函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

映画「希望の同盟」

2015年04月30日 13時49分22秒 | えいこう語る

▼日本の総理で、米上下両院合同会議で演説をしたのは、今回のアベ総理が初めてだという。実をいえば、この歴史に残る出来事は、弱体化する米国の軍事力を補うため、日米安全保障条約をより強固なものにする、ハリウッドが作成した映画「希望の同盟」である。もちろん主人公は、世界で一番強い米大統領だ。その片棒を担ぐ準主役に、アベ総理が大抜擢されたのだ。出演依頼に来たのは、キャロラインちゃんだ。喜んだアベ総理、すぐキャロライン家のために、ニセコの別荘をプレゼントした。キャロラインちゃんは、スキーが大好きで、こっそりニセコのパウダースノーを満喫しているからだ。

▼    事前に原稿(両院でのメッーセージ)を米国側に送り、米国側が添削したものを渡され、ハリウッドスターらしく演ずるように命じられた。大統領からプレゼントされた、同じネクタイを締めての登場だ。映画の副題は「あなたに首ったけ」というらしい。堂々とした演技に、スタンディング・オベーションで応える聴衆。これは、聴衆の行動を指示する役が舞台の袖にいるのだ。アベ総理はみごとに演じきった。聴衆からは、ブラボーとの声援が沸き起こるが、正確に通訳すれば「絶好調!または有頂天!」だ。

▼    さらに晩さん会。大統領はアベ総理の故郷、山口県の日本酒を取り寄せふるまった。この粋な計らいは、キャロラインちゃんにプレゼントした、別荘のお礼だ。さらに、「数寄屋橋次郎」でお寿司を御馳走になったことに触れ「絶妙な寿司は、酒なしには楽しめない」などという、極上のリップサービスだ。大統領はさらに持ち上げる。「春、緑と友情、アメリカと日本和やかに」という、下手な俳句まで披露した。春と緑、季語がダブッテいるようだが、両国の関係はダブルぐらいの親密な関係になったという意味なのだろう。ノーベル平和賞を受賞したオバマ大統領から、アベ総理は帰りにこんな名誉称号をいただいた。『米国副大統領シンゾウアベ』だ。

▼    映画「希望の同盟」は、製作はハリウッドだが、実は、脚本・監督は、我が国の奇才、三谷幸喜だったのだ。三谷監督は次回作について聞かれると「王様と原発」と発表した。東南アジアに自らがトップセールスマンとして、世界一安全な原発を売り歩くアベ総理主演の作品だ。製作費はハリウッドが持つことになっているが「秘密保護法違反になるけど、実は日本が立て替えるらしい」との舞台裏も、監督が話してくれた。

▼ここまでが、昨夜の私の夢だ。


安心・安全なまちづくり

2015年04月28日 13時33分24秒 | えいこう語る

▼    北海道知事は、泊原発再稼動派とみられている、はるみ知事が4選を果たした。知事の4選は、北海道は未来に希望を捨てたという感じがする。道民はいつの間にか「フロンティア・スピリッツ」を失い「ボーイズ・ビ・アンビシャス」も死語になったのではないかと、落胆する知事選だった。相当極端な意見に思われるが「北海道に原発はいらない」と、某政党党首に公言させた私だから、そう思い過ぎるのだ。その後、その党首は総理になり「沖縄の米軍基地は県外へ」と叫んでしまい、その席からまっさかさまに滑り降りてしまった。基地問題については、私は触れなかったけど・・・?!。

▼    函館市長選は予測していた通り、大間原発建設差し止めを旗印に戦った工藤氏が圧勝し再選した。工藤市長はすでに3期目を目指し、さらに強固な体制作りに入ったようだ。時々、アベ総理の言動を見ていると、テロには屈しないという毅然とした態度が、国を提訴して市民の命を守るという、工藤市長の正義感とダブって感じる。工藤市長はアベ政権下で、官房長官か防衛大臣が適任ではないかと思うこともある。非常に実行力のある政治家だと思うからだ。来年の新幹線開業に向けた、政治力とまちづくりのセンスに期待したい。

▼    地方はこんな感じで納まったが、北海道ではちょっぴり変わった市長選があった。前回もいろいろ問題のあった現職に、自公と民主が応援した小樽市長選だ。新人が大差をつけて勝利した。現職はカジノ誘致で新人は反対だ。「博打の町小樽」では、裕次郎も啄木も多喜二も浮かばれまい。それにしても困った民主党だ。ここで再度知事選に話は戻るが、はるみ知事4選を支えたのは、結果的に対抗馬を早くから選べなかった民主党だと私は分析する。

