函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

国が一生懸命になる時

2022年10月31日 07時54分30秒 | えいこう語る

▼国家が率先して国民に関心を植え付けようとするものは、なんだか胡散臭いものを感じるのが、私の習性だ。

▼代表的なものが、コロナウイルスの大流行にも関わらず、1年延ばしてまで無理やり開催した、2021年の東京五輪だ。

▼その結果が税金強盗グループのような、五輪組織委員会のあられもない姿が出現した。五輪招致は晋三の嘘から始まり、主力メンバーは「日本は天皇を中心とする神の国」発言の元総理森喜朗、興業の元締め元電通の高橋治之だ。

▼こんな人物を組織委員会に置いた、国家の思惑は一体何か。五輪で動いた金の一部は、国家変革の「憲法改正」の資金源として、積み立てられていやしないか。疑心暗鬼の働くところだ。

▼さらに北海道に建設された、アイヌ民族の民族共生象徴空間「ウポポイ」だ。推進した元総理菅義偉は、初年度入場者を100万人と豪語した。

▼だが1年目の入場者は、25万5千人だった。道内の企業や銀行などの家族に動員をかけ、修学旅行にもそのコースを設定した、にもかかわらずだ。

▼さらに菅義偉は、北海道の空港を一つにまとめ民営化を図ったが、これもコロナで成績は伸びなかった。またカジノの北海道誘致も、国は熱心だった。

▼国が北海道に求めるものはなにか?。核のゴミの地下埋設処分場と、沖縄同様の軍事基地化ではないか。

▼しかし知事も騒がないが、道議会も、道民も騒がない。道民は何を考えているのだろうか。北海道の民主主義も劣化傾向にあるのだろうか。

▼五輪に話を戻そう。東京五輪に続き札幌が、冬季五輪2度目の開催に前向きだ。だが経済が低迷する北海道では、道民の声は反対が多いように思える。

▼にもかかわらず札幌市長は前向きだ。もちろん五輪組織委員会もだ。夏季五輪事件の整理がついてないままでの開催は、来春の選挙にも影響を及ぼすだろう。

▼すでに札幌市長選は対抗馬が出て、冬季五輪開催会中での選挙戦になりそうだ。なんとも低レベルの選挙になりそうだ。

▼肝心の知事選だが、鈴木知事の2期目は盤石のようだ。対抗馬は仕方がなく出しているような立憲民主が、次回も相も変わらず候補補者を絞れず、右往左往しているからだ。

▼日本全体はというと、国民総マイナンバー制度の導入に、国は熱心過ぎる。健康保険証や自動車免許証を、自動的にナイナンバー化するというのは、もはや民主主義国家のすることではない。

▼もっと驚くのは、今までは「憲法9条」があったため、ブレ―キがかかっていた戦力の増強が、最近では歯止めがかからない。

▼米国製ミサイル・トマホークの配備や、北朝鮮や中国が射程距離に入る、「高速滑走弾」なるものの配備も検討しているという。

▼「敵基地攻撃能力」の手段を多様化させるという、「憲法無視」の軍備拡大国家になるつもりのようだ。

▼今日は思いついたまま述べてみたが、なんだかこの頃の政府が熱心な政策は、民主主義国家から【軍事国家】へと方向転換する傾向に見えてならない。

▼そんなことを考えさせられたのが、昨夜のNHK ・TVスペシャル「民主主義はどこへ」だ。
「経済が悪化すれば、民主主義は後退する」。

▼今の我が国はどんな状態だろうか。ワクチンの米国から購入費、エネルギーの高騰、新型兵器の購入、止まらない円安。経済が悪化する政策ばかりではないか。

▼この国は、いったいどこに向かおうとしているのか?。日清戦争か日露戦争の時代にまでか?

統一教会問題と憲法改正

2022年10月28日 17時23分54秒 | えいこう語る

▼「政教分離」という言葉は、かつて我が国が戦争を行った時、宗教が大きく戦争遂行の役割を果たしたことに対し、政治と宗教が結び付くことがないようにできた言葉だと、一般的には考えられている。

