日々の会話で、東日本大震災についての話題は、随分減ってきたようだ。
「のどもと過ぎれば熱さ忘れる」「人の噂も75日」という言葉があるが、恐ろしいことや厭なことをいつまでも引きずっていては、心身ともに滅入って生活のリズムも壊れてしまう。人間は長い年月生きなければならない、だから忘れるようにしようとする、防衛本能と再生能力の現れなのだろう。
福島産の牛肉から高濃度のセシュームガ検出され、出荷禁止になった。
福島産の牛肉など私たちの地域には出まわってきていないと思っているのか、ほとんど話題に上らない。
果たして牛だけだろうか。豚や鶏、野菜などなぜすべて検査しないのかという疑問すら会話に上らない。
電力会社や保安員による、原発講演会でのやらせ問題についても、そんなことはどこでもやっているだろうという位の反応なのだろうか、話題外である。
北海道について言えば、日本最北の地、稚内の近くに人口2,600の幌延町がある。ここには高レベル放射性廃棄物の処分方法を探る深層研究センターが建設され、2001年に稼動している。研究センターといっているが、福島原発事故以後、放射能廃棄物の処分場になる危険性を孕んできたと新聞は報じている。
広大な大地北海道、十分考えられることである。
一時期幌延問題は道民の最も関心が深かい問題だったが、幌延問題が何であるのかさえ、忘れてしまった人が多いのではないだろうか。
もっとも気がかりなのは、泊原発についての北海道電力会長の発言だ。
「北海道が反対しても、国が推進といえば従わざるをえない」と、笑みを浮かべての発言だ。
いつから北海道電力は日本電力に社名変更したのかと、会長の頭を解剖したくなる。
これらの北海道についての原発問題にも、周囲はほとんど反応しなくなっている。
※友人が写した函館から見える、大間原発。手前が函館空港で飛行機が飛び立っている。
対岸左側に原発のクレーンが見える。
こんな新聞記事も見落とせない。
「チェリノブイリの事故は、広島型原発の200個分の放射性物質を撒き散らしたが、福島原発事故では同型の20個分を撒き散らしているという」実に恐ろしい話である。
にもかかわらず、セシュウムやプルトニウムなどという言葉も、カルシュウムなどと同じく、サプリメントの一種のように感じで、聞いているのではないだろうか。
もう一つ例に挙げればノルウエーのテロ事件である。
一人が70人以上も殺害したというのに、だれも話題にする人はいない。
ノルウエーでは死刑が廃止されているので、禁固30年が適用されるという。
こんな事件を機に、死刑問題について世論を喚起しようという気も見えない。
サリン事件の浅原はどうしている、というような報道も出てこない。
震災の復興に増税の話が出ているが、増税はやむをえないと思っているのか、国民の怒りもさっぱり聞こえてこない。
だんだん鈍感になる国民、これから我が国のシナリオはどんな結論が待っているのか、なんだか恐ろしい気がしてならない。
「のどもと過ぎれば熱さ忘れる」「人の噂も75日」という言葉があるが、恐ろしいことや厭なことをいつまでも引きずっていては、心身ともに滅入って生活のリズムも壊れてしまう。人間は長い年月生きなければならない、だから忘れるようにしようとする、防衛本能と再生能力の現れなのだろう。
福島産の牛肉から高濃度のセシュームガ検出され、出荷禁止になった。
福島産の牛肉など私たちの地域には出まわってきていないと思っているのか、ほとんど話題に上らない。
果たして牛だけだろうか。豚や鶏、野菜などなぜすべて検査しないのかという疑問すら会話に上らない。
電力会社や保安員による、原発講演会でのやらせ問題についても、そんなことはどこでもやっているだろうという位の反応なのだろうか、話題外である。
北海道について言えば、日本最北の地、稚内の近くに人口2,600の幌延町がある。ここには高レベル放射性廃棄物の処分方法を探る深層研究センターが建設され、2001年に稼動している。研究センターといっているが、福島原発事故以後、放射能廃棄物の処分場になる危険性を孕んできたと新聞は報じている。
広大な大地北海道、十分考えられることである。
一時期幌延問題は道民の最も関心が深かい問題だったが、幌延問題が何であるのかさえ、忘れてしまった人が多いのではないだろうか。
もっとも気がかりなのは、泊原発についての北海道電力会長の発言だ。
「北海道が反対しても、国が推進といえば従わざるをえない」と、笑みを浮かべての発言だ。
いつから北海道電力は日本電力に社名変更したのかと、会長の頭を解剖したくなる。
これらの北海道についての原発問題にも、周囲はほとんど反応しなくなっている。
※友人が写した函館から見える、大間原発。手前が函館空港で飛行機が飛び立っている。
対岸左側に原発のクレーンが見える。
こんな新聞記事も見落とせない。
「チェリノブイリの事故は、広島型原発の200個分の放射性物質を撒き散らしたが、福島原発事故では同型の20個分を撒き散らしているという」実に恐ろしい話である。
にもかかわらず、セシュウムやプルトニウムなどという言葉も、カルシュウムなどと同じく、サプリメントの一種のように感じで、聞いているのではないだろうか。
もう一つ例に挙げればノルウエーのテロ事件である。
一人が70人以上も殺害したというのに、だれも話題にする人はいない。
ノルウエーでは死刑が廃止されているので、禁固30年が適用されるという。
こんな事件を機に、死刑問題について世論を喚起しようという気も見えない。
サリン事件の浅原はどうしている、というような報道も出てこない。
震災の復興に増税の話が出ているが、増税はやむをえないと思っているのか、国民の怒りもさっぱり聞こえてこない。
だんだん鈍感になる国民、これから我が国のシナリオはどんな結論が待っているのか、なんだか恐ろしい気がしてならない。