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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

病院船と大間原発

2021年05月31日 20時16分38秒 | えいこう語る
▼米国の病院船は海軍の所属だ。戦争時の傷病兵の処置を任務とする。大災害時にも出動し、コロナ禍でも活躍している。

▼災害の多い我が国なら、所有したいものだと思うが、軍事用が専門なら有事の時のために用意するという意識が強いので、憲法改正を目指す現政権下では反対だ。

▼つい最近だが、病院船を建造し函館港に係留させるという報道があった。医療従事者の確保に問題があるとして見送られたようだ。

▼米国の病院船は、1隻900名ほどの医療要員が配置されているので、そのスタッフを集めるには容易ではない。コロナでも慌てふためいているからだ。

▼見送られたと聞いてちょっぴり安堵していたが、軍事拡大というのは水面下で着々と行われるものだ。

▼病院船の整備推進を政府の責務とする関連法案が、今国会中に成立の見込みになったという
。【政府の責務とする】というのは、政府の独断でできるということだろう。

▼函館港を深か掘りする工事が進んでいる。来年には11万トンクラスの船舶が入港できるようになる。心配するのは、米空母(10万トン級)が、入港可能となるのではないかということだ。

▼さらに病院船の配備となれば、函館港は【北の軍港】になる。陸・海の自衛隊駐屯地があり、空港も大型船舶修理の函館ドックもあるからだ。

▼さらに心配なのは建設中の大間原発だ。原発から30キロ以内の函館市は、避難計画を作ることを国に要請されている。

▼函館市側は計画を作成すれば、原発計画を容認することになるというので、作成に着手していない。

▼だが病院船が港に配備されれば、大間原発事故での避難や救助に出動するということになる。函館市が病院船の誘致を推進すれば、原発の避難計画を作らなければならないのではないか。

▼私は心配性なので、そんな想像力をつい働かせてしまう。新聞もその辺をきちんと取材し報道してほしい。病院船が函館市民にとって有益なのかを一早く市民に知らせてほしいものだ。

▼まもなく衆議院選挙が始まる。我が選挙区では、現職の立憲民主の議員も対抗する自民党員も、どちらも病院船誘致に動いている。

▼自民なら当然だが、立憲民主なら軍事強化につながるなら反対してもいいと思うのだが。妙に熱心に動いているようだ。

▼この二人の候補の対立は、数回続いている。立憲民主候補は原発反対だが、自民党候補も本部の意向に反し、原発に反対している。政治家とは矛盾だらけにならざるを得ないのだろう。

▼函館選挙区は、立憲民主も自民も、政策が酷似している。ペリーが来航した時から、函館港は軍港にしようという計画があったのではないかと想像してしまう。

▼近年「想像力」が重要だと言われている。だが私の想像力は、高齢化により新鮮さに欠けているようだ。むしろ「妄想力」が増大してきているようだ。

▼開港都市・観光都市・軍港都市。函館はコロナ後にどんなまちづくりをしなければならないか、全く想像力が不足しているような気がする
からだ。

米空母・函館港に入港予定!?

2021年05月30日 20時01分57秒 | えいこう語る

▼函館新聞5月21日の記事に目を見張った。旧青函連絡船の発着場だった、函館駅のすぐ裏の若松埠頭が整備され、来年の完成時には11万トン級の船舶の入港が可能となるというからだ。

▼大型クルーズ船の入港で、観光客の増大による消費の拡大を図る目的は、官民あげてのプロジェクトだ。特に地元女子高生による英語での観光ガイドは、乗船客には非常に好評のようだ。

▼だが、私はこの計画が始まった時から、ある懸念を抱いていた。観光都市が【軍港都市】としての使命を帯びないかという心配だ。

▼米空母ロナルド・レーガンやカール・ビンソンは、10万トン級だ。どの空母が函館港に初入港するか、その日が日米安保条約下で函館市が北の軍港と化す、歴史的な日になるだろうという懸念だ。

▼我が国の国防計画に「三海峡封鎖作戦」というのがある。対馬海峡と津軽海峡と宗谷海峡を封鎖し、仮想敵国の戦艦を日本海で閉じ込める作戦らしい。太平洋に出してしまえば、我が国は挟み撃ちになるからだ。