▼靖国神社への総理の参拝は、そんな意味で我が国に侵略された各国の注目を浴び、及び腰になっているようだ。

▼だが閣僚や議員たちの参拝は、いまや一般的になり、国民も戦争で犠牲になった英霊を称える行為は、常識的な行為だと考えているようだ。

▼「記憶にない」というのが議員たちの常套句だが、物事の本質を忘れ去るというのは、非常に危険なことでもある。

▼だが議員の「記憶にない」というのは、鮮明に記憶しているが、都合が悪いので「記憶にない」と言っているのだ。記憶がない議員なら、認知症で議員失格だ。

▼戦後77年目を迎えた今年、元総理の安倍晋三が、統一教会関連の男に銃殺された。当時総理ともあろうものが、統一教会の広告塔の役割を果たしていたからだ。

▼そんな総理を戴く自民党だから、射殺事件後自民党議員の180人もが、統一教会と何らかの関係を持っていたことが発覚した。

▼さらに晋三は、新憲法制定後、最も代表的な「憲法改正」の総理であった。憲法学者の多くが晋三の憲法解釈が間違っていると指摘したが、それには歯牙にもかけなかった。

▼そんな晋三が長く率いた自民党なので、自民党は「憲法無視」の体質になってしまったのだ。つまり自民党が、政権を長く担いやすい日本にしようというのが、「憲法改正」の本当の目標なのだ。

▼憲法は国家の「基本秩序だ」といわれる。つまり自民党による自民党のための、自民党国家体制にしようとするための、「憲法改正」なのだ。

▼衆議員憲法審査会が、今国会初めての実質討議を行っている。そこでは【緊急事態条項】創設をめぐる、憲法改正について話し合われている。

▼公明党、国民民主党。ここにちょっぴり“うっちゃり”を見せているのが日本維新だ。憲法改正問題を直接唱えず、「国民投票」をいつ実施するかと主張する。

▼牽制球を投げながら、ストライクゾーンを確実に狙う手法だ。そこには公明党に代わり、自民の女房役を引き受け、やがて正妻になろうという魂胆が見え隠れする?!。

▼立憲民主党や共産党は、まずは統一教会問題で、自民党を攻めようとしている。だが同時進行で、手始めに「緊急事態条項」の成立に向け、自民党を含めた4党は、動き出している。

▼緊急事態条項は、軍隊が持つ国家では常識的な条項だ。緊急事態と総理が認識すると、独断で国民の人権を制禦できるというものだからだ。国会へは事後報告でいいらしい。

▼自民党の本丸は「9条改正」だ。だが今の国民の感情では、改正は難しいだろう。緊急事態条項さえ成立させれば、実質的に「9条」を亡きものにできるというのが、自民党の考えのようだ。

▼日本維新は「国民投票」を急ぐが、それは国民投票を何度も繰り返すことで、一般的なものにし、本丸の9条改正を促進しやすいようにしようという、癖球ではないだろうか。

▼とにかく心配なのは「憲法審査会」という土俵に上げられると、「憲法改正反対派」が少ないからだ。

▼そこに民主主義の原理「多数決」が働くと【憲法改正】は、より現実味を帯びるからだ。問題は、その土俵を見守る国民の姿勢だ。

▼日本国憲法を良く理解している人が、あまりいないからだ。土俵上では、強いものに味方する傾向があるような気がする。弱そうなものに応援するのは、一部の相撲マニアだからだ。

▼私は地域の高齢者のふれあい活動を推進する「地域福祉コーディネーター」という、極めて責任が重い仕事を、函館市の社会福祉協議会から仰せつかっている。

▼10月は、私の町会の中に八幡神社が、ありその若手禰宜(ネギ=位)を講師に、学生時代に靖国神社のお手伝いをしていたという経験から、靖国神社についてのお話をしていただいた。

▼会の始まりに、私が菊池寛の「恩讐の彼方へ」の朗読を、15分ほど行った。ウクライナ戦争を引き合いに、報復では戦争が終わらないという解説をおこなったうえでの朗読だ。

▼その後に「古事記」の前段、大八洲(日本国)の成り立ちと、「三貴神」の誕生までを話してもらった。

▼話だけでは分かりにくいので、私が描いた漫画を持ち説明していただいたので、参加した人たちもよく理解できたようだ。

▼最後に靖国神社の説明を行ってもらい、参加者からの質問を受けた。なぜ総理が参拝すると、問題になるのかとか、戦争が日本にも迫っているような現状に話が盛り上がった。

▼福祉分野の活動では,一般的には触れない問題だろうが、一旦戦争が始まれば、犠牲になるのは社会福祉だ。そんなことも今後の福祉活動の土俵にさりげなく上げていきたいものだ。

▼ということで、野党も統一教会問題ばかり攻めると、自民党の大反撃が待っているというのも、ちょっぴり頭に入れてほしいものだ。

▼「憲法審査会」の動きに、国民もメディアも最大限の監視を行わなければならないようだ。

故安倍晋三への追悼演説

2022年10月26日 17時42分38秒 | えいこう語る
▼慣例なのかもしれないが、衆議院本会議で故安倍晋三の追悼演説を、元首相の野田佳彦が行った。

▼野田は元民主党時代に首相だった。安倍の質問に熱くなり衆議院解散を明言した。結果、民主党が自民党に政権を奪われ、安倍が再び首相の座に着いた。

▼ここから安倍強権政治が始まり、「憲法改正」が表舞台に上がり、統一教会問題が浮上し、その流れの中で安倍晋三の射殺事件が起きる。

▼近年の政局の混迷ぶりは、安倍晋三に端を発しているのは間違いない。その宿敵に追悼演説を行い、与野党から称賛の声が上がることに対し、茶番劇を見せられたようで、後味があまりよくない。

