心の底で考えていること、つまり本心を下心という。
外国人の日本人評は、建て前と本音がありすぎるので、もっとストレートに会話をしてほしいといわれる。
率直に意見を述べれば、相手が傷つくこともある。相手をおもんばかるのが日本人の特性だ。
奥床しいという言葉があるが、深い心づかいがあってこそ、相手に尊敬されるのだ。でも、深い心づかいとは心の底で考えていることで、奥床しさは下心と共通しているのかもしれない。
しかし、奥床しさと下心では一般的には品性が違うような気がする。
下心は助平心と、友達のような気がするからだ。
※私の店の裏山。子供の頃、この穴は熊の住処といわれていた。なんだか白熊がいそうな気配だ。
今回の選挙で自民党が圧勝したのは、国民の下心が出たせいかもしれない。
世界一の借金国にしたのは自民党だ。これではだめだと「政権交代」というお灸を据えたが、3年我慢しても一向に埒が明かない。
原発だって今すぐには止めることはできないだろう。憲法改正だって簡単にはいかない。どうせ長続きはしない新内閣だから、昔のように打出の小槌をふってもらい、ぱっと経済を明るくしてもらおうという、国民の下心が顕著に表面化した結果ではなかろうか。
麻生大明神は、その下心を見透かし“ミゾユウの赤字国債”をばらまく。
この下心のつけは、いずれ国民が背負うことになる。それでも昔のよかった頃をちょっとだけでも再現してほしいという気分が、自民党圧勝の五里霧中のような要因に違いない。
我が北海道では、泊原発周辺の16市町村が、北電と「安全確認協定」を結んだ。仲介役は原発推進派のはるみ知事だ。
定期検査への市町村職員の同席や風評被害の補償、情報提供といった自治体側の要望項目を、北電側に飲み込ませた。
原子力などというのは素人がとやかくいえる代物ではない。この協定は電力会社に騙されるのを容認したと同じだ。
16の首長は「国土強靭化」と「新幹線」を期待する、下心が見えている。
はるみ知事は笑顔をふりまき、そこをくすぐったのだろう。この下心は助平心となんら代わりはないように思う。
原発といえば先輩格の下心半島を思い出す。いや下北半島だ。
大間町長は、なりふりかまわず、原発の補助金が命と公言する。
命をかけても町民を守るというが、世界初のフルMOXでは、命と引き換えだ。
これは表面化した下心である。
昭和32年、むつ製鉄の企業誘致をするため、当時、県下一人の革新市長だったむつ市長が、思想信条を捨ててまで自民党へ鞍替えした。しかし、企業は進出をやめ、市長は疲労もたたり死亡した。
昭和43年、十勝沖地震で大畑線が壊れ、国鉄は廃止を宣言した。
大畑町長と町民700名が自民党に入党し、その危機を救ったという。
下心を隠し、安全協定を結ぶという首長たちと比べれば、潔い下北半島の人々である。
下北の地域を守るという潔さは、幕末、会津藩が下北半島に移封され、極寒と不毛の地で耐え忍んできた、その不撓不屈の精神が脈々と引き継がれているのかもしれない。
下心に関していえば、下北が外国的で、北海道が日本的なのかもしれない。
なんだかよくわからないが「したごころの国」について考えてみた、小沢昭一的おじさんの心なのだ。
外国人の日本人評は、建て前と本音がありすぎるので、もっとストレートに会話をしてほしいといわれる。
率直に意見を述べれば、相手が傷つくこともある。相手をおもんばかるのが日本人の特性だ。
奥床しいという言葉があるが、深い心づかいがあってこそ、相手に尊敬されるのだ。でも、深い心づかいとは心の底で考えていることで、奥床しさは下心と共通しているのかもしれない。
しかし、奥床しさと下心では一般的には品性が違うような気がする。
下心は助平心と、友達のような気がするからだ。
※私の店の裏山。子供の頃、この穴は熊の住処といわれていた。なんだか白熊がいそうな気配だ。
今回の選挙で自民党が圧勝したのは、国民の下心が出たせいかもしれない。
世界一の借金国にしたのは自民党だ。これではだめだと「政権交代」というお灸を据えたが、3年我慢しても一向に埒が明かない。
原発だって今すぐには止めることはできないだろう。憲法改正だって簡単にはいかない。どうせ長続きはしない新内閣だから、昔のように打出の小槌をふってもらい、ぱっと経済を明るくしてもらおうという、国民の下心が顕著に表面化した結果ではなかろうか。
麻生大明神は、その下心を見透かし“ミゾユウの赤字国債”をばらまく。
この下心のつけは、いずれ国民が背負うことになる。それでも昔のよかった頃をちょっとだけでも再現してほしいという気分が、自民党圧勝の五里霧中のような要因に違いない。
我が北海道では、泊原発周辺の16市町村が、北電と「安全確認協定」を結んだ。仲介役は原発推進派のはるみ知事だ。
定期検査への市町村職員の同席や風評被害の補償、情報提供といった自治体側の要望項目を、北電側に飲み込ませた。
原子力などというのは素人がとやかくいえる代物ではない。この協定は電力会社に騙されるのを容認したと同じだ。
16の首長は「国土強靭化」と「新幹線」を期待する、下心が見えている。
はるみ知事は笑顔をふりまき、そこをくすぐったのだろう。この下心は助平心となんら代わりはないように思う。
原発といえば先輩格の下心半島を思い出す。いや下北半島だ。
大間町長は、なりふりかまわず、原発の補助金が命と公言する。
命をかけても町民を守るというが、世界初のフルMOXでは、命と引き換えだ。
これは表面化した下心である。
昭和32年、むつ製鉄の企業誘致をするため、当時、県下一人の革新市長だったむつ市長が、思想信条を捨ててまで自民党へ鞍替えした。しかし、企業は進出をやめ、市長は疲労もたたり死亡した。
昭和43年、十勝沖地震で大畑線が壊れ、国鉄は廃止を宣言した。
大畑町長と町民700名が自民党に入党し、その危機を救ったという。
下心を隠し、安全協定を結ぶという首長たちと比べれば、潔い下北半島の人々である。
下北の地域を守るという潔さは、幕末、会津藩が下北半島に移封され、極寒と不毛の地で耐え忍んできた、その不撓不屈の精神が脈々と引き継がれているのかもしれない。
下心に関していえば、下北が外国的で、北海道が日本的なのかもしれない。
なんだかよくわからないが「したごころの国」について考えてみた、小沢昭一的おじさんの心なのだ。