函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

北海道大軍事演習基地構想!

2024年09月30日 07時33分01秒 | えいこう語る

▼北海道民はプーチン大統領が統治する、ロシアがすぐ近くにあるのに、軍事的脅威をあまり感じていない人が多いようだ。

▼第二次大戦終了時点、当時のソビエトが北海道を半分に分割し、北部をソビエトが統治するといった案があったのも、知らないのか忘れているのか、あまり話題にしたのを聞いたことがない。

▼もしそうであれば、北海道は東西ドイツや南北朝鮮半島と同様分裂国家となって、北と南でいがみ合っていたのかもしれない。

▼そしてロシアの南下作戦を常に意識した、緊張だらけの生活を、道民は余儀なくされていたに違いない。

▼ロシアのウクライナ侵攻に対しては、日米安保条約の関係で日本は米国に同調し、ウクライナ支援を行っている。

▼プーチンはクリミヤ半島を占領し、ウクライナを占領している。西部戦線が収まれば、プーチンは極東に目を向ける可能性はある。となれば一番危険地帯が北海道だ。

▼台湾をめぐる中国軍の動きが活発化している。その対応で沖縄諸島の軍事基地強化が行われている。

▼中国やロシアの極東侵攻に対処するためか、最近の北海道は日米の軍事訓練が拡大している。実弾での訓練も行われているようだ。

▼道民も北海道は広い大地というイメージがあるので、演習拡大への反応は、すこぶる鈍い。鈴木道知事も関東出身者なので、演習拡大に対する反応は敏感さを欠く。

▼9月27日の北海道新聞は【道内4港・日米演習で使用】とある。だがそれに対し知事の談話も聞こえてこない。

▼沖縄は南方地域の最大基地、北海道は日本北方地域の、最大の軍事基地になるのではないかと心配する。

▼4港とは「釧路港・苫小牧港・江差港・奥尻港」だ。函館市民の私としては「江差港と奥尻港」というのが、喉にぐさりととげが引っかかる思いがする。

▼本来は津軽海峡の出入り口の函館港が、指定されるべきだ。一朝有事には『津軽海峡封鎖』という作戦があると言われているからだ。

▼素人が見ても江差や奥尻が軍港として、十全な体制ができるとは思われない。陸・海の自衛隊基地、さらに函館空港、軍艦の修理ができるドックや、大きな病院を有している函館が、軍事基地としては最適だからだ。

▼さらに函館港湾内には、米空母(10万トンクラス)が接岸できる埠頭も整備されているからだ。函館港を指定しないというのが、函館市民を欺いているような気がする。

▼1997年8月29日付「朝日新聞」報道では、日米新ガイドライン(軍事協定)協議中に、日本に対し有事使用の可能性がある民間空港・港湾として、北海道では空港は新千歳、港湾は苫小牧と“函館”を挙げている。

▼苫小牧があらためて指定されたのに、函館が指定されないということに注視しなければならない。

▼函館市(道8区)からは、立憲民主の逢坂誠二衆議院議員が長年議席を保っている。だが次の選挙には共産党も擁立を決めた。

▼共産党には2万の票があるという。その票を逢坂は失うことになる。次期衆議員選挙には、自民党は女性の向山淳を擁立し盛り上がりを見せている。

▼使用港に函館の名を明記すると、市民は軍港化を意識し、選挙に影響する。そこであえて函館港を外し、江差と奥尻にしたのではないか。

▼これは私の過剰な憶測に過ぎないかもしれないが、この函館港が外れたことで、函館市議会が‟安堵”して、議会で取り上げないのだろうか。

▼取り上げなければ、函館市民は函館港が軍港化するなどと、夢にも思わないだろう。だが2015年の函館市議会は「集団的自衛権行使容認」を可決している。

▼近年大型クルーズ船が入港するたびに、観光函館の未来を夢に見る市民が、多くなるような気がする。

▼さて石破茂が自民党総裁に選ばれ、人事が発表された。私が常日頃「北海道新改造計画」を持っているという菅元総理が副総裁だ。

▼菅は鈴木道知事誕生の立役者と言われ、道内空港の民営化やアイヌ民族のウポポイの設立に尽力した。

▼政界きっての軍事オタクと呼ばれる石破だが、防衛大臣に元防衛相の中谷元、さらに元防衛大臣の岩谷毅を、外務大臣として起用した。憲法改正への強力な布陣に見える。

▼さらに驚いたのは、沖縄北方担当相に、北海道選出の伊東良孝が選ばれた。石破・菅・中谷・岩谷・伊藤の顔ぶれから『北海道大軍事演習基地』の構想が、鮮明化されるのではないかと思う。