▼もし晋三が習近平の様に、長期政権を布いたら、完全に「9条改正」へと突き進み、日米同盟強化で、戦闘に巻き込まれる可能性が大だったからだ。

▼私も弔辞を読んだ回数は多い。人は死して仏様になると教えられている。生まれながらに悪をもって生まれるわけではないからだ。必ずどこかで他人に善を施している。そこを取り上げ弔辞としている。

▼死者に鞭打つことは冒瀆に他ならない。野田の追悼演説には、晋三を敵対視していた野党すべてが、感銘したとのコメントを出しているからだ。

▼だが追悼演説なら、国葬の場で行えばよかったのだ。国葬で弔辞を読んだ元総理の菅義偉、この弔辞も心がこもっていた。

▼野田は追悼演説の最後に、全議員に対し「政治家の握るマイクには、人々の暮らしや命がかかっている。暴力にひるまず、街頭に立つ勇気を持ち続けよう。民主主義の基である、自由な言論を守り抜いていこうではありませんか」との呼びかけ、大きな拍手が起きたという。

▼安倍晋三・菅義偉・岸田文雄。この三人はむしろ自由な言論を妨げ、無視する流れをつくって来たのではないか。

▼ふと、沖縄戦没者慰霊祭で、追悼の詩を朗読した、女子中学生の魂を揺さぶる言葉が浮かんできた。

▼【戦力という愚かな力を持つことで得られる平和など本当にないことを、平和とは当たり前に生きること】。

▼この言葉は、どんな追悼演説にも負けぬ、魂の響きが込められている。

今どきの小学生

2022年10月25日 08時51分00秒 | えいこう語る
▼私が小学校に入学した昭和30年、同級生は120人程いた。現在の生徒数は、10数人のようだ。学校存続が危ぶまれる、地域崩壊の危機的状況が迫っている。

▼地域内でも子供たちと出会う機会は少ない。出会うのは鹿だけだ!。多い時には数10頭にも出くわす。先日の夕暮れ、鹿が私の車の側面にぶつかり、ボディーが少しへこんだ。

▼軽4輪車で鹿と正面衝突しようものなら、鹿も死ぬが、自動車を廃車にしたというのも聞いている。

▼先日役所の担当者から聞いたが、鹿は1歳になると出産できるそうだ。それでは個体数が急増するはずだ。私の地域の人口は800人に満たないが、たぶん鹿の方が多いかもしれない。

▼そういえば鹿の角だと思うが、昔は精力剤として重宝されたと聞いている。「裏山鹿=うらやましか」という言葉や「山中鹿之助」などという名も浮かんでくる。

▼蛇足だが、昔松前藩が海獣のオットセイを捕獲し、精力剤として00の粉末を、諸国大名に販売していたという。

▼そこで「オットセイ=夫精」などという漢字も当てはめてみたことがある。とにかく妄想というか連想も、私の得意技?の一つだ。

▼脱線せず軌道に戻したい。そんな少ない児童を事故から守るため、地域の防災無線が夕暮れ直前「暗くなる前に家の帰るように」との放送が流れる。

▼先日小学生の女子が、自転車に乗ってそばをすれ違った。町会長の私は、一応話しかける義務があると自覚し?「もうすぐ暗くなるから、家に帰る用意をしたら」というと、「どうもありがとうございます」と笑顔で返事が返ってきた。