▼    地方から中央に話をもどそう。アベ総理と共に、米国に出かけたのは、外務大臣と防衛大臣だ。日米新ガイドライン(軍事行動時の行動細目を決める)の協議だ。今朝の新聞トップは「日米防衛指針改定で合意・米軍支援を世界中で」だ。戦後70年、なぜ世界中に自衛隊を派遣し米軍と一緒に戦わなければならないのか。なぜ自民党と公明党だけで、国民の命を勝手に左右するのか。日本は軍事独裁国家になったとのではないかと思ってしまった、今朝の新聞だ。

▼    さて、函館市町会連合会のテーマは「安心・安全なまちづくり」だ。昨年から大間原発反対運動を展開した。今年からは日米安全保障条約反対を、活動のトップに据えなければならなくなったようだ。政治的なものは馴染まないといわれた町会だが「原発反対・安保反対」を叫ばなければならない、時代になってしまったようだ。

▼あえて誰のせいかといえば、アベ総理のせいとしかいいようのない。町会長も国家に対抗し、最前線で戦う時代になったのではないかと思えば、なんだか武者震いがしてくる。いやな時代になってきたようだ。なんで、選挙でそれを払拭することができないのか「一票の重み」がますます軽くなっているような感じがする、今回の選挙総括だ。でも、小樽市民のように、健全な民主的市民がいたことは、うれしい限りだ。


無防備国家

2015年04月27日 10時17分11秒 | えいこう語る

▼ ホワイトハウスにドローンが進入した事件があった。9:11テロ事件の教訓が生かされていないのだろうか。世界最強の軍隊を持つ国にしては、あまりに無防備だ。最強を自負するが故に、脇が甘くなっているのだろう。一方、世界各地に自衛隊を派兵すると息巻く、我がアベ総理、自分の城に何一つ対策を講じていなかったようだ。自分の国は他国からの侵入はないという、過信があるのではないか。

▼ それは、戦後生まれの総理が、憲法九条の下で戦争の無い時代を送り、平和を享受してきたことの証なのかもしれない。そんな時代の総理が、安全保障をより強固にし、戦う国にしようと息巻くが、それとは裏腹に、危機管理の希薄さを見事に暴露された事件だ。この事件、イスラム国側はどのようにみているか心配になる。だが、テレビに出演する解説者は、イスラム国のことはおくびにも出さない。刺激しないように務めているつもりなのだろうか。ちょっぴり気になる。

▼ 街中は監視カメラだらけの我が国だが、官邸の屋上には一台もない。総理はこの屋上からヘリコプターで移動していたという。日本がすでにイスラム国のテロの標的国に認定されているということなど、忘れてしまうようであれば、2020年の東京オリンピックの警備は、米軍に依頼しなければならないのかもしれない。史上最大のテロ攻撃を想定した、オリンピックにならなければいいと思う。憲法九条を改正すると、テロの攻撃は避けられないのではないかという、危惧を感じさせる今回の事件だ。

▼ 容疑者が出頭してきたが、目的は「原発を止める」ことだという。「真面目に原発に反対する人たちに迷惑をかけたのではないか」という声が聞こえる。犯罪者を擁護するつもりは無いが、アベ総理はお願いしても聞く耳を持たぬタイプなので、これからは、このような手段を選ばぬ事件が起きてくるように思う。

▼ この頃のアベ総理、独裁者の道をひた走りしている様相を呈している。それに対抗するには、選択肢が極端にせばまる人間を生み出す結果が待ち受けているような気がする。テロ行為はよくないが、それを生む元凶は、総理にあるような気がする、この頃の肩で風切るような言動が目立つ、絶好調の総理だからだ。

▼ 自分の国を卑下するつもりはないが、地球儀を見ると小さな島国だ。今や世界をリードするがごとく振舞うアベ総理を、世界各国はどのように見ているのか心配になる。

70年前の大戦では、他国に侵略し多くの犠牲者を出した。だが、また軍事大国にしようとする動きを見せている。この状況を、国民でも危惧しているのだから、特に侵略された国々は、もっと危惧しているに違いない。

▼ にもかかわらず、米国の国会で、日米軍事強化を宣言するような勢いで渡米した。総理は大統領と同等の立場だと世界に発信しようとしているようだが、果たして各国はそう見ているだろうか。日本では、自民党に公明党がくっつき与党顔をしている。日本は米国にくっつき、世界の軍事大国顔をしようとしているようだ。

