【記事作成日:2013/10/5、最終改版日:2013/10/14】
早いもので、私が当時隠れた名品だったSDカードの白芝を購入して、
ベンチマークを載せたエントリを作成したのは3年近く前になります。
・東芝の白いSDカード(白芝)とベンチマーク (2011年1月)
・【今北用】白芝に関する簡単な補足 (2011年11月)
以来、白芝を愛用していたのですが、昨年デジカメを買い換えた
ときからは、高速転送モードのUHS-Iに対応したSanDisk社の
Extreme (駅)と Extreme PRO (駅プロ)を使うようになりました。
・新旧白芝と駅・駅Proの性能を測定してみる (2012年12月)
とはいえ、白芝の後継に当たる“日本製で高性能で安価な”
SDカードが出てくるのを心待ちにしておりました。
そうしたところ、ついに東芝EXCERIAシリーズの高性能版が
発売開始となり、早速そのSDカードを手に入れてみましたので、
白芝や駅・駅プロとの性能差について確認したいと思います。
1. EXCERIAの外見等を確認してみる
ベンチマークの測定結果の前に、EXCERIAの種類と外見について
記載します。
EXCERIAシリーズには「TYPE1」と「TYPE2」があります。
その違いを簡単に説明すると
・TYPE1(青) = 駅プロに相当する最高性能タイプ
・TYPE2(緑) = TYPE1より性能控えめの廉価版 (立ち位置的に駅相当)
となります。

EXCERIA TYPE1(左)とTYPE2(右)のパッケージと駅プロ(左下)と駅(右下)
私のEXCERIAは、白芝同様に海外輸出用の日本製製品を日本に逆輸入した
「並行輸入品」を扱っている業者からAmazon経由で購入したものです。
(並行輸入品は、国内で売られる正規品よりも格安で販売されます)
パッケージには、
・TYPE1は Read 95MB/s・Write 90MB/s
・TYPE2は Read 95MB/s・Write 60MB/s
・両方に「Made in Japan 日本製造」
との記載があり、中国語(簡体字)が書かれています。
簡体字が入ると、なんとなくうさん臭い感じがしますが(偏見)、
右上にはTOSHIBAの偽造防止用ホログラムが付いています。

EXCERIAの箱を横から (TYPE1とTYPE2の違いだけです)

EXCERIAのパッケージ(裏面)
こちらも英語と簡体字の説明文になっています。
ただしこの中に、注目すべき日本語の説明文が1行あります。

日本語での注意文 (赤の下線はブログ主が追加)
「特定の海外国/地域向け製品のため、
日本国内でのサポートは受けられません」
との記載があります。
並行輸入品は国内正規品よりも安価ですが、
こうしたリスクがある点は覚悟する必要があります。

EXCERIAのパッケージ(内側)
EXCERIAの箱の中には、よくある冊子状or大きな紙を折りたたんだ
説明書は添付されておらず、外箱の内側に直接説明文が英語・
中国語(簡体字と繁体字)・朝鮮語(ハングル)で書かれています。

EXCERIA TYPE1(左)とTYPE2(右)のSDカード本体(表)
SDカード本体の表面はこんな感じ。

EXCERIA TYPE1(左)とTYPE2(右)のSDカード本体(裏)
SDカード本体の裏面はこんな感じ。
「MADE IN JAPAN」の記載があります。
2. 今回のベンチマーク結果
続いてお待ちかねのベンチマーク結果です。
測定方法は新旧白芝と駅・駅Proの性能を測定してみるのときと同様に、
SDカードをSDフォーマッター 2.0(Panasonic)で初期化直後にFDBENCHの
ベンチマークソフトで測定しています。カードリーダーはUSB3.0対応の
バッファロのBSCR15TU3BKを使用しています。
なお、前回ベンチマークを取っているカードについては、
そのときの試験結果をそのまま載せています。
(SDカードは、書き込み回数による寿命が存在するので、
特に高価な駅プロは何度もベンチマークをかけたくないです…)
【参考】 Class10 白芝(MLC) の16GB
初めに比較用に、これまで愛用してきた白芝のベンチマーク結果を
記載します。このカードは白芝の中では一番最後に販売されたタイプで
白芝の中でも性能は下の方になります。UHS-I非対応の旧世代の
カードのため、性能は後述の駅やEXCERIAより大きく劣ります。