▼もう一つだ。私の家の傍で、珍しく小学生の男子が遊んでいた。どこから来たのと聞いたら、この道を学校から降りてきたという。

▼この道は私の家の敷地内だが、昔は学校への登下校の近道で、近所の子供たちはもちろん、大勢の子供たちがこの狭い道を通った。

▼木々に囲まれているので楽しかったのは、私の思い出にもある。男子生徒は3年生だといい、「ここは公園みたいでいい場所ですね」という。

▼私は、この場所の木の手入れをし、草刈りなども行い、小公園?の様にしている。小学生でも良いと感じてくれたことに喜んだ。

▼君はどこの家の子供と尋ねた。00という屋号と自分の性を答えた。田舎では同じ性が多い。昔は屋号で呼んでいたが、今はそんな習慣もあまり聞こえない。

▼そうか、あの家の子供かとすぐ理解できた。そこで「君の近くの00家のおじいちゃん、先日救急車で病院に運ばれたこと知っている」と聞いてみた。

▼子供は驚いた顔をして「そこの00君が友達なので、今日遊ぼうと家に行ったけど、誰もいなかった。きっとおじいちゃんのお見舞いに病院へ行ったに違いない」と話す。

▼次の言葉だ。「僕は00君の友達なのに、おじいちゃんが病院に運ばれたことも知らなかった」と、ちょっぴりさみしそうな顔をした。

▼こんな気持ちの優しい子供たちがいる我が故郷だ。冬到来まじかになってきた。来年庭が若葉におおわれる頃、友達を連れ私の小公園内で大いに遊んでほしいと思う。

▼この場所は縄文土器の欠片も出土するし、今年から「雑司ヶ谷」という自筆の看板も立てかけたからだ。

▼だが今年の小公園は「鹿公園」と化している。来年は子供たちが鹿を追い回しているのを期待したい。

ちょっとした思いやり

2022年10月24日 08時52分22秒 | えいこう語る

▼今の日本、これほど政治が混乱していると、心まで暗い気持ちになる。はけ口を見いだせないのでイライラ感が増し、つい怒りっぽくなってしまう。

▼朝晩の寒さが増し、今までちょっぴり我慢していたが、ストーブのスイッチに手がいく。灯油も電気料金も高い。

▼西村経産相が、東京の一軒当たりの電気料金が9100円だが、電力不足が続くと来年春には、2~3千円の値上げになると話していた。

▼だから原発の再稼働や、増設が必要だと国民に納得させようとしているのか?。使用期限の40年を過ぎた老朽化した原発を、さらに20年延長するという。

▼原発の労働基準法違反だ!。いつ爆発するかもしれない高齢原発を、国家が鞭打って働かせるなんて、恐ろしいことを考える国になったものだ。

▼電気を最大に消費する東京都が、核のごみ処分場を設置しなければならないという法律を、なぜつくれないのか、国会議員一人一人に聞いてほしいものだ。

▼などと、憤慨は夜が明けてから始まる。寒気が入ってきたので、疲れた精神と身体を休めるため、紅葉を見ながら隣町の縄文露天風呂に妻と向かった。

▼この露天風呂は、昨年「世界文化遺産」に登録された、縄文遺産群の近くにあるホテルの露天風呂だ。

▼乳白色の硫黄温泉だが、様々入った温泉の中で、もっとも気に入っている温泉だ。「縄文露天風呂」とは、私が名付けたものなので、妻と私だけが使っている名称だ。

▼その露天風呂で、文庫本を持ち込み読んでいる人がいた。生れて始めてみた光景だ。「水に濡れない本ができたんですか」と尋ねてみた。

▼「そんな本ではないが、他では温泉に本を持ち込めば注意されるが、ここは大丈夫のようです」と答えた。

▼「風呂から上がり部屋で一杯飲みながら、ゆっくり本を読んだ方がいいのに」と思ったが、心身を癒すために温泉に来たのだろうから、無粋なことは言わずにと思う。

▼「一気に読みたい本に出合うと、うれしいものですね」と言って、温泉から出た。他にも私と同じことを尋ねる人がいるに違いない。温泉内での読書は、隣の人も落ち着かなくなるので、よした方がいいのではないかと思った。

▼女性側の露天風呂での出来事を、帰りの車で妻が話してくれた。脱衣所で50歳代の女性が
、靴下の指先にかわいらしい模様がついたのを、はこうとしていた。

▼子供の靴下でこのようなものは見たことがあるが「かわいいですね、大人物もあるんですね」と妻が話しかけた。

▼女性はこう答えた。「私は高齢者施設に働いています。ちょっとしたかわいいものを身に着けようと意識しています。そうすると入居者がかわいいねと笑顔で言ってくれるからです」。

▼高齢者施設の現実は、働いている人から実際に聞いている。心身ともに重労働のようだ。そして入居者もそこから出て、自宅に戻る可能性もない。

▼そんな心情を抱えた入居者の気持ちを思いやり、笑顔が出るような工夫に努めているのだろう。短い会話だったが、温泉以上に温かい気持ちになったと妻が話てくれた。

▼ふと良寛のこの句が浮かんできた。「裏を見せ表を見せて散る紅葉」。秋深まる縄文露天風呂での出来事だ。

後記=妻に、あなたもよく知らない人に話しかけるのかと尋ねたら、子供の頃、母と銭湯に行くと、周囲の人と仲良く話していたのが、心に残っているからではないかと答えた。