▼そして私が住む函館市。次期衆議員選挙で、自民が勝利すれば『観光都市』から『軍港都市』へ、大きくシフトしそうな気がする。

▼大泉潤函館市長は「ライドシェアー」つながりで、小泉進次郎と菅義偉と親しいと報道されている。

▼さらに北海道8区の自民党候補は、ハーバード大出の女性候補、向山淳だ。若者の間では「潤&淳」などといわれているようだ。 

▼選挙戦にシンジロウ・菅・石破の応援があり、三原じゅん子(こども政策担当相)などの応援があったら、現職逢坂も相当な苦戦を強いられるだろう。

▼私は今まで何度か、米空母の函館港入港の夢を見ている。米艦隊から祝砲が聞こえ、函館山山麓に起立している、ペリー総督の像に向かい、一斉に敬礼する。そして函館に米国国歌が流れるというシーンだ。

▼夢は夢で終わってほしいというのが、石破茂自民党新総裁誕生で思う、一函館市民の願いだ。

袴田巌・斎藤元彦・岸田文雄

2024年09月29日 09時03分47秒 | えいこう語る

▼冤罪で死刑判決を言い渡された元ボクサーの袴田巌さん。58年も戦い続け、再審無罪で「金メダル」を勝ち取った。勝者へのゴングは日本各地へ響き渡った。

▼検察の取り調べは過酷を極めた。その衝撃は袴田さんの精神を破壊した。密室で毎日毎日「犯人はお前しかいない」と言われ続けられたら、洗脳されないこと自体異常だ。旧日本軍の軍事裁判を想像させる光景だ。

▼人権無視の取り調べだ。袴田さんの無罪判決を聞いて、なぜか兵庫県斎藤知事の失職事件を思い出す。

▼斎藤知事の罪状は何か。「パワハラ」と「おねだり」だけしか、聞こえてこない。閉じ周辺が、それを思いとどまらせることはできなかったのか。

▼三年前の選挙で、斎藤を推薦した自民党や維新は、なぜ斎藤を諫め擁護できなかったのか。

▼内部通報を「誹謗中傷」とされ自殺した職員を、他の職員たちがなぜ救うことができなかったのか。

▼日本国総理大臣岸田文雄。【憲法9条】がありながら「敵基地攻撃能力」の保有を、声高に叫ぶ。

▼それを許す政権与党。「憲法違反」の発言だと、周囲から諫める声は出なかったのだろうか。いや肝心の国民も「憲法違反」的な発言には、寛容になっているようだ。

▼【公益通報保護法】という法律がある。「内部告発」と言われてきたが、これに「公益通報」というカテゴリーが加わった。

▼不正な行いが公益を阻害するなら、通報者を守る法律で、不正が行われないようにするのが「公益通報保護法」だ。

▼袴田さんの事件は、担当裁判官数人が「冤罪」を主張していた。にもかかわらず、長い間それが認められなかったという、異常事態だった。

▼「公益通報保護法」は、組織への忠誠義務と公益という社会共同体への忠誠義務の衝突が生じた場合、「公益」を優先するべきだというメッセージが込められた法律だ。

▼だがそれらが十全に力を発揮しているかというと、そうでないというのが今の日本社会の現状だ。

▼【条件がそろえば悪事をなすのが、われわれ人間という生き物の性であり、その人間が作っている組織なので、これも条件がそろえば悪事をなす。 どんなに精緻なチェックシステムを作っても、それを乗り越える不正が必ず行われ、人類の続くかぎり悪がなされ、悪との戦いもなされる。不正の根絶が期しがたい以上、不正をただす努力を永遠に続けざるをえず、この二者のバランスがどちらに傾くかによって、社会の質の高さが決まることになる】。桜井稔著『内部告発と公益通報』中公新書より。

