きたへふ(Cチーム)のブログ

ファミスタとは特に関係ありません。タブレット・スマホをご利用の方は、できればPCモードで御覧ください。

バイクで旧岩泉線を訪問してみる・その4(岩手大川駅から岩泉駅まで)

2014年04月29日 | バイク

【記事作成日:2014/5/3、現地訪問日:2014/4/26】

 このエントリでは、
 ・バイクで旧岩泉線を訪問してみる・その1(横浜→茂市駅まで)
 ・バイクで旧岩泉線を訪問してみる・その2(茂市駅→岩手和井内駅まで)
 ・バイクで旧岩泉線を訪問してみる・その3(押角峠と押角駅)
 の続きとして、今回の岩泉線沿線見学ツアーの最後となる岩手大川駅の手前から終点岩泉までをバイクで訪問したときの状況を記載します。


旧岩泉線 茂市駅から岩泉駅まで (クリックでgoogle mapの元データへ)


A…茂市駅
B…岩手刈屋駅
C…中里駅
D…岩手和井内駅
E…押角駅
 :
かつてこの間に宇津野駅あり(廃駅)
 :
F…岩手大川駅
G…浅内駅
H…二升石駅
I…岩泉駅


1. 雄鹿戸トンネル先から岩手大川駅まで


雄鹿戸トンネルから岩手大川駅までの地図(抜粋)


