<国交省>国道橋の4割で「速やかな補修必要」
誰もがわかりきっていたことだと思うんですけど、実際のところはどうなんでしょうか?
個人的にはちょっと話題にしたときの通りの内容だったので、この業界にいる端くれとして面目が保てました。(嬉しくないけどね)
経済設計タイプの橋梁の問題は適切な維持管理と利用を怠った結果でしょうから、設計思想自体は否定しません。(そして、現在は橋梁に限らず土木構造物は経済設計じゃない設計なんて皆無な状態ですから。。)
橋の高齢化は近い将来に直面する問題でしょうね。その頃にはもっと素晴らしい事に技術者も少なくなっていることでしょうから。(氷河期世代の同業者は本当に少ないし、橋梁から撤退した業者も多々あります。)
いやー、「日本の橋は問題なし。」なんていう大本営発表的な事があったらどうしようと内心思っておりましたが、厚生労働省の流れもあったからでしょうね。
しかもこの調査結果の恐ろしいところとしては、日本に架かるすべての橋梁ではないという事です。
あくまで国土交通省が管理する直轄国道に架かる橋梁のみ結果です。
橋梁がかかる道路は他に補助国道、都道府県道、市町村道と直轄国道の何倍もの道路延長があります。それらの道路に架かる橋の健全度なんて分らないし、パンドラの箱化しているかもしれません。だって、8割の市町村において橋梁の定期点検なんて実施していないんですから・・・
そして、「橋梁1本当たり8万円の維持修繕費」で何をしようとしていたのかも気にんりますけどね。
少なくとも直轄国道より良好な状態だとは思えないので・・・良くて同等、最悪の場合はあえて言いません。。
国土交通省の橋梁点検は結構な時間をかけていたと思います。ミネソタの落橋事故を受けて緊急に調査をしたものではなかったはずです。(2年ぐらいかけていたような)
直轄国道でも緊急対応を要する橋梁が130本もあるのですから、日本全体では10倍近くあるのではないかと推測出来ます。
しかも国道と併走しているような都道府県道に架かる橋は過積載車の通過による橋梁の劣化が著しいなんていう場合も多いです。
橋にかかわらず構造物全般に言える事なんですけど、「自然治癒力はないし、悲鳴を上げる事もない。」
適切な管理を行なわなかったが故に何割の寿命を縮めてしまったのかがとても気になりますけどね。
右肩上がりの経済成長を前提にした結果、そんな頃には架け替えが容易に出来ると踏んでしまったからなんでしょうかね。
補足
早期発見、早期補修を怠った為に莫大な費用がかかる補修や時期を前倒しした更新(架替え)が必要になる。
これこそが究極に無駄な公共事業だと思うんですけどね。
まぁ定期点検を無駄な事業と判断した結果なので、しょうがないですよね。
誰もがわかりきっていたことだと思うんですけど、実際のところはどうなんでしょうか?
個人的にはちょっと話題にしたときの通りの内容だったので、この業界にいる端くれとして面目が保てました。(嬉しくないけどね)
経済設計タイプの橋梁の問題は適切な維持管理と利用を怠った結果でしょうから、設計思想自体は否定しません。(そして、現在は橋梁に限らず土木構造物は経済設計じゃない設計なんて皆無な状態ですから。。)
橋の高齢化は近い将来に直面する問題でしょうね。その頃にはもっと素晴らしい事に技術者も少なくなっていることでしょうから。(氷河期世代の同業者は本当に少ないし、橋梁から撤退した業者も多々あります。)
いやー、「日本の橋は問題なし。」なんていう大本営発表的な事があったらどうしようと内心思っておりましたが、厚生労働省の流れもあったからでしょうね。
しかもこの調査結果の恐ろしいところとしては、日本に架かるすべての橋梁ではないという事です。
あくまで国土交通省が管理する直轄国道に架かる橋梁のみ結果です。
橋梁がかかる道路は他に補助国道、都道府県道、市町村道と直轄国道の何倍もの道路延長があります。それらの道路に架かる橋の健全度なんて分らないし、パンドラの箱化しているかもしれません。だって、8割の市町村において橋梁の定期点検なんて実施していないんですから・・・
そして、「橋梁1本当たり8万円の維持修繕費」で何をしようとしていたのかも気にんりますけどね。
少なくとも直轄国道より良好な状態だとは思えないので・・・良くて同等、最悪の場合はあえて言いません。。
国土交通省の橋梁点検は結構な時間をかけていたと思います。ミネソタの落橋事故を受けて緊急に調査をしたものではなかったはずです。(2年ぐらいかけていたような)
直轄国道でも緊急対応を要する橋梁が130本もあるのですから、日本全体では10倍近くあるのではないかと推測出来ます。
しかも国道と併走しているような都道府県道に架かる橋は過積載車の通過による橋梁の劣化が著しいなんていう場合も多いです。
橋にかかわらず構造物全般に言える事なんですけど、「自然治癒力はないし、悲鳴を上げる事もない。」
適切な管理を行なわなかったが故に何割の寿命を縮めてしまったのかがとても気になりますけどね。
右肩上がりの経済成長を前提にした結果、そんな頃には架け替えが容易に出来ると踏んでしまったからなんでしょうかね。
補足
早期発見、早期補修を怠った為に莫大な費用がかかる補修や時期を前倒しした更新(架替え)が必要になる。
これこそが究極に無駄な公共事業だと思うんですけどね。
まぁ定期点検を無駄な事業と判断した結果なので、しょうがないですよね。