▼【憲法第9条】を骨抜きにしようという、石破茂が総理になる。国民の目の届かぬところで、一気に流れを変えようとするに違いない。

▼「戦争」などに「公益」など全くない。戦争は犯罪そのものだ。野党は「内部告発」をさらに強め、国家・国民の「公益」を守るべきだ。

▼だが野党第一党、立憲民主の党首野田佳彦は『論憲』を掲げ、憲法改正への歩み寄りを始めるようだ。

▼野田の背後には「小沢一郎」が控えている。小沢は戦後日本の自民党の、生き残りのような老練な政治家だ。政治生活最後の「ぶっ壊し」は【9条】かもしれない。

▼「公益通報保護法」が、今後ますます「公益」を大切にする法律として、正常に始動することを期待したい。

▼しかし自民党改憲草案では「公共の福祉」が『公や公益』となっている。【このバランスがどちらに傾くかによって、社会の質の高さが決まるという】という、桜井稔の主張は
忘れてはならない。

憲法改正は日本を右傾化へ

2024年09月26日 09時00分32秒 | えいこう語る
▼戦争が絶えない世界。そして戦争が激化する傾向にあることの現実を直視すれば、他国の侵略から国を守るのが『正義』ということになる。

▼「正義」が強調されすぎると「個人」という概念が弱体化してくる。正義は全体主義的な要素で成立してくるからだ。正義を振りかざせば、個人の権利は制限されることになる。

▼自衛のための戦争は正義か。一見正義そうに見えるが、正義を主張しても「人殺し」には間違いない。

▼戦争に駆り出される兵士はもちろんのこと、一般市民の犠牲者も多い。戦争に「正義」などというのはない。むしろ戦争しないことを【真の正義】と呼びたい。

▼立憲民主党の党首選挙が行われた。1位の候補が過半数を取れなかったので、2位の候補と決戦になり、新党首に野田佳彦を選んだ。

▼選挙の一連の流れは、自民党総裁選と同じだ。事前調整が熱心に行われているからだ。さらに党首は元総理経験者で、その背後には自民党の権化のような、小沢一郎が控えている。

▼野田は野党第一党として、与党自民党の「憲法改正」に反対するかと思いきや「論憲」を主張し、改憲には前向きな姿勢を示した。

▼反対ばかりしていれば、共産党と同質とみられるからだろう。いや、世間一般の「正義」という概念に、身を寄せたに違いない。同じスタイルをとる維新や国民民主と共闘し、自民党をぶっ壊す構想を練っているようだ。

▼日本は戦後ずっと自民党的国家体制だ。国民も自民党体質に慣れ親しんでいる。おいそれとは自民党に勝てない。

▼今の日本が自民党以外の体質に、一気に変わることなどできない。最も自民党らしい小沢が、野党第一党に居座っていることがその理由だ。

▼そこで野党共闘で、「自民党をぶっ壊す」という大義を掲げ『新・自民党』を作ろうという魂胆に見える。ということは、真の野党は共産党だけになる。

▼それを目論むのが『小沢一郎的こころ』だ。野党が共産党しかいなくなれば「憲法改正」はスムーズに進み、自衛のため戦争を『正義』とする国家が出来上がるからだ。

▼私は小沢一郎が推薦する野田が立憲の党首になった後に、夢の中でそんな妄想を組み立てた。とても現実の中で、今回の立憲党首戦を分析し、整理することができなかったからだ。