▼1997年8月29日付の朝日新聞は、新ガイドラインで、米国が有事使用の可能性のある港湾に、北海道は苫小牧と【函館】を挙げていると報道している。

▼以前函館市長に、米空母の入港が可能となるのではないかと尋ねたことがある。「空母は重量があるから、入ることはできない」と、小学生に答えるような言葉が返ってきた。

▼コロナ戦争が終結したころを見計らって、米空母が函館港にその雄姿を見せるだろう。コロナ戦争で疲弊した「観光都市函館」が、再び活気を取り戻そうと、花火大会を開催し、官民あげての大歓迎の様子が目に浮かんでくる。

▼だが「軍港化」に反対する世界的なヒーローがいる。北海道初の国宝となった【中空土偶】だ。それらの遺跡群が、先日ユネスコ世界文化遺産の登録に決定した。

▼縄文が世界に発信する優位性は【持続可能な地球】だ。【1万年近くも大きな争いがなかった】ことと【自然との共生】が、函館の地域に縄文人たちが6000年以上も定住を可能にしたのだ。

▼【安全・安心なまちづくり】は、日本国憲法下の永遠のテーマだ。函館から出土した国宝の【中空土偶】は【世界文化遺産】となった。

▼私たち函館市民は、この「中空土偶」を先頭に、戦争のない平和な社会を、世界に向かって実践する責任を持たなければならない。

▼そういうことが函館市民に課せられたのが【世界文化遺産】の意義ではないだろうか。函館市は1961年に【函館市安全都市宣言】、1984年には【核兵器廃絶平和都市宣言】を行っている。

▼函館市は【戦争のない平和な国】をめざす都市なのだ。そのことを再確認させてくれたのが【北海道・北東北縄文遺跡群】の、世界文化遺産登録なのだ。

▼3500年の眠りから覚めた【中空土偶】。今後、持続可能な地球の“救世主”として、市民の先頭に立ち活躍することを期待したい。

▼その使命を果たせるよう、函館市民も中空土偶と一緒に【安全・安心なまちづくり】に参加していかなければならない。

▼【中空土偶】は、函館市のジャンヌ・ダルクではないだろうか。そう言えば土偶が出土した40キロ程の函館の湯の川地区の、トラピスチヌ修道院には、威風堂々としたジャンヌ・ダルクの像がそびえている。

▼よく見れば「中空土偶」の身体の文様は、鹿皮の戦闘服のようにも見える。やはり「中空土偶」は、平和を守る縄文のジャンヌ・ダルクなのだ。

▼今夜は夢にジャンヌ・ダルクの登場だ。実は私は高校時代からのジャンヌ・ダルクの大フアンだからだ。

▼函館湾の中に、米国の「平和の女神」のような「中空土偶」が設置され、各国の空母や軍艦の入港を阻止する。そんな痛快な夢を見せてくれるだろう。

▼「縄文遺跡群の世界文化遺産登録」決定。私は大歓迎だ。

世界遺産と森林伐採

2021年05月28日 19時32分57秒 | えいこう語る

▼27日の北海道新聞一面トップは「縄文遺跡群の世界遺産登録」だ。翌28日のトップは「道産材に注文殺到」だ。どちらも地域にとっては喜ばしいニュースに違いない。

▼だがこのトップニュースに、私は「めでたさも中くらいなるおらが春」という一茶の句を思い出す。縄文は「自然との共生」を人類に訴える。つまり地球の環境問題解決に大きな役割を果たす。

▼一方、コロナ禍で世界中で住宅需要が高まり、我が道南の杉材も、注文が殺到しているという。値段が高騰すれば「森林伐採」という、環境破壊が心配される。

▼杉は30年~40年程で、伐採の時期を迎える。生育が早いので、周囲の山々の緑はほとんどが杉材だ。ここ数年の間に木材の需要が高まり、あっという間に伐採が行われ禿山と化している。