後期白芝(MLC、16GB)のベンチマーク
シーケンシャル(連続)なRead性能は約23MB/s、Write性能は13.5MB/s、
ランダムWrite性能は245KB/sである点に注目します。
(ランダムWriteの性能が異様に低いのが特徴です)
続いてここからが本番です。
(1) SanDisk の Extreme 16GB (駅)
ネットで「駅」とかいった略称で呼ばれている、UHS-Iに対応した
SDHCカードです。赤文字で「Extreme」「45MB/s」と書かれています。
値段の割に性能がバランス良く、前回のSDカードネタを書いた際に
押していたカードでもあります。

無印のExtreme(駅)のベンチマーク (16GB)
(2) SanDisk の Extreme Pro 16GB (駅Pro)
ネットで「駅プロ」とかいった略称で呼ばれている、SDHCカードです。
こちらもUHS-Iに対応した高速タイプで、金色の文字で「Extreme Pro」
そして「95MB/s」と書かれています。
このブログを書いている時点で最高クラスの性能を持つプロ向けの
SDカードの1つで、値段もその分お高くなっています。
(駅と比べて、“性能2倍・価格も2倍”といったところです)

Extreme Pro (駅プロ)のベンチマーク (16GB)
続いて順番は逆になりますが、駅⇒駅PROの順番に合わせて
EXCERIAのTYPE2(廉価版)⇒TYPE1(高速版)の順で記載します。
(3) 東芝EXCERIA TYPE2 32GB (型番:SD-H32GR7WA6)
価格的にはSanDiskのExtreme(駅)と同クラスのSDHCカードです。
パッケージに「Read 95MB/s」「Write 60MB/s」と書かれています。
こちらもUHS-Iに対応した高速タイプですが、同じEXCERIAでも
TYPE 1より性能が落ちるバージョンとなります。

EXCERIA TYPE2のベンチマーク (32GB)
(4) 東芝EXCERIA TYPE1 32GB (型番:SD-H32GR7WA9)
スペック的にはSanDiskのExtreme Pro (駅プロ)と同クラスで、
UHS-I対応品では最速クラスとなるSDHCカードです。
パッケージに「Read 95MB/s」「Write 90MB/s」と書かれています。

