鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその665~The arrival

2012-07-05 12:31:30 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「The arrival」です。

昨年話題になった「アライバル」を「原書」で読みました!

・・・といっても「アライバル」は文字の無い絵本なので、
どこの国で出版されても読めます。

ある男が家族を残し、言葉さえわからない外国で何とか生計を
立て、家族を呼び寄せるまでの話です。

わからないのは言葉や文字だけでなく、動物や食べ物さえ初めて
見るものばかり・・・。
不安の中で入国審査、住居探し、仕事探しと苦労が続きます。

そうしているうちに、戦争で家族と片足を失い流れてきた老人や、
迫害から逃れ移住してきた一家などと出逢い、仲間が増え、
ようやく普通の生活が送れるようになっていきます。

そしてついに家族を呼び寄せる日がきたのです。

後日談として幼い我が子がすぐにその国になじむ様子が描かれて
いたのが微笑ましかったです。

アライバルは彼が待ち望んだ家族の到着を意味するだけでなく、
不安を抱えながら到着する外国人たちも意味しているのでしょう。

涙して読んだという賞賛の声がありましたが、私はそれほどの
感動を感じませんでした。
良い本だとは思いましたが・・・。

ちなみに最近、日本でも文字の無い絵本とはちょっと違いますが、
似たような試みをした本が出ました。

こうの史代著「ぼおるぺん古事記」です。
「夕凪の街桜の国」が絶品だったので、もう一冊読みたいと
思っていましたのでグッドタイミング、即購入しました。

冒頭に原文、目次にあらすじ、本編は絵のみという作りです。
想像力を発揮して絵で読むことはアライバルと共通しています。
近いうちに読もうと思います。

(追記)

ここで訂正!

先ほど「ぼおるぺん古事記」の封を切り、中をあらためたところ
本書の構成を間違って理解し、紹介してしまったことが判明し
ました。

本書は、漫画に原文が書き添えてあり、必要に応じて注釈も
添えてあるという構成をしていました。

したがって「文字の無い絵」を読むのではなく「判読困難な
原文」を漫画と注釈で読むという作りだったことを訂正します。



コメント
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