ウニには「ムラサキウニ」と「バフンウニ」の2種類がある。
名前が悪いがおいしさも値段も高いのが、バフンウニである。
海の中ではムラサキウニのほうが、とげが長く黒い色をしているので、発見しやすい。バフンウニのほうは、岩と同系色の茶色い色をしているので、発見しにくい。
今は、浜値で殻付きのムラサキウニは1kg800円台。バフンウニは600円台と差がある。
30歳代後半から50代前半にかけての漁師は、馬力も視力も経験も充実しているので、バフンウニを集中して採取する。視力や体力が落ち始めた人は、見つけやすいムラサキウニを採取する。当然捕獲量と値段にも差がつく。
私の船頭さんは60代後半だが、船着き場が隣の40歳ほどの、村でもトップクラスのお兄さんは、私たちの2倍の漁をする。
私の船頭さんだって、若いときは名前をとどろかせた漁師さんだったらしい。
私の船の操り方がまだ熟練していないので、迷惑をかけているのではないかと、隣の船いっぱいのウニを見て悔しくなる。
なんといっても経験と、上手になろうという意識を、絶えず持ち続けなければならないようだ。
漁の最中は、「あっち、こっち」と声を荒げられることもある。終了後の船頭さんはとても優しい顔に戻る。
船頭さんと接して気がついたことがある。
船頭さんは「私はそのように希望します」という、やさしい言葉遣いをする。
「希望します」は、昭和天皇がよく使った言葉である。そんな言葉を使い、漁師見習の私を、リラックスさせてくれているのだ。
来週のウニ漁が無い時、サクラマス釣りに行こうと私を誘ってくれた。
行く前の晩は「大漁祈願祭」?!をするそうだ。
天気に恵まれ、波のコンディションが良いことを祈り、前夜祭は御神酒を供えなければならないと、今から楽しみにしている。
名前が悪いがおいしさも値段も高いのが、バフンウニである。
海の中ではムラサキウニのほうが、とげが長く黒い色をしているので、発見しやすい。バフンウニのほうは、岩と同系色の茶色い色をしているので、発見しにくい。
今は、浜値で殻付きのムラサキウニは1kg800円台。バフンウニは600円台と差がある。
30歳代後半から50代前半にかけての漁師は、馬力も視力も経験も充実しているので、バフンウニを集中して採取する。視力や体力が落ち始めた人は、見つけやすいムラサキウニを採取する。当然捕獲量と値段にも差がつく。
私の船頭さんは60代後半だが、船着き場が隣の40歳ほどの、村でもトップクラスのお兄さんは、私たちの2倍の漁をする。
私の船頭さんだって、若いときは名前をとどろかせた漁師さんだったらしい。
私の船の操り方がまだ熟練していないので、迷惑をかけているのではないかと、隣の船いっぱいのウニを見て悔しくなる。
なんといっても経験と、上手になろうという意識を、絶えず持ち続けなければならないようだ。
漁の最中は、「あっち、こっち」と声を荒げられることもある。終了後の船頭さんはとても優しい顔に戻る。
船頭さんと接して気がついたことがある。
船頭さんは「私はそのように希望します」という、やさしい言葉遣いをする。
「希望します」は、昭和天皇がよく使った言葉である。そんな言葉を使い、漁師見習の私を、リラックスさせてくれているのだ。
来週のウニ漁が無い時、サクラマス釣りに行こうと私を誘ってくれた。
行く前の晩は「大漁祈願祭」?!をするそうだ。
天気に恵まれ、波のコンディションが良いことを祈り、前夜祭は御神酒を供えなければならないと、今から楽しみにしている。