函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

2017年から2018年へバトンタッチ

2017年12月31日 10時03分20秒 | えいこう語る

▼1年間私のブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。振り返れば、私のブログは「夢シリーズ」が多かったのですが、最近は「夢」を語れなくなっていたようです。それは、私のブログの最高の「相棒」である、アベ総理のせいだと思っています。私は、現憲法の大フアンですが、アベ総理は、その憲法を変えようと、準備に余念がないからです。2018年は『戌年』です。心配なのは、アベ総理が米国の『飼い犬』になるかということです。・・・というところで、今年のブログは書き納とします。来年もよろしくお願いいたします。

追伸
▼2018年から数えて、81年前の昭和12年、我が国を取り巻く世界情勢下で、作家の野上弥生子さんが年頭の新聞にこう掲載しています。

▼【・・・たった一つのお願い事をしたい。今年は豊年でございましょうか、凶作でございましょうか。いいえ、どちらでもよろしゅうございます。洪水があっても、大地震があっても暴風雨があっても、・・・・・・コレラとペストがいっしょにはやっても、よろしゅうございます。どうか戦争だけはございませんように・・・・・・】。  半藤利一著「昭和史」179Pより

▼この文章に半藤氏は、「昭和12年になった段階で、日本には【中国を一撃すべし】という空気が、かなり瀰漫(びまん)していたのではないかと記述しています。

▼夢あふれるよいお年を。

長時間労働と戦陣訓

2017年12月30日 17時32分56秒 | えいこう語る

▼電通の女性職員が、24歳で自殺した。東大卒の彼女が、なぜ死ぬまで電通を離れることができなかったのか、気になっていたのだが、ブログに書くことに一歩踏み出せなかった。

▼その理由の一つに、私は20代の頃、電通という会社を知らなかったからだ。営業で札幌の電通を訪れた時、電機関連の会社だと思っていたが、社内の雰囲気が違っていたので、友人に聞くと「知らなかったの」と言われ、多感な時代だったので、軽い電通トラウマになっていたからだ。

▼そんな些細な理由があったので、いつか電通を知ろうと思っていたに違いない。先日、家の本棚に植田正也著「電通・鬼10則」という本を見つけたのだ。

▼昭和26年、焼け跡の光景が広がる東京で、会社の隆盛と日本の復興を目指し、当時の吉田秀雄社長(東大経済学部)が、社員のために書き上げたのが、この「10則」だ。

▼※仕事は自ら創るべきで、与えられるものではない。
  ※仕事とは、先手先手と働き掛けて行くことで受け身で
   やるものではない。
  ※難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げる所に進歩
   がある。
  ※自信を持て。自信がないから君の仕事は迫力も粘りも
   そして厚みすらない。
  ※摩擦を恐れるな。摩擦は進歩の母、積極の肥料だ。
   できないと君は卑屈未練になる。 (抜粋)

▼この「鬼の10則」が、世界最大の広告会社にのし上げる原動力になる。まさに、鬼になれということだ。だが、鬼になれなくとも、東大卒の女性なら、引く手数多(あまた)に違いない。

▼私がこの「10則」を読んですぐ感じたのが、昭和16年の太平洋戦争前夜に、東条英機が作った【戦陣訓】だ。たぶん、吉田社長も戦陣訓を踏まえて「10訓」を作ったに違いない。

▼戦陣訓の「責任」という文章だ。【任務は神聖なり。責任は極めて重し。一業一務忽せにせず、心魂を傾注して一切の手段を尽くし、之が達成に遺憾なきを期すべし。責任を重んずる者、是真に戦場における最大の勇者なり】。

▼さらに「名を惜しむ」という文章だ。【恥を知る者は強し。常に郷党家門の面目を思ひ愈々奮励して、その期待に答ふべし。『生きて虜囚の辱めを受けず死して罪過の汚名を残すこと勿れ』。

▼東大文学部卒の彼女は、この「10則」から、「戦陣訓」も読み取っていたに違いない。「名を惜しむ」を心に刻んだ彼女は、退職を選択できなかったのではないだろうか。

▼2020年の東京オリンピック。「国威発揚」が国家テーマとなり、電通も「鬼の十則」を掲げ、総力戦で臨むだろう。その過程で、国民の高揚感が最大限になり、【憲法改正】へと、なだれ込むに違いない。