▼24日の北海道新聞「論壇時評」で、東工大教授の中島岳志が、作家星野智幸の「『正義』に依存し個を捨てるリベラル」という文章を解説している。

▼日本の右傾化を懸念してきた星野は、ナショナリズムに寄りかかる人たちの、外国人に対する排他的な言説が生まれてくるのを懸念している。

▼一方リベラルを自任する人たちは、絶対的な「正義」に依存し、自分たちこそが「正しさ」を担っているという自意識を強く持っている。

▼両者はイデオロギ―的には対立するが、態度としては‟同根”の存在であるという。しかし両者はお互いに対話を阻害している。

▼民主制の重要なポイントは、考えの異なる人間が、社会を維持するためにお互いに耳を傾け、意見を調整しながら秩序を構成することにあるという。

▼政治とは自分たちの正しさ競争ではなく、話し合いで合意するための手段であるという星野の主張を、中島は強く支持するという。

▼中島は自身が【リベラル保守】を自任することに対し「歴史の風雪に耐えて生き残ったきた庶民の英知(良識や経験知)に依拠しながら、斬新的な改革を進める。無名の死者たちが伝えてきた暗黙知を大切にしながら‟永遠の微調整”をやっていくしかない。これが保守の社会認識である」と主張する。

▼日本人は「天皇の存在」を欠かせない民族だ。なので抜本的改革は日本人には馴染まない。

▼‟永遠の微調整”が保守の保守たる精神だといえば、日本国民は保守の部類に属するのではないか。

▼昭和23年生まれの私も、ベースは保守的だ。だが戦後民主主義教育を受けて、革新的要素も大切だということは充分自覚している。

▼だが両親とも大正生まれなので、源流は間違いなく保守だ。なので、中島の「リベラル保守」というのは、なんとなく共鳴しやすい。

▼「革命的」といよりも「永遠の微調整」というのが体に馴染む。私たちより若い世代は、保守であるという意識に違和感を持つだろう。

▼「保守的」であることは進歩がないと思うからだ。だが日本を構成する様々な組織「会社、行政、学校等」は、革新(イノベーション)を口にするが、実は保守的な体質だ。

▼戦後日本社会を長く構成し、維持させてきたのは、保守的な思想を掲げた自民党そのものだからだ。それを維持させてきたのも国民だからだ。

▼野党第一党の立憲民主は、野党を総結集し「新・自民党」を結成しようという、一見‟革新ぶった”挑戦をし、自民党をぶっ壊そうという作戦に出るに違いない。

▼もし成功したとしても『新または再生・自民党』でしかないような気がする。日本戦後保守政治の老練・小沢一郎の、政治生命最後の戦いではないかと思うからだ。

▼立憲野田が掲げる『論憲』は「憲法改正の土俵」に上がっての勝負だ。敵の懐に飛び込み‟もろ差し”を狙うそんな意気込みだ。

▼改憲を今の自民党にはやらせない。自民党の源流の泥水をたっぷりに呑み込んだ、元自民党小沢一郎が、政治生命を賭けた第一戦に臨む。それが次の衆議院解散選挙だ。

▼対する自民党。親分はシンジロウかシゲルか、はたまたサナエか。論客ノダと老練イチロウとの『憲法改正天下分け目の戦』に、有権者は『正義』の真価を問われることになる。

▼最後に星野は「異論を攻撃する。異なる見解の者による議論や、合意形成が成り立たないのは、保守でもリベラルでもないという」。

▼そんな言論空間に呑み込まれたくない。そして他人に通じるかどうかも定かではない“究極の個人語”による‟文学”に未来を託すしかないという。

▼それには中島も同調する。そこでも中島は、まだ政治の言葉をあきらめたくないという。何とかねばり強く、社会の安定と合意形成を追求してみたいと思う。社会が決壊しないためにと。

▼ふと思い出した。詩・文学の故茨木のり子さんの「寄りかからず」という詩だ。
 
 もはや できあいの思想には寄りかかりた    
 くない
 もはや できあいの宗教には寄りかかりた     
 くない
 もはや できあいの学問には寄りかかりた
 くない
 もはや いかなる権威にも寄りかかりたく
 はない
 ながく生きて 心底学んだのはそれぐらい
 じぶんの耳目 じぶんの二本足のみで立っ
 ていて なに不自由なことやある
 寄りかかるとすれば それは椅子の背もた
 れだけ