60岩泉町へ突入

 雄鹿戸トンネルを抜けると岩泉町に入ります。



61押角峠の下り

 岩泉町側の道は、それ程険しくはありませんでした。



62岩泉線の高架橋

 高いところを岩泉線が走っています。
 列車から見る眺めはきっと良かったんだと思います。岩泉線に乗れなかったことが、本当に残念です。



63高架橋にも柵

 なお、こうしたところにもしっかり柵が張られて、立入禁止状態になっていました。



64県道171号線との分岐点

 T字路型の交差点に到達します。岩泉駅方面は右側ですが、岩手大川駅は左にあるので、一旦左方面へ寄り道します。



65落石注意

 なお、ここから岩泉側は「この先5km付近まで落石に特に注意して通行してください」との警告がありました。



66大川駅分岐

 県道171号線から駅の方の道に入ります。



67味のある大川駅と小中学校の案内板

 イイ感じです。



68大川駅&トイレ

 いかにも田舎の駅舎といった感じです。



69大川駅・右側

 何といっていいのか分かりませんが、なんとなく学校の花壇の先に駅があるような感覚でした。



70大川駅・茂市側

 大川駅のホームから見た線路の風景は、すでに廃線が進んでいるなぁ~といった感じでした。



71大川駅・岩泉側

 岩泉側も同様です。



72なくなっている駅名標

 この駅も看板がなくなって枠だけになっています。続けて浅内駅の方へ向かいます。


2. 浅内駅に行ってみる


岩手大川(F)→浅内(G)→二升石(H)→岩泉(I)と移動します



73途中のアーチ橋

 列車に乗ってから見たかった、いい風景です。



74途中の鉄橋

 ここも列車に乗ってから見たかった風景です。この付近の鉄橋やトンネルも他の場所と同様に入口に柵が設けられて立入禁止状態になっていました。



75国道沿いの線路

 故郷の大分でいうと、久大線や豊肥線で見かけそうな、ごく普通のローカル線の光景です。



76浅内駅

 そして浅内駅に到着。



77空き地に積まれた砂利の山

 浅内駅を正面から見て右側の広いスペースは、こんな状態になっていました。



78給水塔発見

 浅内駅の特徴としては、SL時代で使われていた給水塔が残っている点にあります。



79浅内駅・岩泉側と給水塔

 給水塔をアップで写すとこんな感じ。



80浅内駅・茂市側とホーム

 この駅も駅名標の看板が取り外されていました。写真でいう線路の左側は、流量の多い綺麗な川でした。続けてラス前の二升石駅に向かいます。

【2014.6.24 追記】
 岩手大川~浅内間の岩泉線の動画
 



3. 二升石駅に行ってみる


81鉄橋(R455)の下をくぐり抜けます



82ここも桜が満開でした



83そして二升石駅に到着

 ここまで来ると人気(ひとけ)のある街並みです。



84二升石駅の待合室

 まるで喫茶店のような建物ですが…



85待合室は閉鎖されていました




86二升石駅の駅舎とホーム

 二升石駅の周りは、綺麗な花に囲まれていました。



87二升石駅のホームに向かいます



88階段

 うんこらしょ…と、坂道と階段を上ります。



89二升石駅・茂市側

 大きな枝が線路を塞いでいます。



90二升石駅・岩泉側

 こちらも大きな枝が線路を塞いでいます。そして最後の岩泉駅に向かいます。


4. 岩泉駅に行ってみる


91岩泉駅入口

 岩泉駅は市街地にあります。



92岩泉駅舎

 結構立派な駅舎です。



93岩泉線開通記念碑

 昭和47年に開通したときの記念だそうです。



94観光協会移転のお知らせ

 駅舎は立派なのですが、中にあった観光協会も龍泉洞の方へ移転したそうで、建物内は無人でした。



95岩泉駅ホーム

 駅の中には入れないので、駐車場から撮影。岩泉駅も駅名標の看板が外されていました。
 最後はあっさりとなってしまいましたが、今回の岩泉線の旅は以上となります。

 全体的な感想ですが、
 岩泉線が動いているうちに乗ってみたかった!(血涙)
 です(以上)。

 もしタイムマシンがあるなら、2010年以前に戻って紅葉時期にのんびり岩泉線の列車に乗りたいものだと心底思います。


【2014.6.24 追記】

浅内~二升石~岩泉@岩泉線・前面

コメント (2)
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バイクで旧岩泉線を訪問してみる・その3(押角峠と押角駅)

2014年04月28日 | バイク
【記事作成日:2014/5/4、現地訪問日:2014/4/26】

 このエントリでは、
 ・バイクで旧岩泉線を訪問してみる・その1(横浜→茂市駅まで)
 ・バイクで旧岩泉線を訪問してみる・その2(茂市駅→岩手和井内駅まで)
 の続きとして、今回の岩泉線沿線見学ツアーのハイライトである秘境駅の押角駅とその前後の押角峠(酷道340号線)をバイクで訪問したときの状況を記載します。


旧岩泉線 茂市駅から岩泉駅まで (クリックでgoogle mapの元データへ)


A…茂市駅
B…岩手刈屋駅
C…中里駅
D…岩手和井内駅
E…押角駅
 :
かつてこの間に宇津野駅あり(廃駅)
 :
F…岩手大川駅
G…浅内駅
H…二升石駅
I…岩泉駅


1. 岩手和井内駅から押角駅まで


岩手和井内駅から押角までの地図(抜粋)



31押角峠スタート

 茂市駅から和井内の集落を過ぎるまでの道は、一部狭いところはあったもの、ごく普通の一般的な生活道路という感じでした。ところが押角峠に近づいてからは、道幅は狭くなり、一気に酷道色が強くなってきます。



32路肩注意

 ヘマをするとガードレールのない川底にドボンです。



33路肩と崖

 路肩のガードレールはあまり役に立っているとは思えず、網タイツ(←正確にはタイツではない)を被せられた山肌も今にも崩れ落ちてきそうです。



34役に立っていないガードレール

 特にガードレールは、あちこちでぶつけられており、バイクが路肩に落ちてしまう程のスペースが空いている個所もちらほらと見つかりました。



35雪崩

 川の向こうの岩泉線の線路を見ると、雪崩で線路が埋まっちゃっている状態でした。
 この日の岩手は20℃を越える暖かい日で、茂市からはバイクの上着(3シーズンジャケット)を脱いでおり、中のインナーも脱ごうかどうか迷うぐらいの暖かい天候だったのですが、山間部ではまだこれだけ雪が残っていることに驚きました。



36刈屋川沿いの風景

 刈屋川はイワナやヤマメ、鮎などが釣れる清流で、釣り人には人気のところだそうです。(要日釣券)



37国道340号のおにぎり

 そろそろ押角駅に近づいてきました。



38押角駅入口の標識

 そしてついに目的地である押角駅に到着です!


