▼国家が率先して国民に関心を植え付けようとするものは、なんだか胡散臭いものを感じるのが、私の習性だ。
▼代表的なものが、コロナウイルスの大流行にも関わらず、1年延ばしてまで無理やり開催した、2021年の東京五輪だ。
▼その結果が税金強盗グループのような、五輪組織委員会のあられもない姿が出現した。五輪招致は晋三の嘘から始まり、主力メンバーは「日本は天皇を中心とする神の国」発言の元総理森喜朗、興業の元締め元電通の高橋治之だ。
▼こんな人物を組織委員会に置いた、国家の思惑は一体何か。五輪で動いた金の一部は、国家変革の「憲法改正」の資金源として、積み立てられていやしないか。疑心暗鬼の働くところだ。
▼さらに北海道に建設された、アイヌ民族の民族共生象徴空間「ウポポイ」だ。推進した元総理菅義偉は、初年度入場者を100万人と豪語した。
▼だが1年目の入場者は、25万5千人だった。道内の企業や銀行などの家族に動員をかけ、修学旅行にもそのコースを設定した、にもかかわらずだ。
▼さらに菅義偉は、北海道の空港を一つにまとめ民営化を図ったが、これもコロナで成績は伸びなかった。またカジノの北海道誘致も、国は熱心だった。
▼国が北海道に求めるものはなにか?。核のゴミの地下埋設処分場と、沖縄同様の軍事基地化ではないか。
▼しかし知事も騒がないが、道議会も、道民も騒がない。道民は何を考えているのだろうか。北海道の民主主義も劣化傾向にあるのだろうか。
▼五輪に話を戻そう。東京五輪に続き札幌が、冬季五輪2度目の開催に前向きだ。だが経済が低迷する北海道では、道民の声は反対が多いように思える。
▼にもかかわらず札幌市長は前向きだ。もちろん五輪組織委員会もだ。夏季五輪事件の整理がついてないままでの開催は、来春の選挙にも影響を及ぼすだろう。
▼すでに札幌市長選は対抗馬が出て、冬季五輪開催会中での選挙戦になりそうだ。なんとも低レベルの選挙になりそうだ。
▼肝心の知事選だが、鈴木知事の2期目は盤石のようだ。対抗馬は仕方がなく出しているような立憲民主が、次回も相も変わらず候補補者を絞れず、右往左往しているからだ。
▼日本全体はというと、国民総マイナンバー制度の導入に、国は熱心過ぎる。健康保険証や自動車免許証を、自動的にナイナンバー化するというのは、もはや民主主義国家のすることではない。
▼もっと驚くのは、今までは「憲法9条」があったため、ブレ―キがかかっていた戦力の増強が、最近では歯止めがかからない。
▼米国製ミサイル・トマホークの配備や、北朝鮮や中国が射程距離に入る、「高速滑走弾」なるものの配備も検討しているという。
▼「敵基地攻撃能力」の手段を多様化させるという、「憲法無視」の軍備拡大国家になるつもりのようだ。
▼今日は思いついたまま述べてみたが、なんだかこの頃の政府が熱心な政策は、民主主義国家から【軍事国家】へと方向転換する傾向に見えてならない。
▼そんなことを考えさせられたのが、昨夜のNHK ・TVスペシャル「民主主義はどこへ」だ。
「経済が悪化すれば、民主主義は後退する」。
▼今の我が国はどんな状態だろうか。ワクチンの米国から購入費、エネルギーの高騰、新型兵器の購入、止まらない円安。経済が悪化する政策ばかりではないか。
▼この国は、いったいどこに向かおうとしているのか?。日清戦争か日露戦争の時代にまでか?