今回のお気に入りは、「フローラ逍遥」です。
本書は1987年に出版された花にまつわるエッセイ集です。
著者である澁澤龍彦氏の最後の出版物。
本書は和洋の厳選した植物画を1ページに1枚大胆に載せており、
1種類の花につき、文章4ページに対し、植物画が3ページ
という贅沢なつくりです。
そして何より本書が、美しくデザインされた箱に入っている
ことがお宝気分を高めます。
そうかと思えば、巻末には植物画の詳しい解説があり、
私のようなただ名文と名画を鑑賞するだけでは足りず、
植物画のウンチクも堪能したい者をも満足させるつくりに
なっています。
「フローラ逍遥」には、博物画鑑賞をしている内に、博物ペン画と
エッセイが組み合わされた串田孫一著「博物誌」の存在を知り、
すっかり堪能したので、他にも博物画とエッセイが組み合わされた
ものがないか探していてめぐり合いました。
本書では、詩人・串田孫一の詩的でのんびりした文章とは趣が違い、
澁澤龍彦氏の花にまつわる博学ぶりがたっぷりと披露されています。
それをいやらしく感じないどころか、リラックスして読ませる
ことが著者の力なのでしょう。
本書に触発されて書かれたのは、荒俣宏著「花空庭園」。
私の博物画鑑賞の原点である荒俣氏の著書に、ここで再び
めぐり合うとは面白いものです。
「フローラ逍遥」の残り半分を読み終えたら、澁澤龍彦氏に
献じたかったという「花空庭園」を読もうと思います。
読前予想では、「花空庭園」は花そのものよりも博物図や博物学に
重きを置いた内容になっているのではないかと思います。
もしその通りなら、「花空庭園」という表題から、「ボタニカル
アートを背景にした花にまつわるエッセイ集」を期待し失望した
読者は多かったのではないでしょうか?
自分を含め荒俣ファンは満足する出来なのでしょうけれど・・・。
本書は1987年に出版された花にまつわるエッセイ集です。
著者である澁澤龍彦氏の最後の出版物。
本書は和洋の厳選した植物画を1ページに1枚大胆に載せており、
1種類の花につき、文章4ページに対し、植物画が3ページ
という贅沢なつくりです。
そして何より本書が、美しくデザインされた箱に入っている
ことがお宝気分を高めます。
そうかと思えば、巻末には植物画の詳しい解説があり、
私のようなただ名文と名画を鑑賞するだけでは足りず、
植物画のウンチクも堪能したい者をも満足させるつくりに
なっています。
「フローラ逍遥」には、博物画鑑賞をしている内に、博物ペン画と
エッセイが組み合わされた串田孫一著「博物誌」の存在を知り、
すっかり堪能したので、他にも博物画とエッセイが組み合わされた
ものがないか探していてめぐり合いました。
本書では、詩人・串田孫一の詩的でのんびりした文章とは趣が違い、
澁澤龍彦氏の花にまつわる博学ぶりがたっぷりと披露されています。
それをいやらしく感じないどころか、リラックスして読ませる
ことが著者の力なのでしょう。
本書に触発されて書かれたのは、荒俣宏著「花空庭園」。
私の博物画鑑賞の原点である荒俣氏の著書に、ここで再び
めぐり合うとは面白いものです。
「フローラ逍遥」の残り半分を読み終えたら、澁澤龍彦氏に
献じたかったという「花空庭園」を読もうと思います。
読前予想では、「花空庭園」は花そのものよりも博物図や博物学に
重きを置いた内容になっているのではないかと思います。
もしその通りなら、「花空庭園」という表題から、「ボタニカル
アートを背景にした花にまつわるエッセイ集」を期待し失望した
読者は多かったのではないでしょうか?
自分を含め荒俣ファンは満足する出来なのでしょうけれど・・・。