斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

栃木県内のガソリンスタンドの事件1

2007年10月27日 | 本日のニュース
最近なにかとニュースを提供している県内のガソリンスタンド・・・
まずは独禁法に触れ、排除命令を受けたほうです。

公正取引委員会に独占禁止法違反「不当廉売」で石油販売会社シンエネコーポレーション(小山市)と東日本宇佐美(東京都江東区)に排除措置命令を出す方針を固め、両社に事前通知があったそうです。(昨日の下野新聞より)
詳細な記事はこちらを確認してください。
県内でガソリン不当廉売の会社に排除命令(10/26)
まぁ小山市内の国道4号(バイパスじゃない方)と50号で破格でガソリンを売っていたところです。

公正取引委員会は原油高騰でガソリンが値上がりする中、複数のスタンドが並ぶ幹線道路沿いなどで競争が激化。公取委は極端な安値で他社を排除する狙いがあったとみて調べていた。 (他のニュースソースでは、「同業他社が潰れた後は価格を吊り上げる狙いがあったとみて」というくだりもありましたけど・・・)
確かに今回処分の事前通知を受けたスタンドは今年の7月かろ8月にコロナに給油したら、レギュラーガソリンが116円/Lで給油出来たんだよね。。(下手すると130円ぐらいしたころだと思います)
休日になるとガソリンスタンドに入ろうとする車で渋滞が起きていたんですよね。
ライバル店が潰れた後に価格を吊り上げるなんていう、夢物語は実現可能だったのでしょうか?幹線道路沿いですよ。そんな事が出来る前に自らの体力の方が先に尽きてしまうのがオチだったおもいます。
仮に目論見がうまくいったとしても、値段を吊り上げた瞬間に客は新4号か国道50号を使って宇都宮や佐野、結城、筑西、古河方面へ逃げると思うし。。そして、潰れたスタンドの跡地に体力のあるスタンドが新規出店してTHE ENDでしょう。

小山市内の幹線道路(まぁ国道4号か国道50号)沿いのスタンドも最近では県南部の標準的な値段になってしまったような気がします。

補足
「同業他社が潰れたあと・・・」は良く、駅前に大型ディスカウントストアが出来たときの話で聞きますねぇ。開店直後は圧倒的な低価格で売り、地元商店が一通り潰れた後は定価販売に戻す。(資本主義を金看板にして)この実例を目の当たりにしたことはありませんが、主婦の店だったころのあの販売店が元ネタと聞いたことがありますけど、正確にはどうなんでしょ。。

日本の橋の現状は・・・

2007年10月26日 | みちのはなし
<国交省>国道橋の4割で「速やかな補修必要」

誰もがわかりきっていたことだと思うんですけど、実際のところはどうなんでしょうか?
個人的にはちょっと話題にしたときの通りの内容だったので、この業界にいる端くれとして面目が保てました。(嬉しくないけどね)
経済設計タイプの橋梁の問題は適切な維持管理と利用を怠った結果でしょうから、設計思想自体は否定しません。(そして、現在は橋梁に限らず土木構造物は経済設計じゃない設計なんて皆無な状態ですから。。)

橋の高齢化は近い将来に直面する問題でしょうね。その頃にはもっと素晴らしい事に技術者も少なくなっていることでしょうから。(氷河期世代の同業者は本当に少ないし、橋梁から撤退した業者も多々あります。)

いやー、「日本の橋は問題なし。」なんていう大本営発表的な事があったらどうしようと内心思っておりましたが、厚生労働省の流れもあったからでしょうね。

しかもこの調査結果の恐ろしいところとしては、日本に架かるすべての橋梁ではないという事です。
あくまで国土交通省が管理する直轄国道に架かる橋梁のみ結果です。
橋梁がかかる道路は他に補助国道、都道府県道、市町村道と直轄国道の何倍もの道路延長があります。それらの道路に架かる橋の健全度なんて分らないし、パンドラの箱化しているかもしれません。だって、8割の市町村において橋梁の定期点検なんて実施していないんですから・・・
そして、「橋梁1本当たり8万円の維持修繕費」で何をしようとしていたのかも気にんりますけどね。
少なくとも直轄国道より良好な状態だとは思えないので・・・良くて同等、最悪の場合はあえて言いません。。
国土交通省の橋梁点検は結構な時間をかけていたと思います。ミネソタの落橋事故を受けて緊急に調査をしたものではなかったはずです。(2年ぐらいかけていたような)

直轄国道でも緊急対応を要する橋梁が130本もあるのですから、日本全体では10倍近くあるのではないかと推測出来ます。
しかも国道と併走しているような都道府県道に架かる橋は過積載車の通過による橋梁の劣化が著しいなんていう場合も多いです。

橋にかかわらず構造物全般に言える事なんですけど、「自然治癒力はないし、悲鳴を上げる事もない。」
適切な管理を行なわなかったが故に何割の寿命を縮めてしまったのかがとても気になりますけどね。
右肩上がりの経済成長を前提にした結果、そんな頃には架け替えが容易に出来ると踏んでしまったからなんでしょうかね。

補足
早期発見、早期補修を怠った為に莫大な費用がかかる補修や時期を前倒しした更新(架替え)が必要になる。
これこそが究極に無駄な公共事業だと思うんですけどね。
まぁ定期点検を無駄な事業と判断した結果なので、しょうがないですよね。