2. 押角駅付近を散策してみる

 ここでまず、押角駅について簡単に説明します。
 詳しくはWikiPediaの押角駅の項を参照頂きたいのですが、この駅は周辺に人の気配はほとんど無く、駅はホームだけで風雨をしのげる駅舎もなく、さらにホームに行くためには、手すりが片方にしかない安全性の欠ける小さな仮設橋を渡るしかないなどという、全国屈指の秘境駅としてその手の人たち(逸般人)には名の知れた駅でもあります。


押角駅周辺の地図

 地図のマークEが押角駅入口の標識がある付近、そして真横にある小さな橋を渡って、ちょっと下ったところにあるのが押角駅のホームです。また近くには養鱒場があって、そこに繋がる道には車の通れる橋がかかっています。(地図上の白い道)



39「←押角駅」の標識が指し示す方向を見てみる

 まるでキャンプ場の跡地みたいで、この先に駅があるとは到底思えない光景です。(実際に駅はもうないのですが…)



40橋の入口(立入禁止)

 そして駅に向かう橋のところまで行ってみると、その橋は「あぶないから入ってはいけません」のロープで閉鎖されていました。_| ̄|○
 正直なところ、せっかくここまで来たのだし、誰も見ていないから自己責任で橋を渡って駅のホームまで行こうかどうか本気で迷ったのですが、社会人としての節度を守り、ホーム上陸は諦めました。(不法侵入という犯罪を犯したくないのと、川に落ちるリスクが怖かったという点もありますが)


41駅への橋(近くから撮影)

 橋の床板は(ぱっと見は)腐ってはいないようでした。なお、橋を渡った先は、雪崩の雪が線路を越えて、駅への通路付近にまで達していました。(確かに危ない)

【2014.6.24 追記】
 私が見たかった、この橋を渡った風景そのものの動画がYouTubeにありましたのでリンクさせてもらいます。

 秋の押角駅を散策してみた。
 




42押角駅はこの方角

 橋の手前から左斜めの方向が駅の場所ですが、枯れ木が途中にあってよく判らない状況です。



43養鱒場近くの橋へ移動

 せっかくだから白いガードレールの付いた養鱒場へ行く道の橋に行ってみます。



44駅への橋を遠くから

 養鱒場の橋から先程の小さい橋を見るとこんな状況。



45リンゴパンで休憩

 ブログ主はここで一服することにし、岩手和井内駅近くの店で買ったリンゴパン(宮古市和井内の東舘ツカ子さん作)を、茂市駅で買ったペットボトルのお茶と一緒に流し込みます。そしてなんとなくガッカリ感の残った状態で、岩泉に向かって峠道を再び進み出します。

【2017.7.21 追記】
 押角駅に繋がる小さな橋は、(岩泉町に大災害をもたらした)2016年の台風の影響で流されてしまったようです(現状写真付きTwitterへのリンク)。もう二度と対岸側には行けないのかと思うと残念です。



3. 押角駅から押角峠・雄鹿戸トンネルへ


押角駅から押角峠の先(雄鹿戸トンネル付近)の地図


46押角峠へ

 押角駅から先は、さらに山へ山へと進んでいきます。



47堺の上踏切

 こんなところにも警報機の付いた踏切がありました。この踏切も線路側にはトラロープが張られています。



48押角トンネル

 岩泉線の方は、約3kmの長い押角トンネルにここから入ります。なおトンネルの入口は柵で封鎖されていました。



49刈屋川押角砂防えん堤

 途中にあるミニ砂防ダムです。



50山道

 岩泉線がトンネル入りしてから先の国道340号線は、急峻な山道酷道モードに切り替わります。



51なだれ注意の警告看板

 関東の住人は普段見かけることのない標識です。



52雪崩の一歩手前

 ここは山肌の雪がフェンスで止まっており、一部漏れ出した雪が下に落ちている状態でした。
 ブログ主はこの光景を見て「あかん、ここは軽い気持ちでうかつに通ってはいかん道や!」と、直感的/本能的に感じました(エセ関西弁で)。



