今回のお気に入りは、「池上彰の憲法入門」です。
「池上彰はテレビで見る人」と思っていたので「著作を読む」ことは考えていませんでした。
ただ安倍政権の力がますます強くなり、憲法改正が夢物語でなくなってきた昨今。
単なる好き嫌いではなく、憲法の基礎くらい勉強した上で賛否を判断しようと考えました。
入門書はどれがいいかな?
分かりやすさNo.1はどれだろう?
そう考えると、池上彰の名が燦然と輝いて見えました。
AMAZONの内容紹介を引用します。
=====
改正したら、日本の未来はどうなるの?
憲法はとても大事なものだから、しっかり考える必要がある。
今こそ知っておくべきギモン点に池上さんがお答えします!
《目次》
はじめに――憲法は実は身近なもの
第1章 そもそも憲法ってなんだろう?
憲法は国家権力をしばるもの/ジョン・ロックの思想が背景にある
第2章 日本国憲法はこうして生まれた
戦争に負けて憲法を改正することになった/明治憲法と大差のない日本案が作られたが/毎日新聞のスクープで流れが変わった/怒ったマッカーサーが示した三条件とは? ほか
第3章 池上さんと、日本国憲法を読んでみよう(前半) ――私たちの権利・義務編
日本国憲法には何が書いてあるのか、全体構造を見てみよう/「私たちは平和を求める」高い理念をうたっている/天皇はどんな存在?/戦争を放棄した/国民には基本的人権がある/私たちの「幸せな人生」には憲法が密接に関係 ほか
第4章 池上さんと、日本国憲法を読んでみよう(後半) ――「国の組織」編
国会は最高機関だ/国会議員から総理大臣が選ばれる/総理大臣の仕事とは?/裁判所には「違憲審査」の力がある/最高裁が下した「憲法違反」の判例 ほか
第5章 第九条が常に争点になってきた
「兵隊も軍艦も持たない」と言ったはず/「自衛力」を持てるように憲法を修正した?/当初の政府は「自衛権も放棄」と説明していた/朝鮮戦争でアメリカが方針転換 ほか
第6章 今こそ考えたい、憲法改正は必要か?
自民党の「憲法改正草案」読んでみよう/日本の「国際貢献」への取り組みは湾岸危機から始まった/北朝鮮の行動が日本人を不安にした/尖閣諸島めぐり中国との関係も緊張/憲法を変える手続きがようやく決まった ほか
おわりに――憲法を読んでみよう
日本国憲法 全文
=====
出版社からのコメント
日本国憲法を、池上さんと一緒に読んでみよう!
憲法を変えるにせよ、大事に守るにせよ、憲法のことを知っていなければ話になりません。
議論の前に、まずは読んでみる。
そこから始めませんか?
――本当に「押しつけ憲法」なの?
私たちの「幸せな人生」には憲法が必要?
「集団的自衛権」ってなに?
憲法を「守る」べきは誰?
自衛隊はどのようにしてできあがったのか?
自衛隊はどうして海外に行くようになったのか?
「改正」すべきはどこ?
自民党の憲法改正草案はどこが問題?
……などなど、憲法についての最新情報・解説を満載。
=====
期待通りの分かりやすく読みやすい入門書でした。
天皇の立場とは?
憲法は押しつけられたのか?
などの疑問に対する答えがスラスラ入ってきました。
冒頭に作家・高見順の日記が紹介されていました。
=====
生まれて初めての自由!