選挙公約について考える

2024年09月23日 17時20分46秒 | えいこう語る
▼あるまちの首長選で「子供が一人り生まれたら、100万円の祝い金を出す」と、公約した候補がいる。

▼過疎や高齢化による人口減は、自治体運営そのものを直撃する。だがこの公約にはお金をちらつかせ、票を獲得しようという魂胆が見え隠れしている。

▼よそのまちのことだからと言っても、こんなまちの住民でいたくない、という気持ちにかられる。

▼近頃戦後民主主義の劣化が叫ばれている。 金まみれの国会議員ばかりではなく、地方自治体の選挙までこのレベルかと、情けない思いに駆られる。

▼いや地方自治体の方が、先に劣化してしまっている。1964年の東京五輪前後から、高度経済成長政策で、首都圏一極集中が進み、地方は軒並み過疎化した。

▼過疎化と高齢化。残った者はそれに抗うすべさえ見せなかった。「創造力、構想力、そして情熱」まで失った地方自治体を、私は『痴呆爺体』と呼んでいた。

▼「百万円の出産見舞金」。これって選挙違反ではないか?。選挙活動資金(税金も含む)から「香典」を贈りまくり、逮捕された国会議員も身近にいる。

▼議会の議決もないのに、適当すぎる公約だ。「馬の鼻に人参」程度の‟ホラ吹き”候補に見える。有権者を馬に見ているような気分になる。有権者が‟馬”なら候補者は‟鹿”だ。

▼このまちばかりではない。「夢の持てるまちづくり」をしなければならないと、実現不可能な公約をする者もいる。

▼私はよく夢を見る。それは実現できないものを夢の中で想像しているだけだ。不可能を可能にするのは、夢の中だけと考えているからだ。

▼私の記憶にあるが、ある小さな自治体で、100歳を迎えたら『長寿祝い金100万円』という条例を作った。

▼どこかの自治体へ研修に行った時に、議員たちが「これはよいアイディア」だと感服し、さっそく条例化したと記憶している。

▼まもなく2人同時に100歳を迎えた住民が出た。そこで出費が重なったので、この条例は廃止された。もう住民も忘れているに違いないが『幻の条例』だ。

▼『出産祝い金100万円』も、そんな程度のものではないか。住民もこの程度の選挙公約が果たして、公約と呼べるものかを、その候補に問いただすぐらいの、積極的住民であってほしい。

▼『香典や祝い金』は、自分の懐具合に照らし合わせ、ポケットマネーでというのが、一般住民の常識だ。

▼その公約が功を奏し、毎年20人の子供が生まれ、その首長が3期12年勤めたとする。生まれた子供たちは大学を出て、みんなよその地に就職した。

▼考えただけでも滑稽ではないか。こんな選挙公約は、夢の中だけにしてほしいものだ。

大谷翔平・北口榛花・大の里

2024年09月22日 08時42分30秒 | えいこう語る
▼ドジャースの大谷翔平選手の活躍ぶりは、日米安保条約の永年の不平等を、逆転したような爽快な気分になる。

▼敗戦後、対米従属を是とした自虐的な我が国。大谷選手は対米従属を、対日尊敬に変換させた立役者だ。

▼やり投げの本場チェコで、単身練習に励んだ‟でっかい道”出身の北口榛花選手。金メダルで鐘を鳴らしたしぐさと笑顔は、爽快そのものだ。

▼彼女もまた、日本人という枠を‟はるか”に超え、もはや世界の北口だ。身長179センチ・体重86キログラム。もはや賛辞の言葉も出尽くした。

▼「まだ結いきれぬ大銀杏 横綱巻いて頭上に輝く」。あっぱれとしか言いようのない活躍ぶりだ。優勝の瞬間の笑顔も爽快そのものだ。

▼相撲の最高の精神「心技体」も、大の里なら取り戻してくれるという、期待感にあふれる。

▼さて次の我が国の首相候補。観客は誰も期待しない。懸賞金も公明と維新の2枚ほどだ。それに全候補が「戦争する国」へと鼻息だけを荒くし、爽快さの欠片もない。

▼『私が総理になったら被爆国として、核廃絶運動の先頭に立ちます』などという、大きな目標を掲げ、それを成し遂げようとする、そんな世界平和の先頭にも立てない。

▼国会議事堂動前に、大谷翔平・北口榛花・大の里の、三体の銅像が建った夢を見た。建立日は2025年8月15日とある。

▼戦後80年目の【真の大和魂復活】の日だ。ちょっぴり早目の、私にとっては久しぶりに爽快な夢を見た。