鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその2019~たくさんのふしぎ8

2021-04-16 12:04:19 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、たくさんのふしぎ8です。
先日のヤフオクは6冊入札して2冊しか落札できませんでした。残念。
落札できなかった巻は、その内にまた出品されるでしょうから入札参加したいと思います。
ただそれだけ価値を認めている方が多いということで、入手できなかったことが何だかうれしいです。
今回の感想は2冊では寂しいので、AMAZONで購入したのを加え3冊です。

①浜辺のたからさがし
出版社の内容紹介を引用します。
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砂浜で拾った貝がらや木の実、外国の文字つきのペットボトルなど出発地を調べて発見……
浜辺は思いがけない所とつながっているんだ!
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お気に入りの画家・松岡達英さんの作画ということで選びました。
細密に描かれているだけあって、浜辺に打ち上げられたモノに時代を感じました。
本書が発行された1993年は、コーラの空き缶や一斗缶が目につくところをみると、プラスチック製品がまだ少なかったようです。
鉄やガラスならやがて自然界に戻ります。
問題はプラスチック製品。
砂浜に打ち上げられた生き物の死骸には、胃の中がプラスチックでいっぱいだったり、体に釣り糸が絡まっていたりしました。
プラスチック製品は自然界に戻らないことを問題視していました。
本書の発行は30年近く前。
現在ではマイクロプラスチックを筆頭に世界的に大問題になっています。
早期に解決できなかったことが残念です。

②皮をぬいで大きくなる
出版社の内容紹介を引用します。
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トンボやアゲハ、アメリカザリガニに教えてもらって、すばらしい生まれ変わり、脱皮の神秘を体験しましょう。
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昆虫大好き!の奥本大三郎は脱皮をどう紹介したでしょうか?
ワクワクしながら読みました。
ところがあまりに簡単な内容にがっかり。
「たくさんのふしぎ」シリーズは小学生向けだけれど、かなり詳しい解説が当たり前であることを著者は知らなかったのでしょう。
期待が大きかっただけにとても残念でした。
昆虫好きの少年たちはどんなに落胆したことでしょう。
ちなみにザリガニは脱皮すると1.3倍に大きくなるそうです。
でもこれだけだと欲求不満です。
脱皮の不思議だけでなく、変態の不思議についても簡単に解説している本を読みたくなりました。
探してみることにしましょう。

③南米アマゾン 土地を食う動物たち
出版社の内容紹介を引用します。
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アマゾンの熱帯雨林に、動物たちが集まる不思議なところがあります。
ただのぬかるみにしか見えないその場所の近くに、写真家は仮小屋を建てて観察を始めました。
すると朝から入れ替わり立ち替わり、様々な動物たちがやってきて土を食べ始めます。
インコにシカ、サルにカエルにバク……
その迫力ある姿を写真でお届けします。
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コルパと呼ばれるぬかるみの土を食べに多くの生き物が訪れます。
内容紹介で紹介された動物たちの多様さに驚きましたが、最後に登場したのはナマケモノ。
深夜誰もいない時を見計らってゆっくりと時間をかけて食べに来たのです。
貴重なミネラルが含まれているからと言われていましたが成分分析をしたところ周囲の土との違いは認められなかったそうです。
捕食の危険を冒しても食べなくてはならない土の秘密はまだ解き明かされていなかったことが本書で一番の驚きでした。
まさに(たくさんの)ふしぎに触れた瞬間でした。


コメント
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