自国の政府により当然国民に与えられるべきであった自由が与えられずに、自国を占領した他国の軍隊によって初めて自由が与えられるとは、・・・かえりみて羞恥の感なきを得ない。
日本を愛する者として、日本のために恥ずかしい。
=====
そうでした。
旧憲法の時代には、主権は天皇にあったのでした。
知識として知っていましたが、この一文で実感しました。
その当時に生きていた人々は、新憲法に衝撃を受けたでしょうね。
以下、本書で学び直したナルホドをご紹介します。
旧憲法についてのナルホド。
・アジアで初めて憲法を制定したのは日本
・イギリスには現在も憲法がない
次に天皇の立場についてのナルホド。
・日本には国家元首の定義が無いため、天皇と総理大臣のどちらかかは不明確
・イギリスではエリザベス女王、アメリカでは大統領が国家元首
・外遊の折りには天皇は国家元首として迎えられる
憲法はアメリカに押しつけられたのか?という疑問についてのナルホド。
・GHQに新憲法の原案作成を命じられた政府はプロジェクトチームを組んで臨んだ。
・作成途中の原案を毎日新聞がトクダネ記事にした。
・旧憲法と変わり映えのしないものだった。
・それがGHQの耳に入り、GHQでも急ぎ原案作成を始めた。
・最終的には、憲法学者や日本政府の意見も取り入れながら新憲法ができた。
国会議員についてのナルホド。
・衆議院議員は4年、参議院議員は6年の任期
・年棒は2100万円ほど
・意見が分かれた場合は衆議院が優先される
・総理は慣例で衆議院から出ている
憲法と法律についてのナルホド。
・法律の親分が憲法
・法律は国民が守るべきもの
・憲法は権力者が守るべきもの
まとめとして書かれていた言葉。
「憲法はその国のかたちを決めている」
「憲法を考えることは、日本の国を考えること」
なるほど。
今回本書を読み、改めてそれを実感しました。
そして最後の問い。
「憲法を改正する?
自衛隊を別の組織にする?
いまのままでいい?」
これまで軍国主義化を心配して、憲法改正には反対でした。
でも本書を読んで、日本の国際貢献のため、そして自衛隊の存在を明確にして隊員が無駄に命を失わないために、憲法改正は必要と考えるようになりました。
自衛隊がすでに有している世界有数の戦力は、今後も国防と国際貢献にのみ使われ、日本は決して他国を侵略しないことを憲法に明記して欲しいと考えています。
子や孫たちが暮らす未来の日本をより良き国にするために、今後の動きから目が離せません。
「池上彰はテレビで見る人」と思っていたので「著作を読む」ことは考えていませんでした。
ただ安倍政権の力がますます強くなり、憲法改正が夢物語でなくなってきた昨今。
単なる好き嫌いではなく、憲法の基礎くらい勉強した上で賛否を判断しようと考えました。
入門書はどれがいいかな?
分かりやすさNo.1はどれだろう?
そう考えると、池上彰の名が燦然と輝いて見えました。
AMAZONの内容紹介を引用します。
=====
改正したら、日本の未来はどうなるの?
憲法はとても大事なものだから、しっかり考える必要がある。
今こそ知っておくべきギモン点に池上さんがお答えします!
《目次》
はじめに――憲法は実は身近なもの
第1章 そもそも憲法ってなんだろう?
憲法は国家権力をしばるもの/ジョン・ロックの思想が背景にある
第2章 日本国憲法はこうして生まれた
戦争に負けて憲法を改正することになった/明治憲法と大差のない日本案が作られたが/毎日新聞のスクープで流れが変わった/怒ったマッカーサーが示した三条件とは? ほか
第3章 池上さんと、日本国憲法を読んでみよう(前半) ――私たちの権利・義務編
日本国憲法には何が書いてあるのか、全体構造を見てみよう/「私たちは平和を求める」高い理念をうたっている/天皇はどんな存在?/戦争を放棄した/国民には基本的人権がある/私たちの「幸せな人生」には憲法が密接に関係 ほか
第4章 池上さんと、日本国憲法を読んでみよう(後半) ――「国の組織」編
国会は最高機関だ/国会議員から総理大臣が選ばれる/総理大臣の仕事とは?/裁判所には「違憲審査」の力がある/最高裁が下した「憲法違反」の判例 ほか
第5章 第九条が常に争点になってきた
「兵隊も軍艦も持たない」と言ったはず/「自衛力」を持てるように憲法を修正した?/当初の政府は「自衛権も放棄」と説明していた/朝鮮戦争でアメリカが方針転換 ほか
第6章 今こそ考えたい、憲法改正は必要か?
