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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

はこだてタウン誌「街」

2013年06月29日 16時36分28秒 | えいこう語る


昭和37年にはじまり、発行部数実に536号で平成24年に終了した、はこだてタウン誌「街」の総集編が出版された。
私は昭和39年に函館市内の高校に入学しているので、喫茶店や食堂などで「街」を手に取った記憶がある。
その頃は飲食店の広告に目がいき、文章をしっかり読んだという思いはない。
しかし、市内のいたるところに「街」は市民の身近にあった。
「銀座百点」に倣い、当初は「函館百点」にしたのも、この街を愛する市民の心意気をそこに感じる。
タウン誌の魅力は、その街をこよなく愛してきた人々の、息づかいと匂いを感じれるところだろう。
発刊当初は明治を語る人たち現存していて、開港都市函館の繁栄と衰退の歴史がリアルに詰まっているタウン誌である。
このタウン誌の名物編集長は、函館生まれで作家の木下順一氏だ。
歯に衣を着せぬ人柄は、私もある会議の席上その神髄に触れたことがある。
氏の個性には多くのフアンがいた。「街」の編集にも、氏の個性が色濃くにじみ出ていたようだ。
総集編に携わったTさんが「あとがき」にこう記している。
「まちづくり」という言葉があるが、主役はオカミではなく市民であると。
後輩が書いた「あとがき」は、木下編集長も、自分の言い残したことを見事に代弁してくれたことに、微笑んでいるような気がする。
「街」は函館市民の手により続けられたから、街の匂いが蘇ってくるタウン誌なのだ。
函館の歴史を探求する参考書として「総集編」は、ぜひ書棚に置いていただきたい一冊である。


田舎生活のひとこま

2013年06月27日 14時04分48秒 | えいこう語る
昨日の夕方、店が終わってから竿を担いで海岸に出た。
カレイを釣るためだ。
時化が来る気配を感じてか、カレイが沖合に出たようだ。
なかなか釣れない。一匹釣ったところで、村のお寺の若住職が竿を持ってやってきた。
若住職は子供のころから魚釣り好きで、近くの川で釣りをしている姿をよく見た。住職になってからも、船に乗り沖で釣っている姿を双眼鏡で見ることがある。
私より10メートルほど離れて釣り竿を投げていたが、すぐ3匹ゲットした。
彼は法華宗で、私は浄土宗だ。
負けてはならないと「南無阿弥陀仏」を唱えた。でも住職の方が釣れているようだ。私は節操もなく「南無妙法蓮華経」と唱えたら、私の竿に当たりがあり、良い形のカレイが釣れた。
「南無阿弥陀仏」より「南無妙法蓮華経」の方がリズム感があり、明るい感じがして、カレイに伝わったのだろうか?
お経を熱心に唱えれば、願いはかなうといわれたが、釣りでもそうなのだろうか。


ある仏教大学の試験で、解答用紙いっぱいに「南無阿弥陀仏」とびっしり書き、「南無阿弥陀仏」は、私を合格にしてくれるだろうかと書かれていた。
その教授は、授業では念仏を唱えれば何事も叶えられると教えていたそうだ。
その教授は何と判断したかは聞いていないが、その生徒はきっと世の中を理解できる、立派な住職になられたに違いないと思う。
ちなみにその教授は、梅原猛さんだ。
釣りをしているすぐそばでは、日没近くにやってきたサーファー2人が、暗くなるまで波乗りを楽しんでいた。
明日の嵐の前の静けさというのか、波待ちの時間が多いが二人の笑い声が聞こえてくる。
近くに顔見知りのサーファーがいたので、あの二人はと聞いてみたら、日本海の江差町から来たサーファーだという。
蕎麦屋の主人で、昨日は午後2時で営業が終わる日なので、車を飛ばしてやってきたという。江差からは3時間はかかるだろう。
椴法華銚子ビーチのロケーションを、満喫してくれているのだろう。
波待ちの間に「江差追分」を歌ってほしいものだと思った。
「江差追分」が流れる銚子ビーチ、近くでは住職がカレイを釣る。
ホッケがカレイを釣って江差追分が流れたら、どんなに心が洗われるかなどと考えてもみた、そんな田舎暮らしのひとこまだ。


憲法改正と真の勇気

2013年06月26日 15時44分27秒 | えいこう語る
7月の参議員選挙の争点は、憲法改正だといわれる。
なのに私の身近では、選挙への関心は全く無い。
国政選挙でのこんな無関心さは、初めて経験する。この状況なら都議選のように、自民・公明圧勝のような感じがしてくる。
戦後68年しかたっていないのに、戦争の悲惨さなどすっかり忘れ、平和ボケといわれても仕方がない。
96条を改正されるということはどういうことを意味するか、国民の間で話し合われないまま、選挙を乗り切られてしまいそうである。
※函館山ロープウエー