EXCERIA TYPE1のベンチマーク (32GB)
3. ベンチマークの結果まとめ
上記の結果を簡単に比較すると次の通りです。
略称は次の通りです。
駅 = Extreme (無印)
駅Pro= Extreme Pro
リア1= EXCERIA TYPE1 (青)
リア2= EXCERIA TYPE2 (緑)
(1) シーケンシャル(連続)Read性能
駅Pro=リア1=リア2(80MB/s) >>> 駅(43MB/s)
(2) ランダムRead性能
リア1=リア2(43MB/s) >駅Pro(40MB/s)>>> 駅(25.6MB/s)
(3) シーケンシャル(連続)Write性能
駅Pro(61.2MB/s) >リア1(55.5MB/s)>リア2(45.8MB/s)>> 駅(32MB/s)
(4) ランダムWrite性能
リア1(18.2MB/s)>リア2(13.2MB/s)>>>>駅Pro(3MB/s) >>> 駅(0.8MB/s)
まず連続Read性能については、EXCERIAは高性能のTYPE1はおろか
廉価版のTYPE2でさえも駅プロと同等の速度(80MB/s)が出ていました。
ただし余所様のブログでは駅プロは85MB/sとか出るみたいですし、
こんなに80MB/s付近の結果に揃うのは偶然とは思えませんでして、
うちの測定環境が80MB/s付近で頭打ちになっている可能性は
捨てきれないと思っています…。
またランダムRead性能については、EXCERIAはTYPE1/TYPE2とも
駅プロを越えていました。
続いて連続Write性能ですが、これは駅プロ・リア1・リア2とで明確に
性能差がありました。特に駅プロは1年以上前の製品ながら、後発の
EXCERIA TYPE1よりもスコア的に10%以上も上回っていました。
(あくまでうちのカードとPC環境で測定した結果ですが)
ただしランダムWrite性能に関しては、EXCERIAは駅プロに圧勝です。
スコア的には、廉価版のTYPE2でも駅プロの4倍以上あり、
TYPE1に至ってはTYPE2の約1.5倍、駅プロの6倍もの差をつけています。
※ 対MLC白芝だと、TYPE1のスコア差は約74倍にもなります。
ランダムWriteの性能だけは異様に良かったKING MAXと比べても、
4倍以上のスコア差があります。
東芝のSDカードは、SLCからMLCに変わってからランダムWriteの性能が
極端に劣化していたのですが、それが駅プロすら凌駕するような大幅な
性能改善がなされていたことに、腰を抜かしそうになりました(喜)。
4. ブログ主の考え(青年の主張)
以上の点をまとめると、ブログ主的には次のように考えます。
(1) Read性能について
・Read性能については、EXCERIAはTYPE1,2で大きな差はなく、
ランダムReadでは駅プロにも勝っている。
・従って、読み込み性能を求められる環境においては、
EXCERIA TYPE2(緑)が価格・性能的に適任と思われる。
(2) Write性能について
・書き込み性能に一番直結するシーケンシャル(連続)writeは、
駅プロが一歩リード。さらに2K/32K/256Kの小サイズ書き込み
ベンチマークにおいても、駅プロはEXCERIA TYPE1のスコアを
ことごとく上回っている。
・このことから、書き込み性能を最優先にするのであれば、
EXCERIA TYPE1よりも駅プロの方が良いように思える。
・ただしランダムWriteの性能はEXCERIAが圧勝しているため、
PC上でSDカード上のファイル操作/編集等を直接行うような
ランダムWriteの性能がパフォーマンスに直結するような
使用環境では、EXCERIAの方が良いと思われる。
・このため「駅プロとEXCERIA TYPE1のどちらが優れたSDカードか?」
については一概には答えられず、実環境で使って比較してみないと、
判らないのではないかと思っています。
(3) EXCERIAシリーズに対する率直な感想
