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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

フォルクス・ワーゲン

2016年05月31日 12時50分54秒 | えいこう語る

 

海岸から一人の男性サーファーが私の店に歩いてきた。駐車していた車が動かないので、ブースターケーブルを貸してもらえないかという。私の車を彼の車の前に止め、彼の車のボンネットを開けると、全てがプラスチック製のカバーで覆われている。車はフォルクス・ワーゲンだ。バッテリーのプラス、マイナスも日本車と違い挟みにくい。エンジンをかけ、送電してみたがエンジンは動かない。近くに居た、私の顔見知りの30代の女性サーファーが二人駆け寄ってきた。私がやってみるわとワーゲンに乗り、エンジンを始動させようとするが動かない。

私のブースターケーブルも、20年以上所有しているので、被覆が劣化して中の線が見えている。近所のおじさんに頼むと、トラックにも使用できそうな立派なブースターケーブルを貸してもらった。その間の私たちの会話だ。「もしかしたら、エンジンのトラブルではないかもしれないね。外車だけにワーゲンわからない」・・・と私が言うと「その田舎的シャレわかったわと」一人の彼女が笑ったが、他の二人は気が付かなかったようだ。さらに「もしかしてエンジントラブルではなく排気ガス規制に問題があるのではないか」と私が言うと、これには全員が笑ってしまった。

ワーゲンの故障で、こんな会話が生まれた晴天の銚子海岸だった。おじさんの持参したブースターケーブルで生き返ったフォルクス・ワーゲン、上品なエンジン音をうならせ、ROUTE278を函館方面に走り去っていった。


茶番劇ではないか

2016年05月30日 07時15分49秒 | えいこう語る

 

戦後初めて、被爆地広島に米国大統領を訪れることに成功したアベ総理。世論調査で7%の支持率上昇だ。さらに大統領訪問を「よかった」と答えた人は98%に達した。この政治力の勢いに乗じ、消費税増税再延期を発表した。それに素早く反応し、増税延期なら衆議院を解散して信を問うべきと反応したのが、麻生財務相と谷垣幹事長だ。それに対し公明党の山口代表も、増税はやむなしとするが、アベ総理との話し合いによっては、流動性を残したままのようだ。

一方、民進、共産、社民、生活の4党は、増税延期はアベノミクスの失敗として、内閣不信任案を提出する予定だ。こうなればアベ総理が、伝家の宝刀を抜きやすさせるだけである。果たして、野党は今の、アベ総理の勢いに勝てるだろうか。政権を奪回するだけの政策と共同体制はできているのだろうか。国民は政権交代を望んでいないし、野党への期待も持っていないように見える。安保関連法の成立と、憲法改正が目前となっている現状でも、アベ政権への支持率が依然と高いからだ。

この機会を、勝ちは我に有りとするのは、アベ総理の方であろう。身内からは麻生、谷垣が、衆参同時選挙を支援する。野党といえば、消費税増税の延期は公約違反だから、不信任案を突きつけての解散で、アベ政権に打撃を与えようとしているが、だが国民の考えはどうだろうか。物価も高く暮らしづらい、その上に消費税10%なら、生活が圧迫されるだけだ。むしろアベ総理の、増税見送りに賛成の国民が多いだろう。

麻生、谷垣が総理に反対しても、自民党内は多様な意見を容認する懐の深い政党だということを国民にアピールできる。最終的には総理に従うというのが自民党の政権与党としての王道だ。ここでアベ総理はどんな手で国民を惹きつけ、勝利を勝ち取る作戦を描くのだろうか。

野党が、現実の経済状態を把握せず、増税路線で国民の増税反対の意見を無視する。アベ政権は、国民の暮らしの安定をしっかり把握しているので、増税延期に踏み込む決意をした。さらに野党は、国民の生活を重視するアベ総理に対し、不信任を突きつけてきた。野党が、自ら衆議院解散を仕掛けてきたのだ。アベ政権としては、国民をないがしろにする野党を、衆参同時選挙で壊滅にさせなければならない。そんな選挙の流れを打ち出すのではないかと、昨夜は、政治評論家として、某TV局に出演している夢を見ていた。

