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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

憲法記念日を前に

2014年04月30日 10時47分10秒 | えいこう語る
「国家」対「国民」。
私の視点でいえば、国家は国民の上に君臨し、国民の自由や平和を奪うもののような気がする。
国家に言わせれば、自由や平和を維持するため、国民をある種の強制力で持って、それらを確保するのが国家の役割だというのかもしれない。
国民の前に、国家という言葉が先行する時は、領土問題だ。
自国の領土を侵略されてはならないという時には、国民を守るという大義名分で国家が台頭してくる。
国民もそんな時は、国家を頼りにする。
防衛力の威嚇で、侵略を防ごうという意識からだ。
いざという時「国家」というものに存在意義を保たせているのは、ほかならぬ国民の潜在意識にあるのだろう。
国民が国家を頼りにするのは、ヤクザが「代紋」に期待するそんな意識かもしれない。
国家自体も国民に支持してもらわなければならないので「国旗と国歌」の強制で、普段から意識させようとしている。
それが教育現場で専ら行われているというのは、国家主義を洗脳させようとする行為だ。子供はどんな色にも染まりやすいからだ。
このような行為は、日本国憲法を尊重しない政府の蛮行だ。
※今日にもサクラ?。この花も、国家総動員の片棒を担がせられ時代があった。


我が国は、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることがないように、主権は国民にあるということを憲法で規定している。
だから、憲法を理解する国民であれば「集団的自衛権の行使容認」などというのは、もってのほかだ。
だが国民の中には、それを容認する者も多くなり、それらを推し進める政権を支持する国民も多くなってきている。
戦後70年近くなり「日本国憲法は古い」といえば、そうおもう国民も多くなっている。
戦後間もない生まれの私も、憲法などしっかり読んだことも無かった。
でも、3:11福島第一原発事故以降、国家主義的体制は「嘘をつく」ものだというのを確証した。
その後憲法を読むと、政府は随分憲法違反をしていることに気付いてきた。
とりわけ、アベ政権になってからは、それが著しくなった。
国家に都合が悪い憲法は、作り変えようとする気配が濃厚になってきている。
今朝の新聞記事で驚いたことがある。
参議院本会議で、或る議員が「私は戦前に生を受け、戦後は・・・」と戦争体験に言及した時、自民党議員から「一番たちの悪い世代だ」という野次が飛んだという。
真にたちの悪い世代は、憲法を読み返さないで破棄しようとする世代ではないか。
まもなく、憲法記念日がやってくる。
私の手元には憲法交付50年を記念して、函館市が作った「憲法手帳」がある。
この手帳。小さいながら「日本国民」とは何かを語りかけてくれる、私のバイブル的存在である。


歴史に残るスピーチを

2014年04月29日 11時13分58秒 | えいこう語る
自治体初の原発差し止め訴訟を、国と原発会社に対し起こした函館市。
第1回口頭弁論の日程が、7月3日(木)と決まった。
工藤市長が、1時間程度の意見陳述をするようだ。
相当な緊張を強いられると思うが、市長と同世代(団塊)の私としては、歴史に残るスピーチを期待したい。
訴訟内容に沿ったありきたりの手続き論ではなく、この地球や人類が生き延びるため、人間は何をしなければならないか、全人類に向け、函館から「平和と安全のメッセージ」を発信して欲しいものだ。
「国家」対「地方自治体」では、ひねりつぶされるだけだ。
全人類に呼びかけ、応援してもらえる作戦が必要だからだ。
※縄文温泉に近くにあった、躍動感あふれる滝だ。縄文滝と命名した。


函館市は1961年「函館市安全都市」を宣言し、1984年「核兵器廃絶平和都市」を宣言、さらに1989年には「国際観光都市」を宣言している。
函館市民がこの街を愛する心を、世界中にアピールする絶好の機会だ。
工藤寿樹市長は、この晴れがましい舞台を与えられた喜びに胸を張り、希望と勇気を市民に与えてほしい。
役所的な文面ではなく、ユーモアと情熱を併せ持つ、歴史に残るスピーチだ。
頑張れ!工藤市長。


