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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

アベ総理の人物評価

2016年11月30日 10時03分48秒 | えいこう語る

 

初対面の人に対する評価は、好感が持てるか持てないかだろう。同じような仕事をしている人であれば、仕事に精通していて、情熱を傾けている人は、好感が持てる。そうでなければ、今後付き合っても、自分の向上につながらないと判断すれば、付き合いも程々になるだろう。その仕事は精通していても、社会に対するものの考え方が、基本的に自分と合わなければ、たぶん長続きはしないだろう。自分の考えと異にするものでも、その考えが有益なものであれば、友人として付き合っていくことができるだろう。単純にいえば、人との付き合いはこんな感じではないだろうか。

若い頃は好き嫌いで判断したが、年齢が増すとそうも言っていられない。心が狭いと言われかねないからだ。だから、この頃は随分初対面の評価が適切を欠いている。まず名刺交換で、そこにある肩書で、たぶんいい人ではないかと思ってしまうのだ。つい最近も、肩書は申し分なく、その兄弟にも相当な肩書の人物がいる。ところが、新聞をにぎわす羽目になってしまったのだ。よく考えると「品」がない人物に思えていたからだ。服装も上等なものを着ていたが、どこか「粋」さのようなものが感じられなかったからだ。

チェ・ゲバラの盟友、キューバの元大統領フィデル・カストロさんが亡くなった。評価は歴史が判断するだろうが、日本では死者に対しては哀悼の意を評するのが常識だ。アベ総理も、故人を称えるコメントを出した。だが、トランプ氏は「独裁者で多くの国民を犠牲にした」とツイートした。世界をリードする次期米国の大統領だ。いくら何でも品がない人物だ。だが、歯に衣を着せぬ泡沫候補を米国民は指示したのだ。大統領なら上品になどという考えは、トランプ氏には全く当てはまらないようだ。

選挙期間の演説を聞いても、常識的日本人なら、全く好感が持てない人物だろう。だが、最大の同盟国である我が国は、アベ総理が高額なゴルフクラブをおみやげに、表敬訪問したのだ。お返しは、ゴルフウエアーだというから常識はずれだ。子分がやって来たのだから、シャツ1枚でいいという感じだ。直接話したかどうかはアベ総理が黙秘しているのでわからないが、事務レベルでは、日本側がTPPに参加しと欲しいとお願いしていたに違いない。それを知っていながら、アベ総理が信頼に値する人物だとテレビに向かって評価したすぐ後に、TPP不参加を表明した。

相当ふざけた大統領のようだ。アベ総理の人物評価は、相当当てにならないようだ。指名した閣僚も、品格のない発言をし、それでも閣僚にとどまっていれるのは、総理自身も適切な日本語を使えないから、首がつながっているのだ。アベ総理は我が国を訪れた各国の代表を、みんな信頼できる人物だとし経済援助をしているが、中には、援助だけでなにもしてくれない国もあるのではないだろうか。国民の年金をカット、福島原発事故の処理費を国民に負担させたり、福祉の財源も行き詰まっているようだ。財務大臣はお金持ちのミゾユウ氏だ。国の借金もミゾユウに増大している。

人物評価が適切でない総理を持つと、国民が損をし国も混乱してくるようだ。天皇陛下の生前退位について、総理が選んだ有識者の一人が「天皇はただ祈るだけの存在でいい」と言ったという。総理の人物評価は、天皇陛下まで悩ましているようだ。それでも総理の支持率は50%を超えている。トランプ氏と、アベ総理は、似た物同士ではないかと噂されているようだが、そうであれば「日米安全保障」も大きな変化を見せてくるに違いない。

「目には目を歯には歯を」の「日米ハムラビ同盟」にならなければいいが。

 

日本は壊れ初めていないか

2016年11月25日 15時30分08秒 | えいこう語る

▼豊洲問題や五輪問題で、首都圏が揺れ動いている最中、我が国の総理が、就任前のトランプ次期大統領に会いに行くという、前代未聞の行動に出た。その結果が「信頼できる人物」と評した直後に「TPP離脱宣言」をされた。絶好調総理の「うっかりシンゾウ」ぶりが遺憾なく発揮された、国民にとって笑いに笑えぬ出来事だ。

