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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

田舎の病院で

2009年07月30日 15時30分31秒 | えいこう語る
月に一度、隣町の総合病院に通院している。
血圧が少し高めなのと、少し糖が出ているからだ。61年も生きて、それに大の酒好きときては、まあこんな状態だろう。
担当の医師は、たぶん私より10歳ほど若いと思うが、なかなかのほめ上手だ。
昨日、血液検査の結果を聞いたら、肝機能、良。コレステロール、良。腎臓機能,良。血糖、良。良、良、良と、検査項目に、次々丸をつけてくれる。
最後に、大変良い、と書いてくれた。
学校の成績のようで、医者にほめられると、うれしくなるものだ。
「昆布漁手伝っているのですが、毎日幅広の立派な昆布を見るのがうれしくて、仕事が楽しいので、健康になるのでしょうか」と尋ねると「楽しく仕事をするのが、健康の秘訣です。大変良いことです。がんばって仕事をしてください」といわれた。
しかし、田舎の病院のロビーでの、患者さんたちの会話がすさまじかった。
ほとんどお年寄りである。
おばあさんが3人いたところに、一人のおじいさんがやって来た。
「爺さん、尻ふけなかったら手伝ってやるか」
「まだ大丈夫だ」
「あんた尻といってるけど、前拭きたいんじゃねえの」
「なに爺の前見だって、いまさらなんも感じないべさ」アハハハ・・・。
爺さん、一人で照れて、何もいえない。
こんな会話が普通におこなわれて、田舎の病院は、ちょっとした社交場である。


「漁師見習32」浜の臭いのする会話

2009年07月29日 14時17分18秒 | えいこう語る
函館市は国際海洋水産都市を掲げたマチづくりを目指している。
市内にある北大水産学部などと共同し、漁業の新たな可能性を開発しようとする意気込みらしい。
国の財政が厳しい中、今年度の補正予算で、記憶に間違いないと思うが、14億円の水産関係の商品開発予算が、ついたという報道があった。
先日、我が村に海水から塩を作り、海草を粉末にして、健康食品を作る会社が入ってきたと新聞に出た。
漁師をやめた方の倉庫を借り、仕事を始めたようだ。その会社に補助がついたという。
14億円もの予算である。我が村の漁業組合も、新たな挑戦をし、雇用の場を確保したらいいのではないかと思う。
先ほど店に漁師のオヤジさんが食事をしに来たので、そんな話になったが、漁業組合の体質が受身だと、興奮していた。
今までは、私も漁業とは縁遠い生活をしていたが、今は漁師見習だ。
外野からの知識では、容易に相手の懐には入れない、漁師の世界。
漁師の先輩と、浜の匂いのする話しが、少しはできるようになったのを実感できた。


雨の港街にプレスリーが流れ

2009年07月28日 14時25分58秒 | えいこう語る
毎週月曜は、妻の店の定休日だ。
お昼前に妻と食材の買出しに、函館市内に出かけた。
毎日、梅雨のようなうっとうしい天気が続いているが、昨日は朝から雨が降っていた。
買い物を済ませてから、久しぶりに歴史的街並みが保存されている、ベイサイドエリヤに出かけた。
現在は地域交流センターとして運営されている、旧丸井デパートに入る。
ここには東北以北最古といわれる、オーティス製のエレベーターがある。普段は稼動していないが、職員にお願いすると、乗せてくれるという。
顔見知りのYさんが勤務しており、エレベーターを運転してくれた。
Yさんは市役所を退職され、ここに勤務しているが、現職時代から街の活性化や、平和運動に関与し、この街をとても愛している方なので、その説明振りは、熱がこもっていた。
昔は5階建てだったが、保存するのに耐震化などのため、現在は3階として残している。屋上には展望台が設置されているが、広島の原爆ドームを模倣したという。説明を聞いて始めて知った。
そういえば函館市は昭和59年8月6日に「核兵器廃絶平和都市」を宣言している。意外と目立たないところにあるものである。
7月のあたたかい雨の中、相合傘と洒落込み、夫婦で街を歩いてみた。
古い家を改造した、60年代風のアメリカンスタイルの店に入った。
BGMにはプレスリーが流れ、窓からは傘を差した観光客が、たくさん歩いているのが見えた。
開港150年を迎えた、古い港街の雨の日の午後、プレスリーの曲が、耳にとても心地よかった。


また噴火?

