函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

となりの土偶が国宝になった。

2007年03月19日 14時50分46秒 | 霊峰・恵山
椴法華のとなりの南茅部の土偶が国宝になった。
うれしくて祝杯を重ねに重ねてしまった。
中学校のとき、縄文は未開で、弥生が稲作文化で優秀のように教わってきた。
しかし縄文土器のすばらしさは、画家の岡本太郎氏に「芸術は爆発だ!」と言われてから
俄然その価値が認められた。
国宝にもなる中空土偶(約3500年前)が発掘されたということは、私たちの地域には、芸術性が高く、知性的な人々がいたという証拠である。
どこから来たのか知らないけれど、たぶん海を渡ってきたとしたら、霊峰・恵山を目標に来たに違いない。5月になるとつつじが山全体を赤く染め、噴煙たなびく姿に、きっと温泉があるに違いないと考え、・・・それに健康食品の昆布がたくさんあったのも定住の理由のひとつと思う。

明治9年まで、椴法華は尾札部村の一部であったが、独立をして128年間がんばってきた。
しかし、財政難を理由に平成16年12月1日、函館市に吸収合併され、南茅部町も椴法華村も
名称まで消えてしまった。・・・名無しのごんべいになったような喪失感はぬぐえない。
土偶も国宝になったら住むとこも変わるかもしれない。
酒の飲んだ夜に夢を見た。・・・土偶もいつまでも南茅部の土偶と呼ばれたい、とも話していたし、
函館市の土偶って呼ばれたら、弥生式土器になったようで、いやだな、とも。