・廉価版に当たるTYPE2(緑)は、パッケージに「Read 95MB/s」
「Write 60MB/s」の記載がありますが、もしその通りの性能が
出るのであれば駅プロの実性能と同じになる訳で、
ベンチマークを取る前から「どうせ数値盛ってんだろ!」
と眉唾ものに思っていました。
・しかしながらベンチマークを取ってみると、予想通り
連続Write性能は駅プロの3割落ちぐらいしか出ないものの、
それでも駅の1.5倍は出ているし、Read性能は駅プロと肩を
並べていて、想像以上によい値が出ていることに驚きました。
・逆にTYPE1(青)は、ランダムWriteの性能が傑出しており、
どのスコア値も廉価版のTYPE2より優れているものの、
だからといってTYPE2より飛び抜けて良い訳でもなく、
Write性能は駅プロに勝っている訳でもなく、価格面を考えると
ちょっとコンセプト的にびみょーなのかなぁ…と思いました。
・従って、このブログを書いている時点では
★ 価格と性能のバランスを考えるならEXCERIA TYPE2 (日本製)
★ Write性能最優先なら駅プロ
が、お勧めできるSDカードなのかなぁと思っています。
少なくとも、EXCERIA TYPE2と同一価格帯で、性能の落ちる無印の
駅の45MB/s(中国製)は、完全に選択肢から外れると思います。
※ 駅は現在80MB/sタイプもあるみたいなので、本来はそれと
EXCERIA TYPE2とを比べるべきだとは思いますが、
残念ながら手元にありません…
5. 並行輸入品の入手に当たっての注意点
このブログを書いている2013/10/5時点で、Amazonにおける32GBの
ExtremeとEXCERIAの最安値価格は次の通りです。
・Extreme (駅 45MB/s) = 3,224円
・Extreme Pro (駅プロ) = 6,430円
・EXCERIA TYPE1 (青) = 4,968円
・EXCERIA TYPE2 (緑) = 3,020円
ただしこれらは並行輸入品で本来海外で使われるものを勝手に日本で
使っている状態のため、故障してもメーカーサポートが受けられない
リスクがある点に注意が必要です。
また、人気のSDカードはニセモノを掴まされる可能性があるので、
注意が必要です。(EXCERIA TYPE2のAmazonの評価欄参照)
これらのリスクを負いたくない人は、家電量販店等で国内向けの
正規品を買うようにしましょう!
ただし32GBのEXCERIA TYPE2(国内向け)は、ヨドバシ・コムでは
7,440円(2013/10/5時点)となっていて、値段が倍以上違います…。
早いもので、私が当時隠れた名品だったSDカードの白芝を購入して、
ベンチマークを載せたエントリを作成したのは3年近く前になります。
・東芝の白いSDカード(白芝)とベンチマーク (2011年1月)
・【今北用】白芝に関する簡単な補足 (2011年11月)
以来、白芝を愛用していたのですが、昨年デジカメを買い換えた
ときからは、高速転送モードのUHS-Iに対応したSanDisk社の
Extreme (駅)と Extreme PRO (駅プロ)を使うようになりました。
・新旧白芝と駅・駅Proの性能を測定してみる (2012年12月)
とはいえ、白芝の後継に当たる“日本製で高性能で安価な”
SDカードが出てくるのを心待ちにしておりました。
そうしたところ、ついに東芝EXCERIAシリーズの高性能版が
発売開始となり、早速そのSDカードを手に入れてみましたので、
白芝や駅・駅プロとの性能差について確認したいと思います。
1. EXCERIAの外見等を確認してみる
ベンチマークの測定結果の前に、EXCERIAの種類と外見について
記載します。
EXCERIAシリーズには「TYPE1」と「TYPE2」があります。
その違いを簡単に説明すると
・TYPE1(青) = 駅プロに相当する最高性能タイプ
・TYPE2(緑) = TYPE1より性能控えめの廉価版 (立ち位置的に駅相当)
となります。