選挙中のトランプ氏は、普通の日本人的感覚では「嫌いな奴」の代表的人物に見えた。だが、自国の憲法解釈を間違っていると、多くの憲法学者に注意されるアベ総理。初めての会談で、手品師トランプ氏の口車に乗せられたか、それとも日本流に言うと「なめられた」というのが国民の実感ではないだろうか。米国抜きのTPPは、総理生命を賭けてやる代物ではない。さらに、PKOの駆け付け警護で、自衛隊に死傷者が出たら、野党共闘が確実にできているなら「衆院解散」に追い込まれるのは必定だ。

だが、今の野党では、解散で勝てる見込みはない。国会議員の首は、全てアベ総理の手の内にあると言っても過言ではない。それは50%を超える国民の支持率が、証明しているからだ。国民の生活は政治に揺さぶられるが、地震列島の揺れも、国土を壊し始めているようだ。最早、太平洋プレートや南海トラフの動きは、静まる気配がない。それに輪をかけて、トランプ大統領は、我が国を大きく揺さぶる気配だ。なんだか、五輪前に壊れてしまいそうな「日出ずる国」ではないか。

首都圏がこのような状態なら「北の大地・北海道」が、日本再生を目指した国造りを提案してはどうかと考えていたら、何とも品性も知性の欠片すらない「カジノ誘致」の話題である。自治体の財政は逼迫しているのはわかるが、一攫千金を夢見るようなまちが、健全な地域であろうはずがない。候補地に手を上げているのは「釧路・苫小牧・留寿都」だという。

北海道は空港の民営化を目指し、海外からの観光客誘致に力を入れている。白い恋人の舞うリゾート地に、世界中のギャンブラーが集合する。かのクラーク博士が後輩に託した「ボーイズ・ビ・アンビシャス」の精神は、ギャンブルの大地を目指せということではないはずだ。私もギャンブルは嫌いではない。だが北海道にはカジノは似合わないと思う。

今の世界を考えると、物見遊山の観光から、哲学する観光への転換が、今後の観光の在り方ではないかと少しは考えてきた。北海道全体が世界自然文化遺産に登録される野望を、道民は持つべきなのではないかと思う。アイヌ文化や縄文文化が、その礎になるような気がするというのが、私の愛する北海道への、素直な気持ちだ。

追伸=昨夜、千葉に住んでいる高校時代の友人から電話が入った。来年私たちは高校を卒業し50年目を迎える。函館市内で記念行事を企画しているので、是非参加したいという内容だ。国連に努めていた米国在住のM女史にも、そのことを告げたら、是非参加したいという。そこで、トランプ氏の評判を聞いてみたという。彼女いわく「トランプ氏になって本当に良かったと思っている」と言ったそうだ。詳しいことは聞けなかったが、50年ぶりで会える友人から、米国の真実が聞けそうで楽しみである。


好い加減の北海道

2016年11月24日 14時33分16秒 | えいこう語る

 

「いいかげんな奴」と言われれば、徹底しないこと。深く考えず無責任な人間という意味に使われる。だが「好い加減」とは、よい程あいという意味だ。それでも「好い加減な奴」と呼ばれても、平仮名の方の意味を意識し、言われた方は嫌な気分になる。温泉に入り「湯加減は」と聞かれ「いいかげんですよ」と答えれば、それは「よい程あい」の意味で通じる。決して、深く考えず無責任なことを言っているとは、思われない。

日本語を学ぶ外国人にとっては、非常に難しい感情だと思うが、このような難解な日本語が持つ魅力を理解できれば、真の日本の心に触れ、さらに学ぶ意欲も出てくるに違いない。九鬼周造著「(いき)の構造」には、民族の存在様態は、その民族にとって核心的なものである場合に、一定の意味として現れてくる。意味または言語は、一民族の過去及び現在の存在様態の自己表明、歴史を有する特殊の文化の自己開示にほかならないという。私たちは今日の文明社会にあって、日本語そのもの意味すら、間違った解釈をしているのではないだろうか。

北海道の鉄道に、存続の危機が迫っている。JRが維持困難とするのは10路線13区間の計1237キロで、多くは道東や道北の、旧産炭地だ。国策であるエネルギー政策により、整備された鉄路だ。国鉄から民営化されたが、高齢化や過疎化で消滅寸前の地方自治体の鉄路の廃止は、ライフラインを切断する過酷な仕打ちのように思える。

存続への様々な動きがあるが、要は「お金」の問題のようだ。そこでふと浮かんできたのが「好い加減」という言葉だ。先日テレビで観たが、中国のアフリカへの投資は、世界を圧倒している。だが闇雲に巨額な資金を使っているのではない。最も投資されて発展している、エチオピアの政府要人の声だ。エチオピアは、アフリカで初の新幹線を開業した。「私の国は、日本の立派な技術での、時速300キロの新幹線は必要ない。中国は120キロの新幹線を提供してくれた」からだという。