「私は、米国大統領を初めて広島にお連れし「核なき世界」をこの地から発信させることに成功した。にもかかわらず野党の皆さんは、私の成果を認めようとしない。あなた方野党になにが出来るというのですか。世界平和に積極的に貢献しようとする私に、不信任案を突きつけるということは、私を支持する国民を愚弄しているということではないでしょうか」と、国会で声を荒らげるアベ総理の姿も、昨日の夢で見ました。


G7サミットが終わって

2016年05月29日 14時03分52秒 | えいこう語る

 

世界経済は「リーマン・ショック」前に似ていると、危機感を煽ったアベ総理だが、各国の首脳からは「危機ではない」との異論が出たという。「アベノミクスの3本の矢を世界に展開していく」などという発言は、いくら議長国とは言え、有頂天になりすぎた発言ではないだろうか。アベ総理としては、世界の首脳を伊勢神宮に参拝させ、日本文化の神聖さをアピールしたのであろうが、首脳たちは単なる宗教的観光施設の見学という感じではなったのではないだろうか。

私たち国民の最大関心事は、米国大統領の広島訪問だった。人類史上最大の武器である原爆を投下した米国大統領の、核廃絶に向けた演説を期待していたからだ。戦後最も世界中の人々の心を打った演説は、ドイツのヴァイッツゼッカー大統領の「荒れ野の40年」だろう。ナチスの戦争犯罪を詫びた演説は、世界史に燦然と刻み込まれたのだ。今回のオバマ大統領の演説は、「核のない世界」発言でノーベル平和賞を受賞した者としては、賞に値しない演説だったようだ。任期もわずかなら、平和賞の名にかけて「核なき世界」を広島から発言するのが、賞の創設者ノーベルの代弁者としての役目を果たしたのではないだろうか。

「広島スピーチ」というハリウッド映画を観たような今回の私の感想だ。米国大統領を広島に、戦後初めて招待したアベ総理は主役にはなれなかった。やはり今回の主役は米国大統領だ。俳優としては格の違いを見せている。アベ総理は、ただの引率役にしか過ぎない。大統領がスピーチする間は不安そうな顔で、付き人のようにそばについていた。日本国内では飛ぶ鳥も落とすようなアベ総理だが、世界の首脳の中では、役者としてはまだ渋い味は出せないようだ。今回の広島劇場も、ハリウッドのプロデューサーの演出に乗っ取られたというのが私の感想だ。

小国日本の総理が、世界の主役になるための演説はこうだ。「私の国には憲法第9条がある。”核なき世界”を目指すより”戦争なき世界”を日本から発信したい」。G7でこのような発言をできると、主役は日本の総理になリ、ノーベル平和賞の受賞は間違いないだろう。今夜、私は夢の中で日本の総理になって、来年のシチリア島のサミットで、こんなスピーチを世界に向け発言してみたいものである。


国防軍化へ

2016年05月25日 09時27分21秒 | えいこう語る

 

十勝管内鹿追町の陸上自衛隊然別演習場で、空砲で行う訓練にもかかわらず、実弾を使った訓練が行なわれ自衛隊員2名が負傷した。新聞報道は管理が杜撰とか、信じられない出来事で、陸自や防衛省は誠実に疑問に答える必要があるとしている。だが、安保関連法が成立し、海外での集団的自衛権行使を容認した時点で、実戦即応の訓練は当たり前ではないだろうか。すでに南スーダンに向け、北海道の部隊が、先日派兵されたばかりである。空砲訓練など、もはや、なんの意味も持たないというのが、隊員の常識ではないだろうか。法律が改正された時点で、自衛隊は、すでに国防軍として、精神と血液を入れ替えてしまったのではないかと思うからだ。

鹿追町の然別に行ったことがある。深い山の中である。一般人が近づけない訓練場で、空砲訓練など常識外の行為だ。実弾での熟練した技能を身につけなければ、戦場など行けるものではない。米軍だって、初めて戦闘に参加すると、身体が硬直し、迅速な活動が出来ないと聞いたことがある。今後の訓練は、全て実弾で実戦即応の訓練が行なわれるのが、隊員の命を守る正当な訓練であると考えたほうがいいだろう。

