鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその2038~リーチ先生

2022-01-28 12:24:47 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、リーチ先生です。
原田マハの「リーチ先生」を読んでいます。
かなりページ数があるためまだ最初の1/3くらいのところです。
出版社の内容紹介を引用します。
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好いものは好い。
そう感じる私たち日本人の心には、きっと“リーチ先生”がいる。
日本を愛し日本に愛されたイギリス人陶芸家の美と友情に満ち溢れた生涯を描く感動のアート小説。
第36回新田次郎文学賞受賞作
1954年、大分の小鹿田を訪れたイギリス人陶芸家バーナード・リーチと出会った高市は、亡父・亀乃介がかつて彼に師事していたと知る。
──時は遡り1909年、芸術に憧れる亀乃介は、日本の美を学ぼうと来日した青年リーチの助手になる。
柳宗悦、濱田庄司ら若き芸術家と熱い友情を交わし、才能を開花させるリーチ。
東洋と西洋の架け橋となったその生涯を、陶工父子の視点から描く感動のアート小説。
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読みながら陶芸を楽しんでいたころを思い出しました。
20年ほど前から5年ほど、自宅の小さな焼き窯で皿などを焼いて楽しんでいました。
土をこね、成形し、素焼き後に絵を描き、釉をかけて本焼き、そして窯だし。
成形や絵を描くときは家族と一緒にやったこともあります。
仕事が忙しくなったことと窯の煙突が落雪で壊れる位置にあったため、休止したまま今日にいたっています。
あれからもう15年も経ったのですね。
陶芸は無心になる場面があちこちにある上、土こねは良い運動になるので、心身ともにリフレッシュしたものです。
あまり齢をとらないうちに再び陶芸を楽しむ時間を持ちたいものです。
さて本書の感想を少々。
冒頭から柳宗悦、バーナード・リーチ、河井寛次郎、濱田庄司というビッグネームが登場します。
回想シーンに入るとさらに高村光太郎、高村光雲まで登場します。
これだけのメンツが生き生き描かれているのは、まさに原田マハのアート小説だから。
今は毎日、どんな展開になるのかを楽しみにして読んでいます。
これって何だか毎朝妻が楽しみにしている朝ドラ「カムカムエヴリバディ」に似ています。
ここまでで興味深かったのはイギリスで提唱された「アーツ&クラフツ運動」です。
産業革命により粗悪な工芸品が大量生産されていることを憂い、芸術的な手工芸品の大切さを提唱した運動だそうです。
柳の民芸運動につながりそうな話です。
さて本日読んだところがリーチが初めて陶芸の絵付けを体験する場面です。
いよいよ陶芸編のスタート。
ますます楽しみになってきました。


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