▼需要があれば供給がある。それに拍車をかけているのが高齢化だ。老人家庭では山を管理できないので値段の高い現在、一気に伐採が進む。

▼森林が伐採されて驚くには人間ばかりではない。鹿や熊の出没が人家周辺に目立っている。鹿と車の衝突事故、熊による人身事故も聞こえている。

▼急激な森林伐採による環境破壊について、行政に尋ねても【個人の財産の問題】として、あまり積極的な回答ではない。

▼今回世界遺産の登録に決定した、函館市南茅部町の縄文遺跡群周辺の森林も伐採され、周囲の景観に影響を与えている。

▼ユネスコの登録に申請した時点で【景観保全区域】を設定すれば良かったものを、確か今年に入ってから、ようやく周辺建築物の高さ制限を設定したようだ。だが、森林伐採についての規制は聞こえていない。

▼南茅部町から近い森町に、大規模な環状列石がある。そこは国道が建設されるので問題になったが、国道を遺跡の地下に通すということで一件落着にみえた。

▼しかし航空写真を見ると違和感があり、今回の遺産登録から外された経緯がある。以前森町で「国道建設と遺跡」についての講演会に参加したことがある。

▼国から派遣された講師の前で、住民同士が口論し始めたのを記憶している。今考えると、住民の十分なコンセンサスが足りなかったせいなのかと思う。

▼世界遺産登録されてから周囲の環境が大きく変わり、登録が抹消されたところもあるという
。世界文化遺産の重みを、周辺に住む人たちにどう理解させるかが、行政の大事な仕事だ。

▼日本国憲法をよく理解しない国民に、憲法改正を強要させるのと同じような気がする。憲法改正とは、国家の基本秩序の変更を意味する、民主主義の根幹にかかわる問題だからだ。

▼それが国民にとってどんな不都合が生ずるか、事前に学ばせなければならない。それをないがしろにしては、国民の不満が鬱積し【安全・安心な国づくり】など、できっこないからだ。

▼そんな感じが「世界遺産の登録」と「森林伐採」がリンクしたので、一茶の句が浮かんでしまったのだ。

▼縄文が世界文化遺産になる。この事実は函館市にとってコロナウイルス撃退に匹敵する快挙だろう。だが、関係者だけがバンザイしている様では、国宝の中空土偶も複雑な心境でいるのではないかと心配する。

▼実は昨日、自宅から車で20分程なので、中空土偶に“おめでとう”を言いに、小雨降る中逢いに行った。縄文文化センターには登録決定の垂れ幕があったが、閑散としていた。

▼なんだか気落ちして、入館しないで戻ってきた。帰路、周辺の伐採地が私に語りかけてきた。それは中空土偶の声のようにも聞こえた。

   世界遺産登録決定に小雨降る
               三等下

世界文化遺産のエリアに住むことになった私

2021年05月27日 19時36分42秒 | えいこう語る

▼子供の頃から縄文土器は身近にあった。畑を耕すと欠片が出てきたからだ。一昨年も畑から小さな欠片を一個発見した。

▼北海道初の国宝となった、縄文時代(3500年前)の中空土偶が出土した場所(函館市南茅部町)も畑だった。私の家から20キロも離れていないところだ。

▼この地域も含めた、北海道・北東北縄文遺跡群が、今年7月にもユネスコの世界文化遺産に登録されることが決定したというのが、今日(5月27日)の北海道新聞一面トップだ。

▼元をただせば私の故郷だ。自分の故郷が世界遺産に登録されることに、大きな感慨と喜びを感じている。今夜は縄文に乾杯したい気分だ。

▼縄文の魅力は、なんといっても1万年近く大きな争いもなく平和が続いたというということだ。それに【自然との共生】という持続可能なテーマを、人類に教訓として残してくれていることだ。

▼今の我が国と比較してみてみよう。戦争放棄の憲法が制定され、わずか70数年しか経っていないのに、【戦争する国】にしようとしている。

▼さらに戦後からの自然環境(山や海)の荒廃は、私たちの生活を脅かし初めている。自然災害が多発し、魚は神隠しのように前浜から姿を消した。

▼いま縄文遺跡群が世界に訴えるのは【戦争のない世界】と【自然との共生】の二つだ。この二つを人類が共有することで【持続可能な地球】という、大きな目標が達成できるからだ。

