今回のお気に入りは、きのこの絵本です。
小林路子著「きのこの絵本 ~ちいさな森のいのち」を読みました。
博物図譜と絵本というこれまで別々に読んできた大好きな2ジャンルが一冊にまとまった絵本です。
AMAZONの内容紹介を引用します。
=====
野生のきのこに出会ってから20年余り。
ずっときのこの絵を描き続けてきた画家が贈る、きのこの魅力がいっぱいつまった絵本。
=====
著者はプロの画家だったのに、きのこ好きが高じてきのこの絵ばかり描くようになったそう。
そんなことをしていたら食べていけないだろうということで、付いたあだ名が「仙人」。
本人も納得し、作品の隅にマル仙と入れるようになったとか。
イギリスの王立キュー植物園に著者のきのこ絵が所蔵されている、という凄腕。
そこまできのこに入れ込んでいる著者の描いたきのこ絵は、当然ながら正確かつ美しい出来栄えでした。
どこに生えるきのこかも判るように丁寧に描き分けているところにこだわりを感じました。
添えている短文が年季を感じました。
絵の美しさはネット上でご確認いただくとして、ここでは本書を読んで改めて学んだきのこのあれこれをご紹介します。
・「北海道のきのこ」という図鑑を愛読していたが、カニノツメという珍種は知らなかった。そっくりで驚いた。
・カブトムシのようなにおいがすると例えているきのこが2種。それってどんなにおい?
・セイタカイグチはおいしいが最近中毒例が出たので注意、という最新情報。
・毒で有名なベニテングタケ。ハエがなめると死ぬそうで、昔は日本でも欧米でもハエトリに使った。
・ドクツルタケは致命的な毒きのこで、英名はデストロイング・エンジェル。
・アンズタケはフランス料理で使われる人気のきのこだが、最近毒成分が検出された。
・胞子は一核菌糸になり、別の一核菌糸と出会うと二核菌糸になり、成長を始める。
・かさと柄以外の名称。かさの上にあるのはいぼ、柄の途中にあるのはつば、柄の下にあるのはつぼ。基本形からかけ離れた形の種も多い。
・キヌガサタケはくさいにおいの汁に胞子が入っていて虫に運ばせる。
・ヒトヨタケは一晩でかさが溶けるが、その汁に胞子が入っている。
・スジチャダイゴケは雨にぬれると胞子の袋がバネで飛び出す。
・きのこが輪のような配置で群生する種があり、その様子をフェアリーリングと呼ぶ。妖精が輪の中で踊るのだそう。
きのこに対する愛情や熱意を感じる素敵な絵と文章でした。
エッセイ本も出しているそうで、ちょっと興味があります。
読んでみようかな?
こういう奇特な方が食べていけるように応援する意味も込めて。
小林路子著「きのこの絵本 ~ちいさな森のいのち」を読みました。
博物図譜と絵本というこれまで別々に読んできた大好きな2ジャンルが一冊にまとまった絵本です。
AMAZONの内容紹介を引用します。
=====
野生のきのこに出会ってから20年余り。
ずっときのこの絵を描き続けてきた画家が贈る、きのこの魅力がいっぱいつまった絵本。
=====
著者はプロの画家だったのに、きのこ好きが高じてきのこの絵ばかり描くようになったそう。
そんなことをしていたら食べていけないだろうということで、付いたあだ名が「仙人」。
本人も納得し、作品の隅にマル仙と入れるようになったとか。
イギリスの王立キュー植物園に著者のきのこ絵が所蔵されている、という凄腕。
そこまできのこに入れ込んでいる著者の描いたきのこ絵は、当然ながら正確かつ美しい出来栄えでした。
どこに生えるきのこかも判るように丁寧に描き分けているところにこだわりを感じました。
添えている短文が年季を感じました。
絵の美しさはネット上でご確認いただくとして、ここでは本書を読んで改めて学んだきのこのあれこれをご紹介します。
・「北海道のきのこ」という図鑑を愛読していたが、カニノツメという珍種は知らなかった。そっくりで驚いた。
・カブトムシのようなにおいがすると例えているきのこが2種。それってどんなにおい?
・セイタカイグチはおいしいが最近中毒例が出たので注意、という最新情報。
・毒で有名なベニテングタケ。ハエがなめると死ぬそうで、昔は日本でも欧米でもハエトリに使った。
・ドクツルタケは致命的な毒きのこで、英名はデストロイング・エンジェル。
・アンズタケはフランス料理で使われる人気のきのこだが、最近毒成分が検出された。
・胞子は一核菌糸になり、別の一核菌糸と出会うと二核菌糸になり、成長を始める。
・かさと柄以外の名称。かさの上にあるのはいぼ、柄の途中にあるのはつば、柄の下にあるのはつぼ。基本形からかけ離れた形の種も多い。
・キヌガサタケはくさいにおいの汁に胞子が入っていて虫に運ばせる。
・ヒトヨタケは一晩でかさが溶けるが、その汁に胞子が入っている。
・スジチャダイゴケは雨にぬれると胞子の袋がバネで飛び出す。
・きのこが輪のような配置で群生する種があり、その様子をフェアリーリングと呼ぶ。妖精が輪の中で踊るのだそう。
きのこに対する愛情や熱意を感じる素敵な絵と文章でした。
エッセイ本も出しているそうで、ちょっと興味があります。
読んでみようかな?
こういう奇特な方が食べていけるように応援する意味も込めて。