レ・ミゼラブル

2014年04月28日 14時06分25秒 | えいこう語る
私が政治に本格的な興味を示したのは、36歳あたりだ。
北海道知事に横路孝弘さんが当選し、親しくなったからだ。
勉強会に参加したり、高名な政治家や学者たちとも話をすることができた。
横路さんは3期12年を務めた後、衆議員になり東京に戻ったが、2期目の終了で東京に戻らせたら、日本も今のように右傾が本流になるのを、防げたかもしれないと思っている。
3期目の間に、社会党の村山さんが自民党の神輿に担がされてしまい、横路さんも党首の座に就くことがなかったからだ。
その後民主党内でも、横路さんは過去の人という存在になってしまったようだ。
衆議院議長を務め富士山の頂上に座っていたが、それは後は下っていくだけというポジションだ。
横路王国といわれた選挙区で、前回ついに自民党の若手に敗れ、比例区で返り咲いたという結果になった。
今は北海道民主党代表という肩書だ。
知事選に連敗している民主党では、横路さん以外に代表を務める人物が見当たらないからだ。裏返せば、北海道民主党も“戦えない政党”になってしまったのだ。
その横路さん、こともあろうに、というのは私の思いだが、与党が提出した原子力協定締結承認に賛成してしまったのだ。
北海道本部は反対の意向だったが、横路さんは原発の海外輸出を認める案に賛成してしまい、言い訳は「党の方針には逆らえなかった」という。
私は、衆議院議員として横路さんが東京に向かう送別の会で、願わくば総理になってほしいとエールを送った。
その送別の文章は、横路さんの広報誌にも掲載された。
※道南で昔生育していた米を栽培し、それで作った限定酒。3本ぐらいはいけそうなうまさだ。


原発輸出容認に挙手をした横路さんの記事を見て、私の脳裏にこんな歌が聞こえてきた。
スーザン・ボイルの歌う“I Dreamd A Dream”。ミュージカル「レ・ミゼラブル」の名曲だ。
“夢やぶれて”
♪過ぎ去りし日の夢
希望に満ち溢れ
生きがいを感じていたあの頃
永遠の愛や
神様のお許しを願っていた・・・
「踏み絵」なんて、できれば踏みたくないけど、政治家というのはバランスをとりながらも、どっかで判断を誤るのだろう。
大間原発訴訟の工藤函館市長も「踏み絵」など踏まないよう、頑張ってほしいものだ。
でも市長は私と同じ団塊世代だ。
この世代も時代の流れには敏感なので、踏み絵を踏む決断も早いかもしれない。
譲れないものを頑固に抱いていて、人は光るようにも感じるが。
歌はこう続く。
♪だけど夜になると虎たちがやって来て
雷のようにうなりながら
希望を引き裂き
夢も恥へと変えてしまう・・・。
と言いながらも、私は横路さんに最後の活躍を期待したいと願っている。


春の火災予防運動

2014年04月26日 11時45分18秒 | えいこう語る
この頃、天候に恵まれた日が続いている。
海は穏やかで、春の光で輝いている。桜も少し早めに咲きそうな感じだ。
山菜採りに出かけたいが、熊の出没情報が多い。
こんな穏やかな日々が続けば、庭の手入れや畑仕事でもしたくなる。
でも春の風は時折、強く吹く。


と思っていたら、昨日の朝に消防のサイレンが鳴り響き、防災無線の放送があった。
よく聞き取れなかったが「林野火災発生」と聞こえた。
これは大変なことが起きたと思っていたら、海岸でゴミ焼きをしていて、突風にあおられ、近くの枯れ草に火が付いたという。
我が地区では7年ぶりの火災だが、林野火災は水利が確保できないので、人海作戦に頼るしかない。
初期消火に戸惑い、延焼拡大すると自衛隊の出動になる。
隣町からの応援部隊も駆けつけてきたが、地元消防が消火した程度だったので、胸をなでおろした。
それから1時間後ぐらいだろうか、また消防車がサイレンを鳴らし走り出した。
今度は隣町で林野火災だ。


