▼30日の衆議院予算委員会だ。税制についてよくわからない私だが、日本語で話しているから聞いていればおおよそはわかるはずだ。
▼だがさっぱりわからない。日本語の使い方が‟変”なのだ。回りくどい説明を繰り返すばかりで、さっぱり要領を得ない。
▼質問に対し「煙に巻く」というような感じだ。国民が理解できない国会なら、機能していないのと同様ではないか。
▼そんな曖昧な政治が続けば、新聞も焦点が定まらず何を書けばいいのか主張が定まらないように見える。
▼田舎おやじの最大の知識の収集は新聞からだが、この頃新聞を読んでいても、世の中がどうなるのか、予測さえつかないからだ。新聞自体も何に絞って編集したらいいのか、迷っているようにも見える。
▼コロナのパンデミックか、はたまたロシアのウクライナ侵攻か、さらにイスラエルとパレスチナの紛争からか、どうやら世界は‟混迷の世紀”になってきたようだ。
▼そう考えたが、ふと気が付いたことがある。もしかして日本が不安定になった来たのは、アベシンゾウが総理になってからではないかと。
▼シンゾウは「憲法改正」を言い出した。だがシンゾウは日本語をよく理解していないせいか、国民もそれほど「憲法改正」については脅威に感じなかった。
▼シンゾウは道半ばで銃弾に倒れた。次のスガヨシヒデは「憲法改正」に力を出せないうちに短命で退陣した。とても根性が悪すぎる顔をしていたからだ。
▼その後のキシダフミオは 、見た目は真面目そうな感じで、話すこともまじめな感じがした。説明はさも丁寧で正しそうな感じがした。どう考えても嘘はついていないような人物に見えた。
▼だがそんな総理が「敵基地攻撃能力」を平気で口にし、米国大統領同様にウクライナまで行き、戦争支援を約束してきた。
▼さらに軍事費の大幅増強、米国からのトマホーク400発の購入など、完全に【憲法無視】の行動に出た。
▼憲法とは『国の基本秩序』だ。それをキシダ総理は堂々と真面目に無視している。完全に『憲法違反』を実践している総理だ。
▼ということは、国の秩序がもはや壊れているということだ。だから、今の日本が「正体不明」な感じがしているのだ。
▼キシダ総理は、自分の在位で【憲法改正】を成し遂げると公言する。彼は真面目に本気で【憲法改正】に取り組んでいるのだ。
▼現憲法が揺らいでいるので、世の中が“不透明”になり、国民もメディアも足元が揺らいでいるのだ。
▼これが我が国の「正体不明」の原因ではないかとふと思う。そして沖縄県が国の命令に反するとして、県を無視し辺野古基地の建設を「代執行」するという。完全に沖縄県民の人権無視だ。
▼現憲法第13条は「すべての国民は、個人として尊重される、生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については『公共の福祉に反しない限り』立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
▼自民党改憲草案第13条は『公共の福祉に反しない限り』を【公益及び公の秩序に反しない限り】としている。
▼つまりキシダ総理は「自民党改憲草案」を、すでに実行しているのだ。もちろん現憲法「第9条」も無視の政治だ。
▼キシダ総理のように何度も丁寧に繰り返す。憲法は「国家の基本秩序」だ。この基本秩序をすでに踏みにじっているのが、キシダ内閣なのだ。シンゾウもスガもここまでは踏み込んではいなかった。
▼三人の中で一番真面目そうな顔をしたキシダフミオが、真っ向から憲法無視に出ているのだ。それが国民に見破られる前に、解散に持ち込む算段のような気がする。
▼「マイナーカード」の強制的導入は、国民の人権を国家の手中に収め、国家統制を強化する作戦だ。ニンジン(ポイント)を鼻の頭にちらつかせる、完全なる違反行為だ。
▼減税や給付の言葉の裏には、防衛費確保に向けた増税が待っているのかもしれない。ここはメディアが、国民の目を覚まさせなければならない。
▼キシダ総理は「真面目そうな顔」と「丁寧な説明」で、国民を煙に巻こうという作戦らしい。ウクライナやパレスチナばかりに目を向けてばかりはいられない。
▼もちろんそれらも大事だが、自衛のための戦争を好む「ジミン党」という‟テロ集団”が、国家防衛の御旗を掲げ、国家基本秩序の解体を目指しているのを、注視しなければならない気がしてならない、この頃だ。