ある癌患者がいた。
末期なのになかなか死なないどころか、ますます元気になり、医者もあきれ果て退院を認めた。身体中が癌細胞になり、癌人間になってしまったのだ。
中途半端ではなく、そのものになってしまったという怖い話である。
福島原発事故後、建設中の青森県大間原発の工事が中止されている。
大間原発は1976年、地元商工会が町の活性化にと議会を動かし、誘致を決めた。
たぶん、原発会社のほうから、商工会と議会に金をちらつかせたのであろう。
当初反対した漁業組合も、金と視察旅行と毎日の家庭訪問で切り崩され、多額の漁業補償で、家を新築した。
しかし不漁が続き町は寂れていく。福島原発の事故で、大間も国民世論で中止もささやかれる。
そんな町民の不安を払拭するかのように、民主党岡田幹事長が現地入りした。エネルギー確保のため、大間は建設するという。
しかし、ウランとプルトニウムの混合燃料を使用する、日本最大級の原発だ。
近くには活断層があることも証明されている。
※海が光っていた。この向こうに大間原発が建設されている。

今までだんまりを込んでいた、対岸の函館市民の動きも活発になり、新函館市長まで無期限の凍結発言をする。
国民世論は間違いなく脱原発に向かうに違いない。大間町民は不安になる。
原発が中止されると、運転開始後の固定資産税だけでも、16年間で450億円と試算される。
一度毒を食った身である。吐き気もあったが、慣れれば結構いける毒である。
食うだけ食って身体中が毒人間になれば、何も怖いものはないのだ。
建設の一時中止で、見込んでいた予算が組めない。そこで議会が動き出した。
中止になって困るのは電力会社だ。政府の推進という後ろ盾もある。我々は町民の生活が第一である。足りない予算は電力会社に要求しよう。
毒が身体ばかりか脳まで回った大間議会「14億円ちょうだい」と電力会社の本社に乗り込んだ。さすがに日本一のマグロの産地である、度胸もある。
大間町は周辺町村が合併を希望したが、交付金がよその町にも配分されるのを嫌い、断ったったのだ。
国と電力会社を手玉に取り、国民の世論を無視し、なりふりかまわぬ生き残り作戦。
世の中自分だけがいい思いをして、生きれはしない。
その作戦が「大間違い」なのだ。
先人たちが、そんな過ちを起こさないよう名付けた町名だと思うが、国民から「大魔町」などと言われないようにして欲しいものである。
プルトニウムは冥王星から名付けたもので「冥土の王」だ。
「大魔町」とは、なんだか不気味な縁も感じる。近くには恐山もある。
それに、下北半島は「斧」の形をしているではないか。
「おのおのがた、中止させなければ、危険でござる」。
末期なのになかなか死なないどころか、ますます元気になり、医者もあきれ果て退院を認めた。身体中が癌細胞になり、癌人間になってしまったのだ。
中途半端ではなく、そのものになってしまったという怖い話である。
福島原発事故後、建設中の青森県大間原発の工事が中止されている。
大間原発は1976年、地元商工会が町の活性化にと議会を動かし、誘致を決めた。
たぶん、原発会社のほうから、商工会と議会に金をちらつかせたのであろう。
当初反対した漁業組合も、金と視察旅行と毎日の家庭訪問で切り崩され、多額の漁業補償で、家を新築した。
しかし不漁が続き町は寂れていく。福島原発の事故で、大間も国民世論で中止もささやかれる。
そんな町民の不安を払拭するかのように、民主党岡田幹事長が現地入りした。エネルギー確保のため、大間は建設するという。
しかし、ウランとプルトニウムの混合燃料を使用する、日本最大級の原発だ。
近くには活断層があることも証明されている。
※海が光っていた。この向こうに大間原発が建設されている。

今までだんまりを込んでいた、対岸の函館市民の動きも活発になり、新函館市長まで無期限の凍結発言をする。
国民世論は間違いなく脱原発に向かうに違いない。大間町民は不安になる。
原発が中止されると、運転開始後の固定資産税だけでも、16年間で450億円と試算される。
一度毒を食った身である。吐き気もあったが、慣れれば結構いける毒である。
食うだけ食って身体中が毒人間になれば、何も怖いものはないのだ。
建設の一時中止で、見込んでいた予算が組めない。そこで議会が動き出した。
中止になって困るのは電力会社だ。政府の推進という後ろ盾もある。我々は町民の生活が第一である。足りない予算は電力会社に要求しよう。
毒が身体ばかりか脳まで回った大間議会「14億円ちょうだい」と電力会社の本社に乗り込んだ。さすがに日本一のマグロの産地である、度胸もある。
大間町は周辺町村が合併を希望したが、交付金がよその町にも配分されるのを嫌い、断ったったのだ。
国と電力会社を手玉に取り、国民の世論を無視し、なりふりかまわぬ生き残り作戦。
世の中自分だけがいい思いをして、生きれはしない。
その作戦が「大間違い」なのだ。
先人たちが、そんな過ちを起こさないよう名付けた町名だと思うが、国民から「大魔町」などと言われないようにして欲しいものである。
プルトニウムは冥王星から名付けたもので「冥土の王」だ。
「大魔町」とは、なんだか不気味な縁も感じる。近くには恐山もある。
それに、下北半島は「斧」の形をしているではないか。
「おのおのがた、中止させなければ、危険でござる」。