一人暮らしの親戚の女性から、お手伝いを頼まれた。
地デジ対応のテレビを、2台購入したいので、一人じゃ心もとないから一緒について行ってほしい、というものである。
購入するのは、19型と32型である。
新聞のチラシをみると19型は展示商品のみと書いてあるが、べらぼうに安い。
電化製品に詳しい友人に電話して尋ねると、その製品はなかなかのもので、特に19型は信じられないような安さだと、太鼓判を押された。
せっかく頼まれたのだからと思い、開店時間に間に合うよう出かけた。
売り場に急ぎ店員に尋ねたら、展示品のみなので売り切れですという。
覚悟はしていたが、展示品といえど、まさか1・2台ではないはずだ。
他の19型は、チラシの値段より2万円以上高いのが並んでいる。
ちょっと間を置き、別の店員をつかまえ「チラシを見て、自家用車で1時間以上も走ってきたのだ・・・」と、詰め寄ると「お待ちください、在庫を確かめますので」といい、しばらくして戻ってきたら「ございます」という。
店側の営業スタイルもあるのだろうが「お客様は神様です」という、三波晴夫さんの名言を、いつまでも記憶している私である。
※今年のシバレはきつい。
彼女からのもう一つのお願いは、或る契約更新に同行してほしいというものである。
私より少し年上そうだが、契約とはあまり関係なさそうな、函館市内の様々なことを話し始めた。
書棚に目をやると、かなりの読書家らしい。話の内容からして、とてもまじめで博学のようである。
話は続く。函館の明治時代から現在の市政まで、なかなかの説得力だ。
助手だという娘さんも現れ、買い物から帰ってきた奥さんまで同席し、4月の市長、市議選の話にまで及んだ。
さらに、町会の役員をされていること、原発反対派であるというのが、私との初対面の距離を相当身近にした。
手続きは数分で済んだが、おしゃべりは、私の車での帰宅時間と同様の長さになってしまった。
玄関まで見送ってくれた、そのご主人に「4月に施行される函館市自治基本条例、よく検討してみてください」とお願いすると「承知しました」と、笑顔が返ってきた。
女性から、今日のお礼にと、お寿司をご馳走になった。
一人暮らしの女性には、他人との交渉ごとは、やはり心細かったのだろう。
何度も「助かりました」とお礼を言われた。
一方契約更新に出向いたお宅のご主人、自分の語る内容を理解できる相手が周囲に少ないのだろうか、初対面の私にずいぶん語りかけてきた。
このご主人の所属する町会も、たぶんにもれず高齢化なのである。
私も久しぶりで、函館の将来を気持ちよく語り合う相手に出逢った。相手も心を和ませたようだ。
近年、町内会に届く案内には、福祉や高齢者への対応に関する講演会などが多い。
対人関係とは、適度な距離が必要である。
親切の押し売りになっては、相手も自分も疲れることになる。
要は形式やマニュアルにこだわらず、自分のできる範囲で、自然体でお相手するのが肝要かな、と、あらためて感じた一日だった。
地デジ対応のテレビを、2台購入したいので、一人じゃ心もとないから一緒について行ってほしい、というものである。
購入するのは、19型と32型である。
新聞のチラシをみると19型は展示商品のみと書いてあるが、べらぼうに安い。
電化製品に詳しい友人に電話して尋ねると、その製品はなかなかのもので、特に19型は信じられないような安さだと、太鼓判を押された。
せっかく頼まれたのだからと思い、開店時間に間に合うよう出かけた。
売り場に急ぎ店員に尋ねたら、展示品のみなので売り切れですという。
覚悟はしていたが、展示品といえど、まさか1・2台ではないはずだ。
他の19型は、チラシの値段より2万円以上高いのが並んでいる。
ちょっと間を置き、別の店員をつかまえ「チラシを見て、自家用車で1時間以上も走ってきたのだ・・・」と、詰め寄ると「お待ちください、在庫を確かめますので」といい、しばらくして戻ってきたら「ございます」という。
店側の営業スタイルもあるのだろうが「お客様は神様です」という、三波晴夫さんの名言を、いつまでも記憶している私である。
※今年のシバレはきつい。
彼女からのもう一つのお願いは、或る契約更新に同行してほしいというものである。
私より少し年上そうだが、契約とはあまり関係なさそうな、函館市内の様々なことを話し始めた。
書棚に目をやると、かなりの読書家らしい。話の内容からして、とてもまじめで博学のようである。
話は続く。函館の明治時代から現在の市政まで、なかなかの説得力だ。
助手だという娘さんも現れ、買い物から帰ってきた奥さんまで同席し、4月の市長、市議選の話にまで及んだ。
さらに、町会の役員をされていること、原発反対派であるというのが、私との初対面の距離を相当身近にした。
手続きは数分で済んだが、おしゃべりは、私の車での帰宅時間と同様の長さになってしまった。
玄関まで見送ってくれた、そのご主人に「4月に施行される函館市自治基本条例、よく検討してみてください」とお願いすると「承知しました」と、笑顔が返ってきた。
女性から、今日のお礼にと、お寿司をご馳走になった。
一人暮らしの女性には、他人との交渉ごとは、やはり心細かったのだろう。
何度も「助かりました」とお礼を言われた。
一方契約更新に出向いたお宅のご主人、自分の語る内容を理解できる相手が周囲に少ないのだろうか、初対面の私にずいぶん語りかけてきた。
このご主人の所属する町会も、たぶんにもれず高齢化なのである。
私も久しぶりで、函館の将来を気持ちよく語り合う相手に出逢った。相手も心を和ませたようだ。
近年、町内会に届く案内には、福祉や高齢者への対応に関する講演会などが多い。
対人関係とは、適度な距離が必要である。
親切の押し売りになっては、相手も自分も疲れることになる。
要は形式やマニュアルにこだわらず、自分のできる範囲で、自然体でお相手するのが肝要かな、と、あらためて感じた一日だった。