今回の出来事は自衛隊の不祥事ではない。安保関連法が施行されたので、正当な訓練だということを、国民が納得しなければならない事実なのだ。陸自や防衛省が、今回の訓練は誠に管理が行き届かない不祥事だと発表したとしたら、単なる茶番に過ぎない。「安保関連法がある国家にあって、実弾訓練は隊員の命を保護するのに、必要欠くべからざる訓練である」という、誠実な談話を期待している。そうでなければ国家・国民のために、命がけで活動しようとしている隊員に、失礼ではないかと思うからだ。

明日から行なわれる、伊勢・志摩サミット。テロの攻撃は警察の武器では対応できないだろう。自衛隊はどのような体制をとっているのか報道からは伝わってこない

。外国でのサミットは、軍隊が警護する。日本だって、完全武装した自衛隊が守ってこそ、各国首脳は安心するのではないかと思う。もし、クレー射撃が得意な麻生さんが総理なら、このサミットの警戒は自衛隊に任せたに違いない。アベ総理が衆参同時選挙は考えていないと発言しているが、麻生さんはやるべきだと強気発言をしているという。

安保関連法施行、消費増税の見送り、五輪の相次ぐ不祥事、それに東京都知事の税金の私物化、アベ総理への風当たりは強くなっている。だが、それらをすべて払拭するのが、オバマ米大統領の広島訪問だ。歴史的成果と、報道は一斉に称えるだろう。米大統領は専用ヘリで広島に到着する。はためく星条旗と日の丸の旗の波の中、ヘリから先に降りるのはエスコート役のアベ総理だ。その後に米国オバマ大統領が続く。今ブログを書きながら、私はすでに夢の中にいるような気分だ。

ハリウッド映画のような、広島での撮影シーンは続く。大統領の演説はノーベル平和賞授賞者としてふさわしい内容だろう。その横には、充実感に満ち溢れた笑顔のアベ総理がいる。1945年8月、様々な意見があったが、それらを押し切ってトルーマン大統領は歴史的決断をしたことを、アベ総理は思い出すに違いない。『衆参同時選挙のスイッチ』は、その時アベ総理の心の中で押されるに違いない。

小雨が降る我家の庭は、新緑のキャンバスの中に、つつじが真っ紅に咲き誇っている。半世紀以上も見慣れた平和で幸せな光景だ。だが、71年前、我が家の周辺は米軍の爆撃を受けている。すぐ近くの小学校は消失した。今回の実弾訓練、戦争の匂いが周辺に漂ってきたとこを実感する、鳥肌の立つ思いがする事件である。


横綱昇進の条件

2016年05月24日 07時45分14秒 | えいこう語る

 

大相撲が大好きな私が、相撲のことに触れないでいた。日本人横綱を期待されている琴将菊や稀勢里が、期待倒れに終わるからだ。千秋楽、笑点の合間にチャンネルをNHKに変えると、予想していたとおり、白鵬が全勝優勝を果たしていた。稀勢里は2敗だ。2場所連続13勝なので、来場所の条件としては、初優勝が横綱への道というが、私は待ったをかけたい。

5点満点で言えば、白鵬の心・技・体は、オール5だろう。稀勢里といえば、心が3で技と体は4というところだろう。来場所優勝してもオール5には程遠い。白鵬以外の、日馬富士と鶴竜は、横綱と言っても、白鵬から見たら大関止まりの横綱だ。日本人横綱が期待されているので、稀勢里が優勝し横綱昇進しても、他の2人の横綱と同様、大関格の横綱にしかならないだろう。

私が横綱審議委員なら、稀勢里は後二場所白鵬に勝ち、連続優勝しなければ横綱昇進を認めないだろう。日本人横綱の待望を背景に、来場所初優勝したぐらいで、昇進させたところで、白鵬はなおさら意地を見せてくるに違いない。毎場所、白鵬に負ける横綱稀勢里など見たくないのだ。今の状態で、稀勢里が横綱になったとしたら、白鵬の心・技・体はさらに充実し、優勝記録を更新させ続ける、原動力にされてしまうのが落ちである。

「白鵬対稀勢里」、横綱より腰が高いうちは、勝てないだろう。稀勢里が横綱相撲だと思われる時は、腰が低い時だ。4月の春の巡業で、貴乃花親方が両足を思い切り広げる四股の指導をしたという。腰を低くして、白鵬を寄り切りで破ってこそ、強い日本人横綱と言えるのではないだろうか。・・・頑張れ!稀勢里。