▼戦後79年目を迎え我が国の政治は、腐敗と混乱の塊になっている。それは帝国主義から民主主義に代わってからずいぶん経ったので、民主主義の欠陥が露呈してきたのではないかという思いもある。
▼戦後、民主主義の国にいて、多くの期間を自民党政権下で暮らした国民は、民主主義とは自民党政権下での、国家の在り様だったのではないかと、思っていたのではないか。
▼だがここにきて、自民党政権の腐敗と弱体化が露呈する。キシダ総理はこの状況を打破するため、今までの米国式民主主義では、国家が立ち行かなくなると考え、我が国の『基本秩序』である【憲法の改正】を、政治課題のトップに据えてきた。
▼【憲法改正】は『国家の基本秩序の崩壊』なので、自民党による一党独裁への‟革命”だ。その革命を、政権与党の自民党が最後の力を振り絞り‟自爆テロ”を決行するのだ。
▼その軍資金集めが、元総理のモリキロウを組織委員長とする「東京五輪」だ。そして「政治資金の巨額脱税」だ。
▼この膨大な資金を元に、今年9月の総裁選に向け【憲法改正】を行いたいと、キシダ総理は公言した。ということは、9月までの解散はないということだ。
▼一見誠実そうに見えるキシダ総理だが、自民党に育てられた「権謀術数」に長けた、地味な‟政治屋”のようだ。
▼混乱を呈している自民党派閥だが、破壊後には、一枚岩となる新たな政治体制を、自民党より混乱する野党を尻目に、再構築させるに違いない。それが長く政権をけん引してきた、政治屋集団の「自民党」だからだ。
▼政治も経済も混乱する、今の我が国にあって、再生自民党とそれに期待する国民を統一させる標語が、米国に押し付けられた憲法を変えようという【憲法改正】への大号令だ。
▼それは運命共同体とする米国の凋落ぶりとも連動し「自主憲法」というお題目に、国民は共鳴する。
▼さらに中国・ロシア・北朝鮮の周辺各国の脅威という強烈なスパイスも、ふんだんに盛り込まれる。もちろんロシア・イスラエルの戦争拡大も。
▼さらに、奥尻沖地震、阪神・淡路大地震、東日本大地震、直近の能登半島大地震も。天災と人災と戦争が入り混じってのメディアの報道が、国民を後押しする。
▼今の我が国の国民感情は【憲法改正】への大きな要因が、マックスに達したとの、キシダ総理の判断に違いない。
▼そんな中でのバイデン大統領との首脳会談。
「憲法改正」への理解と、米軍の軍事費の増加を取引にするに違いない。
▼シンゾウがトランプ前大統領と約束した、「日米運命共同体」とは、米国と共に戦うためには【憲法改正】を行いたいということを、米国と確約してきたからに違いない。
▼シンゾウの政治路線の継承というキシダ総理は、シンゾウの遺言を実行するため「派閥解消」という「地雷」を、自民党に踏ませる。
▼という下手な政治劇で国民を騙し、シンゾウから続く【憲法改正】に、自らの政治生命をかけるという魂胆だ。
▼だが憲法の何条から攻めてくるか、自民党の手の内が見えていない。野党も戦略が組めないでいる。野党内でもどの党が裏切るかが、見えていないからだ。
▼「野党共闘」この可能性は皆無に近い。この混乱こそ自民党に有利だ。憲法改正という‟革命”は本来は、野党の専売特許だったはずだが。
▼さらに国民側にも野党離れが多くなっている。そんな国家の混乱に乗じた、キシダ政権の‟磯船の船頭”の様な、政権が続いている。
▼ちょっぴり休憩したい。ここでキシダ総理の18番を。
♪波の谷間に命の花が
ふたつ並んで咲いている
兄弟船は晋三のかたみ
型は古いがしけにはつよい
俺と兄貴のヨ夢のゆりかごさ♪
▼と歌っていたら、何楽しい夢見ているのと、妻が眠気まなこで尋ねた。
▼私はこの頃、布団の中で読んだ本の続きを、夢の中で書き続ける癖がついた。夢の中でも働かされているような、不思議な国になったものだ。