53来た道を見下ろす

 ここから先は勾配とカーブがきつく、先程の雪崩一歩手前の場所が、あっという間に眼下になりました。



54押角駅は下界

 そしてもうしばらくすると、押角駅のあったところは下界の遙か先にあるような状況でした。



55岩泉まで24km

 そして岩泉まで24kmの看板のところまで来ると…



56雄鹿戸トンネル入口

 今度は国道側のトンネルである雄鹿戸トンネルに到達。(押角も雄鹿戸も、どちらも「おしかど」と読みます)。ちなみに写真の気温計は壊れているのか、何も表示されていませんでした。



57雄鹿戸トンネル直前

 雄鹿戸トンネルは昭和10年に出来た古くて狭いトンネルで、噂によるとここは“でる”らしいのですが、昼間だったせいかブログ主は全くそうしたものは感じませんでした。
※ デルというのは、もちろん米国のコンピュータ会社のことです!



58雄鹿戸トンネル安全祈願碑

 トンネルを渡った先の岩泉側の入口付近には、安全祈願碑や下の山神碑なるものがありました。



59雄鹿戸トンネル山神碑



60岩泉町へ突入

 ここから先は下り坂になっていきます。最終目的地の岩泉まであと一息です。

 (その4へ続く)



【20014/6/24 追記】

 逆向きになりますが、押角駅前後の区間の車窓の動画が見つかりましたのでリンクさせて頂きます。

岩泉線押角駅ー岩手和井内駅間の車窓


岩泉線 岩手大川-押角 車窓

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バイクで旧岩泉線を訪問してみる・その2(茂市駅→岩手和井内駅まで)

2014年04月27日 | バイク
【記事作成日:2014/5/3、現地訪問日:2014/4/26】

 このエントリでは、バイクで旧岩泉線を訪問してみる・その1(横浜→茂市駅まで)の続きとして、岩手県の旧岩泉線の茂市駅から岩手和井内駅までの訪問記を記載します。


旧岩泉線 茂市駅から岩泉駅まで (クリックでgoogle mapの元データへ)


A…茂市駅
B…岩手刈屋駅
C…中里駅
D…岩手和井内駅
E…押角駅
 :
かつてこの間に宇津野駅あり(廃駅)
 :
F…岩手大川駅
G…浅内駅
H…二升石駅
I…岩泉駅


茂市駅から岩手和井内駅までの地図(抜粋)


1. 岩手刈屋駅に行ってみる


00 茂市駅付近より国道340号の北上開始(岩泉まで45km)

 盛岡と宮古を結ぶ幹線道路である国道106号線より、北上山地を縦に貫く国道340号線に入って岩泉方面へ北上を開始します。



01岩手刈屋駅・分岐

 国道から横道に入ります。



02岩手刈屋駅・駅舎

 駅舎はこんな感じでした。



03岩泉茂市線バス時刻表

 鉄道としての岩泉線は無くなりましたが、同じ区間を走る路線バスは存在するので、駅舎はバスの待合室として使われていました。



04岩手刈屋駅・駅舎(ホームから)

 味のある風景です。



05岩手刈屋駅・茂市側

 花壇があって綺麗な花が咲いていました。



06注意看板

 残念ながら、列車はもう来ることはありません。(つД`)