EXCERIA TYPE1(左)とTYPE2(右)のパッケージと駅プロ(左下)と駅(右下)
私のEXCERIAは、白芝同様に海外輸出用の日本製製品を日本に逆輸入した
「並行輸入品」を扱っている業者からAmazon経由で購入したものです。
(並行輸入品は、国内で売られる正規品よりも格安で販売されます)
パッケージには、
・TYPE1は Read 95MB/s・Write 90MB/s
・TYPE2は Read 95MB/s・Write 60MB/s
・両方に「Made in Japan 日本製造」
との記載があり、中国語(簡体字)が書かれています。
簡体字が入ると、なんとなくうさん臭い感じがしますが(偏見)、
右上にはTOSHIBAの偽造防止用ホログラムが付いています。

EXCERIAの箱を横から (TYPE1とTYPE2の違いだけです)

EXCERIAのパッケージ(裏面)
こちらも英語と簡体字の説明文になっています。
ただしこの中に、注目すべき日本語の説明文が1行あります。

日本語での注意文 (赤の下線はブログ主が追加)
「特定の海外国/地域向け製品のため、
日本国内でのサポートは受けられません」
との記載があります。
並行輸入品は国内正規品よりも安価ですが、
こうしたリスクがある点は覚悟する必要があります。

EXCERIAのパッケージ(内側)
EXCERIAの箱の中には、よくある冊子状or大きな紙を折りたたんだ
説明書は添付されておらず、外箱の内側に直接説明文が英語・
中国語(簡体字と繁体字)・朝鮮語(ハングル)で書かれています。

EXCERIA TYPE1(左)とTYPE2(右)のSDカード本体(表)
SDカード本体の表面はこんな感じ。

EXCERIA TYPE1(左)とTYPE2(右)のSDカード本体(裏)
SDカード本体の裏面はこんな感じ。
「MADE IN JAPAN」の記載があります。
2. 今回のベンチマーク結果
続いてお待ちかねのベンチマーク結果です。
測定方法は新旧白芝と駅・駅Proの性能を測定してみるのときと同様に、
SDカードをSDフォーマッター 2.0(Panasonic)で初期化直後にFDBENCHの
ベンチマークソフトで測定しています。カードリーダーはUSB3.0対応の
バッファロのBSCR15TU3BKを使用しています。
![]() | iBUFFALO 高速カードリーダー/ライター USB3.0 TurboPC EXモデル ブラック BSCR15TU3BK |
クリエーター情報なし | |
バッファロー |
なお、前回ベンチマークを取っているカードについては、
そのときの試験結果をそのまま載せています。
(SDカードは、書き込み回数による寿命が存在するので、
特に高価な駅プロは何度もベンチマークをかけたくないです…)
【参考】 Class10 白芝(MLC) の16GB
![]() | 東芝 SDHCカード 16GB 日本製 クラス10 TOSHIBA Class10 海外向けパッケージ品 並行輸入品 |
クリエーター情報なし | |
東芝 |
初めに比較用に、これまで愛用してきた白芝のベンチマーク結果を
記載します。このカードは白芝の中では一番最後に販売されたタイプで
白芝の中でも性能は下の方になります。UHS-I非対応の旧世代の
カードのため、性能は後述の駅やEXCERIAより大きく劣ります。

後期白芝(MLC、16GB)のベンチマーク
シーケンシャル(連続)なRead性能は約23MB/s、Write性能は13.5MB/s、
ランダムWrite性能は245KB/sである点に注目します。
(ランダムWriteの性能が異様に低いのが特徴です)
続いてここからが本番です。
(1) SanDisk の Extreme 16GB (駅)
![]() | SANDISK フラッシュカード SDSDX-016G-X46(45MB/s) 並行輸入品 |
クリエーター情報なし | |
サンディスク |
ネットで「駅」とかいった略称で呼ばれている、UHS-Iに対応した
SDHCカードです。赤文字で「Extreme」「45MB/s」と書かれています。
値段の割に性能がバランス良く、前回のSDカードネタを書いた際に
押していたカードでもあります。

無印のExtreme(駅)のベンチマーク (16GB)
(2) SanDisk の Extreme Pro 16GB (駅Pro)
![]() | SANDISK フラッシュカード SDSDXPA-032G-X46 並行輸入品 |
クリエーター情報なし | |
サンディスク |
ネットで「駅プロ」とかいった略称で呼ばれている、SDHCカードです。
こちらもUHS-Iに対応した高速タイプで、金色の文字で「Extreme Pro」
そして「95MB/s」と書かれています。
このブログを書いている時点で最高クラスの性能を持つプロ向けの
SDカードの1つで、値段もその分お高くなっています。
(駅と比べて、“性能2倍・価格も2倍”といったところです)

