▼ロシアがウクライナへ侵攻し、日本がロシアに経済制裁をした。そのことでロシアからの日本へのエネルギーや食料の輸出が止まった。
▼あっという間に様々な分野に影響を及ぼし、物価上昇が家庭を圧迫する。北電では燃料が前年比の2倍になったので、電気料金を1ケ月700円の値上げに踏み切ると発表した。まるでプーチンのような独裁的な北電だ。
▼さらに燃料価格の上昇分を、電気料金に転化できるという上限を撤廃するという。北電は道民の味方だと思っていたが、ロシアの手先のような感じがしてきた。
▼道民は北電の電力値上げ戦略で、息の根を止められそうだ。北電にすれば自分たちも同じ被害者なので、背に腹は変えられないということだろう。
▼ロシアのせいで電力不足になり、値上げやむなしという裏には【泊原発再稼働】が潜んでいる。ロシアのせいにして、料金値上げで再稼働の“踏み絵”を踏ませるつもりだ。
▼普段は道民の心強い味方だと思っていた北電だが、そんな背景であれば、ロシアと北電が共通の敵に見えてくる。北電の電力値上げ攻勢に、道民の“生活防衛”も限界にきている。
▼福島第一原発事故をあらためて思い出してほしい。放射性物質の環境への放出で、県民は難民状態になったということを、私たちは脳裏に刻んでいる。
▼しかし政府も、ロシアによる電力不足に備えようと、再稼働のみならず新設の原発開発を打ち出してきた。
▼そんな中、核拡散防止条約(NPT)は、ロシアの拒否で批准できなかったということだ。その背景にロシアがウクライナ南部の、ザボロジエ原発を攻撃しようとしているからだ。原発施設が戦争時の攻撃の的となっている。
▼日本には50基を超える原発があり、長崎に落とした原爆の6000発分を製造できるプルトニウムも処分できずにある。
▼この核のごみを処理しないのを、世界は日本が再び軍隊を持ち、最強の兵器である原爆をつくるに違いないと考えているに違いない。
▼日本政府が「9条を改正」を視野に入れたことで、ロシアは極東の軍事力を強化するだろう
。ロシアは最も身近な敵が日本だからだ。
▼【核共有】という言葉を発して、安倍晋三は死んだ。プーチンは日本は北方4島の奪還を目指すのではないかと考えるに違いない。
▼なぜかと言えば、プーチン本人もクリミヤ半島やウクライナを、軍事力で取り返そうとしているからだ。
▼そのプーチンの日本への極端な警戒心が、新聞に出ていた。ロシアが北方領土を含む極東で、大規模軍事演習を9月に行うと発表した。
▼そこに、中国・アルメニア・ベラルーシ・カザフスタン・キルギス・タジキスタンが参加するという。それらの敵国はもちろん日本だ。
▼原発などの再稼働や、新規建設などというのは、ロシアの攻撃の的をさらに拡大するだけだ。北海道の日本海側は、対岸に軍港ウラジオストックがあるのに無防備だ。
▼そこで、我が国の政府と米国は、函館港の軍事基地化を目指しているに違いない。なぜなら大型クルーズ船の入港により、函館観光を活性化しようとの目的で、函館港の接岸地帯の増設と水深の深堀を行ったからだ。
▼これにより港内には【12万トン級】の大型客船が入港できるという。米空母ロナルドレーガンは10万トン級だ。一兆有事に函館港は日米の軍港になるというのが、政府の軍事計画ではないか。
▼函館の近未来は、観光都市という仮面をかぶった、軍港都市のように思われる。こんな物騒な思いを私に妄想させるのが、ロシアと日本の関係悪化だ。
▼福島原発の炉心溶解のデブリの処理さえままならぬ、我が国の原子力技術だ。技術力のなさというより、原子力は人類の手におえる代物ではないからだ。
▼それは、プルトニウム発見時に、担当の学者たちの間では軍事的な重要性(危険性)を感じたので、その存在を隠していたという。
▼プルトニウムは発見した学者の間では「銅」というコードネームで呼ばれていた。さらにプルートー(冥王星)から名付けたもので、地獄の王という生まれながらの、恐ろしい存在だったのを思い出してほしい。
▼原子力は初めは軍事産業だったのだ。戦後米国大統領アイゼンハワーの国連の演説「原子力の平和利用」から、原子力がエネルギー産業にシフトしたのだ。
▼統一教会が霊感商法のイメージを変えようとして、協会の名を変更したのと似ている。名は変われども「原子力ムラ」として、その巨大な利益循環に群がり、それぞれが生きのびてきた。
▼統一教会も名前を変え、自民党と手を組んで、堂々と生きのびてきたようだ。その自民党、創価学会が選挙母体の公明党とも手を組んでいた。
▼現在の自民党の正式名称は【自公統一党】というのが妥当なのではないだろうか。あらぬ方向に走ってしまったので軌道修正したい。
▼キシダ政権は、アベ・スガ路線を踏襲したため、問題解決が不可能になった。さらに国民の大半が希望もしない、安倍晋三の国葬へと舵を切ってしまった。自らが施設した地雷を踏んだ感じだ。
▼残った手は【国葬解散】しかない。自民党も痛手を被るが、さらに痛手を負うのが今の無策の野党だ。
▼それに現在の選挙制度は、自民党に有利に働くようだ。さらに何よりも強いのは【自公統一党】の組織が懸命に機能するからだ。今攻撃を受けている統一教会は、この選挙で、さらに自民党支持に回るに違いないからだ。
▼野党は味方であるはずの労働組合からも、期待感を持たれなくなってきたようだ。長い間の自民党政権下で、労働組合の保守化(自民党化)が進んでいるからだ。
▼今日は店の定休日なので、時間に余裕があるためブログが長くなってしまった。「ロシアと北海道電力」。道民を恐怖に陥れる、そんな同質感に異常な嫌悪感を覚えたからだ。