鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お子に入りその1989~2040年の未来予測

2021-02-06 12:22:25 | 鬼平
今回のお気に入りは、2040年の未来予測です。
ノンフィクション書評サイトHONZに、運営者である成毛眞さんの著書が紹介されていました。
「2040年の未来予測」
AMAZONのカスタマーレビューに
「どこかで聞いた話ばかりで目新しいものはなかった」
という厳しい意見もありましたが、その手の話は河合雅司さんのを読んだだけの私にとって、1冊にまとめられた未来像を学ぶことができる良い機会です。
早速読むことにしました。
出版社の内容紹介を引用します。
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目次
第1章 テクノロジーの進歩だけが未来を明るくする
新しいテクノロジーが登場したとき、人間はその普及に反対する
空飛ぶクルマも2040年には可能になる
中国と監視カメラと個人データ
日本の過疎化を救うのは5Gでの診療
ゲノム編集技術で難病の治療に光が見える
再生医療がパーキンソン病やアルツハイマー病を治すかも
風力発電に向かない日本の地形
第2章 あなたの不幸に直結する未来の経済ーー年金、税金、医療費
国の財源は、私たちの社会保険料からまかなうしかない
すべての問題は、高齢者が増えること
70歳まで働くなら、今と同じ額の年金はもらえる
日本のGDPはお先まっくらなのか
これからの時代はテクノロジーよりも政治が株価を決める
第3章 衣・食・住を考えながら、未来を予測する力をつける
遺伝子編集した魚を食べないともうもたない
マンションの価値は下がる
日本では学歴の意味がなくなる
貧しくなる日本にシェアリングは不可欠
第4章 天災は必ず起こる
南海トラフ地震の際は、日本中で地震が連動して起こる可能性が高い
温暖化によって戦争が起こる
「水」が最も希少な資源になる
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とても読みやすい文章なのでサラサラ読めました。
第1章には、最新のテクノロジーが少子高齢化の日本を救うと書かれています。
過去10年、20年、30年のテクノロジーの発達を実例にして、その発達スピードは今後ますます速くなるため、自動運転どころか空飛ぶ車の実現は当然と断言します。
過去の延長としての未来を具体的に説明していて受け入れやすかったです。
第2章は、社会保険料の危機的状況について書かれています。
日本の国が抱える借金は随分多いとは知っていましたが、国民一人当たりに換算した金額が世界一であり、双子の赤字に苦しんでいるアメリカの二倍にも達することを知りました。
年金制度の維持について不安が増した章でした。
第3章は、食と不動産価値の将来について知りました。
第4章は、東南海地震、巨大台風、想定を超える豪雨、富士山噴火などの自然災害が次々語られています。特に東南海地震では復興を疑問視したくなるほどの被害が出ることを知りました。
多方面にわたる未来像を一気に読んだため、記憶に残ったのはごくわずか。
自分に関りの深いところだけでも再読して押さえておきたいと思います。
あとがきに印象的な助言が書かれていました。
「世界や日本の行く末を案じても何もできないのだから、わが身の安全を最優先に考えて対処しなさい」
肝に命じたいと思います。

コメント
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