▼ 若い頃、なりふりかまわず熱中すると「頭を冷やせ」と言われた。卑しくも我が国の総理に対し頭を冷やせとは言えないが、70年前に人類最大の殺戮を行った当事国として、頭を冷やすのが戦後70年の今だと私は考える。そうでなければ、さらに大きな恐怖が、島国日本を狙っているような気がするからだ。

▼ 無防備国家でも、自衛隊と自衛のための防衛だけで、70年間平和を維持してきたのだ。「戦後レジュームの解体」など考えることなく、70年間平和国家で過ごせたことを重視するほうが、真の平和国家の姿のような気がする。

▼羽音の中に、爆撃機の飛ぶ音がかすかに聞こえてきたような、今回のドローン事件だ。


オレオレ詐欺の蔓延する国家

2015年04月26日 10時58分50秒 | えいこう語る

▼ 「安」。うかんむりは家という意味なので、家に女が居て心が落ち着くので「安心」ということなのだろう。反対に家に女が居ないと「不安」というのは、40年も夫婦生活していると、この漢字の意味は十分理解している。ところで最近の世の中、喜びが極端に少なく、不安ばかりが多いのではないだろうか。そんな世相を反映し、不安に付け込む事件が多いような気がする。

▼ 「オレオレ詐欺」などは、手口が「ウルトラC」並みだ。50年前の、東京オリンピックの時の言葉しか浮かんでこないのは、私の不安材料の一つだ。とにかく、一人暮らしの老人が狙われているというのは、一人暮らしの「不安」が狙われるのだ。

▼ 1億円が当たる宝くじの、当選番号を教えるという新手の詐欺が出てきた。当たるはずなどないのだが、2000円程度の出資で、1億円が当たるかもしれない番号を聞きだせるというのは、嬉しい話だ。これも裏返せば、年金が減り医療費が高くなり、消費税が上がる生活費の不安に付け込んでの詐欺行為だ。不安が蔓延すると、些細な喜びを求めたくなる、これが詐欺が流行する要因だ。

▼ 安心・安全なエネルギーと“詐欺宣伝”を繰り返してきたのは国だ。しかし、福島第一原発は取り返しのつかない事故を起した。世界最高の厳しい基準といわれる、原子力規制委員会の田中委員長は正直だ。「事故の可能性はゼロではない」と言っているからだ。にもかかわらず、裁判所は川内原発の再稼動を認めた。こうなれば、世の中は不安だらけなので、不安ばかり気にしたって生きていけないと思い込み、不安を味方にしてしまいそうな状態にもなる。

▼ 絶対安全な国などない。他国からの侵略があるかもしれないと考えれば、自前の軍備強化しかない。沖縄の米軍基地だって、無いより在ったほうがいいという気分になる。1億円の宝くじは「不安<喜び」だ。原発は「不安>喜び」だ。宝くじは年々当選金額を釣り上げ、喜びを増し不安を取り払おうとしている。こういう射幸心の煽りも、詐欺事件を増大している要素のような気がする。

▼ 原発は福島原発事故で、誰が考えても不安要素しかない。でも世界最高基準の審査を通過し、さらに最高裁判所が稼動のお墨付きを与えると、不安も大幅に和らぎ、電力料金が下がるかもしれないという喜びに、気持ちを切り替えてしまう。なぜ、正反対の感情が同じになってしまうのだろう。これは宝くじも原発も、国家の後ろ盾という安心感が、そうさせるのだ。

▼ 戦争を経てきた日本国民は、国家礼賛の感情が深層にある。それは終戦により消滅したかのように見え、連続性を帯びて存在しているようだ。戦前と戦後の天皇制への国民の感情が、以外と変わっていないからだ。国民は何かに守られていなければ不安だ。国家(自分)が国民を守る、とアベ総理はいいきる。これに国民が、不安を払拭させてくれるような錯覚に陥るのだ。だが、アベ総理の考える、歯止めがかからない自衛隊の海外派遣は、実際は「不安>喜び」なのだ。

▼ アベ総理の改憲論には「不安>喜び」を「喜び>不安」に変えてしまう、詐欺がまえの話術がある。「国民の生命・身体・財産を守るのは、オレオレ」だと、耳元に囁きかけているからだ。そんなことを囁き続けられると、不安な国民は、オレオレ詐欺にかかってしまい、改憲やむなしとなりそうなのだ。

▼ というわけで、オレオレ詐欺が流行する国家は、総理がやたら国防の不安を煽る国なのだ。この意見には、相当に無理があるかもしれないが、あまりにも詐欺が蔓延する国家になっているのを憂うあまりに、つい考えすぎてしまったことを、お許しをいただきたい。