2007年のところざわに展示された車 その5

2007年10月25日 | クルマ
ところざわの写真は取り敢えずこれでひと段落しようと思います。

最近流行りの1BOXです。

主流としてはE20~E23キャラバン/ホーミー、30系・40系ハイエースなんでしょうけど。。
脇役として初代ライトエースやタウンエースなんかもワゴンモデルもちょくちょく見かけます。
C120型サニー/チェリーバネットも見かけますが、多くは後期型・ワゴン・ハイルーフなんですけど・・・

この個体は凄いです。

前期型・バン・ロールーフというだけでも凄いのに、スライドドアの前にオペラウインドウのある超稀少なロングボディです。(確か10人乗りのコーチモデルもあったはず。。)
A15型OHVエンジンとコラム4速MTでこの大柄なボディを引っ張るのですから、昨今のミニバンとは異次元なドライブフィーリングであることは間違いありません。
この個体は出力不足を補うためでしょうか?ソレックスキャブレターが付いていました。

当方はこの型のサニーバネットトラックを代車として借りた事があります。
さらに小さな排気量のA12型にグニョグニョなコラム4速MTの組み合わせでは全開までブン回しても法定速度で走るのが精一杯だった思い出があります。
空荷であの惨状だったので、最大積載量の750kg積んでの走行性能はどんなものなんでしょう。

走行性能は最悪のはずなのに何故か運転したくなるのが、当時の1BOX(含むキャブオーバー車)の持つ魔力です。
この時代の1BOX経験があると、2.4リットルの現行エスティマも充分パワフルだと感じます。(定員乗車でも登坂車線に行かなくてもいいんだもんね。)

補足
個人的にこの時代の1BOXなら、角目4灯の初代ラルゴコーチにロンシャンXR-4SかインパルのG5を履かせて乗りたいですね。
あの当時で、フロントはセパレートシートとフロアシフトの組み合わせ。セカンドシートがキャプテンシート仕様の7人乗りが存在しました。エンジンもZ20SもしくはLD20Tなので、当時としてはパワフルなエンジンとの組み合わせだし。

2007年のところざわに展示された車 その4

2007年10月25日 | イベント訪問記
スプリンターを採り上げたので、兄弟車のカローラも紹介したいと思います。

先ほどのTE66型の同世代のモデルである、50系カローラを紹介したいと思います。
ラグジュアリーグレードのHiDXで、TTC-Lのエンブレムが付いていたので、昭和51年排出ガス規制適合のB-TE52型だと思います。
たしか、カローラリフトバックとしては最初期のモデルです。

共通部品も多々ありますが、カローラにはメッキのフェンダーアーチモールが付いておりますが、先ほど紹介したスプリンターには付いておりません。
これがクルマのキャラクター分けによるものなのか、グレードによるものなのかは不明ですが、サイドデカールのないこの個体にはとても似合っておりました。
先ほどのスプリンターに付いていると、ちょっとクドイかもしれません。
でも、グレード名の入ったサイドデカール、メッキアーチモール、トヨタGTホイールという3点が揃ったサイドビューもちょっと見てみたい・・・(もちろんGT以外のグレードでね。)

写真では紹介しきれませんが、リヤシートが分割可到になっているところは今日にも通用するような処理になっていました。
子供の頃に思った、カローラのヘンテコな2ドアではなく、魅力的なモデルに映りました。

とても奇麗で、調子良さそうな個体だったので、羨ましい1台です。

補足
この型カローラ/スプリンターはやたら型式が多いので、良く判りません。
まずカローラ(30系or50系)、スプリンター(40系or60系)と分かれているだけでなく、適合するガス規制の違いによっても違ったりするので、非常に煩雑です。
ひょっとしたら、この辺の複雑さも今日の残存数の少なさに繋がっているのかもしれない・

2007年のところざわに展示された車 その3

2007年10月24日 | イベント訪問記
東京モーターショーもプレス公開が始まり、ニッサンGTRが話題になっていますが、そちらはほったらかしにして、もう少しところざわにあった魅力的なクルマを紹介してみたいと思います。

今回はエアポケットの様に現存台数が少ない、50年排ガス規制から53年排ガス規制初期の頃の車です。
車種名としてはトヨタスプリンタークーペ1600GS(E-TE66型)です。
TTC-Cにより53年排ガス規制に適合した12T-U型エンジンを搭載するモデルで、昭和54年式の最終型です。

この個体の紹介をいたしますと、タイヤまでが新車装着時のままな実走2.3万キロというとても素晴らしいコンディションの車です。当然未再生現車で、“トヨタオート和歌山”のディーラーステッカーが残るぐらい完璧なコンディションです。
個人的には5マイルバンパーやメッキリング付きのスチールホイール、ルーフキャリアすべてが素敵な雰囲気を醸し出しています。
室内に目を移すと、チェック柄のハイッバックシートと7連メーター等々魅力的な雰囲気に仕上がっています。(砲弾型ミラーじゃないのは衝突規制の関係で使えなくなってしまったからでしょうか?)

この頃のモデルは排ガス浄化システムのトラブルが発生しやすかったり、鉄板の質が良くなくさびやすかったりする為、今日のような残存数になってしまったようです。
元号が平成に変わるぐらいまでは、ツインキャブを装備した未対策車が中古車雑誌に乗っていたような気がしますが、ガス対車はその頃でも極稀にみかける存在になっていたような気がします。

補足
環境対策に真摯に取り組んだこの頃の日本の自動車産業の地位を築く一因になったことは間違いないと思います。
そして、自分の生まれた頃の車達でもあるので、個人的にはとても気になる時期の車です。