🔽60数年の人生で、身の毛もよだつほど苦手だった蝮を、生まれて始めて退治したというブログを最後に筆が止まってしま ったが、蝮の逆襲にあって足を噛まれたということではない。養殖昆布漁が忙しかったからだ。早朝4時半から手伝いに行って帰宅するのは午前10時だ。乾燥場で乾かされた昆布の収納は、午後3時半から1時間半ほどだ。この時期の昆布の成長は、長いもので7メートルもある。それを洗って切って竿にかけ乾燥させる作業だが、相当な重労働だ。作業が始まって二週間以上が 経つが、すでに2キロはダイエットされたようだ。こんなに苦労するのだから、昆布も絶妙な味を出し、日本国中の食卓で活躍してくれると考えれば、おのずと作業にも張りが出てくるというものだ。高齢化の地域にあって、手伝いには80代のおじさんやおばさんも来ている。私など弱音をはいている暇などないのだ。といっている間に、作業開始の午前4時半に近くなったので、一旦書くのを中止したい。ブログヲ書かなければと思い、今朝は午前3時に、起床したからだ。起きたのはいいが、ブログを書くまでに、頭がぼやっとしていたので、書き始めが遅くなったからだ。
🔽やっと、昆布の手伝いから戻ってきた。午前10時少し前だ。昆布のぬめりが身体中についているので、シャワーを浴びる。朝食をとるが、すぐに眠気が襲ってくる。新聞を開くと、東芝の粉飾決算や、安保関連法案の強行採決、それに新国立競技場の建設変更の話題だ。あほらしくて深読みする気にもなれなく、眠ってしまった。いくら眠いとはいえ、午前中の眠りは20分ぐらいで目が覚めてしまう。意識が混濁しているところに一通に手紙が届いた。差出人は東京の「公益財団法人・地方自治研究所」というところだ。内容は、平成の大合併に関する検証作業を行っているので、町会長の私に取材したいというものだ。
🔽私の村は合併する前は、北海道一面積の小さな自治体だった。大きな自治体より、小さいほうが目立つのだ。町会活動に参加したのは30数年前だが、生き生きした町会活動は、自治問題そのものだと考えていた。その自治体が経営困難に陥り、あっさりと経営権を函館市に譲渡してしまったのだ。「地方自治体は民主主義の学校」という言葉がある。地方自治の問題は、民主主義が成熟しているかの問題でもある。
🔽疲れきっている場合いなどではない。戦後からの我が村の自治経営がどんなふうに推移してきたか、自分の目で見、そして体験したことを下に、なぜ合併したかの私なりの総括をしてみたいと思っている。そして出来れば、自治問題の研究員に、アベ政権になって民主主義が壊れていくことが、地方自治にどんな影響を与えるかも訊ねてみたいと思っている。