▼近年、民主主義の劣化や危機が盛んに言われている。戦前は帝国主義で戦争を起こしたので、戦後は憲法を改正し、国家主権から国民主権に、日本は180度の転換をした。
▼民主主義こそ「戦争のない国」をつくる、新たな思想だと、国民はその程度にしか考えていなかった。
▼だが師匠たる米国民主主義は、平和を守るためには「戦争を手段」とする、自国第一主義の国家だった。
▼戦後79年を迎え、ロシアのウクライナ侵攻や、イスラエルのガザ侵攻で、米国民主主義の大きな矛盾が露呈してきた。
▼国連でのガザへの停戦協定に応じないのは、米国だということも。これでは中国やロシアと同等の、自国第一主義の独裁国家だ。
▼その米国を民主主義の師と仰いだ日本は、尊敬が過ぎて【従属】関係になってしまっている。所謂マインド・コンコロールを、自ら進んで実行したという状態だ。
▼その結果、軍事費の増強のみならず、戦闘機の製造・販売、まるで米国の戦争を援助する、国家になろうとしている。
▼米国の民主主義も、日本以上に劣化してきているようだ。次期大統領選に帝国主義を目指そうとする、トランプを当選させようという機運が、上昇してきているからだ。
▼こんな米国に、今後も追従する必要があるのだろうか。「戦争する民主主義米国」から【戦争しない民主主義日本へ】の、転換が必要な時代になってきたのではないか。
▼なぜこのように思ったかと言えば、昨夜(31日)のNHKテレビ「下山事件」を見て、そう考えされられたからだ。
▼国鉄総裁下山は、GHQから10万人の人員整理を言われた。当時の労働組合は共産主義者が多かったからだ。
▼下山は列車にひかれて死んだ。解剖結果は殺人と出た。GHQは共産主義者でソ連のスパイだった、韓国人の仕業としたが、その人物はGHQによる、二重スパイだった。
▼占領政策をスムーズにするための、米国の策略だったようだが、実はGHQは日本列島全体を軍事基地にするため、兵隊や軍事物資を速やかに運ぶため、鉄道の施設拡張を下山に要求していた。
▼下山は軍事に使用されることに反対した。そのためにGHQにより殺害されたというのが、昨日のテレビで初めて理解できた。
▼米国は自国の利益のためなら、人など簡単に殺すという、そんな民主主義国家なのだ。その後にも、自らの大統領(ケネディー)の暗殺という、不可解な事件もあった。
▼「対米従属国家」にしたのは、長期政権を維持していた「自民党」だ。もちろん維持させたのは国民だ。
▼だが今の自民党は、正義や倫理の欠片さえもない。政権与党としては失格だ。主権者である国民は、それを糾弾しなければならない。次の選挙でだ。
▼ここで下山事件に戻るが、GHQは日本列島を極東最大の軍事基地化を目指した。それを可能にするのが、列島を横断する鉄道の施設だ。
▼戦前の中国大陸での戦争では、鉄道の権利の争奪があった。兵士や軍事物資を目的地に大量に運ぶためだった。
▼戦後間もなくのGHQの政策では、日本列島縦断の鉄道施設は、ソ連や中国の侵攻を阻むために、重要な政策だったのではないかと思う。
▼だが下山総裁は、再び戦争になるの阻止するため反対した。そのGHQ の考えを、そのまま日本の戦後の経済発展として受け継いだのが、もしかして「新幹線計画」だったのではないかとふと思った。
▼「東京五輪」「大阪万博」も、もしかして日本を米国の資本主義経済に引っ張り込むための、米国が後ろで仕掛けた、大イベントだったのかもしれない。
▼そして国家的大イベントが、政権維持の資金源調達だということも、知らされたのではないだろうか。
▼戦後70年以上も生きていれば、邪推も多くなる。国家に対する不満も大きくなる。「もしトラ」になれば、もはや米国民主主義からの、決別が必要な時期だと思う。
▼【戦争しない日本民主主義】を、世界に示す時期になってきたのではないかと思う。「戦闘機の開発」などというのは『悪魔の国家』への入り口ではないか。
▼『さらば米国民主主義』。それが2024年の、国家的テーマではないか。まもなく米国に呼び出されての、キシダ総理の米国訪問。
▼米国への軍事費供与などとなれば、キシダ政権と自民党は、靖国「246万余柱」の魂に、焼き尽くされるだろう。靖国の御霊は「戦争」など望んではいないからだ。
▼私は北海道に生まれて、まだ熊の姿は見たこともない。死ぬ前に一度は遭遇したいと願っている。ところが昨夜こんな夢を見た。
▼山道を歩いていると、前方に熊がいた。横道にそれようと思ったが、そこにも熊がいた。そこで引き返そう思ったが、そこにも熊がいた。
▼これは夢に違いないと思い、夢を終了させた。この三匹の熊は、中国・北朝鮮・ロシアの熊に違いないと、私は確信した。
▼だがそう見せかけて三匹の熊は「対米従属」から逃れようとする日本に、米国が放った熊ではないかと、ふと思ったりもした。