGKだが平井にも頑張ってほしい。だけどGKのポジションは1つしかないんだよなぁ…. 当り前か… 

            

それにしても向こう正面のホーム側の自由席は東京のユニフォームである赤と青が入り混じって紫に見える。 ここに入るといつもどちらがアウェー側だったっけ....と思ってしまう。

      


エンドが替った後半は両チームとも同じメンバーでキックオフ。 その30秒後、向こう正面に攻め込むFC東京の石川がドリブルシュートを見せる。これは水谷のファインセーブでクリアー。のっけからヒヤリとする場面。  51分、またも攻め込まれたサンガは水本が相手と交錯しながらヘッドでクリアーしこぼれ球を繋いでカウンターに転じるがここで水本へのチャージにホイッスルが吹かれる。おいおいおいここはアドバンテージを取ってくれないのか??と一斉にブーイングが飛ぶ。 
この日の佐藤隆治主審は少し笛を吹くタイミングが遅そう……

後半開始のサンガ前線は林がワントップ気味。左にパウリ、右にディエゴが張り真ん中には佐藤が出て来る。 林の飛び出しに期待したいところだ。左にパウリが入ったのは今野を避ける為か…… しかし相手ゴール前に迫るのはFC東京の方ばかり。 56分には平山が決定的なヘッドを放つがゴールの枠を外してくれた。 
平山は一体どうしたのだろう…..

58分にサンガは久々にカウンター攻撃から相手エリア内に接近する。 スルーに佐藤勇人が抜け出すが倒されてFKを得る。 いい位置のFKに期待が集まるがディエゴが直接狙ったFKはクロスバーを越えてしまった。
60分からサンガはまたパウリの1トップに戻し2列目を左から林、佐藤、ディエゴの3人を配置。渡邉は少し下がり目に。しかしまたも FC東京がサンガのエリア付近でボールを回すようになる。
ただ62分には羽生が67分には赤嶺がそれぞれベンチに下がってくれた。 これは観ていて助かったと思った。 何故この二人を下げたのだろう……

ピッチは相当暑いのか?ちょっとしたインターバルでも選手は水分補給に走る。 
中学の時を思い出す。“暑い時に水を飲んだら余計にばてるから絶対に飲むな….”って先生や先輩は言っていたけど、本当に根拠のない理屈だ、今は誰もこんなこと言わへんぞ…..俺は当時上級生になってもこんな事は言わなかったなぁ…….

69分、FC東京は決定的なチャンスを逃す。 右サイド角田を振り切って石川が上げたクロスに平山が水本のはるか頭上からヘッドを放つ。 一瞬完全に入れられたと思った弾道はクロスバーの上を越えてくれた。 FC東京サポーターの目前でおこったシーンだった。 

平山よ,一体どうしたんだ…..FC 東京サポーターで無くとも心配してしまう。 

サンガベンチは62分に林を下げて中谷勇介、74分にパウリを下げて金成勇を投入する。 

         

これで前線のターゲットをディエゴと金の2枚にし中谷は2列目の左に入った。 
80分には中谷とディエゴが左サイドを崩しゴールに迫るがここは今野がストップ。 FC東京のCBの2人、今野とブルーノの壁がなかなか突破できない。 
そして攻め込まれても長友の様にボールを奪ったらすぐに攻撃の起点となれる選手がいるのでカウンター攻撃も脅威だ。しかし74分に石川を下げてくれたので中谷、角田が少しずつ前に出られる様になった。 
それでも試合は京都ゴール前で展開される。 81分には長友がマークに入った増嶋を突き飛ばしながらタッチライン沿いに疾走。 最後は李と水本が体を張って東京の攻撃を止める。85分には安藤のファールでFKを献上。このピンチも水本が必死のクリアー。 DF陣が体を張り続けているので今度は攻撃陣が相手エリア内で体を張って欲しいところだった。 

            

86分にディェゴが下がり加藤弘堅が入り金成勇のワントップとなり中盤が厚くなる。試合時間が無くなるにつれて”得点力“に不安のあるサンガは勝点1を死守するゲームプランにするのか…. 90分を過ぎてロスタイムを過ぎてもDF陣、そしてボランチの奮闘は続き…..ついにホイッスルが鳴った。

これでアウェーでは初勝ち点。シュート19本を放った東京は勝点2を失ったといえる内容かもしれない。川崎戦で4失点後は3試合で1失点。しかしこの試合は平山相太に助けられた感は否めない。 そして私はFC東京のことはよく解らないのだが、サンガDF陣を悩ませていた石川、羽生そして赤嶺らを揃って替えてくれたベンチワームにも…助けられたか......

後はFW陣だな… 試合終了後挨拶にやって来たサンガ選手達にこの日は温かい拍手が送られた。 おそらくこの拍手はDF陣。特に水本にだろう…
       
        


次は地元西京極で千葉戦だ。 今年は“地元で観戦出来るかな…….”

帰りは新宿経由で伊勢丹のデパ地下に立ち寄った。 ここ数週間の観戦三昧の罪滅ぼしの為に…….そして翌日の母の日の為に…...