今回のお気に入りは、鉱物画です。
「美しいアンティーク鉱物画の本」という本の構成には、度肝を抜かれました。
最初の109ページ目まで、まえがきも説明もなく、ひたすら鉱物画のみが掲載されていました。
続く6ページは鉱物切手のみ。
116ページ目にようやく日本語が出てきたと思ったら、鉱物画の出典リストと鉱物名称のみが6ページ。
そして最後の最後に解説とあとがきが、わずか6ページ。
以上終了。
何と簡潔明瞭な本でしょう。
タイトルの通り、美しいアンティーク鉱物画を鑑賞するためだけに特化した本です。
著者も出版社も大胆なことをするものです。
本書は昨年6月に発行されていましたが、その存在を知りませんでした。
これまで科学と芸術の融合した博物画をたくさん鑑賞してきたのですが、生き物ばかりで鉱物には興味がありませんでした。
たまたま先日、インゼル文庫の1冊「鉱物・宝石」を鑑賞して、その面白さを知ったばかり。
鉱物の複雑かつ美しい色彩を細密に再現した博物画も「科学と芸術の融合」した魅力に溢れていました。
その美しさに気付いた時に偶然、鉱物画の魅力に憑りつかれた著者の本に出会ったのです。
書店で見かけたときに、帯のコピーが目に入りました。
表側に「本物より、可愛らしい。石版なので、暖かい。」
裏側に「19世紀~20世紀初頭に刊行された鉱物図鑑、百科事典などの挿絵から、鉱物画の秀作を厳選。」
中をパラパラめくると、インゼル文庫も掲載されていました。
どうやら私と同じ嗜好を持った方の著書らしい。
これは鉱物画の入門書として実に丁度良い本です。
当然、即、購入しました。
小ぶりで薄い本ですが、鉱物画の秀作をとにかくたっぷり鑑賞できます。
飽きずにどこからでも鑑賞し始めることができる、宝箱のような本です。
さらに出典と描かれている鉱物の名称が、しっかり掲載されています。
なかなか魅力的な世界であることを知りました。
ただし、出典をさかのぼり、別の図版まで鑑賞しようという意欲は湧きませんでした。
これまではまってきた生き物の博物画とは何かが違います。
ここで疑問がわき起こりました。
そういえば、なぜ私は、これまで生き物の博物画ばかりを鑑賞してきて、鉱物画を鑑賞してこなかったのでしょうか?
それはきっと荒俣宏氏の影響でしょう。
彼の取り上げる博物画は、世界大博物図鑑をはじめ、生き物ばかりだったのです。
私は彼の紹介する博物画の世界がすべてと勘違いしていたのです。
知の巨人・荒俣、恐るべし!
改めて荒俣氏の影響力の大きさを知りました。
おそらく本書を鑑賞した今でさえ、荒俣氏の影響下にいるからこそ、鉱物画に大きな魅力を感じないのでしょう。
まあ、今さら鉱物画にまで手を延ばさなくてもいいです。
「美しいアンティーク鉱物画の本」という本の構成には、度肝を抜かれました。
最初の109ページ目まで、まえがきも説明もなく、ひたすら鉱物画のみが掲載されていました。
続く6ページは鉱物切手のみ。
116ページ目にようやく日本語が出てきたと思ったら、鉱物画の出典リストと鉱物名称のみが6ページ。
そして最後の最後に解説とあとがきが、わずか6ページ。
以上終了。
何と簡潔明瞭な本でしょう。
タイトルの通り、美しいアンティーク鉱物画を鑑賞するためだけに特化した本です。
著者も出版社も大胆なことをするものです。
本書は昨年6月に発行されていましたが、その存在を知りませんでした。
これまで科学と芸術の融合した博物画をたくさん鑑賞してきたのですが、生き物ばかりで鉱物には興味がありませんでした。
たまたま先日、インゼル文庫の1冊「鉱物・宝石」を鑑賞して、その面白さを知ったばかり。
鉱物の複雑かつ美しい色彩を細密に再現した博物画も「科学と芸術の融合」した魅力に溢れていました。
その美しさに気付いた時に偶然、鉱物画の魅力に憑りつかれた著者の本に出会ったのです。
書店で見かけたときに、帯のコピーが目に入りました。
表側に「本物より、可愛らしい。石版なので、暖かい。」
裏側に「19世紀~20世紀初頭に刊行された鉱物図鑑、百科事典などの挿絵から、鉱物画の秀作を厳選。」
中をパラパラめくると、インゼル文庫も掲載されていました。
どうやら私と同じ嗜好を持った方の著書らしい。
これは鉱物画の入門書として実に丁度良い本です。
当然、即、購入しました。
小ぶりで薄い本ですが、鉱物画の秀作をとにかくたっぷり鑑賞できます。
飽きずにどこからでも鑑賞し始めることができる、宝箱のような本です。
さらに出典と描かれている鉱物の名称が、しっかり掲載されています。
なかなか魅力的な世界であることを知りました。
ただし、出典をさかのぼり、別の図版まで鑑賞しようという意欲は湧きませんでした。
これまではまってきた生き物の博物画とは何かが違います。
ここで疑問がわき起こりました。
そういえば、なぜ私は、これまで生き物の博物画ばかりを鑑賞してきて、鉱物画を鑑賞してこなかったのでしょうか?
それはきっと荒俣宏氏の影響でしょう。
彼の取り上げる博物画は、世界大博物図鑑をはじめ、生き物ばかりだったのです。
私は彼の紹介する博物画の世界がすべてと勘違いしていたのです。
知の巨人・荒俣、恐るべし!
改めて荒俣氏の影響力の大きさを知りました。
おそらく本書を鑑賞した今でさえ、荒俣氏の影響下にいるからこそ、鉱物画に大きな魅力を感じないのでしょう。
まあ、今さら鉱物画にまで手を延ばさなくてもいいです。
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