▼国際連合からの脱退で、世界の【情報】が入らなくなり、孤立した日本は戦争に負けた。戦後、【情報】こそ、世界を制する最大の武器だと、故吉田社長は実感したのだろう。

▼【アベ政権と電通の共同作戦】が、憲法改正へアクセルを全開しそうな気がする。

▼溢れかえる「情報社会」の中で、【平和】というキーワードをもとに、いかに正しい「検索」をするか、『被爆国日本』の一国民として、注意深く政府の行動を監視しなければならない。

▼電通という会社は、情報戦争の中の『世界最強の部隊』たらんことを、社是にしているようだ。

現在の日本はどんな立ち位置にあるか

2017年12月29日 14時09分50秒 | えいこう語る

▼テレビは毎日、角界の話で埋め尽くされている。「森友・加計学園問題」から、国民の目がそれたので、喜んでいるのは、アベ総理か。

▼もしかして、理事長に働きかけ、問題を長引かせようと指示しているのは、総理官邸かもしれない。公益財団法人の管轄は、文科省だ。それに、角界の評議会議長は、元文科副大臣の池坊保子さんだからだ。

▼池坊さんは、貴乃花の言動に不快感を示している。だが貴乃花は、現職時は、今の白鵬より遥か上のスーパースターだ。貴乃花にきつい処分を下すことで、国民の目は初場所に集中する。

▼初場所が始まると、第196回通常国会開催だ。ここで昭和史が、私に「待った」をかける。我が国の満蒙政策を危惧する世界の目をそらすため、日本陸軍が上海事変を起こしたことをだ。

▼軍の台頭が、満州事変から上海事変、そして、第2次大戦へと突き進むことになる。そんな時代を彷彿させるのが、今のアベ一強政権だ。だから、今回の日馬富士暴行事件を、私は『角界事変』と名付けたのだ。

▼この「角界事変」、五輪に向け【憲法改正】を行うという、アベ総大将の快進撃につながるような気がする。

▼大相撲フアンの私が、角界から学んだことは、一口で言えば「和の精神」だ。つまり、日本社会の中で生きていくための常識が、相撲を通して語られているからだ。

▼「おもいやり」「礼節」「組織の在り方」など、学校で教えられる以上に、大相撲の中で学ばせてもらった。そのように相撲をみてきたから、半世紀以上もフアンとなり得たのだ。

▼その「和の精神」を、モンゴル流に体得したのが白鵬だ。
すでに、八角理事長をしのぐ存在だというのは、国民が知っている。もはや白鵬は、影の理事長なのだ。

▼貴乃花の最終処分は、池坊議長が握っている。きびしい処分だと、白鵬を利することになる。それでは日本のフアンが許さない。初場所が騒然となれば、報道は国会から目がそれる。それがアベ総理の、狙いなのではないだろうか。

▼日本人大横綱貴乃花は、白鵬に侵略されそうな日本相撲協会を取り戻すため、クーデターに出たようだ。これは、「美しい日本」を取り戻そうとする、アベ政権に同調する行為として、政治利用されはしないか。

▼半藤一利著「昭和史」の5つの教訓がある。その中から。
*国民的熱狂を作ってはならない。
*日本型タコツボ社会における小集団主義の弊害。
*国際社会の中の日本の位置づけを客観的に把握しない。

▼*2020年の五輪*政党間のせめぎあい*米国との親密感。それらが顕在化してきたのが、今の日本ではないだろうか。

▼これは、私が半世紀以上も大相撲フアンでいたから、できる推測だと思う。今後、ますます大相撲を観戦しながら、政治に関心を注いでいきたいと思っている。

憲法を知らないまま憲法改正していいのか

2017年12月28日 11時31分49秒 | えいこう語る

▼政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることがないように決意し、われわれは、全世界の国民がひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認し、いずれの国家も自国のことのみに専念して他国を無視してはならない。

▼日本国憲法前文から抜粋したものだが、もう一度読み返してほしい。

▼現在の日本国政府は、日米安保条約があるので、米国と一緒に北朝鮮との戦争も辞さない考えだ。前文は、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないと規定する。

▼これでは、前文すら理解していないのかと思われても、致し方ない政府だ。憲法学者の多数が、アベ総理の憲法解釈を違反だというのが、これでよく理解できる。前文すら理解できない者は、本文を理解できるわけがないからだ。