07岩手刈屋駅・岩泉側

 線路沿いに大きな桜の木があったのですが、満開でとても綺麗な状態でした。



08岩手刈屋駅近くの別のバス停

 風雨をしのげる小さな待合室がイイ感じです。続けて隣の中里駅に向かいます。


2. 中里駅に行ってみる


09刈屋踏切1

 岩手刈屋駅から中里駅までは線路沿いの道を進んでいたのですが、その途中に踏切を発見しました。



10刈屋踏切2

 踏切では道路両端の線路側にトラロープが張られていて、線路内には立入禁止の状態になっていました。



11途中の橋

 橋については両端の入口に柵が設けられて、簡単に立ち入りできないようになっていました。



12お寺の近くの踏切

 この踏切もトラロープが張られて、立入禁止の状態になっていました。



13線路を塞ぐ枯れ枝

 日々のメンテナンスがされないと、やっぱりこんな感じになっちゃいますかね…



14山里と線路の風景

 こういう風景、大好きです。



15中里駅

 そして中里駅に到着。



16外された駅の駅名標

 看板部分の枠だけが残っていて、淋しい光景となっています。



17中里駅・茂市側

 駅のホームに上がってパチリと撮影。



18中里駅・岩泉側

 今でも奥から列車がやってきそうな雰囲気がありますが、もう列車が来ることはありません。(つД`)
 写真では見づらいですが、この踏切もトラロープが張られています。



19バス輸送の案内

 駅舎(待合室)には代替バスの案内の張り紙がされていました。



20お知らせ(JR盛岡支社)

「JR岩泉線内の駅設備の一部については、財産管理の観点から、撤去を行い、弊社にて保管することといたします。
 ご理解のほど、お願い申し上げます。JR盛岡支社」

とのこと。



21国道340号・岩手和井内へ

 続けて岩手和井内駅に向かいます。


3. 岩手和井内駅に行ってみる


22岩手和井内駅500m先

 この辺の道は整備されていて、広めの片側1車線の走りやすい道路になっていました。



23遮断機のない踏切跡

 こうした踏切もトラロープが張られていました。



24岩手和井内駅舎

 そしてまだ比較的新しい駅舎の岩手和井内駅に到着。



25岩手和井内駅・茂市側

 この駅は昔は列車の交換が可能であったとのことで、広めのスペース(ホーム跡)がその名残を残しています。



26岩手和井内駅・岩泉側

 ここもホーム上がってパシャリと撮影。



27和井内深山産直会

 駅前には産地直売の小さなお店がありました。
 ブログ主が訪問したときは、たまたま老人会(老人ホーム?)のバスがここで停車していて、その乗客達がこぞって買い物をしていたので、結構な賑わいになっていました。



28お店の様子

 お店では野菜や食料品(菓子類)の他、一部衣料品や小物類なども販売されていました。ブログ主も、地元で作られた2個入り200円のリンゴケーキ(蒸しパン)を購入します。そしてお店を出てバイクに乗ろうとしたところ、近くにいた地元のおっちゃんから

 「横浜から来られたんですか~」

と声をかけられました。
(※ ブログ主のバイクは横浜ナンバー)

 しばらくそのおっちゃんと談笑していたのですが、この付近はちょうど今頃が桜が満開であること、またこの辺は過疎が進み、昔は1600人ぐらいいたのが今では半分程度にまで減っているということ、そして道路はよくなったけど、やっぱり人間がいないと淋しいものですね…などと話をしていました。

 そして和井内駅を出発します。



29幅員減少の標識

 この山間部におけるこの標識は“酷道の印”のため、身構えて通行します。



30民家近くの道路(これでも国道340号)

 この付近の民家沿いはバイクと軽自動車の離合すら難しいような、幅員の狭い区間となっています。



31押角峠スタート

 そして今回の旅の最大の目的である押角駅に向けて、山岳ルートに突入します。

(その3へ続く)



【20014/6/24 追記】

 逆向きになりますが、同じの区間前面展望の動画が見つかりましたのでリンクさせて頂きます。

岩泉線キハ52前面展望・岩手和井内→茂市 2007.08


コメント (2)
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バイクで旧岩泉線を訪問してみる・その1(横浜→茂市駅まで)

2014年04月26日 | バイク
【記事作成日:2014/4/29、現地訪問日:2014/4/26】


1. はじめに

 ブログ主は鉄ヲタ(乗り鉄)でバイク乗りで酷道マニア(見習い)という“逸般的”な趣味を持っているのですが、そんな私は言わずもがな鉄道趣味のジャンルの一つである“秘境駅”も好きだったりします。
 ※ 正確に言うと秘境駅のある路線に乗りに行くのが好きなんですが。

 そういう私が心底残念で心残りに思っていることが1つあります。それは岩手県を走るローカル線である岩泉線に乗れなかったことです。岩泉線は1日3往復ぐらいしか運行されず、途中には全国最強クラスの秘境駅とされる押角駅を有する、秘境駅マニアであれば絶対に知っておかねばならない、超絶ローカル路線です。(詳細はWikiPediaの岩泉線の項参照)

