元・副会長のCinema Days

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「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」

2010-12-26 08:04:43 | 映画の感想(は行)

 (原題:Pirates of the Caribbean: The Curse of the Black Pearl)2003年作品。「アルマゲドン」や「パール・ハーバー」でお馴染みのプロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーらしい、いかにも“大味なスペクタクル編”だ。こんな娯楽活劇は短い上映時間で切り上げるに限るのだが、脚本が冗長で二時間半も引っ張るハメになっている。

 19世紀のカリブ海を舞台にした活劇編。謎と陰謀が渦巻く黄金のメダルを巡り、海賊と若き男女の運命がミステリアスに交錯するという筋書き。キャストはジョニー・デップやオーランド・ブーム、そして当時十代だったキーラ・ナイトレイなど、けっこう豪華。監督は「ザ・リング」のゴア・バービンスキー。

 本作のダメさ加減がよく出ているのが終盤の立ち回りで、宝が隠されている島と海賊の船、そして彼らを追う海軍の船の三カ所を、登場人物たちが行ったり戻ったり出たり入ったり、それを何回も繰り返し、観ていて面倒くさくなってしまう。もっとピシッと単純明快にできないものか。

 各キャストの演技にしても、ストレートに行っちゃうと時間が余るせいか、やたらもったいぶった振る舞いに終始しているのには脱力。カリブの明るさをパァーッと出していない薄暗い画面と色づかいにも興ざめだ。

 SFXはそこそこ頑張っているけど、同じ「ガイコツ軍団との死闘」なら、大昔の「アルゴ探検隊の大冒険」の方がよっぽどインパクトがあった。御存知のようにシリーズ化されているが、私はこの一作目だけで観る気力を失った(笑)。
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