▼昨日、函館市役所での会議の前に、駅前付近の繁華街のマクドナルド店に立ち寄った。青春時代に遊んだ「大門」と言われたこの繁華街、当時待ち合わせに時間を過ごしたのは、森文化堂という函館一の大きな書店だった。

▼この書店、2004年に閉店したが建物はそのままだ。その向かいの大きな空き地に、店舗としては広い駐車場を持った、マクドナルドが建っている。ハンバーガーは地元のラッキーピエロの「チャイニーズ・チキンバーガー」が好きだが、マックはこの店しか入らない。

▼実は、何年か前にマックがキャラクターを募集した時、私の作品が一次審査に合格したことがあるからだ。そんなわけで、会議の時間前には、このマックで少し時間を過ごす。

▼私のような高齢者が、入っているのは見たことがない。ロボット語を話す若い店員には、爺さんが来たと思われているに違いない。私としては、キャラクターの入選を果たしているのだから「爺マック割引」はないかと聞いてみたいものだ。

▼本題から外れるのが私の特徴だが、森文化堂のすぐそばの、若者が入る店舗でバーガーとコーラを飲んでいると、気分は若い頃に戻ってくる。そこで何時も身近に持っている、日本国憲法のハンドブック版を開いてみたのだ。

▼前文からじっくり読み直して、前述した理解に達したのだ。アベ総理は、来年には憲法改正の発議をし、国民投票に持ち込む勢いだ。国民は、果たして憲法を理解しているのだろうか。

▼政府は、原発が安全で・安心なクリーンエネルギーだと言い切ったが、原発の知識がない国民が騙されたのだ。【憲法の話をしようじゃないか】。憲法を理解することが、2018年の国民の課題ではないだろうか。なんたって、国民主権がメインの憲法だからだ。

▼最近、若手漫才コンビ「ウーマンラッシュアワー」の、原発、憲法、沖縄、北朝鮮などの政治漫談が受けているようだ。笑えないネタが、人間の心に響き、笑いなのに観客が涙するという、新たな漫才が展開されている。

▼憲法は国柄を規定するものだ。戦争放棄の憲法は、人間が住む国柄には、最も必要な要素だと思う。それにユーモアも。

イルミネーションと地域経済

2017年12月27日 10時10分12秒 | えいこう語る

▼半世紀前には、ブリなどの大型魚に追われ、イワシやイカの大群が砂浜に押し寄せ、村人が浜に出て拾い上げていた光景は「夢まぼろしの如く」記憶の中から薄れていくこの頃だ。

▼寒気厳しく、暴風雪に見舞われる近年の前浜の不漁は、漁師でない私たちの心も曇らせるものがある。

▼そんな師走を迎え、都会ではイカ漁最盛期の頃の漁火の如く、巨大なイルミネーションで、街も人も輝く様子がテレビから伝わってくる。

▼私が住む地域は、函館市内まで車で1時間強だ。函館に出かけ、夜帰ってくる時、道程のほとんどが海岸道路だ。立ち並ぶ家は、大半が漁家だ。

▼数年前までは、12月から1月まで、ところどころの家にイルミネーションが輝き、心をときめかせてくれた。気が付けば、今年は全く見受けられず、不漁を物語っているようで、寂しい限りだ。

▼不漁の原因は、地球の温暖化にあるといわれるが、それは間違いではないかという、今年の寒さだ。まちが賑わいを失うと心も沈み、交通事故にでもあうのではないかと、心配にもなる。

▼今日(27日)午後6時半から、函館市内で、市主催の福祉に関する会議がある。今日が、私の仕事納めだ。今夜は、ホワイトアウトも予想される函館からの帰り道になりそうだ。

▼この時期、山下達郎さんや稲垣潤一さんのクリスマスソングが聴こえてくるような、ちょっぴり都会の雰囲気を味合えた「函館東海岸ROUTE278」のイルミネーションのまち並みは、今はない。

▼今夜の帰りの車の中で聴く曲は、加藤登紀子さんの♪「時には昔の話を」と、金子由香利さんの♪「時は過ぎてゆく」にしようと思う。

▼会議に向け、今朝から厚い資料を読んでいる。外に目を向けると、庭の木に雪がのしかかり、枝が垂れ下がっている。まるで、私の今の気持ちのように。