Extreme Pro (駅プロ)のベンチマーク (16GB)
続いて順番は逆になりますが、駅⇒駅PROの順番に合わせて
EXCERIAのTYPE2(廉価版)⇒TYPE1(高速版)の順で記載します。
(3) 東芝EXCERIA TYPE2 32GB (型番:SD-H32GR7WA6)
![]() | TOSHIBA EXCERIA Type2 SDHCカード 16GB C10 UHS-I 95MB/S新世代高速化を実現したSDメモリカード並行輸入品 |
クリエーター情報なし | |
東芝 |
価格的にはSanDiskのExtreme(駅)と同クラスのSDHCカードです。
パッケージに「Read 95MB/s」「Write 60MB/s」と書かれています。
こちらもUHS-Iに対応した高速タイプですが、同じEXCERIAでも
TYPE 1より性能が落ちるバージョンとなります。

EXCERIA TYPE2のベンチマーク (32GB)
(4) 東芝EXCERIA TYPE1 32GB (型番:SD-H32GR7WA9)
![]() | Toshiba SDHC Card 32GB SD-H32GR7WA9 EXCERIA TYPE 1[並行輸入品] |
クリエーター情報なし | |
TOSHIBA |
スペック的にはSanDiskのExtreme Pro (駅プロ)と同クラスで、
UHS-I対応品では最速クラスとなるSDHCカードです。
パッケージに「Read 95MB/s」「Write 90MB/s」と書かれています。

