痴呆で寝たきりの祖母を介護するジャンキーでプータローの主人公の生活と意見を、独特の筆致で綴った第131回芥川賞受賞作。介護の現場を知りたいのなら、もっと真摯で感動的な書物はいくらでもあるだろう。ただ、本書は「ラップ調の文体」で介護問題を論じているところが目新しい。というか、それ以外に取り柄のない本である。
しかも、私はヒップホップ(特に日本製)が嫌いなこともあり、段落のほとんど無いゴツゴツとした言葉の羅列を追うのは辛く、3ページ読んだだけでいい加減疲れてきた(笑)。お決まりの「YO!」という掛け声はともかく、朋輩と書いてニガーと読ませるのは相当無理がある。
たぶん作者はマジメな奴なのだろう。でも、マジメな見解をマジメに主張しても小説として面白くはならない。今回はヒップホップという変化球で何とか切り抜けた感があるが、今後どうなるかは不明。芥川賞の選考に「将来性」が加味されているとしたら、一発屋の気配が濃厚なこの作者に賞をくれてやるのは疑問である。
しかも、私はヒップホップ(特に日本製)が嫌いなこともあり、段落のほとんど無いゴツゴツとした言葉の羅列を追うのは辛く、3ページ読んだだけでいい加減疲れてきた(笑)。お決まりの「YO!」という掛け声はともかく、朋輩と書いてニガーと読ませるのは相当無理がある。
たぶん作者はマジメな奴なのだろう。でも、マジメな見解をマジメに主張しても小説として面白くはならない。今回はヒップホップという変化球で何とか切り抜けた感があるが、今後どうなるかは不明。芥川賞の選考に「将来性」が加味されているとしたら、一発屋の気配が濃厚なこの作者に賞をくれてやるのは疑問である。
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