 そんな私も岩泉線に乗りに行く気は満々で、2010年の夏休み(18きっぷのシーズン)にでも乗り行くつもりだったのですが、その矢先の2010年7月31日に発生した土砂崩れと脱線事故から立ち直ることができず、その後バス代行が続いた上で、2014年3月31日で正式に廃線になってしまいました。(つД`)

 廃線までに岩泉線には乗れなかったのですが、それでもまだ岩泉線の名残があるうちに現地を訪問したいと思い、今回は一泊二日の強行日程ながら、横浜から岩手までバイクで現地を訪問してみることにしました。

 今回はそのときの記録をブログに残したいと思いますが、写真が多くてページが重たくなってしまうことから4つのエントリに分けて記載したいと思います。

 ・その1: 横浜から茂市駅まで (←このページ)
 ・その2: 岩手刈屋駅から岩手和井内駅まで
 ・その3: 押角駅と押角峠
 ・その4: 岩手大川駅から岩泉駅まで


2. 岩泉線の概要(地図)

 岩泉線は、盛岡と宮古市(実際にはその先の釜石まで)を結ぶ山田線の途中駅である茂市駅から岩泉駅までを結ぶ路線です。起点の茂市駅のある山田線ですら超ローカル路線なのに、ましてや、そこから過疎の山の中に延びていく盲腸線である岩泉線はとんでもない超絶ローカル路線となります。


旧岩泉線 茂市駅から岩泉駅まで (クリックでgoogle mapの元データへ)


A…茂市駅
B…岩手刈屋駅
C…中里駅
D…岩手和井内駅
E…押角駅
 :
かつてこの間に宇津野駅あり(廃駅)
 :
F…岩手大川駅
G…浅内駅
H…二升石駅
I…岩泉駅

 今回は起点の茂市駅から終点の岩泉駅までの各駅を、バイクで巡っています。


3. 横浜から茂市駅まで移動してみる

 2014年4月26日(土) 夜中の2時過ぎに起床したブログ主は、最終出発準備をして3時過ぎに横浜の自宅を出発して、まずは600km程離れた盛岡まで高速で向かいます。西に向かった場合は神戸まで到達するような距離なので、気合いを入れてバイクに乗り込みます。


大井南IC→盛岡南IC→茂市駅まで (クリックでgoogle mapの元データへ)


A…首都高 大井南IC
B…東北道 蓮田SA(給油)
C…東北道 那須塩原SA(朝食)
D…東北道 国見SA(給油)
E…東北道 長者原SA(休憩)
F…東北道 紫波SA(休憩)
G…盛岡南IC近くのガソリンスタンド
H…R106 道の駅 区界高原(昼食)
I…山田線 茂市駅


01大井南IC

 今回は大井南ICより首都高湾岸線に乗り、葛西JCTから中央環状線・川口線経由で東北道に入ります。高速に乗ったときは、まだ真っ暗でした(4時前)。さすがにこの時間は下道も首都高も空いていて、すいすいと東北道まで進んでいきました。



02蓮田SA

 ここで最初の給油。ブログ主は普段はガソリンは満タンにして(かつ、トリップメーターを0に戻して)ツーリングに出かけることが多いのですが、今回はガソリンが多く残っていたことと、盛岡で降りたときに丁度よい給油タイミングとなるように調整したかったので、計画的にここで給油します。
 元々防寒対策していたのですが、ここで寒そうな気配を感じたため、さらにインナーのジャンパーを着込みます。夜も明け始めた4:30頃に出発。



03那須高原SA

 途中、凍えるような寒さ(気温1桁台)の中を走り抜け、那須高原SAで朝食を取ります。6時過ぎに再出発。

 途中、福島市を過ぎた国見SAで早くも2回目の給油。前回の給油からわずか3時間半(途中停車1回)での給油となります。(走行距離約270km)
8時頃に国見SAを出発。