この言葉に、北海道の鉄道問題を考えさせられる。今年の3月、北海道に新幹線がやってきた。マスコミの報道は、歓迎一色であるが「これから人口が減る北海道に、新幹線が必要なのか」という、声無き声も少なくない。私も、1964年の日本初の新幹線は、日本の未来を約束する存在に思えた。だが、北海道新幹線は、高額の建設費がかかる。札幌までの延伸は、不採算在来線の廃止につながるだろう。JRも、営業は新幹線のみで、在来線の存続は自治体負担なら運行するという姿勢になるに違いない。

自治体任せではなく、道の積極的関与が叫ばれるが、その道も、先行き困難な鉄道の存続には、手を出せないだろう。日本初の新幹線は、どうやら我が国を高速で短時間に結ぶことが経済振興だという、あまり正しくない神話を吹聴したようだ。ちょっと話はそれるが、原発にも「安全・安心神話」を吹聴した。その原発に、高速という言葉を持ち込んだから、増殖炉は失敗した。どうも、我が国の国柄からして、高速という概念は、民族を崩壊させる要素を含んでいるような気がする。

日本の中の北海道は、進化し高速化する東京と真逆な発想か、もしくは「好い加減な北海道」という、ちょっぴりスローなテーマが必要な感じがする。もしかして「北海道には新幹線はいらない」という斬新な発想が、豊かな自然の中で人間性を快復できる、健全な大地北海道の、近未来のような気がするが。


八方塞がりか

2016年11月23日 12時26分08秒 | えいこう語る

▼国内外問わず、アベ総理の八面六臂の活躍で、野党不在のような今の我が国だ。アベ総理にしてみれば、野党の声など馬耳東風というところなのだろうが、この馬耳東風、広辞苑では「春風が吹くと人は喜ぶが馬は何の感動も示さないということから、人の意見や批評などを心に留めずに聞き流すこと」とある。

TPPや自衛隊の駆け付け警護、さらに北方問題で、喜んでいるのはアベ総理で、実は国民は何の感動も示さない。総理の言動に馬耳東風なのは、実は国民なのだというのが、正しい使い方ではないだろうか。

TPP問題も、トランプ次期大統領が不参加を表明したにもかかわらず、国会でTPP参加を成立させるや、1本50万円と言われる金色のHONMAのゴルフクラブをお土産に、米国を訪問した。だが、来年1月の大統領就任当日に、TPP不参加を表明するという、何ともつれないトランプさんだ。超高級ゴルフクラブのお返しは、ゴルフウエアーだという。ウエアーには「NO・TPP・USA」などと、金色の刺繍がしてあるかも知れない。

少し気落ちしたに違いないアベ総理だ。その前には、経済援助というビックなお土産で、ロシアからの北方領土返還に期待をもたせていたが、12月に来日するプーチン大統領が、早くも「平和条約や領土問題は、そう簡単ではない」と宣言した。プーチン大統領は、自分と考えが似通っていると言われるトランプ氏から、経済人としてアベ総理をどう感じたか、すでに聞き出しているのかも知れない。「長期政権を維持し、戦後初の憲法改正を目論み、日本史に名を残そうとしているから、組みやすい人物だ」と、いわれたのではないだろうか。

さらにロシアは、北方2島にミサイルを配備したというから、お土産を置いてきたものの、踏んだり蹴ったりの仕打ちだ。「日本国民は、お返しのお土産も持って来そうもない大統領を歓迎しないので、今回の訪日をキャンセルしたい」と言いたいのが、アベ総理の腹の中に違いない。約束だから日本に来てあげるというプーチン大統領のお土産は「来年度の鮭・鱒の漁業権を認める」ということぐらいだろう。ただし、今までの操業保証料の増額を要求してくるだろう。

そんなことを想像してしまいそうな、トランプ大統領就任後のアベ総理の外交政策は、不安定になりそうな気がする。それは、外遊のたびに多額のお土産を持っていった、アベ総理の足元を見透かした、各国の「むしりとり日本外交」の始まりかも知れない。

と言っていたら、アベ政権の経済成長戦略である、海外への原発輸出にストップがかかった。2基建設を約束したベトナムが、自国の経済状態を理由に、キャンセルしてきたのだ。だが、自国での新規建設は無理な日本は「経済の発展のためには電力が必要だとし、他の経済援助を約束してくるのではないか」というのがベトナム側の目論見ではないだろうか。