哲学者ニーチェは「人間的な、あまりにも人間的な」という文章の中で、こんなことを言っている。
「ある兵士がいた。彼はたいへん臆病だった。臆病なため彼は一言も上官の命に反抗することができなかった。その彼が戦争の時、決死隊を上官から命ぜられた。彼はこの仕事を好まなかったが、臆病のためとうてい否といえなかった。そして彼は決死隊となり、みごとにその責任を全うし、勇敢なる兵士として死んでいった。彼の勇気は臆病の代名詞であった」というのがある。
自衛権を行使しなければ、国家は守れぬというというのは、一見勇気ある行為のように思われる。
憲法第9条を改正し、戦う国にしようとする人物の方が勇ましい感じがするが、実は臆病者だから反撃する軍隊を持たなければならないと考えているのではないだろうか。
本当に勇敢な総理大臣なら、敵国に一人乗りこんでも、相手を納得させるぐらいの度胸が据わっているのではないかと思う。
米国のブッシュ大統領などは、臆病だからあわてて戦争を仕掛けて、失敗したのかもしれない。
戦争をする国にするより、戦争放棄の国こそが、世界中で一番勇気のある国ではないだろうか。
戦争をしない総理大臣を支える国民こそが、真の勇気ある国民ではないかと思う。
憲法改正を許すような国民は、勇気があるのではなく、臆病な国民ではないかと思ったりもする、参議員選挙まじかのこの頃だ。


新しい観光

2013年06月25日 15時01分29秒 | えいこう語る
「YOUはどうして日本に来たの」という番組を見た。
ハワイからの男性二人は、大の野球好きだという。
日本にプロ野球を観戦しに来たのだが、野球の試合ではなく阪神タイガーズフアンの応援ぶりを観にきたという。
本国にいる時「米日野球の違い」というテレビを観て、米国はブーイングが多いが日本のフアンは熱心に応援する。その文化の違いを確かめたいと来日したという。
試合当日、入場前の阪神フアンに応援の仕方を教えてもらい、応援グッズを購入して入場、試合が終わって感想を聞かれたら、みんなと一緒に応援できたことに感動したという。
野球観戦の楽しさの、新たな発見をしたようだ。
「阪神タイガーズのフアンと一緒に楽しむ野球観戦」このような普段考えもつかない価値観が、新しい観光になるのだろう。
※7月に開催されるロックグループ・グレイのコンサート会場。湾内の緑の島は準備が進んでいた。


富士山がユネスコの世界文化遺産に選ばれたことで、観光客が大勢訪れると地元の喜びようが伝わってくる。
世界からの観光客を迎えるには、従来の観光スタイルでよいのだろうか。
日本の精神文化の象徴である富士山は桜と共に、日本人の心意気である「いさぎよさ」の象徴でもある。しかし、この「いさぎよさ」もこの頃は土台から崩れているようだ。
大相撲や柔道界の相次ぐ不祥事。日本の伝統的スポーツには「いさぎよさ」の欠片もないようだ。

富士山の登録で「いさぎよさ」を政治的に利用しようとしているのは、アベちゃんではないだろうか。
都議選は全勝した。来る参議院選のポスターは、富士山を背景にアベちゃんがこぶしを挙げ「取り戻す,日本人のいさぎよさを」などいうキャッチコピーが練られているのではないかと、なんだか不安になる。
戦争放棄を貫く「いさぎよさ」の方が、断然日本人らしい。
静岡と山梨県、お互い協力し「新たな観光」には、世界平和を感じさせる山としての存在を、大いにアピールしてほしいものだ。
ところで柔道連盟の上村会長、辞意を証明したが総本山の講道館の館長は持続するという。
「いさぎよさ」の欠片もない人物だ。
金メダルも返上させ、連盟の登録も抹消してもらいたいものだ。


昨日から今朝の出来事

2013年06月23日 15時05分01秒 | えいこう語る
昨日の午前6時、中学校グラウド。
頬に霧の滴がちょっぴり触れるが、漁師の町会長さんたちが雨にはならないと言ったので、椴法華ふれあい大運動会を決行した。
この観閲台から挨拶できるのが,連合町会長の楽しみだ。


過疎の地域を訪れると、以外と役所はでっかかったりする。


海難供養祭の祭壇の花のような、美しいマーガレット。


鉄線はそばの木に絡みついて、枯らしてしまう。
美しいが危険な美人花だ。


道路のそばにマーガレットとアヤメが、清潔感を醸し出している。
道端アンジェリカというような感じだ。


今朝浜辺を散歩したら、スケソウ鱈の稚魚が死んでいた。水温が高いせいなのか。
大間原発の炉心を冷却した温排水は7度上昇し、1秒間に91トン海中に放出されるという。海の環境が心配だ。


過疎と高齢化の地域、岩のふのりまで黄色くなり、老齢化していた。


干潮で沖の消波ブロックまで、道ができた。


津波はこんなふうにやってくる。


※追伸。19日、函館競輪場に研修で出かけた。初めてやってみたが、何とびっくり万車券が当たった。今年はカレイも釣れるし、次はどんな楽しいことがあるのか楽しみだ。