04長者原SA

 続いて、仙台を過ぎて最初のサービスエリアになる長者原SAで休憩します。九州人は「ちょうじゃばる」と読みがちですが、「ちょうじゃはら」が正解です。ここのレストランには牛タン定食とかがあって、すごく気になったのですが、朝飯を食べたばかりなので泣く泣くスルーします。9:30頃に出発。



05紫波SA

 盛岡の手前の最後のサービスエリアになる紫波SAで休憩し、高速を降りた後の地図等を確認します。
ここでは写真のソフトクリームが美味しそうだったので1つ頂きました。とても美味でした。11時頃出発。



06盛岡南IC

 そしてついに盛岡南ICを11:20頃に降ります。元々お昼頃に盛岡着の計画だったので、予定よりちょっと早めの到着となってイイ感じです。



07盛岡のGS

 盛岡南ICを降りてすぐのガソリンスタンドで、早くも3回目(しかも午前中に)の給油を行います。
ガソリンは宮古市まで行ける容量はあったのですが、山岳区間に入るので、余裕を持って給油します。
 写真には見えませんが、遠くに見える岩手山がとても綺麗でした。



08区界高原

 その後、国道106号を宮古方面に進み、途中の区界(くざかい)高原の道の駅で昼食とします。



09味噌カツ丼セット(1000円なり)

 地元の蕎麦も付いていて、美味しゅうございました。



10国道106号線

 国道106号線は広い片側1車線の快速道でした。70km/hぐらいで走っていても、どんどん追い越されてしまいそうな状況でした。(ブログ主は頻繁に止まっては写真を撮っていたため急いでいる車は、どんどん先に行かせました)



11満開の桜

 関東の方ではとっくの昔に終わった桜の花が、こちらの方では丁度満開になっていました。



12国道340号との分岐点

 そして岩泉方面との分岐点に差し掛かります。茂市駅はもう少し先の左側にあるので、この段階では直進します。



13茂市駅1

 そして茂市駅に到着します。
 自宅を出て約10時間半となる13:45分頃に着きました。


4. 茂市駅の中を見学してみる


14茂市駅2

 まずは岩泉線の起点駅(であった)茂市駅を見学します。


15茂市駅の中(待合室の風景)



16茂市駅の中(窓口側)

 岩泉線の写真とかが飾られていました。



17茂市駅の時刻表の紙

山田線の下に岩泉線の欄もありますが、

「岩泉線は4月1日より廃止となっております。
 4月1日より駅前から東日本交通(株)の路線バスが運行となります。」

との記載になっていました。



18茂市駅構内1

 茂市駅は有人駅で、この日はご年配の駅員さんが対応していました。ホームから写真を撮りたいので駅員さんに「入場券をください」と言ったところ、その駅員さんは「140円です」と言いかけたところで、私のカメラに気付いたのか

「写真ですか? 結構ですよ。そのままお通りください。(^^)」

とのことで、入場券無しで通してもらえました。正直なところ、入場券は記念に持って帰りたかったので発券して欲しいところだったのですが、押しの弱いブログ主は駅員さんの厚意を反故にすることはできず、駅員さんにお礼をいって、そのまま駅構内に入らさせていただきました。(´・ω・`)

 ただしそのまま帰るのはなんか申し訳ない気がして、帰り際に駅の自販機で500mlの綾鷹(160円なり)を買っていきました。


19茂市駅・岩泉線方面(右側の線路)

 改札を出てすぐのホームが岩泉線用になっていて、線路はまだ残っていました。



20茂市駅・駅看板

 ただし駅の看板には、岩泉線の隣駅であった「岩手刈屋」駅が緑のシールで隠されていました。



21逸走車両停止用具

 駅ではこんなものがありました。



22国道340号の北上開始(岩泉まで45km)

 その後、駅員さんに軽くご挨拶して茂市駅を後にし、国道340号線を北上しながら、岩泉線の他の駅の探索に出かけることにします。

 (その2へ続く)



岩泉線 鉄道情景への旅
クリエーター情報なし
岐阜新聞社


歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 21号 釜石線・山田線・岩泉線・北上線・八戸線
クリエーター情報なし
朝日新聞出版

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