次から次へと日本不利の外交が出てきそうな今後だ。トランプ氏は、北朝鮮の若大将とも会談したいという。彼ならその足で、韓国・中国・フリッピン・そしてロシアも訪問しそうだ。韓・中・比・露・米の「5国間トモダチ作戦」で、トランプ大統領は米軍の日本駐留経費の増額を要求してきそうな気もする。

先日、日本の精神科医が「トランプ大統領が、人種差別をしそうなので、それが世界中に蔓延したらと思うと、うつ気味になりそうだ」と、病院に来る人がいると話していた。アベ総理も外交に熱心なあまり、世界の権謀術数に長けた首脳たちにうつ病にされないよう、来年は国内の諸問題を解決するよう、望みたいものである。・・・ガンバレ、アベ総理。


裁判の公平性

2016年11月22日 14時11分53秒 | えいこう語る

 

 ▼昨年の6月、北海道の砂川市で、飲酒後28歳の男2人が、車の速度を競い、時速100キロ超で、家族5人が乗る車に衝突し、4人を死亡させ1人に重体を負わせた事件は、加害者2人にそれぞれ懲役23年を言い渡した。だが、被害者の遺族は、その程度の刑に、納得しているはずはないだろう。しかし、加害者は、判決を言い渡した札幌地裁の裁判員裁判を不服とし、控訴したという。死刑を望んだ被害者の親族は「一体なにが不服なのか」と怒りをあらわにした。事故当時の報道の記憶を思い起こせば、加害者の二人は、地域では暴走運転を繰り返す常習犯だといわれていたようだ。控訴したという、やりきれない記事を読んで、正義や公平性について少し考えてみることにした。

ギリシャ神話における「正義」の女神「ディケー」は、ローマ神話では「ユスティティア=justitia(ラテン語)」という名で表され、それが「justice(英語)」の語源とされるが、ディケーの母親である「掟」の女神「テミス」は、娘ディケーと同じく「正義の女神」と呼ばれることもある。そのテミスは、左手に秤を持ち右手に剣を持つとされる。この剣が意味するところは、正義を貫徹するために必要な「力」である。18世紀のドイツの法学者イェーリングによれば、「法(正義)は単なる思想ではなくて、生きた力であるとし、正義の神テミスは、一方の手に権利「正義」を量る秤を持ち、他方の手には権利「正義」を主張するための剣を握っているという。さらに「秤のない剣は裸の暴力であり、剣のない秤は、法「正義」の無力を意味するとし、秤と剣は相互依存し、正義の女神の剣をふるう力と、その秤をあつかう技術とが均衡するところにのみ、完全な法律「正義」状態が存在すると言っている。「権利」「法」「法律」はドイツ語ですべて「Recht」であり「正しさ」「正義」の意味も有す。・・・山口意友著「正義を疑え」ちくま新書より。

道路交通法なるものがある。うっかりなスピード違反や、うっかりな一時停止違反に対し、剣を使用するのはいいが、肝心の秤が、うっかりにとっては公平を欠いているような気がする。というより、犯罪の分類に入らぬ程度の心理状態を、剣を使い秤にかけさせる、一種の法の暴力のように感じるからだ。自分でも法国家に住んでいるに、甘い考えだと思うが、どう考えても犯罪に入らぬ程度のうっかりである。交通法側からいえば、秤は均衡を保っているというが、うっかり側から見れば、剣の使いすぎではないかと思う。何度かそんな場面に遭遇しているが、この法の公平性に対し、一度も納得行くことはない。控訴したいと思うこともあるくらいだ。

これはあくまでも、一方的な法の刀のふりかざしに対する、単なる私の性癖のようなものだと思っている。だが、砂川事件は論外だ。飲酒運転での暴走行為は、犯罪以外の何ものでもない。刑を軽くしてもらうための控訴自体も、心理学的にみても、犯罪行為に該当するだろう。第二次裁判は、控訴した加害者の道徳感や倫理感を裁判で問うべきではないだろうか。4人の命を奪って、懲役23年の秤が、自分たちに不公平だとしたら、奪われた命はあまりにも軽すぎるのではないか。加害者は公平という正義の秤に、さらに錘を重ね、与えられた公平性を自ら狂わすことになるだろう。

裁判員裁判は、一般人の判断を重視する裁判だ。裁判員は遠山の金さんになり、控訴したことにより、罪がさらに加算されたという判例を期待したい砂川裁判だ。