自民党の「憲法改正草案」読んでみよう/日本の「国際貢献」への取り組みは湾岸危機から始まった/北朝鮮の行動が日本人を不安にした/尖閣諸島めぐり中国との関係も緊張/憲法を変える手続きがようやく決まった ほか
おわりに――憲法を読んでみよう
日本国憲法 全文
=====
出版社からのコメント
日本国憲法を、池上さんと一緒に読んでみよう!
憲法を変えるにせよ、大事に守るにせよ、憲法のことを知っていなければ話になりません。
議論の前に、まずは読んでみる。
そこから始めませんか?
――本当に「押しつけ憲法」なの?
私たちの「幸せな人生」には憲法が必要?
「集団的自衛権」ってなに?
憲法を「守る」べきは誰?
自衛隊はどのようにしてできあがったのか?
自衛隊はどうして海外に行くようになったのか?
「改正」すべきはどこ?
自民党の憲法改正草案はどこが問題?
……などなど、憲法についての最新情報・解説を満載。
=====
期待通りの分かりやすく読みやすい入門書でした。
天皇の立場とは?
憲法は押しつけられたのか?
などの疑問に対する答えがスラスラ入ってきました。
冒頭に作家・高見順の日記が紹介されていました。
=====
生まれて初めての自由!
自国の政府により当然国民に与えられるべきであった自由が与えられずに、自国を占領した他国の軍隊によって初めて自由が与えられるとは、・・・かえりみて羞恥の感なきを得ない。
日本を愛する者として、日本のために恥ずかしい。
=====
そうでした。
旧憲法の時代には、主権は天皇にあったのでした。
知識として知っていましたが、この一文で実感しました。
その当時に生きていた人々は、新憲法に衝撃を受けたでしょうね。
以下、本書で学び直したナルホドをご紹介します。
旧憲法についてのナルホド。
・アジアで初めて憲法を制定したのは日本
・イギリスには現在も憲法がない
次に天皇の立場についてのナルホド。
・日本には国家元首の定義が無いため、天皇と総理大臣のどちらかかは不明確
・イギリスではエリザベス女王、アメリカでは大統領が国家元首
・外遊の折りには天皇は国家元首として迎えられる
憲法はアメリカに押しつけられたのか?という疑問についてのナルホド。
・GHQに新憲法の原案作成を命じられた政府はプロジェクトチームを組んで臨んだ。
・作成途中の原案を毎日新聞がトクダネ記事にした。
・旧憲法と変わり映えのしないものだった。
・それがGHQの耳に入り、GHQでも急ぎ原案作成を始めた。
・最終的には、憲法学者や日本政府の意見も取り入れながら新憲法ができた。
国会議員についてのナルホド。
・衆議院議員は4年、参議院議員は6年の任期
・年棒は2100万円ほど
・意見が分かれた場合は衆議院が優先される
・総理は慣例で衆議院から出ている
憲法と法律についてのナルホド。
・法律の親分が憲法
・法律は国民が守るべきもの
・憲法は権力者が守るべきもの
まとめとして書かれていた言葉。
「憲法はその国のかたちを決めている」
「憲法を考えることは、日本の国を考えること」
なるほど。
今回本書を読み、改めてそれを実感しました。
そして最後の問い。
「憲法を改正する?
自衛隊を別の組織にする?
いまのままでいい?」
これまで軍国主義化を心配して、憲法改正には反対でした。
でも本書を読んで、日本の国際貢献のため、そして自衛隊の存在を明確にして隊員が無駄に命を失わないために、憲法改正は必要と考えるようになりました。
自衛隊がすでに有している世界有数の戦力は、今後も国防と国際貢献にのみ使われ、日本は決して他国を侵略しないことを憲法に明記して欲しいと考えています。
子や孫たちが暮らす未来の日本をより良き国にするために、今後の動きから目が離せません。