▼この使命を、私たち地域住民が一丸となり、世界に向けて発信できることを誇りとしなければならない。

▼1万5千年前からの先人たちの生活様式が世界文化遺産になったのだ。その意味を受け継ぎ、地球の存続に貢献するのが私たち現在人の使命ではないだろうか。

▼ちょっぴり緊張するが誇らしい、我が地域のユネスコ世界文化遺産登録決定の朗報だ。【中空土偶】は、もしかして、3500年の眠りから目が覚めた、地球の救世主なのかもしれない


▼私が編み出した“縄文語“”がある。今まで様々なところで使用し、結構好評を得てきた。【縄文ありがとうございました】。“感謝の心”こそが、地球を救うと思っているからだ。


     縄文の道に踏み入る
             三等下

コロナ戦争下での禁酒令?

2021年05月24日 07時17分14秒 | えいこう語る

▼コロナ戦争下で、政府が「禁酒法」まがいの悪政を布き始めた。酒が悪いわけではない。コロナを拡大させた政府の政策が悪いのだ。

▼なぜか、著書「都市の論理」で高名な羽仁五郎が「売春防止法」に対し、「人のOOOOまで政府が関与するのは馬鹿げている」と言った、発言を思い出す。

▼居酒屋で酒を販売する者に、罰金を科すという。それに従わなければ懲役刑も考えているのだろう。北朝鮮やミャンマーと同じ、独裁国家になりそうな感じだ。

▼まさか「禁酒令」までは、予測してはいなかったが「不要不急の外出を控えるように」と言われた時点で、家飲みが増えてくるのを予測した私は、政府の政策で身体を壊してはなるものかと思い、今年に入り自らに「禁酒令」を出し、それをほぼ忠実に履行している。

▼私は大酒飲みの部類に入ると自認している。そこで中毒にならないよう「禁酒令」は過去に何度か自分に課している。

▼今まで4度大きな手術をしたが、入院中は一切酒は飲まなかった。昔は術後健康が回復すれば、隠れて飲酒をする人も見ている。

▼退屈な入院生活。土曜の夜病院のロビーに集まり宴会し、強制退院させられた事件も記憶にある。その時は誘われたが断った。

▼私は何度かの「禁酒令」で、数か月飲まなくても大丈夫なので、コロナ戦争下で人生最後で最長の「禁酒令」に挑戦している。

▼なぜ今回は無期限の「禁酒令」を発出したかと言えば、コロナ戦争に乗じ【憲法改正】が加速しだしたので、酒がまずく感じられたからだ。

▼飲酒から読書に変更し、五ヶ月近くにもなると、混濁していた頭もようやく正常に戻ってきたようだ。気難しくなったかと妻に尋ねると「あほらしさが少なくなり、健康そうだ」と返ってきた。

▼「もっと前に、自覚すればよかったのに」ともいわれた。「老人後がなく学成り難し」という言葉が、胸に響いた。

▼「禁酒法」と言えば、1920年から13年続く、マフィアが暗躍した米国を思い出す。だが法律は強制せず、ニューヨーク市でも、5万軒ほどの酒場があったという。

▼その時代の映画は、男も女もヤクザもFBIも、みんな生き生きしかっこよかった。我が国も、じめじめ感のあるナメクジ総理に負けず、国民が生き生きした時代を演出してほしいものだ。

▼といって、コロナ拡大に加担しているのではない。コロナ禍を楽しむ国になって欲しいものだ。地下の酒場で夜な夜な酒を酌み交わす。話題はもっぱら【憲法改正】についてだ!。

▼国民が一斉に国会に向かう。国会は監獄と化し、議員は幽閉される。そんな映画を観たいものだ。

▼若い頃からの私の酒に対する目標がある。【節度ある飲酒】だ。酒そのものには過失はない。個人による節度が大事だと、心底思うからだ。

▼そう言えば、この頃【節度に欠ける政治家】が目立ってきた。ということで、私が今最も好きな本は【日本国憲法】だ。この本の興味は尽きないので、禁酒には最適だと思っている。

  
    戦争放棄のために蜂起せよ
               三等下