▼ どうも安倍首相の政治が長く続くと、何が正しいのかよくわからなくなるような気がする。これも、詐欺の要素なのかも知れないけど。「曖昧な日本の騙されない国民」。こんなことを考えさせられる、私の戦後70年だ。


アベ総理がかわいそうだ

2015年04月22日 10時31分46秒 | えいこう語る

▼ 戦後70年の談話の内容を聞かれ、アベ総理は村山総理以来の歴代総理の謝罪内容を踏襲するが、文言は変えると言い出した。だが、書き込まれていないものを納得させるとは無理な話だ。我が国の戦後談話は、侵略した国との「平和契約書」のようなものだ。お互いが納得のいく文言でなければ、謝罪していないということになる。

▼ 過去の侵略は十分謝罪しているとし、自分流の積極的平和主義を誇示するらしい。周辺事態を取り払い、世界中に自衛隊を出動させ、武器を持たせテロとの戦いに望む国にするというアベ的積極平和主義は、我が国でも国民が理解できていないことなのに、過去に侵略された国が承知するわけがない。友好関係を破棄するという、絶交宣言をするようなものだ。

▼ 外交とは仲良くすることだ。敵を作っては外交能力がないといわれるに等しい。武器を持って自国の権益を守るなどというのは、過去の戦争の惨劇から、何も学んでいないということになる。ナチスのNO2と言われたヘルマン・ゲーリングは、ニュールンベルグ裁判で「他国から攻撃されていると国民の危機を煽れば、戦争は簡単に起きる」というようなことを述べている。

▼ アベ総理は、他国が攻めてくるかもしれないので、軍事力を強化しなければならないと考えているようだ。さらに、日本国憲法の解釈にいたっては、米国に強制されたもので「日本が二度と列強として台頭することのないよう、その手足を縛ることにあった」と、理解しているようだ。こんな理解力であるから「海外で活躍している日本人に、テロリストが日本人に手をかけると国家が黙っていないという姿勢を国家が見せることは、海外における日本人の経済活動を守ることにつながる」とまで言及している。

▼ ここまで強い決心を持っているのだから、イスラム国に屈せず、わずかの犠牲者を出すぐらいは、国益に叶っているという判断なのだろう。ここに、アベ総理の靖国史観が見えてくる。「今日の豊かな日本は、彼らが捧げた尊い命の上に成り立っている。確かに自分の命は大切なものであるが、しかし、時にはそれをなげうって、守るべき価値が存在するのだ」ともいう。

▼ このような歴史観であれば、過去に我が国に侵略された国々へ、謝罪する気持ちなどさらさらないと受け止められはしないか。「過去に目をつむるものは、未来において盲目になる」というドイツだが「過去の反省なく、積極的平和主義のみ唱える国家は、再び被爆国になる」。これは、我が国の元同盟国総督ヒットラーが、草葉の陰からシンゾー総督閣下に投げかけている言葉のように思う。

▼ さらにアベ総理は、国民にこう告げる。「公害訴訟など、過去の国の失策を追及する国家賠償請求訴訟において、原告が勝訴すると国に勝ったと喝采するが,国家賠償費用は国民の税金が支払われている。納税者に対する責任が厳しく問われているのだ」と。国策に反する者に忠告とも取れるこの発言は、大間原発建設反対を求める私たち函館市民の心にも、ぐさりと釘を刺してはいないだろうか。アベ総理著の「美しい国へ」という中で、総理はこのようなことを考え方でいるのだ。まもなく訪米し、オバマ大統領にも、戦後70年の談話について聞かれるだろう。中国の台頭に危機感を持つ米国は、一体どう判断するのだろうか。

▼ 日米安全保障条約を、アベ総理は祖父から「安保条約には、日本と米国の間で経済協力を促進させる条約でもある」と言われたそうだ。日米安保条約第2条「締結国はその国際経済政策における食い違いを除くことに務め、また、両国の間の経済協力を促進する」とある。私たち国民は、安保は単なる軍事同盟だと思っていたのだが。

▼ 米軍の沖縄基地の移設が、沖縄県民の反対で足踏みしている。戦後70年の談話を米国が支持する。その代わりに、日本はTPPの米国の主張を、最終的に呑む。そんなことが、国民の知らぬところで話し合われているというような、昨夜の私の夢だった。

▼アベ総理は、国民を守るために積極的平和主義なるものを、自らの責任で実行しようとする。私はそこまで責任を追う必要がないと思う。また、身体と精神を病んで退陣することになるからだ。そんな意味で、私は戦後70年を一人で総括しようとするアベ総理が,かわいそうだと思っている。著書を読んで、総理でなければ、いい人に違いないと思っているからだ。