EXCERIA TYPE1のベンチマーク (32GB)
3. ベンチマークの結果まとめ
上記の結果を簡単に比較すると次の通りです。
略称は次の通りです。
駅 = Extreme (無印)
駅Pro= Extreme Pro
リア1= EXCERIA TYPE1 (青)
リア2= EXCERIA TYPE2 (緑)
(1) シーケンシャル(連続)Read性能
駅Pro=リア1=リア2(80MB/s) >>> 駅(43MB/s)
(2) ランダムRead性能
リア1=リア2(43MB/s) >駅Pro(40MB/s)>>> 駅(25.6MB/s)
(3) シーケンシャル(連続)Write性能
駅Pro(61.2MB/s) >リア1(55.5MB/s)>リア2(45.8MB/s)>> 駅(32MB/s)
(4) ランダムWrite性能
リア1(18.2MB/s)>リア2(13.2MB/s)>>>>駅Pro(3MB/s) >>> 駅(0.8MB/s)
まず連続Read性能については、EXCERIAは高性能のTYPE1はおろか
廉価版のTYPE2でさえも駅プロと同等の速度(80MB/s)が出ていました。
ただし余所様のブログでは駅プロは85MB/sとか出るみたいですし、
こんなに80MB/s付近の結果に揃うのは偶然とは思えませんでして、
うちの測定環境が80MB/s付近で頭打ちになっている可能性は
捨てきれないと思っています…。
またランダムRead性能については、EXCERIAはTYPE1/TYPE2とも
駅プロを越えていました。
続いて連続Write性能ですが、これは駅プロ・リア1・リア2とで明確に
性能差がありました。特に駅プロは1年以上前の製品ながら、後発の
EXCERIA TYPE1よりもスコア的に10%以上も上回っていました。
(あくまでうちのカードとPC環境で測定した結果ですが)
ただしランダムWrite性能に関しては、EXCERIAは駅プロに圧勝です。
スコア的には、廉価版のTYPE2でも駅プロの4倍以上あり、
TYPE1に至ってはTYPE2の約1.5倍、駅プロの6倍もの差をつけています。
※ 対MLC白芝だと、TYPE1のスコア差は約74倍にもなります。
ランダムWriteの性能だけは異様に良かったKING MAXと比べても、
4倍以上のスコア差があります。
東芝のSDカードは、SLCからMLCに変わってからランダムWriteの性能が
極端に劣化していたのですが、それが駅プロすら凌駕するような大幅な
性能改善がなされていたことに、腰を抜かしそうになりました(喜)。
4. ブログ主の考え(青年の主張)
以上の点をまとめると、ブログ主的には次のように考えます。
(1) Read性能について
・Read性能については、EXCERIAはTYPE1,2で大きな差はなく、
ランダムReadでは駅プロにも勝っている。
・従って、読み込み性能を求められる環境においては、
EXCERIA TYPE2(緑)が価格・性能的に適任と思われる。
(2) Write性能について
・書き込み性能に一番直結するシーケンシャル(連続)writeは、
駅プロが一歩リード。さらに2K/32K/256Kの小サイズ書き込み
ベンチマークにおいても、駅プロはEXCERIA TYPE1のスコアを
ことごとく上回っている。
・このことから、書き込み性能を最優先にするのであれば、
EXCERIA TYPE1よりも駅プロの方が良いように思える。
・ただしランダムWriteの性能はEXCERIAが圧勝しているため、
PC上でSDカード上のファイル操作/編集等を直接行うような
ランダムWriteの性能がパフォーマンスに直結するような
使用環境では、EXCERIAの方が良いと思われる。
・このため「駅プロとEXCERIA TYPE1のどちらが優れたSDカードか?」
については一概には答えられず、実環境で使って比較してみないと、
判らないのではないかと思っています。
(3) EXCERIAシリーズに対する率直な感想
・廉価版に当たるTYPE2(緑)は、パッケージに「Read 95MB/s」
「Write 60MB/s」の記載がありますが、もしその通りの性能が
出るのであれば駅プロの実性能と同じになる訳で、
ベンチマークを取る前から「どうせ数値盛ってんだろ!」
と眉唾ものに思っていました。
・しかしながらベンチマークを取ってみると、予想通り
連続Write性能は駅プロの3割落ちぐらいしか出ないものの、
それでも駅の1.5倍は出ているし、Read性能は駅プロと肩を
並べていて、想像以上によい値が出ていることに驚きました。
・逆にTYPE1(青)は、ランダムWriteの性能が傑出しており、
どのスコア値も廉価版のTYPE2より優れているものの、
だからといってTYPE2より飛び抜けて良い訳でもなく、
Write性能は駅プロに勝っている訳でもなく、価格面を考えると
ちょっとコンセプト的にびみょーなのかなぁ…と思いました。
・従って、このブログを書いている時点では
★ 価格と性能のバランスを考えるならEXCERIA TYPE2 (日本製)
★ Write性能最優先なら駅プロ
が、お勧めできるSDカードなのかなぁと思っています。
少なくとも、EXCERIA TYPE2と同一価格帯で、性能の落ちる無印の
駅の45MB/s(中国製)は、完全に選択肢から外れると思います。
※ 駅は現在80MB/sタイプもあるみたいなので、本来はそれと
EXCERIA TYPE2とを比べるべきだとは思いますが、
残念ながら手元にありません…
5. 並行輸入品の入手に当たっての注意点
このブログを書いている2013/10/5時点で、Amazonにおける32GBの
ExtremeとEXCERIAの最安値価格は次の通りです。
・Extreme (駅 45MB/s) = 3,224円
・Extreme Pro (駅プロ) = 6,430円
・EXCERIA TYPE1 (青) = 4,968円
・EXCERIA TYPE2 (緑) = 3,020円
ただしこれらは並行輸入品で本来海外で使われるものを勝手に日本で
使っている状態のため、故障してもメーカーサポートが受けられない
リスクがある点に注意が必要です。
また、人気のSDカードはニセモノを掴まされる可能性があるので、
注意が必要です。(EXCERIA TYPE2のAmazonの評価欄参照)
これらのリスクを負いたくない人は、家電量販店等で国内向けの
正規品を買うようにしましょう!
ただし32GBのEXCERIA TYPE2(国内向け)は、ヨドバシ・コムでは
7,440円(2013/10/5時点)となっていて、値段が倍以上違います…。
![]() | 東芝 SDXC 64GB R95MB/s W60MB/s EXCERIA TYPE-II UHS-I クラス10 TOSHIBA SD-H64GR7WA6 海外向けパッケージ品 並行輸入品 |
クリエーター情報なし | |
東芝 |
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