新聞によると自衛隊のヘリコプターを使い、消火に6時間かかったという。
「春先は空気が乾燥し突風が吹き、火災が起きやすいので注意を」と、消防署が呼びかけるが、火災予防運動期間だということも知らないのが一般的だ。
以前、湘南海岸に出かけた時、ちょうど秋の火災予防運動期間中だった。
江の電に乗ったら、車内に火災予防運動であることのアナウンスが入った。
日常生活の中に、浸透している広報活動だなという思いがした。
函館市内の市電や市バスで、そのような広報活動はされているだろうか。
函館市内は、明治以降大火が多かった。
函館と馴染みの石川啄木も、明治40年の大火で函館を離れることになった。
わずか「132日」の函館での生活である。
そんなエピソードも交えて、市電や市バスでの消防の広報活動はいかがだろうか。
歴史と文化の街函館らしいと、観光客はちょっとした感動を味合うのではないだろうか。
「おもてなし」や「観光ホスピタリティー」などというのは、観光業に携わる人たちの態度ばかりではない。
これらは、新幹線が間もなくやって来るからというので、急ごしらえでできるものではない。
この街に住む多くの市民が、いかにこの街を愛しているか、そんな心が自然に相手に伝わるかではないだろうか。
函館市の街並みの美しさは、防災計画による都市景観に構成されている。
火災ばかりではなく、様々な災害を防ぐため、市民一丸となった防災意識の高揚が必要と思った、昨日の2件の火災である。


交渉事にはジョークを

2014年04月25日 11時50分06秒 | えいこう語る
オバマ大統領VSアベ総理。
フロマン米通商代表VS甘利TPP担当相。
この対決、一般的に見て見劣りするのが日本勢だろう。
ハリウッドスターVS日本の俳優、そんな感じもする。
古い時代で思い出すのは「マーカーサー元帥と昭和天皇」のツーショットだ。
だが、その時の昭和天皇は、元帥の半分の背丈ほどだったが、現人神としての光は消えうせていなかったように見える。
もし私が総理なら「人生の中で今夜の寿司が一番おいしかった」などとは言わない。
歓迎の挨拶は、まずこうだ。
「あなたの国の先輩たちが指導して作った日本国憲法、おかげで、憲法九条がノーベル平和賞に推薦された。これからも我が国の平和を維持するためにご協力いただきたい」と。
戦争で疲れきっている米国は、うらやましがるに違いない。
何事にも言えるが、気の利いたジョークは大切だ。
憲法を勝手に解釈し、集団自衛権の行使をしようとする「積極的平和主義」なる姑息な考えしかない首相では、やはり役者不足だ。
ドーベルマンの後について歩く、プードルのようにしか見えない。
※ブログの話題とは関係ないけど、先日のお寺詣りの時の八杯汁。ついに八杯食べた。


片や甘利大臣、TPP交渉で「もう一回この担当大臣をやりたいかといわれれば、やりたくない」と記者団に疲れ切った表情で答えたという。
病身の身でかわいそうだと思うが、まだ交渉中なのに、すでにばてていては情けない。
「赤まむしドリンクを飲んで、奮闘しています」ぐらいのジョークがほしいものだ。
フロマン代表、飛行機から降りてきた時はジーンズだった。
胸に「TPP」と印刷したTシャツを着て、お互いジーンズで交渉するぐらいの気構えでいいような気がする。
この二人もネコ科でいうと、ライオンと座敷猫ぐらいにしか見えないけど。
今回の大統領訪日は、単なる日米安保条約強化の確約にすぎなかったなら、随分高価な寿司を食べさせたものだ。
その程度なら、今度は回転寿司でいいのではないかと、国民は思っているに違いないと思うのだが。