2009年07月26日 13時32分29秒 | えいこう語る
昨日の夕方のことである。
函館に行くのに家の前から車に乗ろうとしたとき、おばさんが一人傘をさして歩いてきた。足元がふらついているようだ。
小雨が降っていたし、私も両手に荷物を抱え、早く車のドアを開けたかったので、気になったが声をかけなかった。
車に荷物を詰め込んで走り出すと、おばさんはだいぶ先を歩いていたが、突然倒れた。近くにいた車が停まり、男性がおばさんを抱き起こした。私も近づき、車から降りておばさんを見た。
顔面を舗装道路にぶつけたらしく、流血している。話すことが出来るが意識は朦朧としているようだ。近くの家に用事で来たという。数日前からめまいがし、足元がふらついていたと話す。
このおばさんは隣の町会に夫婦二人で住んでいる。
近くに病院があるので連れて行ってやるというと、道路で転んだので、父さんにしかられるから、病院には行かないという。
私の妻が声を荒げた。「おばさん、父さんは関係ないでしょう。こんなに顔に怪我して、病院に行かなきゃだめでしょう。とにかく車に乗りなさい」と言い、おばさんを助手席に押し込めるように乗せ、病院に連れて行った。
病院に送り函館に向かう車の中で、また妻の怒りが噴出した。
「きっと何日も前から身体が悪るそうなのに、病院なんかいかなくてもいいといっているに違いない。あなたと同じで、男はよその女性には親切だけど、自分の妻には不親切なんだから」と。・・・私はしばらく無言を強いられてしまった。
翌朝、おばさんから元気な声でお礼の電話があった。


「漁師見習31」ここで一休み

2009年07月25日 12時15分51秒 | えいこう語る
成長した養殖昆布の採取がピークを迎えている。
その間に、天候が良く波が穏やかだと、天然昆布漁がおこなわれるが、このところ北海道も本州並みの梅雨状態が続いているので、天然物はまだ1度しか採取していない。
漁師さんの話では、水温が例年より高いという。水温が高いと養殖昆布は腐れて茶色くなる。早く海から上げないと、商品価値が落ちる。
今までは一日1度しか上げてこなかったが、3日前から2度上げしている。
昆布干しをするほうとしても、赤茶色の色さめた昆布を扱うより、こげ茶色した艶々の昆布を扱うとうれしくなる。立派なものは、この昆布に乗り、サーフィンでもしたくなるような大きさなのだ。
それにしても海水温の高さが、漁に影響するというのを、現場にいて実感する。
魚も水温が高いと沖へ出たり、深く潜るそうだ。
大某網という鮪やイカや鮭などを捕る定置網が、前浜に設置されているが、その網の沖のほうで、鮪が飛び跳ねているという。
水温が低ければ、鮪が大漁するのだろうけれど、残念なことである。
地球温暖化は、我が村の漁師にとっては、そうとうなマイナス要素ということになる。
そんなわけで、2度上げは船頭さんたちも疲れるが、私たちも相当疲れがたまってきている。
今朝私は、目覚しが鳴りとめたが、そのまま寝入ってしまった。
船頭さんが海から上がってくる時間が遅かったので間に合ったが、疲労が蓄積されているようだ。
幸い今夜は函館市内で、サークルの前期終了の、パーティーがある。
午後の昆布干しは休み、大いに英気を養うつもりだ。
余興では、前回が「湯島の白梅」だったが、今回は「国定忠治赤城天神山不動の森」の名場面。忠治を演じるのは勿論私です。
ブログ終了しだい、台詞の練習に入ります。
「加賀の国の住人小松五郎義兼が鍛えし業物、万年溜めの雪水に浄めて、俺にゃあ生涯手前という・・・強い味方があったのだー」
日本一!大統領!という声援が飛び交うことを期待して!?