元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

「ロマンスX」

2011-05-24 06:36:52 | 映画の感想(ら行)
 (原題:Romance )98年フランス作品。交際相手から構ってもらえなくなった女教師が、他の男どもとの行きずりの関係を繰り返すというメロドラマ(のようなもの)。

 とにかく、ひたすら退屈な映画だ。設定や描写は昔の日活ロマンポルノと似ているところもある。ただ、意味もなく○○プレイとか××責めとかいった扇情的な場面が出てくるが、緊張感においてロマンポルノに遠く及ばない。思わせぶりで言い訳めいたモノローグで場を繋ぐばかりで、欲望にひた走ろうという“覚悟”がないのだ。

 監督は「堕ちてゆく女」などの女流カトリーヌ・ブレイヤだが、必死に“オシャレな女性映画なんですよー”という外見を取り繕うとしているところなど、さほどアタマの良い演出家とも思えない。主演のキャロリーヌ・デュセイも色気のない女で、鑑賞意欲を大いに減退させる。見て損した作品だった。
コメント
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